下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

★★★ソフバン19回戦(MLD)★★★  獅子軍団、大博打に勝つ!「あちらはエース、こちらはローテ外だから厳しくて当然」という現実を受け入れながら、結果を恐れず強気に攻める獅子が「絶対に負けられぬ」の重圧で焦る鷹の隙を冷静に突きつつ、総力を活かして完勝。郭俊麟、投げることができなかった男がこの大舞台で大金星を挙げるまでに這い上がる。一方、獅子威し打線が山賊化して大暴れ!打撃力のみならず機動力も守備力も活かす。「今日の勝利は3つにも4つにもなるくらいだ」監督談。さあ明日は大物感溢れる若獅子・今井も続け!

さあ、今日から大一番となる鷹との天王山。

当然、完売御礼です。

西武球場前駅の看板は、

次の駅が「優勝へGo!Lions!」


今日はいつものここから応援でした。

試合前、熊代監督からの貴重な訓示です。

今日のスタメンです。

昨日の鷲戦にエース雄星を投入し、
肝心な天王山緒戦に郭俊麟を当ててきました。
郭俊麟はストレートが走るようになり、
変化球も得意のチェンジアップ一本頼みから
スライダー、カーブも含めてキレが増し、
投球技術が向上してはいます。
その結果、2軍戦ならば、
7回準パーフェクトなど好投を続けていました。
良くなったのは、
フォームが安定してきた、
体感を強化してきたという印象があります。
投げることができなかった期間、
やることもないでしょうから、
体感を強化して下半身も鍛えていたのかな?
という気もしますが(実際は知りません)。
また以前、通っていた
日本語学校の効果もあったのか?
片言だけど、日本語も上達していました。
まあ、内向的な性格で
メンタル面がやられていたので、
その問題を改善するために、
積極的に色々な人と交わろうするために
日本語も学んだのかな、とも思います。


とはいえ、1軍戦になれば、
しかも、それが誰もがビビる
(十亀や雄星だってビビる)
強敵の鷹軍団が相手となれば
メンタル面の問題が大きな課題であり、
それが突如、急性発症してもおかしくないこと
が懸念されます。
そして、メンタル面で崩れるときは、
身体の開きも早く、手離れも早くなり、
制球が乱れ、球に力が入らず
やられてしまいます。


前回のヤフオクでも序盤に露呈して
四球続きから自滅型炎上
をしました。
特に、与死球を怖がらず
内角球を思い切り投げ込めるか?
が重要な課題になります。
それに対して、鷹の方は
エース千賀を投入してきます。


獅子軍団にとって、
雄星→郭の布陣は大博打です。
辻監督も試合後には、
こちらはローテでない投手で、
 あちらは千賀と絶対的エースですから
 厳しいと思った。」と述べています。


これは本音だと思います。
ただし、逆を言うと、鷹軍団の方は、
追う立場で一気に差を縮めたいので、
この天王山は三連勝を是が非でもしたいから、
鷹にとっては、
今日は絶対に負けられない戦い
と意気込んでおり、
それが相手は格下の郭でしたから、
その意気込みはさらに高まっていたでしょう。


こちら獅子軍団は、
もちろん勝つ気で行きますけど、
郭vs千賀の布陣なので
負ける覚悟も視野に入れておりますから、

焦ってもしょうがない、という
ゆとりがあったでしょう。


すなわち、
鷹も獅子も、双方とも、当然、
「勝つんだ!」という意気込みはあるのですが、
(無ければ勝負にならず、ただのジリ貧)
鷹の方は、負けられぬという
結果を考えてしまった行動に、
獅子の方は、
結果を恐れず攻める行動に出た
違いがあったと思います。


その差が序盤の初回に露呈されました。
まず初回表郭俊麟の立ち上がりですが、
先頭の牧原に対しては、
変化球で攻めながらも、
最後はストレートを内角へ思い切り投げ込み、
二ゴロに詰まらせました。
次の今宮には左安打を打たれますが、
次の中村には内角ストレート攻め
詰まらせて二飛に仕留めます。
そして、怖い怖い柳田には、
今宮に盗塁を許しますが、
初球にチェンジアップで空振りさせて、
内角ストレート攻めインを意識させて、
(ファウルも振り遅れてました)
最後は外角低めの緩いカーブ
泳がせながら遊ゴロに仕留めました。
この柳田に対しては、
怖がることなく、内外、緩急を使って
堂々と強気に打ち獲った
ことから、
落ち着きながら冷静に立ち上がり、
メンタル面の問題は沈静化しておりました。


