下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【ストーブリーグ12球団総括】十亀はCランク決定/オリ金子がハムに決定。これで西武から見た日本人選手市場は閉店(西は来ないし、岩隈は楽天で楽天が金を積まねば再生の見込み薄しということ)。結局、先発の駒は足らず、外国人も枠数の限界があり、トレードも駒不足であって『榎田の奇跡』の二番煎じが生じない限り、あとは下から台頭することがクリティカルに。まさに崖っぷちのクリティカル。その薄い可能性を実現できなければ、当然Bクラスへの陥落も。

本題の前に、
今日も主力の契約更新が行われました。
源田が倍増近くの8000万円、
おかわり君が現状維持の2億8000万円
外崎が4300万円アップの7000万円
榎田が2800万円アップの5500万円

みんなウハウハです。
しかし、これで
十亀のCランク落ちが
決定しました。
5100万円の十亀より高いのは、
中村、秋山、栗山、増田、武隈、
多和田、森、源田、榎田、外崎の10名と
山川も該当するでしょうから、
十亀は最高でも12位となります。


当然、FA流出すれば
無償提供ということになりますし、
楽天は必ず狙ってきます。
ただ同然で奪える美味しい果実を
黙って見過ごすことはあり得ません。


セ球団相手に
左腕先発とのトレードを

実現すべきです。
十亀問題について、来年の今頃まで
何もしないはあり得ません。
ただし、手を打つことは、
球団内部のハレーションも懸念されます。
(動揺→球団への不信感増加の懸念)
対策を講じる際には、
本人の意向内部での波及低減を見据えて
上手く進めて、球団も十亀も他選手への影響にも
Win-Win-Winでなければなりません。

球団のリスク対応能力が問われる難問です。
十亀の場合、
松田や上林のいる鷹が苦手ですから、
そこを巧みに利用しながら
十亀のことを考えてあげているムードを見せつつ
トレードも十亀のためだよねの空気
醸し出さねばなりません。
もちろん、
トレードをしてくれる相手がいるか?
という難題もありますが。。。


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さて、本題です。
現在の西武について、
先発陣の駒不足問題が深刻です。
新外国人を1人獲得しましたが、
外国人枠数の制限問題もありますから、
本来なら日本人先発投手を
補強したいのが本音です。


とは言っても
市場には食指が動きそうなタイプが乏しく、
本来の適正価格より高価で買わねばならない
ということは否めません。
しかし、数が足りないのですから、
背に腹は変えられぬ状況に陥っている中、
この物価高騰市場でも買わなければ飢え死にします。


もちろん、
FA宣言した西については、
5億円×4年、おまけに補償付きと
高騰しすぎているので、
さすがに手は出ません。


帰国する岩隈については、
本来なら古巣・楽天にそのまま戻るのが濃厚で、
もし楽天が岩隈に金を積まなければ、
巨人あたりが獲得していくでしょうが、
岩隈のことを注視してきた
楽天が金を積まないということ
岩隈に再生の見込みが薄いという判断
でしょうから、やはり獲りにくいです。


戦力外ではソフバン寺原くらいしかいませんが、
良いところ敗戦処理投手として活用できますが、
既にヤクルトが獲得してしまいました。


あとはオリと決別した金子くらいで、
金子の適正価格よりは高価ですが、
西よりは安価に買うことができ、
貧乏な西武でも手が届く範囲内です。
もちろん「金子が活躍するか?」は未知であり
金子を獲得することは博打です。
しかし、金子は西武の先発3番手の
十亀より上の存在ですから、

※多和田、榎田、十亀、今井の順ならば3番手。
※ここ2年の成績でも
 QS率などを鑑みれば金子>十亀
西武でならば先発ローテの
一角に十分入ります。


今、先発投手ローテについては、
多和田は計算することができ、
榎田も「2年目も大丈夫!」と
楽観すれば計算することができ、
今井も「来年は大成長するさ」と
超楽観すれば計算することができますが、
それでやっと3人。。。
十亀については、
さすがに「来年鷹を得意にするさ」とは楽観できず、
それでも条件付きで4番手に見込むことができるさ
と楽観し、、、


いやいや、今の西武には、
先発投手『いねぇーんだよ』状態の
崖っぷちは変わらねぇーんだよ!

