下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【朗報】終始「首位独走」逃げ切りの完全リーグ優勝『れおVほ~』皆さん、おめでとうございます。そして10年振りの歓喜をありがとう。本当に今年の獅子は強かった!ここまで10年の道のりを振り返る。さあ、次はもう2つの高き連山を乗り越え、最高頂の『日本一』のフラッグをつかみ獲ろう!(ビールかけの写真付き)

10年振りのリーグ優勝です。
しかも、首位を終始独走し続け、
一度も首位を渡さずの
リーグ完全制覇です。
皆様、おめでとうございます。
そして、この喜びを

ありがとうございます。


こちら(↓↓↓)は優勝監督ではありません。

でも目指すべき山はまだ先にあり
CS制覇→日本シリーズ制覇と
栄光への道のりはまだ続きます。


この獅子の10年間は、思い起こせば
黄金時代とは比べれものにならぬほど
下降線をたどって低迷する状況でした。


10年前、ナベQ政権が1年目にして
日本一まで一気に駆け抜ける
と、
その後は、直前で優勝を逃すとか、
大低迷スタートから
2位まで追い上げたこともありましたが、
4、2、3、2、2位と煮え切らぬ年が続きました。
それでもチーム状況は
明るい雰囲気でプレーができていました。

その6年間の長期政権も2013年に突如終わり、
ナベQはフロント入りが決まりました。


でも、その後釜が決まらず、
その谷間を埋めるかのごとく
第二次伊原政権が誕生しました。


第一次伊原政権のときは
伊東氏が引退して監督をするまでのつなぎ政権。
それでも当時の伊原政権は、
1年目の2002年はぶっちぎりのリーグ優勝、

2年目の2003年にしても
ダイエーの独走を許すものの、
近鉄を交わして2位をキープしていたように
伊原氏の監督実績は輝かしいものだっただけに
第二次政権への期待も大きかったです。


しかし、ここから獅子は
大転落の苦渋な道を歩むことになります。

第二次伊原政権では
規律を重視した厳しい野球を強いられましたが、
でも、このご時世、第一次政権時代と違い、
ましてやナベQ政権時代で甘く育てられた気質から、
監督と選手らとの信頼関係は地に落ち、
チームが空中分解するかのごとく
地を這う大低迷に陥りました。

伊原政権のもとでは合いそうにない
自由奔放な片岡は巨人へFA移籍。
涌井もチームとも折り合いが合わずFA移籍。
開幕スタートは
秋山の打率を下回る勝率のスランプ状態。
当時、ズボンの丈はスパイクが
見える長さに定めましたが、
伊原監督辞任後の翌日、
一番最初に長めのスボンに戻したのが
伊原監督が一番期待していた金子でしたね。
結局、第二次伊原政権は、
浅村のセカンド固定が唯一の成果となるものの、
大低迷を喫して開幕からわずか2ヶ月ちょいで
休養という形でシーズン途中の崩壊をたどりました。


その代行監督の白羽の矢が立ったのが
当時、一軍打撃コーチの田辺氏でした。
代行政権となった2014年は
最下位を免れて5位で終えました。
その後2年間は田辺氏が監督を引き継ぎ
田辺政権時代が続きますが、
その結果は2年連続の4位、
さらには2014~2016年で3年連続Bクラスという
所沢移籍後の根本政権時代と同様の状態に陥りました。

しかも、田辺氏は
コーチとしては有能でしたが、
監督としては厳しく、
潮崎コーチらが担ぐ御輿のお飾り状態になり、
チーム事情が悪化してしまう一方でした。
開幕4月からの主力先発の中4日強行に伴う
主力陣の故障や投手「いねぇんだよ」問題。
熱中症が懸念される灼熱地獄中での
1・2軍戦のWヘッダー。
試合も守乱祭りの草野球状態
リーグワーストの失策数101個。
負け癖に慣れてきて、
Bクラスにどっぷりと浸かった泥んこ状態で
田辺監督の辞任が決まりました。