一方、序盤で先制する傾向のある鷹から見たら、
今日は楽勝ムードじゃ無いのかよ
おいおい、どうなっているの?
前回は序盤から自滅していたのに、、、
柳田もタイミング全く合わず
抑えられているよ、、、という感じで
番狂わせに伴うストレスが溜まったでしょうね。


ちなみに、今日、レフトスタンドでは、
1球1球、ストライクが入る度に
そして1つ1つアウトになる度に
「よっしゃ!」と、1つ1つ確かめる感じで、
とにかく、こちらも
息が抜けぬ雰囲気の序盤でした。


逆に初回裏になると、千賀は
秋山、源田から連続三振を奪うのですが、
源田のときに、千賀が力んで投げた
フォークがワンバンして思い切り暴投し、
(そもそもあの糞ボールを振ってしまう方が問題?)
源田が振り逃げに成功します。
しかも、次の浅村の打球熱男が熱く悪送球。
まあ処理が難しいバウンドだったので、
ツキに恵まれた三安打でしたが、
千賀にとっては、
打ち獲ったはずが、アウト稼げずピンチ作る
となって重圧を感じさせることとなり、
山川死球を与えて一死満塁の大チャンスに。
そこで、栗山を迎えて
初回からチャンテ4の応援に入ります。
初回からチャンテ4って、なかなか無いです。
しかも、後にフラッグ応援もあり、
初回から興奮高まり
盛り上がりまくる応援が続きました。


とはいえ、栗山
ストレートにタイミング合わず
空振って2球で追い込まれます。
しかし、4球目に
フォークがワンバンして暴投!
相手の自滅により
先取点を奪います。
千賀は諦めずもう1球フォークを投げますが、
力んでいるから、明らかなボール球に。
結局、もうフォークを投げ込めることができず、
ストレート勝負に切り替えますが、
栗山もそれを読んでいたかの如く、
2点タイムリーの二塁打を放ちます。


また鷹のミスを突くのに
獅子の機動力も大いに活かしました。
機動力あっての賜でもありました。


この初回裏に、
「負けたくない」一心で力み
自滅気味の千賀の立ち上がりを
獅子威し打線がエグく攻めて
先制3点を奪って主導権を握りました。

先発の郭にも大きな援護となりました。
いつもなら鷹が序盤に得点して
主導権を握るお株
を獅子が奪いました。


この初回表と裏の違い
この試合の命運を分けるほど
大きな熱視線の場面となり、
獅子は序盤から流れをつかみ獲ります。


「負けるわけにいかない、
 死ぬわけにいかない」
と考えていた
鷹軍団は焦り、力み、空回りしましたが、
諦めの境地とか、やけっぱちの考えではなく、
(それは単なるジリ貧になるだけ)
もちろん、
勝つんだ!という意気込みは持ちつつも
現実問題として置かれている状況を適切に鑑み
「負け、死」を見据えている獅子は、
結果を恐れぬ攻めの姿勢で
焦ること無く冷静に相手のミスを突き、

積極的に、強気に動きながら
主導権を奪うことに成功しました。

ただ「勝ちたい、勝つぞ」で挑むのは
結果を恐れてしまう
(負けたらどうしよう?)となりがちで
当然、焦りを、力みを生み、
逆に、守りに入ってしまい、
空回り、初歩的なミスをしがち
です。
しかし、勝つんだ!の意志を
強く持つこと当然な話であり、
(それが無ければただのジリ貧)
「負ける現実」も見据えつつ
「勝つんだ!」の意志を強く持つことで

「結果を恐れず攻めの姿勢」で挑めば、
(もちろん強気で良く堂々と構えれば良い)
焦る必要も無いし、
変な力みも抜けて
実力を発揮しやすいです。


今日は
鷹軍団が前者となり、
獅子軍団が後者となり、
獅子はリズムを築くようになったら
お得意の『調子乗っちゃって』
勢いも倍増して
鷹を飲み込みました。


それは鷹の首脳陣にも焦りが見られました。
4回表、グラシアルの三ゴロは
明らかに一塁間に合わずでしたが、
リプレー検証をリクエストして
ハズして1つ権利を失いました。
もちろん、流れを変えるために
間を置きたかったということ
あったかもしれませんが、
結局、金子好送球→甲斐のホーム走塁死など
もっと重要な局面で使うことができませんでした。
グラシアルの判定が微妙ならいいですが、
明らかにアウトの状況で有り、
ダメもとで行うようなリクエストでした。
どのみち、ダメもとで行うならば、
甲斐のホーム走塁死のような
もっと重要な局面でやった方が得策です。
(期待値の問題です)
もし、グラシアルがセーフと信じて
リクエストしたのなら、それはボーンヘッドです。


