下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

★★★ソフバン21回戦(MLD)★★★   序盤から双方アクシデントの波乱含みの大決戦を獅子レジェンド弾で制し、第一次天王山を完全勝利。初回の栗山満塁弾&ダメ押しおかわり3ラン弾が栄光へとチームを押し上げる。中継ぎ陣には狼早期降板で負担大になるが、鷹の追撃を封じゼロ並べる。ただしマジックはマジック。勝って兜の緒を締めよ!

鷹との大勝負・天王山(第一次)
ついに最終日の3戦目に。


獅子軍団は連勝で勢いに乗り、
有利な展開に持ち込むことができ、
お得意の『調子乗っちゃって』
一気に三連勝と畳み込みたいところでした。


今日のスタメンについては、

相手先発のミランダについては、
前回対戦がノーノー未遂になっており、
獅子にとって苦手なタイプです。
角度のある速いストレート、
チェンジアップとフォークを使い分ける落ちる球
が厄介です。
当然、CSを含み、今後の対戦のために
このまま天敵にしておくわけには行きません。
是が非でも打ち崩したい相手です。


さて、今日の結果については、

レジェンド2人のお立ち台

マジック11点灯

詳細結果

第一次天王山を三連勝。


今日は、
序盤から今宮やウルフが故障する
波乱含みの試合展開になりました。
試合の方は、
初回表には、
ウルフゴロアウトを重ねて
危なげなく三者凡退で立ち上がり、

その裏には、
レジェンド栗山による
奇跡的なグランドスラムで先制して
試合の主導権を握ります。

その直後上林にソロ弾で1点返されます。
(相変わらず、獅子は上林にカモにされています)
ただし、それ以降
獅子は、ギャンブルをハズしつつ、
決め手に欠いてチャンスを活かせず、
鷹もなかなか反撃態勢を築けず、
均衡状態が続きます。
こちらもウルフが
打球直撃に伴って早期降板し
ブルペンもスクランブル状態になり
武隈~増田~小川~平井~誠で
継投しながら凌ぎました。

しかも、増田や小川は
回マタぎと負担が増しながらも、
中継ぎ陣は鷹の反撃を封じていきます。

しかし、どうしても得点が欲しいところで、
前の回で好守を見せた
レジェンドおかわり君
ダメ押し3ラン弾
均衡状態を打破して、

獅子を勝利へ押し上げます。

その前の回に
逆シングルで好守したおかわり君

このダメ押し打により試合を決し、
天王山三連勝を成し遂げ、
鷹には6.5ゲーム差に広げ、
マジック11を点灯させました。

辻監督は、試合後に
「1つ勝って、2つ勝って、
 今日も勢いがあったかな。
 選手たちには(ヤフオク三連敗に)
 やり返す気持ちがあった
が、そう甘くはない。
 (その中で)結果的に3つ取れた。最高です
と話されておりました。


--------------------
今日のSB先発ミランダについては、
角度のあるストレートが健在であり、
落ちる球はチェンジアップが主体でしたが、
大舞台での力みにより
制球が定まっていませんでした。


一方、獅子威し打線について、
昨日の大竹に対しては、
早打ち作戦を講じていましたが、
今日のミランダに対しては、
じっくりと見ていきながら攻めて行きました。
そのあたり、チームとして
しっかりと攻め方を変えており、
それが功を奏しました。


先頭の秋山は、
落ちる球狙いでストレートをやり過ごし
チェンジアップを見極めて
センター前に上手く打って出ると、
ミランダの制球が乱れて
浅村、山川
しっかりと選球しながら四球でお散歩し、
栗山満塁弾のお膳立てをします。
とにかく、序盤の4得点は、
闇雲に行くことなく、
球を見極めながら攻めたこと
が大きかったです。


ただし、その後は、
毎回、走者を置くのですが、
得点をなかなか挙げることが
できませんでした。


その大きな要因としては、
まず度重なる盗塁失敗が挙げられます。
秋山1度、金子2度、源田1度と
合計4度の盗塁を
甲斐キャノンに阻まれました。


確かに獅子は、今まで『盗塁』も含めて
高き機動力を活かしながら

白星を積み重ねてきましたから
今回も積極的に盗塁を図ること
やむを得ません。
しかし、
さすがに盗塁4つ失敗
(成功ゼロ)は厳しく、
2回以降の攻撃
止めてしまうことを
助長してしまいました。
せめて、盗塁のブラフだけでとどめ、
相手投手に重圧をかけるだけ
でも十分なところはあります。


例えば、4回裏は、
結果的にそうなったことを否めませんが、
金子が飛び出してしまい、
ミランダが二塁へ牽制しますが、
一応、金子は一塁へ戻ります。
ある意味で、盗塁のブラフとなり、
ここで、ミランダにとては
金子の足がかなりうざい重圧に
なっていただけに、
結果として、秋山には制球定まらず
四球
を与えてしまいました。


