下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

今井、投球フォームで迷走中。。。こっちにフラフラ、あっちにフラフラ。。。フォームを崩して長いスランプとかに陥らないで欲しいです。

交流戦は鷲と鯉の1試合を残すだけで
獅子は休養期間(練習に当ててないよね?)です。


今日の本題に入る前に前座ですが、
(本当はこっちの方が深刻ですけど)
交流戦前と比べれば、
鷹に2ゲーム差リードを広げられており、
鷲に明日の試合次第で1ゲーム差広げられます。


現在のパ上位の勝敗は、
1位 楽天 70試合39勝30敗1分 勝率0.565
2位 ソフ 72試合38勝30敗4分 勝率0.559  0.5差
3位 西武 70試合36勝33敗1分 勝率0.522  3.0差
4位 ハム 72試合35勝33敗4分 勝率0.515  3.5差
です。


まだ団子状態と言えば、団子状態ですが、
これから後半戦は、鷹がエンジンをかけて
その団子状態から抜け出す
でしょう。


確かに、今年の鷹は負傷者も多く、
阪神戦のサヨナラチャンスを勝ちきれない
いつもと違って詰め切れない面はあります。
特に一発は多いですけど、タイムリーが出てないです。
 ※チーム本塁打は99本でリーグ1位(2位鴎89本)
  でも得点は297点でリーグ5位。
  (西368点、楽333点、ロ315点、ハム309点)
しかし、負けにしない地力があります。
交流戦成績が11勝5敗2分であり、
勝率0.688と7割近い状態です。
実際に、鷹は弱りながらも
交流戦をきっちり優勝したあたり
「鷹を侮ることなかれ」という教訓が身に染みます。


柳田の動向は不明ですが、
鷹は後半に入っても
貯金を積み重ねて行く傾向はありますね。
昨年2018年を除けば
交流戦6月~8月お盆は
貯金を貯め込む上昇傾向です。
2014年や2016年はお盆以降、横這いになりますが、
それまでに稼いだ貯金をしっかりキープしています。


今年の動きは昨年2018年に似た推移をしていますね。
ただ、昨年2018年のお盆以降、
勝率7~8割の怒濤の追い込みで
獅子に迫ったことは記憶に新しいですね。


獅子は直接対決で勝ったから優勝できましたが、
8/14以降、鷹は34勝12敗、勝率0.739
獅子戦を除けば、29勝7敗、勝率0.805です。



今年の交流戦もそうですが、
鷹の場合、弱っていても、勝率7割とか、8割とか、
脅威の勢いで加速することができる地力があります。
それだけ、今の団子状態はそのままでは終わらず、
鷹は、そんな加速を仕掛けながら
必ず抜け出しますから、

真剣に本気で「連覇」「日本一」を目標にするなら
鷹を射程内に入れながらを追走し、
それを差し切らないとなりませんね。


もし、優勝ラインを85勝とすれば、
獅子は残り73試合を
49勝24敗、勝率0.671

で乗り切らなければなりません。
すなわち、今後、平均して
2勝1敗(勝率0.666)ペースでも
85勝はできない、
ということですね。


そりゃ、現実的な数字で見た場合、
(それでも2勝1敗ペース必須)
交流戦開戦が反攻開始のリミットでしたから、
その反攻時期が遅れれば、
当然、残り試合のノルマはきつくなります。


なお、貯金20としたら、単純に82勝ですね。
それなら残りを46勝27敗、勝率0.630ですが。。。


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それでは本題に入りましょう。


多和田、光成、今井、松本航というと
獅子ドラ1四銃士であり、
いずれは、
獅子エース級四銃士に化けて欲しい存在ですね。


現時点では良かったり、悪かったりと波があり、
生育途上中にありますね。
(多和田は、、、早く仕上げて戻ってこい!)