いずれにしても、
グラシアル三ゴロのリクエストは、
鷹首脳員が功を焦ったのかな、という印象でした。


ところが、地力のある鷹軍団も侮れません。
その直後の2回表、先頭のグラシアル
レフトスタンドへ特大ソロ弾を打ち込みます。
当然、鷹軍団は、この一発を狼煙にして
反撃態勢に入ろうとしてきます。
郭にとっても、
この一撃によりメンタル問題を露呈して
崩れる懸念
もあります。


しかし、その後、上林には
あわや一発大ファウルやSバントの小技も含めて
粘られながら二塁打を打たれていますが、
長谷川を内角チェンジアップで詰まらせ二ゴロに、
熱男には、もの凄い遠目の外角に
手を出ささせて空三振を奪い、

二死二塁のピンチで甲斐を右飛で処理し、
気負けせず、鷹の反撃態勢を
築かせませんでした。
それは、鷹軍団に
「何で格下投手を打ち崩せないんだ?」
という疑問焦りを生むことが期待できる
大きな成果になったと思います。


その鷹軍団の焦りは、その後、
チャンスを築いても、
打線にとって、そのチャンスを
精算しようとしたときの力み
千賀にとっても
「これ以上失点許されず」の力み
なっていきます。


帰宅してから録画を観ましたが、
グラシアルから被弾後
郭の表情は、怯えること無く、
何か森へ冷静に話しかけている様相であり、
その後、降板するまで、落ち着こうと
大きく深呼吸している処はありました
が、
昔のような怯える表情は見られず、
勝負をするんだ!という表情を見せたり、
ときには、妙な変顔や笑みも見せていました。


おそらく、そのような笑みは、
ネガティブに考えやすかっただけに、
逆境でもポジティブに考えよう、
とするための一つの対策
なんでしょうね。
苦しいときほど前を向いて笑えですね。
(もちろん「やけくそ笑い」とは違います)


グラシアルの一撃は特大でしたが、
「ソロで良かった。所詮、事故、事故」と
切り替えることができていた
と思います。


ただし、
グラシアル対応について1つだけ。
グラシアル脅威となる新興勢力であり、
今日のような特大アーチもあるし、
ヤフオクでも打ち込まれました。
しかし、このグラシアルを
ロッテは見事に抑えており、

それを見ると、
ロッテはしつこいくらい
スライダー攻めをしています。
すなわち、スライダーが弱点
という可能性が伺えます。


今日のグラシアルは、4打席あり、
1本塁打含むマルチ安打でした。
その決め手になった球種を見ると、
1打席目:やや内寄りのストレート→左本塁打
2打席目:真ん中スライダー→三ゴロ
3打席目:外角ストレート→中安打
4打席目:外角低めスライダー→空三振
でした。
今日もスライダーで打ち獲っています。


まだこれから6戦残っております。
ロッテの配球の如く、
グラシアルには
徹底したスライダー攻め
する価値はあると思います。


そのあたりのデータは、
素人でも手に入りますから、
データ解析部が
把握されていないなんてことはない
と思いますが。


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さて、その後については、
獅子威し打線も無失点が続き、
気づいたら、4回終了時で
千賀の球数が郭より少なくなっていました。
おまけに、
4回裏には上林の好守もあり、
その直後に上林の打席が回ります。


このように、
こちらの動きが停滞気味になっているとき、
相手の好守など良いプレーがあると、
流れが相手に転じやすくなることが懸念されます。


郭も5回表に捕まり始めます。
先頭の熱男がラッキーな三安打で出塁し、
上林に右安打と連打されます。
郭も今宮、上林は合わないかも)
その次に甲斐はバントにより
一打2点を奪う二三塁チャンスを狙います。
ところが、甲斐も上手くバントをしますが、
森の好判断&即対応により
二塁走者の熱男を三塁で刺します。
(熱男もスタートが遅いけど)
郭も冷静に次の牧原を
遊ゴロに仕留めて二死に持ち込みます。
でも、今宮には合わないんでしょうね。
粘られる中、
良い球を投じるものの際どく外れて
嫌な雰囲気を漂わせながら、
一二塁間を割る右安打を放たれ、
走者が2人還ってきます。
ところが、1失点を許すものの、
金子キャノンにより
走者・甲斐を本塁で刺して
同点になるところを阻止します!


この好守により、
獅子は流れを手放さなかった
ですね。
逆にこの好守は、獅子へ流れを
さらに呼び込む「呼水」になります。
しかも、直後の4回裏は、
好守した金子からの攻撃であり、
その金子が中二塁打でチャンスメイクします。


金子が好守で同点を阻止して、
その金子がチャンスを築くという、
まさに理想的な展開です。
しかも、千賀にさらなる重圧がかかり、
源田が四球でお散歩し、
一三塁にチャンスが拡大するという
まさに最高潮の展開です。
このチャンスを今活かさずして
いつ活かす?状態
です。


結果は、
燃える男だ、チャンスに強いぞ浅村
気迫の一撃で『たたき込む!』

そして、どさくさに4番山川も初球を
皆の願いバットにのせて一撃!


