下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主にに書いています。

雄星と大谷の差。メジャー挑戦はまだ早い?

雄星が2年後のオフに
メジャー挑戦を見据えています。


その雄星に関する面白い記事
ありましたので紹介します。
(記事は最後を参照下さい)


その記事で挙げられていたように、
1年平均では7勝6敗というのは、
1~2年目の話もあるのでやむを得ないし、
通算90勝を達していない状態で
メジャー挑戦することが
時期尚早の面もありますが、
一番の問題は、
メジャーで活躍できる片鱗を見せるほど、
これからの2年とも1年を通して
優勝チームクラスのエース並みの活躍、
日本プロ野球界を代表格になったと思わせる活躍
ができるか否か
、でしょうね。


2年後に「メジャーへ挑戦したい」という気持ち、
それはそれでいいんです。
(目標は高い方がベターですしね。)


ただ、メジャー挑戦したいのだったら、
この2年間、最高級の成績
残して欲しい
ですね。


今年と来年ともに、
15勝以上、貯金10以上
最低限欲しいです。


そうすれば、
ポスティング時の契約金も
つり上がるでしょうね。


正直、残念ながら、
昨年までの雄星には、
メジャーで活躍できる、
それだけの片鱗は見えてきません。


「左腕」と限定付きで
褒められている状態では
物足りません。


おそらく今のままでは、
ポスティング時の契約金額も安価
ではないでしょうか。


入団当時から、
素質・潜在能力の高さへの期待がありながらも、
『やればできる子』という存在であり、

昨年の雄星では、
ようやく、それが形になってきたというレベルで、
勝ち星を重ねても、内容が一杯一杯だったり、
未だに、ソフバンなど苦手意識を残しているように
相手も選ばないとダメな状況
『弱き者に強く、強き者に弱い』タイプのままです。
(もちろん未だに故障への懸念も残しています)


1試合(9イニング)平均で、7.3三振があっても、
7.7被安打、4四死球合計すれば11.4出塁だから、
その無駄が球数を嵩む→苦しい試合展開
につながる要因
でもあるので、
これを如何に減らせるかが雄星の課題です。


先日、自主トレの記事で
「球数を減らして長い回を投げるために
 フォークかチェンジアップ、
 どちらかをものにしたい」
という記事がありましたが、
球種を増やすのはいいのですが、
やはり無駄を無くしていくためには、
まずは、制球力(コントロール
直球と変化球を上手く使い分ける緩急・配球
(打者が的を絞りにくい投球)
が必要ですよね。


また、今回の記事(下記参照)では
最終戦の大谷との投げ合いのこと
が書かれていました。


まあ、このときは、
中4日だったこともあるから、
単に比較するのも可哀想ですが、
下記記事にあるように、
 『正確なコントロールと
 緩急の投げ分けが十分でなかった』
という指摘は雄星の課題である
ことに
間違いないでしょう。


大谷の方は
『力と頭脳と理性が同居している投手』

ともありましたが、
今までの雄星は『頭脳と理性』が不足している
というのは納得できます。
それは、今までのトレーニング方法
何を強化すべきかに関する彼の思想
見てもわかるでしょう。


雄星は『ストライクとボールがはっきりしている。』
という指摘もありました。
以前、ロッテの鈴木が
「雄星はわかりやすい」と漏らしていたように、
それでは打たれるのは当たり前であり、
ソフバンのように強いチームには通じません。


やはりそのあたりが、
『弱き者に強く、強き者に弱い』
という今の雄星の弱点になっているわけで、
それでは、現時点において
メジャーで通じるか疑問符もつきます。


また『内角の際どいコースも少ない。』というのも、
やはりコントロールに自信が無いからでしょうね。
当然、制球に自信が無いから、
力押しになってしまうのでしょうが。。。


そういえば、
殿堂入りした平松氏のシュートもすごかったけど、
記事に合った通り、
死球日本記録の東尾修氏は、
強気のシュートを売りにしたケンカ投法
西鉄・西武を支えてきましたよね。


話を雄星に戻しますが、
2ケタ勝っても、
エースとしては12勝7敗ではダメで
少なくとも貯金を2ケタ作らないと。。。
それでいて15勝以上あるとベターですが。


そのためには、
相手に的を絞らせない投球
相手をビビらせる投球
を身に着けないと。


そのためには、
直球とスライダーの二者択一投法ではなく、
球種を増やして、直球、変化球ともに
制球力アップを図ることが必須
というところでしょうかね。


まあ、フォークか、チェンジアップを
覚えようとしてますが、
まずは昨年、片鱗を見せたカーブの精度を
上げたほうがいい
と思いますが。。。


あと、メジャー挑戦で成功させるためには、
強靭な精神力も必要です。


賢い奥様の存在は米国生活で心強いですが、
マウンド上では雄星自身の精神力、気力がカギです。
でも、雄星の場合、
すぐ一杯一杯になってしまう
精神的なもろさが弱点もあり、
その観点からでも、今の雄星では、
厳しい外国で成功するかどうかが微妙と思います。


今まで渡米した野茂、石井一、松坂、岩隈、
井川、ダルビッシュ、田中将、前田らは、
図太さ、若しくは、いい意味での鈍感さ
を備えていました。
大谷もそうでしょう。


彼らと雄星を見比べると、
成績や投球、思想云々のほかに
精神力においても
やはり物足りなさを否めません。


いきなり性格が変わるわけでもないですが、
やはり強靭な精神力を育むには、
ここ2年間で、
最高級の成績をおさめて
絶対的な自信をつけるとともに、
優勝争いに加わって、エースとして
強敵を相手に絶対に負けられない
緊張感の高まる試合の経験を重ねながら
精神力を鍛えていくしかないでしょうね。