正直、安定して好投する域に達するのは、
来年開幕までに実現してくれれば御の字
と考えています。
それだって負傷リスク等も鑑みると、
そう簡単ではないですから。
でも、その実現が
それより早いに越したことはありませんね。


まあ、来年、十亀FA流出濃厚とか、懸念もありますが、
獅子エース級四銃士が完成すれば、
先発陣に関しては、
獅子投手王国の基盤が築かれますね。
そこは楽しみな側面でもあります。


さて、その四銃士の中で、
今日は今井に着目してみましょう。
というのも、
現在、今井自身、
投球フォームが定まらず迷走中
なんですよね。


令和に入ってから約2ヶ月間
走者無しの投球フォームを見ると
前半、後半で
ワインドアップしない、するで
変化していますね。


下記の映像は
昨年6月のヤクルト戦で初勝利を挙げたときのフォームです。
ノーワインドアップで投げており、
このとき、
目線はずっと捕手、打者に向きっぱなしですね。

埼玉西武ライオンズ 今井達也 投球フォーム(スローモーション)


獅子風流ユニの試合でも同様ですね。

西武ライオンズ 今井達也 投球フォーム (スローモーション付)


次の映像は今年の春キャンプ時の投球練習です。
1分28秒あたりからご覧下さい。
昨年と同様のノーワインドアップで投げています。
目線はずっと捕手に向きっぱなしですね。


ただし、この映像の最初の投球では、
足を振り上げるとき、
一旦、横を向いています。
(まだこのときは、それが主でないです)

190205 今井達也 「躍動感あふれる投球フォーム」 ブルペン @南郷


今井本人は、今年4月の報道によると、
「左足を回すようにしてステップに向かうので、
 どうしても早く開いて
 つま先が打者のほうを早く向いてしまいます。
 すると腰の開きも早くなってしまう。
 並進移動中にステップ足の底が打者側に向く形を
 つくれればいいんですけどね」
と課題を挙げていました。


腰の開きが早くなってしまえば、
リリースも早くなったり、
シュート回転しやすくなったり、
バッターからも見やすくなったり、
腕の振る円周が短くなるので
腕の振りが鈍る(球威・キレも鈍る)ようになったり、
改善すべき問題ですね。


今井の場合、制球難を改善するためには
リリースポイントも安定させたい
ですから。 


そんな背景から、最初に示した前半の
写真左側(5月5、11、18日)のように
投げるときに、
一瞬、顔を横(三塁側)へ向いて
一旦、目線を捕手側から目線を外してます


今井本人曰く
「キャッチャーを両目で見ない。
 右目で見ると体が開いてしまうから。
 開いて横回転になるのが悪い癖だった。
 自分なりの発想というか考え」とのこと。

目線を切ることによって、
左肩も戻さされますから開きも抑制され、
また背筋も伸びるし、投球バランスが良くなりますね。
今井が抱えている課題には
合っている気がします。
実際に令和初の完封劇も成し遂げましたし。


しかし、最初に示した後半の
写真左側(5月28日、6月4、18日)を見ると、
ワインドアップになっていますね。


確かに今井は、ストレートが自慢の武器であり、
本人は、球速よりも球質の向上を求めており、
「質の良い球を投げること。
 引っかけたり、シュート回転せず、
 しっかりと指にかかった、クセのまったくない、
 浮き上がるような球を7~8割の力感で投げること
とコメントしてます。


すなわち、多和田のように
ホップ量のある浮き上がるストレートですね。
ホップ量が大きくなれば、球のノビが増しますから、
打者も差し込まれたり、そう簡単に打てません。
オリのアルバースとかは、
回転数はそれほど多くないですが、
ホップ量が大きいので打ちにくくなってます。
※それだけでなく、
 投げ方に伴うタイミングを狂わせる技もあります。


もしかしたら、
ストレートの球威を増したいために、
ワインドアップに変更した、試している!?
という気がします。


今井の場合、ストレートは武器ですから、
豪快さを重視するなら、
球威を増すワインドアップもあり

ですね。


ところで、
「ノーワインドアップ&目線を切る」投球をした
5月5日、11日、18日の投球内容(走者無し)
「ワインドアップ」投球をした
5月28日、6月4日、18日の投球内容(走者無し)
少し整理してみましょう。

