下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

岸マネー1.8億円で手打ち。問題は球団による判断までの思考回路と今後の金の使い方。

岸FA流出に伴う楽天からの補償は、
人的補償を求めず、
金銭のみの補償(年棒80%)
1億8千万円で手打ちとなり、
これで一件落着となりました。



<記事転載>
 西武は15日、フリーエージェント(FA)で楽天に移籍した岸の人的補償を求めないと、楽天側に回答。即戦力投手を中心に検討したが、鈴木球団本部長は「うちのニーズに合う選手がいなかった」と説明した。
  金銭補償として、岸の今季年俸の80%に相当する1億8000万円を受け取る。
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そもそも高レベルの選手層が薄い楽天なだけに、
プロテクト外で即戦力投手なんか居るわけなく、
以前から騒がれていたとおり、
『金銭補償のみ』という結論は
それなりに適切な判断と思います。
(とはいえ、楽天からのプラスは
 6千万円程度ですが。。。)


一方、楽天の方も、この結論は
想定内の結果だったでしょうから、
プロテクト名簿作成という対応(作戦)は
大成功だったということにもなるでしょう。
楽天からすれば、
どのみち1億円ちょっとは支払うのだから、
6千万円で人を出す必要がなくなったんだから、
ニンマリでしょう。


当然、ウイン・ウインの関係ではなく、
楽天:ウイン×2
西武:ローズ×2
というところですが。。。


ところで、今回の判断については、
問題点も懸念されます。
まずその問題の一つとしては、
その結論に至るまで、
西武フロント陣が

どのような思考過程で
決めていったか?
というところだと思います。


この問題は、
西武フロント陣が
補強というモノを、
他球団との交渉事というモノを
普段、どのように考えているか
というフロント陣の
思想・考え方、
思考回路の問題
につながっていきます。


即戦力投手を中心に検討したが、
うちのニーズに合う選手がいなかった
と本部長は説明しています。


金銭補償のみの結論に至るとき、
①即戦力投手で欲しい選手無し
という理由はOKです。


あとは、
若手の将来性見込める投手
 も居なかった。
野手の方も居なかった。
 (即戦力、将来性高い若手)
④同リーグの楽天にダメージを
 与えること
もできそうにない。
 ・楽天の士気低下、
 ・楽天営業への影響など
トレードとなりそうな駒
 も無かった。
 ・野手を獲って、他球団の投手と
  トレード交換など
長期的視野でもメリット無し。
なども含めて
総合的に勘案した結論づけ
なら問題はありません。


※例えば、もし松井稼がプロテクトから
 漏れていたと仮定したとき、
 松井稼を獲得すれば、
 ・一線級の現役としての働きは
  見込みにくいですが、
 ・楽天は、チーム中心の
  精神的支柱を失うこと、
  楽天内に「外様に冷たい」
  という風評被害を少しでも
  与えることができるかもしれないのと、
  松井に関するグッズ売り上げ低下
  (代わって岸グッズが売れますが)、
  楽天の面目にも傷をつけられる
  などの上記④の効果が見込まれます。
 ・西武でチームの精神的支柱、
  若手へのいい影響をもたらすこと、
  将来のコーチ陣に参加させる布石
  となるなど、
  上記⑥の効果が見込まれます。 


まあ西武フロント陣は、
当然ながら
①~⑥などあらゆる可能性を想定し、

総合的に勘案して
判断している
と信じたいですが、、、


まさか、万が一の万が一の仮定妄想ですが、
1step 岸が抜けたので
    即戦力投手の補強が必要
2step 楽天から得られそうな
    即戦力投手は無し
3step なら、頼みの綱は、
    外国人しか居ない!!
4step それならお金が必要!
以上から、金銭のみ補償で決定!
という思考回路で、
上記①のみので決めた
としたら、
フロント陣の頭はスカスカで、
今後も王国復活への期待は薄

ということになりそうです。


さすがに
そこまで頭の悪い采配はしない
と思いますが、
所詮、あのフロント陣
ですからねぇ~~
何とも言えませんが。。。


次の問題は、
岸マネーをどう使うか?
ですね。


1億8千万円あります。


シュリッター投手は
いくらで契約したか知りませんが、
ガルセス投手は6千万円+出来高
です。


あと外国人を1人招聘するでしょう。


そのあと1人を
5~6千万円級の新外国人投手としたら、
ちょうど新外国人3名分の招聘費用で
(6千万円×3名?)
岸マネーを使い切るかもしれませんね。


まあ、外国人の場合、
高額だからといって
活躍するとは限りません。


そもそも外国人による補強
ある意味、ギャンブル的補強ですから。。。


とにかく、採用判断に一番肝心なのは、
日本に馴染んで適合し、
実力を十二分に

発揮できそうなタイプか?
否か?
です。


もちろん、その判断は簡単ではありません。


それでも、現地のスカウトに
新外国人候補を徹底的に調べさせ、
実績や技術的な実力も見ますが、
よその国に来て馴染める性格なのか?
図太く、ある意味、鈍感な性格なのか?
 (強欲、がめついとは違います)
ある意味、融通性がきく柔軟な性格なのか?
そういうことも考えながら
新外国人を招聘して欲しいです。


ポーリーノや郭シュンリンのように
・すぐにビビってしまう、
・真面目すぎて他が見えなくなってしまう
 一杯一杯になってしまう。
では、よその国でやっていけません。


彼らがノーコンになるのは、
このままじゃヤバイ、ヤバイと
すぐに一杯一杯になるところ
が大きかった
と思います。


ポーリーノなんかは、
来日当初はまだマシだったけど、
負け星を重ねていって
狂っていきましたよね。
郭シュンリンも大暴投→大死球では、
もう怖い怖いと、
頭、真っ白状態で投げてましたからね。


あとは、球団側が
新外国人が来日後に
馴染める・適合できる環境づくり
をきちんとすること、
そして、対象は外国人に限らず、
施設の更新(改良修繕・新設等)
も必須であり、
そういうことへの投資も
行わないとならない時期に来ています。


少なくとも、
若獅子寮は西武鉄道の社員寮と同程度に
してあげないと。。。


安心して仕事に取り組めませんよ。


【西武鉄道の社員寮】

【若獅子寮】



ちなみに、1億8千万円あれば、
1部屋2DKで15人分のアパートくらい
建築できそう
ですよ。


そりゃ、よく農家の地主さんが農業を辞めて
 アパート経営に乗り出すことが
多いんだから、
 1億8千万円もあれば
 アパートくらい建てられるのは
当然なんですけど。


また、土地は旧ユネスコ村など
広々とある
んですから。。。


あとは、山地形ですから、
切り土・盛り土といった
造成費用が嵩みますけどね。


【アパート建設費用の参考資料】


まあ、貧乏ライオンズにとって
大事な大事な岸マネー。
有意義に使って下さい。


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<追伸>
ちなみに、糸井を獲られたオリックスは、
金田和之投手(26)を人的補償で
選定したそうです。



<記事転載>
 阪神にFA移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償として、オリックスが金田和之投手(26)の獲得を決め、阪神側に伝えたことが15日、分かった。
  この日、オリックスがほっともっと神戸で編成会議を開き決定した。阪神は28人のプロテクトリストから外した来季5年目右腕を放出することになる。先発、中継ぎとして金本監督の期待も高かっただけに、代償は小さくない。