その泥んこ状態にあるチームを
受け継いだのが今の辻監督でした。
ただし、
監督に仕えるコーチ陣のほとんどは
フロントが決定し、
エース岸はFA移籍で去り、
戦力補強もシュリッター以外は
逆狙いの謎の外人という有様で
厳しい条件下の中、
泥んこBクラスチームを
改善しなくてはならぬ状態でした。


辻監督は就任会見

【動画】辻発彦監督 就任会見


辻監督は
「1点をいかにして取るか、いかにして守るか、
 というところから始めたい」と、
1点にこだわる野球を目指すことを強調していました。
気づくと1点をどん欲に獲る「山賊化」していましたが、
さらに次の1点をどうとるかがカギになっていました。
後に辻監督は、
「ピッチャーには、1点とられるのは仕方ない、
 では次の1点をどう抑えるか。
 バッターには、1点とったら
 さらに次の1点をどうとるか。
 とにかく1点にこだわり、
 最後まであきらめない野球をすること。
 それしかありません」


また球団が求める球際の強さに関しては、
「球際は人それぞれの気持ち。
   必ずつかむ、アウトにするんだ。
   打つ方だったら、どんな球でも食らいついていく。
   練習からしっかり意識付けさせていく」
と述べていました。


そこから辻監督による改革が始まりました。


昨年は、不在だったショートに
ルーキーの源田を据えて育て、
二遊間&中翼のセンターラインが強化され、
守備力が改善されます。
源田のみならず、山川、外崎、岡田なども
台頭するようになり、
浅村がキャプテンとして、
雄星が岸の抜けた後のエースとして育ち、
獅子軍団は若返りを図りながら
大きく成長していきました。


ただし、突如、森コーチの訃報という
チーム内に激震が走る悲しいニュースが。
6月28日、森慎二コーチが
福岡遠征中に急死されました。
辻監督は、
「ショックです。数日前まで優勝を
 目指して一緒に戦っていた仲間だから…。つらい」
「(森コーチへの)思いをもって
 戦っていくしかない」とコメント。


獅子たちはこの悲しみをこらえながら
ベンチやブルペンには
森コーチの背番号89が入ったユニホームを飾り、
勝つことで森コーチの思いに応えるべく
結束をさらに高め
栄光をつかみ獲ることを誓い、
一丸となって夢中で戦い続けてきました。


結局、昨年の成績に関しては
炎獅子13連勝なども含み
3年連続Bクラスの汚名を返上し、
4年ぶりのAクラスで2位まで押し上げました。

確かにソフトバンクには独走を許し、
CSファーストでは3位楽天に敗れましたが、
その経験と悔しさが今年の起爆剤となり
チームがさらに覚醒していきました。


目指すべきところは
「優勝」そして「日本一」。
CATCH the FLAG
2018 栄光をつかみ獲れ!

所沢移転年の1979年から
節目の40周年を迎え、
その「栄光」への執念は
さらに燃え上がりました。


しかし、投手陣に関する不安はぬぐえず、
野上がFA宣言して巨人へ移籍し、
牧田がメジャー挑戦で渡米し、
シュリッターも去ったため、
さらなる戦力ダウンを否めない状況に。
その補強もオフシーズンは、
カスティーヨとワグナーの2名のみで
高木勇が野上の人的補償で加わりましたが、
まだ彼らの働き具合が読めない中、
不安がぬぐえない状況でした。


ただし、今年のフロント陣は
本気度が例年と比して違いました。

本来なら市場が豊かなオフに
満足できる補強が欲しかったのが
本音でしたけど、
開幕以降、シーズン途中でも
補強可能期間一杯まで
補強に精力を注ぎました。

阪神とのトレードにより榎田を獲得し、
先発投手陣の補強を図り、
中継ぎ投手陣が手薄となると、
広島退団後、富山の独立リーグで
NPB復帰を目指して
直向きに奮闘していたヒースを、
米国3Aからは長身Kマートを、
最後は中日から金銭トレーとで小川を獲得。
現在、彼ら新興勢力の働き無くして
今の結果を得られておりませんでした。