という状況を否めません。


そんな背に腹を変えられぬ状況下
浅村への支払い金は余り、
雄星貯金もできる
のだから、
博打だろうが、
十亀以上の存在となる金子を
獲得する博打を打つべきでした。

日本人投手で
先発の駒数を増やせる可能性に
賭けるべきでした。

しかし、西武は金子獲りに静観し、
今日、オリ金子のハム入団合意が決まりました。
これで去就が決まっていない主な日本人選手は、
西武には来ない西(阪神orソフバン)
再生が当てにならない岩隈(楽天or巨人)くらいですね。
(戦力外を除いて)


これで西武から見た
日本人選手市場は閉店しました。

結局、西武の先発の駒は
足らないまま。
外国人投手(ニール、ファビオ、郭)の活躍は必至ですが、
枠数の限界があり、残る補強手段はトレードのみ。。。
ただし、トレードと言っても
トレードで十亀以上の先発を獲得するには、
今の西武には出せる駒が不足しています。
例えば、木村を放出したところで、
十亀以上の先発投手を得るのは厳しいです。
あとは、、、今年のような
『榎田の奇跡』の二番煎じ狙いですが、、、
奇跡はやはり奇跡であり、
そう簡単に何度も生じないから、
「奇跡」なわけです。
洋介と榎田のトレード&榎田の活躍
やはり何度も生じない奇跡のトレードでした。


となると、トレードも当てになりそうになく、
あとは下でくすぶっている若手の台頭
クリティカルにならざるを得ません。
(今井の成長は既に前提条件になっている)
松本航などの新人に即戦力を求めていますが、
ルーキーは所詮ルーキーです。
そのルーキーをアテにするのは非現実的です。
(上手く行ったらそれは「嬉しい誤算」という話です)
アテにしなければならないのは、
光成、高木勇、誠、泰雄などの先輩方であり、
彼らの台頭がクリティカルです。


彼らも何か一つ変われば頭角を現す可能性はあります。
◇光成はダイナミックな投球フォームと度胸。
 細かいことは気にせず投げ込むこと。
◇高木勇は投げ急がないこと。
 雑にならぬこと。短気は損気。
 ネガティブに考え込み一杯一杯にならぬこと。
◇誠は自信と度胸。ビビるな。
◇泰雄はコントロール。これが難しいですけど。


ただ、そう簡単でもないことも事実です。
まさにその必須条件は崖っぷちのクリティカルです。
その薄い可能性を実現できなければ、
当然、Bクラスへの陥落

見据えなければなりません


さて、今年のストーブリーグについて、
12球団を順位付けして総括しましょう。


【優勝】巨人
今回の補強では、
同一リーグのMVP男の丸をはじめ、
中島まで獲得したのですから、
補強戦線は12球団一の結果に終えた
と言えるでしょう。
何でも欲しがるハラちゃんに
手向けとなる補強施策でした。


丸獲得戦線では、広島はもとより
今年は頑張ったロッテの提示額を簡単に上回り、
5年35億円とか、
球団史上最高の超大型契約で押し切りました。
そして銀、中島、さらに新外国人ビヤヌエバなど
補強予算は50億円規模に至りました。


また銀獲りについては、
当初、楽天が浅村とセットで狙ってましたが、
その楽天が銀獲りから撤退して
巨人の一本釣りになりました。
この背景については、あくまで個人的推測ですが
楽天側に浅村獲得資金が嵩んだこともあるでしょうが、
巨人が楽天へ無償で橋本を放出したという
不自然なトレードを鑑みれば、
『橋本を無償でくれてやるから、
 銀獲りからは撤退せよ』
という
巨人から楽天への調略があった
と考えます。


まあ、こちらとしては、
楽天に行かれていたら目も当てられず、
セ球団に行ってくれたのが
不幸中の幸いでしたが。。。


ただし、巨人は
いつも補強日本一にはなりますけど、
使い切れず、下からも育たずと
能無し状態になっているのは
いつものことです。


つば九郎への質問
「巨人の補強施策についてどう思う?」


【2位】楽天
計算通り浅村を持って行かれました。


浅村との交渉直後に
浅村と球団の会見の場を設けていたこと自体、
あまりにも不自然なセッティングであり、
交渉前から巧みに動いていたことは推測できます。


まあその辺の話題は既に記載しているので、
今日は楽天の情報戦の戦術の話を述べましょう。


楽天による浅村への提示額については、
交渉前から4年20億円という報道がされていました。
交渉後も4年25億円と報じたスポニチ以外は、
4年20億円のままでしたね。


しかし、蓋を開けてみれば
4年24億円という金額でした。
スポニチは、
浅村の独占インタビューをしていたように
この情報に関してやはり真実に近い報道をしていましたね。

スポニチは、深く取材していたので
その真相にたどり着いたけど、
それ以外は4年20億円のままだったというのは、
楽天からの情報が4年20億円だったと考えられます。