やはり盗塁策は、
成功すれば、流れを引き寄せるきっかけに、
失敗すれば、流れを失うきっかけになる
ギャンブルであり、
1点を争う接戦などでは
その結果が大きく響く可能性はあります。
それだけに、ギャンブルするなら
成功させることが重要です。


ただ、今回は、
甲斐キャンノンの凄さを見せつけられながらも、
スタートを一任されている
源田も金子も意地になったのかな
という気もします。


辻監督は、試合後に
盗塁4つ失敗で、それでも(走りに)行く。
 甲斐もすごいが、“こいつら、すごいな”と。
 自分だったらびびって絶対に行けない。
 彼らには思い切りがある。
 前向きなところがいい
んじゃないですかね」
と話されていました。


まあ、今回は勝つことができたから、
という面を否めなく、
大舞台の重要な一戦で、
無謀なギャンブルはどうか?
とも思いますが、
連勝している勢いもありましたけど、
大舞台の重要な一戦にも関わらず、
甲斐キャノンに果敢に挑む勇気
いわゆる勝負を楽しむ度胸を有しており、
その勇気や度胸が大舞台での
「結果を恐れず攻める姿勢」となっている
のでしょうね。


監督自身、
そのような強気の攻めは歓迎しています。
(逆に、臆して控えてしまうことを嫌う
それが年の獅子野球でもあり、
今回の天王山の戦い方だった
のかもしれません。
その結果を恐れぬ強気な心構えを持ち、
今年の獅子らしい野球を行いながら
「調子乗っちゃって」効果も発揮しながら、
天王山の1~2戦目を勝ってきました。


すなわち、
「どうせ死ぬなら…強く打って死ね!」
そこを掻い潜ったとき、
こちらに大いに流れを引き込むこと

期待できます。
それがギャンブルの真髄です。


まあ無謀なやけっぱち
体当たり特攻作戦ではダメですが、
源田や金子らも「自ら行ける!」と
判断した上での行動なのでしょうから、
闇雲に行った特攻作戦
というわけではないでしょう。


ただ、金子とかも、足は速いんだけど、
スタートが遅いんですよね。。。
迷いが無かったか?
その分、スタートが遅くなかったか?

いくら甲斐といえども
阻止率は4割ちょいですから、
4度もやられるには
反省材料はあると思います。
次に活かして欲しいです。


-------------------
でも、この三連戦では、
鷹軍団が最後まで開き直ることができず、
力みが入った野球を続けましたね。
その象徴だったのが
3試合全てで初回裏でした。
経験も実績も乏しい大竹
緊張でガッチガチになってしまう
のはわかりますが、
千賀ミランダも気合いがイレ込みすぎて、
力みっぱなしでいつもの違いました。
その結果、この三連戦では、
獅子が3点、4点、4点と
大きな先取点を奪えました。


本来ならば、
序盤から得点を奪って主導権を握る野球は
鷹軍団の十八番
であるのに対し、
獅子軍団の十八番は逆転野球であるところがあります。
しかし、この天王山三連戦は、
鷹軍団の「絶対に負けられぬ」重圧に伴う
ガッチガチな状態
が大きく響き、
獅子軍団はノビノビしながら
鷹軍団の十八番である
先制野球をすること
ができ、
鷹軍団はガッチガチの中、
獅子軍団の十八番である
逆転野球をせざるを得なくなり、

その結果が逆転失敗した

という感じになりました。


また、こちらは
結果を恐れず果敢に攻めることができ、
全員がかなりの集中力で挑めたこと
大きかったですね。


もちろん、ホームという
地の利も効果があったと思います。
これがヤフオクだったら、
と思うとゾッとします。


-------------------
一方、投手陣について、
今日のウルフ
高さでは甘いベルト高さも見られましたが、
また上林にソロ弾を浴びますが、
お得意のゴロアウトも見られて
まずまずの投球をしていました。
しかし、3回表
先頭の明石の打球がウルフの右足に直撃して
ウルフの早期降板というアクシデントが生じ、
この試合の流れを転じる、
最大の潮目を3~4回に迎えます。


初回裏栗山満塁弾で獅子の勢いが増しますが、
その直後の2回表上林ソロ弾で1点返され、
2回裏には、金子&秋山の盗塁失敗で攻撃できず、
3回表には、ウルフのアクシデント早期降板です。
さらに、2番手として登板したのは武隈
良い頃の武隈であれば、
まだ何とかしてくれるか?の期待感がありますが、
今の武隈絶不調であり、
1軍戦では通用しない状態にあり、
その上、準備が微妙のスクランブル登板です。


