下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【ロッテ11回戦(ZOZO)】雨には勝てない逆転『まけほ~』/全球直球一本勝負で一撃轟沈!せめて7球目の兆候を読み取って変化球を1球でも見せておきたかったが、ここの悪コンディションだから今井の投げやすい球を優先した岡田らしい配球。今回の被弾は今井のための授業料に。ただ問題視したいのは、想定できた『5回が最終回になること』を見据えた戦いができなかった山賊の負け。4回表は斉藤にバントをさせたかった。/で、明日は榎田先発、今日の2軍戦で高木登板ですから、今井にはそのまま楽天・岸との2週連続に渡る対決へ突入させる可能性が。今井の疲れ&故障リスクが心配。

今日はロッテ11回戦(ZOZO)で
カード2戦目です。


雨が既に降っており、
今日は雨が激しくなる予報
だから
コールドゲームになることは十分見込まれ、
試合成立を見据えれば、9回の戦いではなく
5回の短期決戦が想定されます。

逆にコンディションの悪い中で
ゲームを継続して
故障される方が恐怖です。

ただ振り替えになって
あとの日程が詰まるのも辛いですが。。。


それを踏まえれば、
先手必勝、リード確保が重要です。


今日のスタメンは次のとおりで
天敵素材十分のボルシンガーと、
将来性十分の若獅子・今井
が先発しました。

次が控え投手です。昨日と変わらずです。


今日の試合結果は、、、
雨には勝てない逆転『まけほ~』でした。
試合がぎりぎり成立してコールド負けです。

辻監督試合後コメント
消化不良もいいところだよ。
 今井はよかったが、条件が悪かった。
 (一発浴びたが)よく投げたと思う。
 時間があいたら替えようかと思っていた。
 <降雨コールドについて>
 (あそこまで準備したのに)
 土がなくなったのかな?


雨の中、マウンドのコンディションが悪く、
まずボルシンガーの方が投げにくく
立ち上がりから乱調になっていました

山賊打線その隙を突き、
秋山、源田、浅村の1~3番で
四球→安打→3ラン弾と

電光石火の猛攻を仕掛け
一気に3点を先制しました。

雨天コールドを見据えれば、
この先手必勝の攻撃は理想的でした。


それに対して、今井の立ち上がりは、
マウンドコンディションが悪い中、
一死一三塁のピンチで角中に、
二死二三塁のピンチで井上に空を切らせて、
連続奪三振でピンチを
無失点に凌ぎました。
今井が将来、
大物に化ける予感を
感じさせる投球
でしたね。


ただ、毎回、イニング前に
マウンド等のコンディションを
調整する土砂投入作業が行われていたので、
「何とか試合だけは成立させよう」気迫で
試合は5回で終了することは想定できました。


で、局面の転機は3回裏に訪れます。
雨が降り続けてコンディションがさらに悪くなり、
今井の方も投げにくくなっていきます。


先頭の平沢、後続の藤岡、角中を
与四球で歩かしてしまいます。
その間に荻野、中村仕留めており、
二死までは漕ぎ着けています。

二死満塁のピンチで
迎えるのは4番の井上。

ただし、井上も病み上がりで
決して調子は良くない状況でした。
二死の状況ですから
打つか?仕留めるか?
井上vs今井の一騎打ち!

その勝負は、
1球目:外角高めストレートを見逃し
2球目:外角低めストレートを空振り

 井上は振り遅れており、
 タイミングが合ってなく
 簡単に2球で追い込みます。
3球目:外角低めストレートをボール
 井上はバットを止めて見送ります。
4球目:外角低めストレートをボール
5球目:外角高めストレートをファウル

 球は高めに外れていましたが、
 手を出してくれてとりあえず当ててきます。
 見られたらフルカウントに。。。
6球目:中のやや低目ストレートをファウル
 やや低いけど真ん中寄りの甘いコース
 少し振り遅れてくれていて助かります。
7球目:中の高めストレートをファウル
 球の下を叩いて、真後ろに反らすファウル。
 絶好なタイミングの
 スイングだったので
 一歩間違えれば長打被弾のおそれ。

8球目:外角高めストレート
    グランドスラム被弾


さすがに、8球も続く中で、
直球一本勝負はリスクはあり、
6球までは井上も
ストレートに振り遅れたり
タイミングがまだズレていました
が、
7球目には井上も
直球にタイミングが完全に合い、
ストレートへの照準を
セットできたこと
が伺えている
のだから、
またカウントもB2S2
まだ1球は遊べる余裕