今年2018年の獅子軍団は、
オープン戦で4番山川の大不調も見られましたが、
シーズンを開幕すると、破竹の勢いで
91年以来27年振りの開幕8連勝
本拠地での12連勝とロケットスタートを決め、

GWまでが23勝7敗で
2位のハムに6ゲーム差広げる首位を固めます。
4月期の月間MVPには
山川(本塁打11本、OPS1.3超)と
多和田(5勝0敗、防御率2.06)の
富士大卒コンビが受賞し、
特に打線が尋常じゃない大活躍で
他チームを圧倒していきました。
その象徴的なゲームが4/18のハム戦でした。
8点ビハインドの8回裏、
打者11人の猛攻で一挙7点を奪って1点差に迫り、
続く9回に無死満塁の好機をつくって
森がサヨナラタイムリー二塁打を放ち、
劇的な大逆転劇を演じました。


この打線の勢いは
獅子軍団の最大の武器であり、
シーズンの終始、
怒濤の攻撃を展開してきました。

容赦なく猛攻仕掛けるこの打線を
人は『山賊打線』と称するようになり、
今では辻監督が命名した
『獅子威し打線』に改名しましたね。


この『獅子威し打線』の強さは、
一発攻勢も特徴の一つでしたが、
(本塁打数なら鷹軍団も負けていない)
打率、出塁率、OPS、四球数、打点、盗塁数など
リーグ1位を堂々と誇っている
ように
四球を見据えつつ次へつなげ、
機動力も大いに発揮する猛攻にあり、
相手を圧巻してきました。

戦力状況が打高投低の獅子軍団は、
チーム失点がリーグワースト1位でしたが、
それをカバーする圧倒的な得点力で
快進撃を繰り広げていきます。


ただし、獅子の勢いは
順風満帆というわけにもいかず、

GW以降に失速し始めます。
交流戦前の15戦を4勝11敗と負け越します。


5月8日の鷹戦から初の4連敗を喫し、
交流戦直前のハム戦では
増田が回を跨いで救援失敗となり、
逆転負けでハムに1ゲーム差まで迫られます。
そもそも、ハムに対しては
開幕カード三タテを決めていましたが、
GW以降の交流戦までで5連敗を喫し、
6月2日にはゲーム差無しまで迫られます。
交流戦では10勝8敗と勝ち越し、
ハムとは同じ成績でフィニッシュしましたが、
牛、鴎、鷹の成績には叶いませんでした。


しかも、交流戦直前のハム戦で
増田が救援を立て続けに失敗して以降、
疲労に伴う中継ぎ陣の崩壊問題が生じながら
交流戦を駆け抜けました。
獅子の守護神を務める増田は、
交流戦直前のハム戦で回マタギを失敗してから、
一気に不振に陥ってしまいます。
主力の武隈も、平井も、野田も絶不調となり
歯止めがきかなくなりました。
結局、勝ちパターンを決めることができず
リードでも、ビハインドでも
見境無く適用してしまったツケが、その影響が
ここになって露呈してしまいました。

また新外国人ワグナーも制球難から炎上し
機能することができませんでした。


さらに問題は深刻化します。
増田の代用として、球が速いという理由で
先発ファビオをストッパーに転用します。
しかし、ファビオは制球難のタイプであるから、
1点勝負の展開を死守することに向かず
この代替転用策は失敗に終わります。
この結果、何点リードしていれば
逃げ切ることができるのか?
という疑心暗鬼が生まれるほど
中継ぎ陣の防波堤が崩壊しました。


しかも、ファビオは肩を痛めて戦線離脱。
おまけに、肩痛ながらも投げた試合で炎上し、
監督からも大目玉を食らったこともあり、
信頼関係も危うくなる懸念が膨らみました。
もともとファビオは先発陣の一角として
鷹戦には好投していただけに、
このファビオの離脱は
鷹キラーを失うという
想定以上の損失を被りました。

(このまま帰国かな???)