普通に考えたら、この局面は、
流れが一気に転じやすい状況に陥り、
鷹軍団の逆転劇のお膳立てが整った処
と言っても過言ではない状況となり、
とにかく、
神頼みするしかない状況でした。


ところが、無死一塁で登板した武隈。
先頭の甲斐がバントをして
走者を二塁へ送りました。
まあバントしながら手堅く1点を奪うのが
鷹軍団野球ではあるのですが、
これがイーブン状態や
こちらのビハインド状態だったら嫌ですが、
3点差離れてリードしている状態でしたし、
不調な武隈にとって、
1つアウトを獲るのに苦労しやすい
ので
そこでアウトを1つ献上してもらえるのは
ある意味、ありがたいところです。


で、一死二塁牧原を迎えますが、
今の武隈は制球が乱れやすい状況にあるため、
案の定、与四球でお散歩を許しますが、
開いていた一塁を埋めた形に。
当然、ピンチは一死一二塁とまだ続きます。
しかし、高さは甘かったですが、
外角スライダーで福田を二ゴロ併殺に仕留め、
そのピンチを脱することができました。


でも、ウルフが早期降板だったことから、
中継ぎ陣が不足しやすくなるため、
4回表武隈が続投することになり、
ピンチはまだ続きました。
中村&グラシアルの連打、上林への与四球により
一死満塁のピンチとなり、松田を迎えます。


まあ武隈については、
3回表を併殺で凌ぎましたが、
現時点では1軍戦で厳しいです。
ロングができる小石や泰雄と
交代しておきたいです。


武隈自身は、
2軍で再調整に専念させたい
です。
もし日本シリーズ時にでも
復調したら御の字です
から、
半端な状況で1軍帯同させず、
早急に調整へ入って欲しい
です。


そこで武隈から増田に交代します。
ただし、増田もまだ不安を残します。
しかも、増田は変化球が当てにできず
ストレート一本勝負になりやすいけど、
今のストレートがまだ微妙な状況であり、
そこで、ストレート大好きの松田を迎えますから、
嫌な雰囲気が漂います。


ところが、松田の方も打ち気になっており、
増田のストレートを狙っていたわけですが、
増田-岡田のバッテリィーは、
初球を外角のスライダーで交わすことに。
松田は、裏をかかれるわけですが、
打ち気になっていただけに手を出してくれて
タイミング狂わしながら打ち損じてくれまて
二ゴロ併殺となり凌げました。
松田の初球拙攻
こちらをだいぶ助けてくれました。


その次の5回表も、
中継ぎ陣の温存のために増田を続投させました。
確かに4回表は、わずか1球で終えましたが、
大ピンチの緊張度の高い中で登板していますから、
疲労度も通常より大きくなりますし、
ピンチを凌いでホッとしたところに
もう一度、気力を充実させることになります
ので、
決して楽な回マタぎにはなりません。
しかも、
ビハインドなら抵抗感有りませんが、
今はリードしている状況であり、
鷹を相手勝っている試合を落としたくない
という気持ちもわかりますので、
増田の続投で大丈夫?という不安ちもあります。


でも、9連戦の真っ只中であり、
中継ぎ陣も消耗中であることから、
中継ぎ陣の主力を温存させたいところも否めません。
もしここで無理をして、
明日以降のハム戦、ロッテ戦で大惨事になったら、
この天王山の成果も危うくなります。


ここは悩み所です。
結局、獅子首脳陣
中継ぎ陣の主力温存を重視し、
リードした展開ですが、
もし逆転したらしょうがない
腹をくくって、
武隈&増田の回マタぎ
選択して博打を打ちました。
結果として、
その博打に勝ちました。


後の小川獅子也~平井~誠も含め、
今日の中継ぎ陣については、
狼早期降板から駒が必要になる反面
ヒース、Kマート、野田らの休養させるために
小川らに負担をかけつつ、ギャンブルをしましたが、
鷹の追撃を封じゼロ並べるができ、
流れを鷹へ引き渡すこと無く
そのギャンブル成功が勝利へ大きく貢献しました。


今回の天王山三連戦では、
監督が打つ様々な博打が成功しましたね。


5回表増田は、
下位打線が相手でしたが、
縦スライダーなどの変化球も駆使して
三者凡退に抑えました。


また次の4番手・小川獅子也についても、
2回1/3と回をマタがせて
ロングで投げさせました。


正直、獅子也は、
三連投中であり、
そもそもワンポイント
使われてきたタイプ
ですから
スタミナ面で抑えられるか否かのほか、
疲労故障を含めて
大丈夫か???という不安がありました。
しかも、実際に7回表では、
最後の方に逆球も散見して
限界を感じておりましたから、
8回表への回マタぎは驚きました。