があったのだから、
8球目は
変化球で勝負しておきたかった

せめて、
変化球を見せておきたかった
のが本音です。


普通に考えても、
8球も続く中で、
直球一本勝負はリスク大
なのは当然であり、
変化球も駆使するのが
当たり前です。


試合後の岡田のコメントは、
自分がストレートで押しすぎた。
 (直球がよかったので)直球で勝負したい
 と思った
が、自分の配球ミス。
 申し訳ないです」とのこと。


ただし、これは推測ですが、
岡田の頭の中には、
マウンドコンディションが悪いことから、
今井が1番投げやすい直球
投げさせたいという想い

藤岡に投げた3球目で暴投しているので、
満塁の場面で暴投はデキない
という意識があり、
そこに今井のストレートは
確かに良かったので
直球一本勝負の
全球ストレートの賭けに出た?

という気もします。


まあここは7球目の兆候を
読み取れなかった痛恨のミス
だったと思いますが、
マウンドコンディションの悪さ
ありましたから、
わかっちゃいるけど、
今井が1番投げやすい球(直球)
を優先したこと

(岡田らしいリードです)
もあったのでしょうから
やむを得ない面、
賭けに負けたという面もあります。


まあ、今回の一件は、
岡田も、今井も
十分反省すればいい
と思います。
今井のための授業料になりました。


試合後の今井コメントは、
雨が降るのはわかっていた。対応力不足です。
 うちの打線なら、逆転の可能性があった。
 でも満塁の場面で
 (逆転の)一発を打たれてしまったのは
 自分の責任。同じミスを繰り返さない
ように
 練習したい」とのこと。


でも、今井自身の投球は、
ピンチでも尻込みしない
度胸の良さ、大胆さは素晴らしく、
今日も器の大きさを感じさせましたね。
光成にもこの器量が
少しでもあるといいんですが。。。


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ところで、
今回、最も問題視したいのが
4回無死一塁での
斉藤の打席の局面であり、
首脳陣は
「5回が最終回になること」

を念頭にして戦っていたのか?
ということです。
前述した辻監督のコメント
「消化不良もいいところだよ。」
降雨コールドについて、
「(あそこまで準備したのに)
 土がなくなったのかな?
の言葉からも
首脳陣は「5回が実質上の最終回になること」
をどこまで認識していたのか?
疑問が残りました。


雨が降り続ける中、
マウンドのコンディション調整作業
毎回イニング前に行われていました。

その熱心な調整作業は、
双方のチームからの要望から来ているでしょうが、
「何が何でも試合は成立させたい」
という想いが満々だったと思います。
なるべく試合を中止→順延にしたくないの想いは
あるでしょう。
その一方、
5回までたどり着けば試合成立
というルールなんですから、
とにかく、5回までは
何としてでも乗り切ろう!
そこから先は状況次第
と考えるのが普通です。


それを踏まえれば、
「5回が最終回になること」
を念頭にして戦うことは必須

です。
すなわち、5回終了時には、
最低限イーブンにしていること、
できればリードしていること
という5回の通過条件を見据えて
戦わねばなりません。


3回裏グランドスラム被弾で逆転され、
1点ビハインドの展開になり、
獅子軍団にとっては、
4回表、5回表の2イニングで
追いつかねばなりません。
とにかくイニングが少ないことと、
雨は降り続けるので、
まだ失点するリスクがあること
を踏まえれば、一刻でも早く
イーブン状態に持ち込んでおきたいのが本音です。


3回裏1点ビハインドになったことから、
まずは一刻も早く
その1点を着実に奪い返して
イーブン状態に持ち込むことが
優先されるべき当面の喫緊な目標になります。


で、早速、その直後の4回表
先頭の外崎が左安打で出塁します。
しかし、その後の斉藤、岡田が
普通に打席に入って
連続で三振となり、
金子も二死の窮地の中で
一ゴロの凡退で終わります。