これでエースの千賀は
5回持たずKO!
一方、ダークホースの郭は
大舞台で大金星を挙げます。
まあ5回0/3で交代となり、
本人も6回までは投げきりたかったそうですが、
今年、復帰後、2軍戦を含めて
100球超がないですからね。
明るく振る舞っていても
強敵相手の緊張度はあったはずですから、
さすがに、スタミナ切れしていましたね。


郭、柳田を空振り


その後、投手陣は、


と続けてきました。
小川は失点を防ぎきれず、
野田は、わけのわからぬ
ソロ弾を2発浴びますが、
逃げ切りました。


特に良かったのは、中盤に点を返されますが、
その裏で4倍返し、倍返しですぐ獲り返して
相手に主導権を引き渡さないことですね。


また秋山の三盗も凄かったでした。
まあここで三盗のギャンブルが必要?
とも思いましたが、
この三盗により得点を挙げましたので
さすが、秋山さんには脱帽でした。
最近、源田や金子を見ていると、
秋山も含めて
他の選手が遅く感じてしまう錯覚をしますが、
やはり獅子の機動力は高レベルですね。


終盤には、
山川がどさくさにおかわりして
祝  ステーキ40枚目!を果たしました。

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結局、今日の結果については、

しげる降臨!!

お立ち台は山川&郭

郭俊麟、久々のお立ち台です。
毎日『明日どうなるか』みたいな状態で、
投げることができなかった男
この大舞台で
大金星を挙げるまでに
這い上がってきました。

片言ですが、お立ち台では
どん底を味わっていた男が
『絶対、勝ちの気持ちで
 投げました!』
と言えるようになるほど、
強くなりました。
もちろん、今まで周囲にも支えられながら、
並ならぬ努力もしてきた
でしょう。
その成果が実り、
本当に良かったと思います。


なお、前回のヤフオクでの先発登板が
決まったときの少し古い記事ですが、
今まで郭俊麟を追いかけられていた
上岡真里江氏の記事
を紹介します。 

<一部抜粋>
「復帰した最初の頃は、ストライクゾーンに入るかなとか心配でした」。その弱気な心を変えてくれたのが許銘傑二軍投手コーチだった。「そんなに考えなくていい。もっとシンプルに行こう」「どんないい投手だって打たれるんだから。打たれても、その中で成長していけばいい。次に向けて磨いていこう」。こうした言葉が「期待に答えなければ」「結果を出さなければ」と郭投手の焦る気持ちを払拭した。そして、結果を恐れず、思い切り勝負を挑めるようになっていった。


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ところで、山川のヒーローインタビューのとき
「浅村は治療中」
という話が出ておりました。


先日の「張り」を悪くしているんでしょうかね。
ホームランを打ったりして活躍していますが、
相当、無理をしているんですね。


まだ肝心な戦いが続きますから、
気持ちで頑張っている
ようです。
大事に至らぬことを願っています。


オリ戦で不在の時にシャットアウト負けしましたが、
鷹戦以外は、休養もやむを得ないでしょう。


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さて、今日は先発の布陣を鑑みると、
今日の天王山の頭を
獅子の総力で奪ったことは、
監督が仰る通り、
「3つにも4つにもなるくらいだ」の価値があります。


もちろん、
まだ直接対決が6試合残っています。
当然、気は抜けません。


さて明日の先発は、
大物感溢れる
若獅子・今井の登場です。


今井は、
土壇場でも動じぬ投球を展開し、
大物感溢れる片鱗を魅せつつ、
伸びしろも大きいタイプですから、
この激戦と化す優勝争いや
その先にあるCS決戦、日本シリーズと
この若獅子・今井が
カギになってくれそうな

気がします。


今井よ、この勢いに続いて
一気に鷹を叩きつぶせ!


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ところで、
稼頭央がついに抹消されましたね。
ただし、本部長の話では、
登録抹消後も一軍帯同するとか。
でも、コーチ登録人数の関係があるので、
ベンチ入りはせずのようです。


ある意味で、裏方に回って
一軍選手を支えていく役回りでしょう。
それはそれで重要ですから、
しかも若いチームが故に
アドバイス的な裏からの役目は、
佳境な優勝争い、激戦の短期決戦では
特に重要になる
でしょうから、
しっかりサポートを
宜しくお願いします。