結果としては、その博打も当たり、
打者7名を連続で抑え
中盤における鷹の反撃態勢の芽を
完全に摘むことに成功しました。
それでもしんどかったことは確かでしょうし、
本人も試合後には「気持ちで投げました」
と話されていました。


辻監督は、試合後に
「助かりました。
 後ろの2人(マーティン、ヒース)を
 休ませることができた。
 左が多かったこともあって
 小川を2回投げさせた。まず制球もよく、
 移籍してきて一番よかった

と褒められていました。


一応、6回や7回の状態も
見つつの判断でしょうし、
ここは推測ですが、
獅子也もこちらに入団して活躍しており、
既に獅子軍団の一員として打ち解けていますが、
今回のような天王山という重要なカード
チャンスを与えて活躍させること
獅子軍団にもっと馴染ませる、
(途中入団なので)
獅子の優勝に貢献している実感を充実させる
という、辻監督の親心もあったのかな?
とも感じます。
一応、中日時代から面倒を見ている仲ですからね。
まあ明日は休養するでしょうし、
故障だけ気をつけてくれれば、と思います。


最後にが登板しました。
一応、無失点に抑えましたが、
力みから制球が乱れて
ボール球が多く目立ちました。
点差が離れているので、
本来ならそれほど力む必要の無い場面ですが、
本人にとっては、自分への査定もあるから、
「絶対に抑えなければ!」という力みがあり、
おまけに、相手が強敵である鷹軍団なので
結果を考えてしまったときの怖さを
感じていたんでしょうね。


誠自身、最近は投球技術も向上しており、
平常心で自分の力を発揮できれば、
1軍戦でも、
それなりに通用するレベルまで来ております。
しかし、光成などと同様に
メンタル面が弱いんですよね。

そのため、変に力んでしまって
投げ急いでリリースも早くなって
制球が乱れて、高めに抜けて行ってしまう。


実は、ウルフ降板時にブルペンでは、
武隈が投げていたんですよね。
左打者という関係もありますが、
ここでの理想的な交代は、
先発が早期降板だったので、
ロングリリーフができる第二先発タイプ
に受け継ぎたいところあり、
その観点ならば、
武隈よりの方が適しているわけですが、
前述のメンタル面の問題から、
誠はまだそこまで信頼されていない
というのが現実です。


この天王山の緒戦で
もっとメンタル面の問題を抱える
不安を抱えながらも、
結果を恐れず強気で投げきりました。
郭と仲良くしているも、郭と同様、
結果を恐れず投げ込んで欲しいです。


まあ、話は逸れますが、
光成もそうなんですよね。
光成の場合、
最近、2軍戦2試合で好投していますが、
普段においても
まだフォームの不安定さがあり、
気持ちが揺らいだときは
その不安定さがすぐに露呈しやすいです。

将来性で言えば、
誠や郭よりも断然、上にありますが、
メンタル面の問題のほかに、
そのフォームの不安定さも加わるので、
現時点の状況では、
誠や郭より厄介な状況であり、
まだまだ時間がかかる
と思います。
(メンタル改善のほか、フォーム固定が必要なので)


あの長身であの投げ方ですから、
ただでさえ、バランスを崩しやすく、
フォームが不安定になるのも
無理はないんですよね。


今、1軍に上がってきても
良くて8/8オリックス戦で
勝ったとき状況が関の山
でしょう。
少なくとも、
フォームが固定できるまでは。


--------------------
話を戻しますが、
これで天王山を三連勝し、
優勝へ向けて大きく前進しました。
ただし、鷹やまだ諦めていないハムとの
直接対決が多く残っていますから、
油断できず、勝って兜の緒を締めよ!
というところです。


もし、この天王山の疲れが出て
ハム戦、ロッテ戦など
鷹戦以外で
連敗を重ねると厄介です。


ハムの追撃は、正直、怖くありませんが、
ハムも2位が見えていますので、
一番、懸念しているのは、
ハムに足を引っ張られている隙に
鷹が追撃してくること
です。


優勝ラインは次のとおりです。


もちろん、
こちらが残り15試合を
10勝5敗で乗り切れば

問題ありません。
また8勝7敗、7勝8敗でも
優勝できる可能性があります。


ただし、次の鷹戦カード
最終戦を含めた第二次天王山の4戦で、
鷹の逆襲により万一4連敗となると、
8勝7敗するには、
鷹戦以外で8勝3敗と窮屈になってきます。


とにかく
◇連敗しないこと
◇勝てる試合を落とさないこと
ですね。


先日のような京セラでのオリ戦で見られた
大逆転サヨナラ劇などは
絶対回避です。