上表は、
走者無のときの投球を対象にして整理してます。
そのときの投球数
ボール判定の球数、及びそのボール判定率です。
また、そのときの投球のうち、
直球(ストレート)変化球(それ以外)
で区分けした整理もしています。


5月5日は令和初の完封劇でしたから、
その日の全球の中で走者無の投球割合は多いです。


そこで着目したいのは、
そのボール球の割合ですね。


ワインドアップなし、ありで
3試合の合計を見ると、
どちらも全体の6割弱がボール球ですから、
正直、ワインドアップ無し+目線切りも
ワインドアップ有りも差はあまりありませんね。


ただ、少し話を脱線すると、
6割弱というのはやはり多いですね。
松本航の場合、
3~4割で多くても5割弱ですから、
やはり制球力は
松本航の方が今井より良いですね。


話を戻しますが、
全体のボール球率の差はあまりありませんが、
直球(ストレート)変化球(それ以外)で見ると、
差が生じていますね。


直球(ストレート)のボール球率は、
 ノーワインド+目線切りが49%に対して、
 ワインドアップする方が29%と減ってます。
 すなわち、ストレートにおいては、
 ワインドアップの方が制球力が高まっている

 と考えられます。
一方、変化球のボール球率は、
 ノーワインド+目線切りが37%に対して、
 ワインドアップする方が55%と増えてます。
 すなわち、変化球においては、
 ワインドアップの方が制球力が低下している

 と考えられます。


ちなみに、被出塁率を見ると、
ノーワインド+目線切りの
 3試合合計は0.340(47-16)
ワインドの3試合合計は0.302(43-13)
ワインドアップの方が
被出塁率が低い
ですね。


なお、ストレートの球質(ホップ量等)は
さすがにデータを入手できていないので、
ここでは、参考までに
「球速」を球数毎に整理しました。
ただし、
「球速」は球場毎で計測値が異なるので、
こちらの方がまとめられている
球速パークファクターを参考に補正しました。
(メラドを基準にして平均値で比率を乗じてます)

グラフは
一番上が実際の球速を、
二番目がメラドのみの5/5と6/4の2戦、
三番目が球速パークファクターで補正した結果です。
(5/28の地方・盛岡の結果は略しました)
〇印がノーワインドアップ+目線切り
□印がワインドアップ時になります。

パークファクター補正した三番目のグラフだけ見ると、
ざっくりとした印象ですが、
正直、あまり差が感じません。
1つ挙げるとすると、
最初から60球目まで
ノーワインドアップ+目線切りの方が
(5月11日も含めて)
ワインドアップよりも球速が安定している!?
という印象を持ちました。



以上のことを考えると、
ワインドアップ投球をするなら、
ストレートの球速の安定性、
変化球の制球力が課題になりますが、
ストレートの制球力は高まり、
(おそらく球威も上がってる?!)
被出塁率も低下させることが期待できる
可能性が考えられますね。


しかし、ワインドアップで
変化球の制球力が悪すぎるなら、
ノーワインドアップ&目線切り投球の方が良いですね。


いずれにしても、
どちらも一長一短ですから
今井が何を重視するか?
で選択肢も変わってくるでしょう。


ただし、
シーズンも半分が終わろうとしている時期です。
また短期間でフォームを変えまくるというのも
逆にフォームが乱れてしまい安定性を欠き、
下手をすると、
長いスランプに陥る懸念もあります。


もちろん、小さな微修正は
いつでもしていく必要はありますが、
大きく投げ方を変えて
こっちにフラフラ、
あっちにフラフラ
というのは
逆にフォームを崩す
不安の方が大きいですね。


どちらかを選んで、
フォームを早く固めたいですね。