そこで疑問に残るのが
何故、斉藤にバントさせないの?
首脳陣はその指示を出さないの?
でした。
とにかくここで欲しいのはまず1点。
2点はまだ要りません。
グシャグシャのグランドコンディションです。
外崎も盗塁は故障のリスクもあるので、
そう簡単にはできません。
しかし、ワンヒットで1点が欲しい局面です。
また普通に行ったとき
併殺打という一番怖いリスクは残ってます。
とにかく、ここでやってはいけないのが
1にチャンスの芽を一気に潰す併殺、
2にアウトだけ嵩みチャンス広がらぬ三振
です。


それを考えれば、
斉藤にバントで送らせて、
一死二塁の状態に持ち込み、
次にワンヒットで1点を奪える
チャンスを広げるべきだった

と思います。


また悪コンディションだっただけに、
バントの効果は他にもあります。
まずバントですから、
相手も簡単にさせたくないので、
投手も、一三塁手も
バントシフトの守備体制になり、
投手は投げたら前へ突っ込みます。
ということは、
投げ急ぐことになっての制球難
ボール球、与四球を誘う

可能性が期待できます。
もちろん、
相手投手のスタミナも奪います。
そして、あんなコンディションですから、
斉藤の足であれば
守備ミスを誘発して
内野安打を促す
可能性も期待できます。


一応、金子がセーフティバントの構えを
ブラフで見せたのは良かったですが、
既に二死状況で走者が一塁でしたから、
無死一塁でやられるときに比べて
恐怖心は小さいです。
※まあ次が秋山という脅威はありますが。


もしかしたら、
2点以上を狙っていたのかもしれませんが、
ここではとにかく追いつくこと優先であり、
普通で言えば、
8回表の終盤で1点ビハインド
と同じような局面です。


それ故、
「如何に1点を奪うのか」
が大事な局面であり、
その1点にこだわる野球は
辻野球の根底だったはずです。
ソフバンであったら、
ここは1点を奪いにバントで行った
と推測されます。


正直、この首脳陣の采配を見る限り、
想定できたはずの
「5回が最終回になること」
のリスクを見据えて戦っていたか?
というと疑問が残らざるを得ません。


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さて、明日はフォークを武器にして
獅子の天敵資質の高い酒居
先発してきます。
当然、酒居対策は必須です。


一方、こちらの先発は
想定されていたサンデー榎田です。
明日の試合だけを見据えれば、
榎田自身に関しては何ら問題はありません。
まあ前回の登板の反省を活かして下さい
くらいです。


問題は、「その後の6連戦、7連戦を
控えた厄介な日程をどう乗り切るか?」
にあります。


先日の記事で先発ローテに関して
述べさせて頂き、

その中で
今の首脳陣が考えそうなローテ
次のように想定してみました。


これで行くと、
故障持ちでまだ中6日に慣れていない
 今井
毎週投げてもらいことになり、
 今井への負担増が不安になること。
 ※今井を抹消できない。
変則7連戦があるので、
 今の6人体制(雄・今・榎・多・狼・十)
 のままなら、
週前半組みには
 2人ほど中5日で使わざるを得なく
 なりそうなこと。


今の中継ぎ陣崩壊問題は
連投など疲労が貯まりそうな使い方
が一因になっている可能性があります。


先発陣も同様な要因で
潰してはなりません。

先発陣の崩壊は、
それこそチーム崩壊につながり、
優勝なんてあり得なくなる危機

に陥りますから、
避けなければならぬ問題です。


そこで、先日のブログで、
次のような案を考えてみたわけですが、、、

まず明日の先発が
榎田になったこと、
そして高木が今日の2軍戦に
登板したこと
により本案は廃案になりました。


ちなみに、今日の高木は、
金ケ崎で楽天戦に登板し、
6回2失点、5被安打、1被本塁打
1与四球、1与死球、5奪三振
で、
失点はペゲーロに2ラン被弾のみでした。


このまま今井は抹消すること無く、
来週&再来週の2度に渡って
楽天の岸との
新旧11番直接対決
となりそうです。


岸の土曜日登板は、
週後半に偏る西武戦を
見据えての方針
ですから
お盆までの週後半に
楽天vs西武のカードは
4度あります
が、
少なくとも
7月までの3度は
岸を獅子にぶつけてきます。


そんな話は置いておいて
とにかく気になるのは、
昨年だって
ちょっと頑張って投げて
故障をしていたくらいですから、
今井の疲労&故障
だけが心配です。
これだけの逸材を
回避できる無理強い
潰してはなりません。