またこの問題でチームが最も怖かったのは
野手陣と投手陣、先発陣と中継ぎ陣の信頼崩壊。
そうなればチームは総崩れになることから、
チーム一丸となってその信頼関係を保つこと念頭に
苦しい状況を耐えながら戦っていきます。


そのように耐える中、
中継ぎ陣の問題には改善方向が見出されていきます。
中途で補強したヒースが
広島時代と違ってノーコン病を見せず
安定して抑えており、
今や新守護神の役目を担うようになります。
また平井や野田も復帰して奮闘し、
Kマートや小川の補強効果も発揮され、
だいぶ低減してきました。
責任感の強い平井は、復帰してから
「前半戦は野手に助けてもらってばかり。
 後半戦は投手陣で勝てたと言ってもらえる
 ような試合をしたい」と誓います。


ゲーム差は、中継ぎ陣問題の影響もあり、
ハムに僅差まで迫られる危機を
6月末、球宴後に2度も迎えました。

しかし、7月は球宴後に手間取りますが、
打撃陣の勢いに加えて
その中継ぎ陣も復調しながら
13勝5敗と貯金を大きく稼ぎ、
一方、ハムは10勝8敗と追撃に手間取り、
鷹は6勝11敗1分と不振に陥り、
ゲーム差が広がっていきました。
ゲーム差は一時的に0と迫る危機も
7月終了時には3と広がります。

そして8月に入ると、
獅子は15勝10敗1分と勝ち越したのに対し、
ハムは10勝13敗2分と負け越し
2位ハムとの差がさらに広がっていき、
最大8ゲーム差まで拡大しました。

(ただ鷹が密かに追撃態勢を整え始めますが)


特に8月は、先発陣が打ち込まれても
投手陣が渋太く耐えながら
獅子威し打線が打ち勝つという
逆転展開の試合や先制していても
追いつかれたり、抜かされたりしようが、
勝ち越しを決めて勝利するケース
などが
多く見られました。
多和田が初回6失点するものの、
その後は抑えつつ逆転勝ちしたオリ戦は
まさにその象徴の一つでした。


また7月以降においては、
秋山、源田、外崎が調子を落とし、
山川も8月に勢いを崩しますが、
ここ2年以上絶不調に陥っていた
おかわり君が奇跡の復活を成し遂げ、
尋常ではない常識外の大活躍を果たし、
不振な主力陣の穴をカバーします。


おかわり君の成績(9/29現在)は、
本塁打が6月3本を皮切りに
7月8本、8月12本、9月5本
で今や28本を稼ぐようになります。


ただし、おかわり君の活躍の真髄は、
その本塁打に限らず、
打率も7月0.300、8月0.319、
9月0.341と3割を超えており
特に与四球率の向上により
出塁率が7月0.347、8月0.423、
9月0.376という数字となり、
OPSが7月と9月が1前後、
8月は1.196と1.2近い高値をマークしました。
本塁打のみならず、
与四球を含めて出塁することからも
獅子の攻撃に大きく貢献し、
8月の月間MVPにも輝きます。

6試合連続本塁打もありました。
まあ得点圏打率が
7~8月で0.250程度と高くないですが、
9月は0.519と優勝争いが佳境になって
ベテランとして
尋常じゃない活躍を魅せております。


正直、おかわり君は、
「既に終わった」と思っておりました。

追い込まれてから、
落ちる球でスカっと空三振するのは
今までに見られていましたが、
大好きなストレートについていけず
いとも簡単に振り遅れて空振りをしていたからです。
アスリートの命綱である
動体視力が衰えてきたからか?
とも思いました。
現に稼頭央がここ何年か
速いストレートが打てず状態でしたからね。