そもそも、FA宣言直後、
ソフバンがいくらを提示するか?
わからない最初の段階
から
本当の入札額を報道に教えても、
得をするのはソフバンとマスコミだけ
であり、
楽天の方に得はありません。
そもそも事前に入札額を
公表しなければならないルール

じゃないです
からね。


また最初の段階では、
報道には本当の入札額より低めで
情報を流しておけば、
他球団を牽制することができますし、
交渉相手にも、実際に交渉するときに
思っていた額(4年20億円)よりも
高額条件(4年25億円超)を聴けば、

「えっ、そんなにもらえるの?」と
好印象を与えます
からね。


また交渉後においても、
完全に決まるまでは、
わざわざ本当の金額を報道に流す必要もなく、
偽情報により
他球団を牽制する効果が見込めます。


もちろん、楽天としては、
交渉後に浅村の会見場を設けたり、
オリに交渉させなかったことや
ソフバンにメールで断らせたことも
(その後の動きは楽天の指導によると思います)
いくらほぼ決まっている交渉でも
最後の最後で大ドンデン返しが無い
とは言い切れないので、
早く確定させたかった焦りがあった
と考えます。
もしオリが西武が
2回目交渉をねじ込むおそれもあるソフバンが
見たこともない超弩級の金額を提示したら、
(極端なことを言って50億円とか)
心が揺らぐかもしれませんから、
その万一のリスクを早く打ち消したかった
という心情は楽天にあったと思います。


それを考えれば、
当然、交渉後においても
楽天サイドは
他球団を牽制するために

決まる最後まで
4年20億円の偽情報のままで
報道に流すのは当たり前の戦略です。


ただ、西武はその偽情報に
引っかかりましたね。
西武が最後に提示した金額は
4年20億円でした。
当然、勝負にはなりません。
最後の交渉は
面と向かっては断れないから、
やり過ごされた結果でしたが。


このような情報戦略は
西武も見習わなければなりません。


【3位】日ハム
昨年は大谷、大野、増井と流出しましたが、
今年は高騰するFA戦線を横目に、
サブマリン状態から
気づいたら、台湾の大王・王柏融
オリの金子を獲得しましたね。
金子については、
楽天や中日の噂もありましたが、
自由契約即アタックと
電光石火の攻略だったとか。。。
オリともめたときから
声をかけていたかもしれませんが。。。


オリの条件は6億円から1億円に。
これに対して日ハムは、
契約内容を公表してませんが、
1年契約の1億円ですが、
出来高をかなり高くしたらしく
来年メジャーに行きたければ
それを容認するというもの
らしいです。


また日ハムの場合、
中田を残留させたことも大きいです。
それを含めて3位に評価しました。
確かに、今年のFA戦線は丸の存在などもあり
中田の需要は微妙だったから
中田も宣言しなかった可能性も否めませんが、
どんな理由でも
引き留めた結果は大きいです。
西武の場合、引き留めることは
かなりの難儀ですから。。。


【4位】阪神orソフバン
西を獲得した方を4位と評価します。
獲得できなかった方については、
阪神だった場合、
上本を引き留めたので5位に、
ソフバンだった場合、
特に何もできなかったので9位評価します。


ただ、西の場合、
オリが評価した4年8億円は
十分な価格と思いますが、
4年20億円というのは
あまりにも高すぎますね。


正直、西については、
野上にちょっと毛が生えたイメージです。
ちょっとレベルアップした野上
4年20億円なんてさすがに払えませんね。


一時、阪神に入団決定という報道が流れ、
本人がブログでまだ未定と強調しましたが、
獲得した方がババを引くみたいな印象があります。


【5位】ロッテ&中日
ロッテは角中の、中日は吉見
FA宣言を阻止しました。
確かに、角中は丸の存在から、
吉見は吉見本人の実力から、
FA戦線に参戦しても苦しい可能性がありましたが、
ロッテにしても、中日にしても、
今の現状で戦力不足なのですから、
そこに追い打ちをかけるような主力流出は
何があろうとも回避しなければなりません。
その回避に成功させたわけですから、
5位に評価しました。


またロッテは、丸が千葉出身ということもあり、
丸獲得戦線に参戦し、
あの金欠ロッテが珍しく
6年総額30億円&監督手形
大奮発した提示をしましたね。
まあ翌日には巨人がそれを上回る金額を
あっさり簡単に提示して持って行かれますが。
(翌日40億円の報道が。実際は35億円?)


