優勝するために必要な見習うべき戦術!(日本シリーズ第2戦)
日本シリーズ第2戦
増井、野村の先発で中盤まで1対1の均衡状態。
しかし第2戦は、6回裏で終わった。
6回裏、先頭の田中が2塁打で出る。
次の菊池はバントの構えからヒッティング。
それがレフト前に転がり、田中がバックフォームへ!
それを西川がホームへ投げて、
タイミングは完全にアウトで、
審判のジャッジはアウト!!
しかし緒方監督が飛び出して抗議!
ビデオ判定に持ち込み、
結局、捕手の田中へのタッチより
田中のベースタッチの方が早かったと
判定は覆って、セーフで勝ち越し!!
そういえば、西武vs広島の交流戦初戦で
ビデオ判定でジャッジがくつがえる
プロ野球初のコリジョンサヨナラという珍事
が生じましたね。
その後、西武は冷静さを欠き、
故障中でDHでしかつかわないおかわり君を
次試合にサードスタメンで出して
更なる負傷させてしまい、
試合もボロボロ。その後も負け越し街道を辿った。
このとき、緒方監督は、
コリジョンで覆ることが多かったから、
「抗議をしなきゃ損」
ということでの抗議であったが、
今回のシリーズでもそうなのだろう。
でも、その抗議はルールに反しているわけでもなく、
勝負に徹しているのだから、当然の手である。
確かに水を差す行為かもしれないが、
それなら、ルールの方が他の競技のように、
チャレンジ(ビデオ判定)の回数を限定する
ルールに改訂すればいいだけのことである。
シーズン中、田辺監督は地蔵のように動かず
抗議することなんてほとんど無かった。
(最後の頃はお散歩で説明を聞きに行くがあったが)
それだけ、西武の場合はアホだったということです。
話は逸れましたが、
日本シリーズ第2戦の話に戻しますと、
広島の凄かったのは、
その抗議で判定を覆した後の戦術である。
判定が覆って日ハムが動揺しているとき、
3番の丸が初球を
いきなりバント?!
この意外な戦術により
増井の悪送球を誘い、
その間に2塁の菊池が
生還して追加点を奪取!
もちろん広島ファン一色の広島球場の
一体となっている盛り上がりムード
これも功を奏した。
もろに短期決戦の怖さが出た戦術である。
その後は、
日ハムはめずらしく自滅していく。
当然、広島はそのミスを突く。
鍵谷が出てくるが、
球場のムードに圧巻されているためか、
初球で暴投し、ランナー丸は3塁へ。
結局、広島は犠牲フライでさらに1点追加。
そしてトドメは、ソロとはいえ、
エルドレッドの1発であった。
鍵谷はノーボール・2ストライクに
追い込んでいる中の3球目の失投であった。
普通なら外してもいい3球目であったが。。。
確かに広島は泥臭すぎる戦術であるが、
しかし、優勝するためには、相手が誰だろうと、
勝たなければならないところでは、
確実に勝つことが必要。
そのためには、
もの凄い強敵相手でも、
相手のリズムをどうやって崩すか、
技術面のみならず、心理面も含めて
「したたかな泥臭すぎる戦術」
が必要である。
また広島のホームへのスライディングは、
この第2戦で2回ありましたが、
ともにコリジョン等を意識しての
上手く捕手タッチを避ける形のモノ。
このあたり、チーム一体となって
今の野球の傾向を活かした術を
徹底して身につけていることが伺え、
さすがです。
ライオンズのような
ホームラン打線は脅威であろうが、
所詮、打線は水物。
もの凄い投手が相手では不発も多い。
それだけでは、
当然万年Bクラスである。
黄金時代のライオンズは、
(まあ抗議は別として)
AKD砲なども大きな武器であったが、
相手の心理を突く
巧みな戦術も優れていた。
辻監督もそのことは熟知しています。
西武も優勝していくためには、
各コーチ・各選手達が
この広島の戦術を見習い、
身につけていくべき
と考えます。
確かに、この第2戦、後味があまり良くなく、
日ハムさんを見てられなかった一戦であったが、
この広島の戦い方は大いに勉強になった一戦ではないか
と思います。
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(追伸1)
最終回の一死1・2塁
代打で出てきた
大谷vs中崎(弟)の対決。
中崎(弟)はきっちり奪三振!
凄かったですね。
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(追伸2)
これで広島の2連勝。
日ハムはだいぶ不利な状況に追い込まれました。
しかし3連敗後の4連勝が
あるのも日本シリーズ。
1986年の広島vs西武のシリーズも、
広島球場→西武球場→広島球場の流れ。
第1戦こそ引き分けに終わったが、
第2~5戦は広島が3連勝で王手。
しかし、第4~8戦で西武が4連勝で
逆転優勝を果たしたこともあります。
今シーズン中、あれだけの差を覆して
優勝した日ハムの底力は並大抵のものでは
ありません。
あの強きソフトバンクを
シーズン、クライマックスシリーズ
で打破してきた実力は侮れません。
確かに第3戦は黒田が登板予定ですが、
場所も変わるので気分も変わるはず。
日ハムさん、
シーズン中に見せた底力で、
残るシリーズを巻き返して下さい!
それだけの実力は備えています。
開き直って、逆転優勝!!
チーム・ファンの方々で
一体となって最後まで諦めずに
頑張って下さい!!