ところが、おかわり君は
50g軽量のバットに変えて蘇ります。
正直、バットを変えただけで
あそこまで転身できるの?と疑問もありましたが、
どうやら
今まではどっしり構えていたところで
一気に振り切って打ち込んでいましたが、
年齢的に瞬発力が衰えてきただけに、
その静→動の打ち方では
速いストレートに対応できなくなってきたので、
今は構えたときに肩を動かしながら
バットを軽く下げてから振り出すという
動→動の打ち方に変更したそうです。

それにより始動が早くなるので、
速いストレートにも対応できると。

そこにバットの軽量化も活きてくるわけですね。


その始動が早くなることで
今まで仕留められなかった球を
きっちり仕留めるようになった
ようです。
また振り遅れ、差し込まれたとしても、
バットの先でしっかり振り切っているので
ライトスタンドへぶち込めるようです。


そして、おかわり君自身、
年齢も踏まえながら、
考え方が変わってきたそうです。
今までは
左中間方向の本塁打が理想的
という考え方だったらしいですが、
納得した打球でなくとも、
「逆方向も理想なのかな」
と思えるようになったそうです。


とにかく、このおかわり君の
奇跡的復活は獅子の躍動に大きく貢献しました。

まあ、おかわり君が打つもんだから、
山川など本塁打を意識しすぎて
大振り傾向になって、
夏場に一時不振に陥りましたが。。。


ただし、そのように良い雰囲気で
獅子は進撃を繰り広げ続けます
その一方で鷹の逆襲態勢が着実に整い、
鷹追撃の常識を打ち破る脅威が迫ります。


鷹の方は、お盆以降、
V字回復で急上昇して追撃態勢に入り、
三連敗を喫するヤフオク決戦も含め
8月が18勝6敗の好成績をおさめ
下旬にはハムを一気に飲み込み2位へ浮上します。
そもそも、鷹の逆襲劇の勢いは
盆前にハムとの差が7ゲームあったにも関わらず
その差を僅か2週間で縮めて交わすほどの強襲状態に。

戦力が揃ってきたお盆以降は、
13勝2敗(勝率0.867)と尋常では無い結果で迫り、
獅子もヤフオクで三連敗という屈辱を味わいます。
で、9月に入ってもその鷹の逆襲は
ノンストップでさらに勢いを増して
首位を走る獅子に迫ってきました。


西武
7月:18試合 13勝 5敗 0分
8月:26試合 15勝 10敗 1分
9月:17試合 12勝 5敗 0分


ハム
7月:19試合 10勝 8敗 1分
8月:25試合 10勝 13敗 2分
9月:15試合 7勝 8敗 0分



7月:18試合 6勝 11敗 1分
8月:24試合 18勝 6敗 0分
9月:17試合 12勝 5敗 0分


8月24~26日のヤフオクでの三連戦では
木っ端微塵にやられて三連敗の大痛手を追い、
鷹の猛追撃を振り切れず
鷹へ逆転優勝の希望を大いに与えてしまいました。


しかし、次のメラドでの第一次天王山は
鷹はエース千賀を筆頭に
獅子が苦手としそうな左腕ミランダ&大竹で
先発陣を布陣しますが、
こちらは実績の無い郭を筆頭に、
次に若い今井を起用し、ウルフを投入しました。
正直、分は鷹軍団に有り
という雰囲気で始まった第一次天王山でした。
しかし、その結末は
意気込みしすぎた、気合いが入りすぎた
鷹軍団が空回りした中で、
結果を恐れずノビノビ野球をした獅子が
三連勝で一気に鷹を崖っぷちに追い込み
鷹の追撃を撥ねのけて
鷹を一気に優勝へ向けて突き離し、
マジック11を点灯させます。


でも、マジック11が点灯したとはいえ、
6ゲーム差以上離していても、
まだまだ優勝争いは終わらず
むしろさらに過熱していきます。

というのも第一次天王山後、
獅子も連勝まっしぐらで突っ走り、
10連勝を成し遂げます
が、
鷹の方も全く負けず7連勝して
むしろ0.5ゲーム差詰めてきました。

そのような空気の中。
終盤のパ優勝争いは、
ブレーキかけずに驀進する
獅子&鷹の両雄による
一歩も譲らぬ壮絶な激突、
高次元な一騎打ち状態
となり、
双方とも無傷のまま
9月27日からの第二次天王山を迎えました。