少なくとも、本気度を見せましたね。
ロッテがそこまで出すとは
ファンも思ってなかったみたいですね。
知り合いのロッテファンは、
「そこまで攻めてくれて十分」と。
西武も出すときには出すという姿勢
見習いたいです。
そもそも、今回、浅村の件は
事前からシナリオが決まっていたとはいえ、
浅村を残留させるということは、
浅村の価値だけではなく、
今後のFA流出阻止の楔を打つ
という効果も狙うことにもなりますから、
おまけに、
後手後手状態になりつつ、
交渉中、負け戦の展開でしたから、
そこを逆転したいのであれば
適正価格より高価の金額を
提示するのは当たり前です。
もちろん、提示したところで
勝てるわけではないですが、
適正価格より高価の金額提示
十分条件ではなく、
必要条件です。


攻めるときは徹底して攻める
山賊の如くエグく攻める
今後の交渉術向上に役立てたいです。


【7位】DeNA&ヤクルト
もし阪神が西を獲得できなければ、
阪神を5位に評価するので、
ここDeNA&ヤクルトは8位評価になります。


この2球団は
今年のFA戦線とは関わりが薄かったですが、
戦力外になった中井DeNAが、
寺原ヤクルトが獲得したので
この順位に評価しています。


中井はそれなりに打てる可能性は、
寺原今年の成績を考えれば、
敗戦処理として活用できる可能性はあるでしょう。


【10位】広島
MVP男・丸を失ったのは
大きいです。
ただ、10位に評価したのは、
松山の残留に成功し、
流出を丸のみでとどめることが
できたから
です。


ようは下には下がいる
ということです。情けないが。。。


【11位】オリックス
今年のオリックスは、FAで西を流出し、
(まだ確定してないけど残留は無いでしょう)
契約問題で中島金子と決別し、
自滅施策により流出しました。
確かに中島に3.5億円、金子に6億円は
さすがに支払うことができないから、
減額はやむを得ないけどやり過ぎましたね。


一応、今の年俸の価値は無くとも
1軍での戦力にはなっていたのだから、
この流出はオリも痛いことは否めません。
おまけに、中島斬りにより、
浅村獲得は門前払いになりました。


浅村は
岸に相談して、岸を突破口にして
楽天が接触していたでしょうが、
過去の発言から
中島にも相談していたと考えられ、
オリも中島を通じて接触していたと思います。
しかし、その相談者(勧誘者)を斬れば
当然、獲得することはあり得ません。
オリは自滅しましたね。
ただし、
流出者が西武より小物ばかりなので
西武よりは上の評価です。


【12位】西武
先発1番手のエース、キャプテン、
チームの要となる捕手陣のリーダー
しかも、センターラインの主力を
3名も失ってますから、
最下位の評価は当然です。


その状況下で最大のピンチが、前述のとおり、
試合を作る先発が不足していること
ですね。。。


多和田、榎田、今井、十亀が
活躍することは絶対的な前提条件とし、
ニール、ファビオ、郭の3人から
外国人枠で1名は先発で確保できると仮定して
ようやく先発5名が揃います。


しかし、ハード日程もありますから、
6~7名以上は目処を立てておきたいです。
光成、高木勇、誠、泰雄など
覚醒してくれれば良いですが、、、
彼らの覚醒が実現しなかった場合
想定して考えておかねばなりません。


ざっくりと考えれば、
ニール、ファビオ、郭の全員が活躍できる
ということが前提条件になりますが、
登板→翌日抹消→再登録→登板
を繰り返しながら
3名で2人分の先発の働きをさせること
策の一つ
として考えられます。
できれば、
新外国人先発をもう一人獲得し、
(ウルフもいないので)
4人で2人分の先発の働きをさせることが理想です。
抹消してから10日間は登録できないことを鑑みれば、
2人1班にして4人で先発2名分を担わせること
が理想です。


または中継ぎ陣について、
平井、野田、武隈、増田、
Kマート、ヒースに
他投手を加えられれば
平井や武隈を先発に転向させる
②Kマートを下げて、
 外国人の数を先発2名、中継ぎ1名で運営する。
などが策として考えられます。
ただし、①の場合、
今年のように先発や中継ぎどっちも決められず
その場凌ぎの準備になることは避けねばなりません。
先発にさせるならば、先発で行くと決め、
はじめから先発として準備させることが大事です。


武隈については、
例年、夏場に調子を落としますが、
今年は交流戦直前から不調となり
その不調が長引きましたね。
キャンプ中、先発にするか、中継ぎにするか迷い
結局、半端な状態で準備させることになったことも
響いたのではないか、という気はします。


でも、いずれにしても
難儀な課題が大きく残っています。。。