まさに雌雄を決する頂上決戦に。
その先発投手の布陣は、
絶対三連勝で逆転V狙う鷹は
バンデン、千賀、ミランダと並べたのに対し、
本拠地Vのために三連勝狙う獅子は
中日にエース雄星を配置し、
その前後に新勢力の郭と今井を敷きました。


緒戦は郭vsバンデンでしたが、
郭は前回の天王山で鷹相手に好投しましたが、
鷹も研究して郭対策を講じてきますし、
郭も中4日の強行登板となり、
前回以上に苦しい戦いを強いられました。
特に、鷹の場合、
序盤に先制して主導権を握る展開を
十八番
にしていましたから、
序盤3回を無失点で凌ぎ、
逆にこちらが先制することが重要
でした。


郭は序盤からピンチを招きますが、
3回は無失点で凌ぎ、
その間に森の初球3ラン弾で先制します。

ただし、中盤に鷹の逆転を許しましたが、
終盤に覚悟を決めた秋山が
逆転3ランミラクル弾を放ち、
獅子が緒戦を奪ってマジックを3に減らしました。

ちなみに、秋山はその前の楽天戦でも
最終回のビハインド展開で
逆転満塁弾でチームを救っており、
2試合連続での土壇場の逆転弾に。


2戦目は雄星vs千賀のエース対決に。
ただし、雄星はプロ入り以降、
鷹に18戦未勝利であり、
千賀はメラドで10戦未勝利と
双方とも苦手克服合戦に。
結果は、与四球も多かった千賀を
山川&おかわり弾と
獅子の太っちょスラッガー、いや
新旧の獅子4番を背負うスラッガーが沈め、
出塁を許しても、失点を許さずの気迫で
要所を押さえて投げ続ける雄星が
悲願の鷹戦初勝利を成就して男泣きしました。


これで獅子は破竹の12連勝を果たし、
点灯してから他力を使わず
自らの力で減らし続けてきた
マジックもついに1に!


そこで誰もが
この勢いで一気に聖地・所沢でV!を願い、
第二次天王山最終戦に多いな期待がかけられます。
しかも、その日は本拠地でのシーズン最終戦ですから、
メラドの雰囲気は普段と違う空気に。


しかし、若きエース候補の今井は、
指から出血しながら苦しむも
QSを達成して試合をつくりましたが、
優勝はそう甘いものではなく、
鷹の意地を前に
その本拠地Vという願いは阻まれました。

鷹のミランダも前回の雪辱を晴らすべく
獅子威し打線を封じていき
熱男の執念の連弾により試合を決しました。
獅子軍団の方も
「本拠地で決める!」の焦りと力みもあり、
チャンスで打ち損じてしまい、
ミランダの餌食になりました。


この獅子と鷹の宿敵関係は、
今年に限らず、これからも続くことでしょう。


そして、台風が近づく中の9月30日、
獅子たちは
優勝を決めるために北の大地へ!


最後の決着は、
獅子はハムに勝つことができませんでしたが、
鷹が力尽きて鴎に敗れたことで
10年振りのリーグ優勝が
自動的に決まりました。
10年前も獅子はハムに敗れていましたが、
牛が鷲に敗れ、北の大地で優勝決定。。。



獅子軍団は、
何度か首位陥落の危機もありましたが、
追いつかれそうになっては引き離しを繰り返し
首位を一度も明け渡すことなく
終始、独走してそのまま鮮やかに逃げ切りました。

まさに完全リーグ優勝です。


獅子は本当に
勝負強くなったと思います。


さあ、次はCSと日本シリーズ
という高き山を乗り越え、
最高の頂きにある
フラッグをつかみ獲れ!