Bクラスの状態では、
緊張感も何もありませんからね。


いろいろ書きましたが、
雄星は、それだけ期待したい投手であり、
素質を考えれば、メジャーでも通じるはずです。
『やればできる子』です。
それだけに、彼にはこの2年間で
彼の本領を魅せて欲しいです。


もちろん、雄星の後継人であり、
雄星が去った後にチームを支えてほしい
光成、多和田、今井の三羽ガラスにも
大いなる期待が膨らみますが、
それはまた別の話なんで。。。


なお、以下に記事を転載します。
(長文ですが・・・)



<記事転載>
菊池雄星のメジャー挑戦はまだ早い。大谷翔平と差がある「内角の意識」。
Number Web 1/17(火) 11:31配信


 西武の左腕、菊池雄星がポスティングシステムでのメジャー移籍を球団に直訴したと伝えられている。
  花巻東高時代から菊池のメジャー好きは有名で、日本球界を経ずにメジャー球団入りすることを公言していた時期もある。
  左腕から投じる150キロを超えるストレートは日本球界でもトップクラスの威力で、6年目の2015年9月13日のロッテ戦では、ペナントレースでのプロ野球史上左腕最速となる157キロを計測した(2012年7月28日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク対中日戦でソフトバンクの川原弘之が計測した158キロが日本球界では左腕の最速)。
  110キロ台前半のカーブと130キロ台中盤のスライダーのキレも一級品で、1つ1つのボールの威力は超一流。ただし……と注文がつくのは43勝36敗(実働6年)という成績が、ボールの威力ほど飛び抜けていないからだ。


メジャー移籍投手たちの成績と比べると。
 1試合(9イニング)平均7.7被安打、7.3三振、4四死球が、1年平均では7勝6敗、防御率2.92になってしまう。私の「成功選手」の基準が通算50勝で、メジャー挑戦をぶち上げるには物足りない数字である(以下、球団名横の年齢は渡米した年に迎える年齢)。


石井一久(ヤクルト→'02年ドジャース) 29歳、78勝46敗、防御率3.38
松坂大輔(西武→'07年レッドソックス) 27歳、108勝60敗、防御率2.95
井川 慶(阪神→'07年ヤンキース) 28歳、86勝60敗、防御率3.15
ダルビッシュ有(日本ハム→'12年レンジャーズ) 26歳、93勝38敗、防御率1.99
田中将大(楽天→'14年ヤンキース) 26歳、99勝35敗、防御率2.30
前田健太(広島→'16年ドジャース) 28歳、97勝67敗、防御率2.39

 以上は、ポスティングシステムを活用してメジャーに移籍した6人の、渡米時点でのNPB通算成績である。石井の78勝は例外で、90勝以上がメジャー挑戦の目安と言っていい。菊池はというと、現在までその半分にも満たない43勝にとどまっている。


何かが足りないから、43勝36敗なのだ。
 メジャー挑戦のために今後、2年連続2ケタ勝利を自らに義務づけているが、仮に15勝ずつしても通算73勝にしかならない。現在25歳というけっして若くない年齢がメジャー挑戦を急がせているのだろうが、日本球界での「90勝以上」は球団への恩返しの目安ではなく、日本球界でそれくらいの数字を残さなければメジャーで活躍することはできませんよ、という線引きだと考えたほうがいい。何かが足りないから、6年間で43勝36敗しかできなかったのである。


  昨年9月28日の日本ハム戦では、勝てば日本ハムがリーグ優勝するという一戦で、先発のマウンド上には日本ハムが大谷翔平、西武は菊池が立っていた。大谷が9回完封して被安打1、奪三振15、与四球1、失点0だったのに対して、菊池は6回を被安打5、奪三振4、与四球4、失点1だった。ストレートの最速は大谷の159キロに対して菊地は153キロ。大谷はもちろん速かったが、菊池も速かった。
  4奪三振はいずれもストレートで奪ったもので、1回は陽岱鋼を151キロで空振り、中田翔を150キロで空振り、2回はレアードを146キロで空振り、田中賢介を150キロで空振りという内容だった。
  3回以降三振がなくなるのは、スピードが落ちたからでない。3回は中田に対して152キロが3球、4回は田中賢に151キロ(これをレフト前に運ばれる)、5回は西川遥輝に151キロが2球、最後の6回には151キロを投げている。それでも三振が取れないのは、正確なコントロールと緩急の投げ分けが十分でなかったからだ。


大谷には、力と頭脳が同居している。
 大谷は菊池に欠けているその2つを備えていた。この日は、125球中ストレートは約42パーセントの52球に過ぎなかったが(通常は50パーセント以上)、15三振のうちストレートで奪ったものが9つあった。そして、そのうち7個は「変化球→ストレート」という緩急を使っている。
  三振を奪えなかった1回裏は9球中7球がストレートだったが、ストレートで押すより緩急を使って確実に打ち取っていこう、という方向転換を2回以降実践し、その結果三振が劇的に増えている。ちなみに、52球のストレートの平均速度は157.1キロだった。力と頭脳と理性が同居している投手なのだ。


死球は少ない方がいいとは限らない?
 菊池に話を戻すと、死球の数が少なく、それでいて昨年は与四球率が4.22と高かった。四球が50個以上で死球が5個未満というのはパ・リーグでは菊池の他に2人しかいない。どうせボール球にするなら、打者の近くで外してほしいというのが偽らざる思いである。過去6年の投球内容は次の通りだ。


シーズン、投球回、 勝敗、防御率、四球(死球)>
2011年、 54.1回、4勝1敗、4.14、    8(3)
2012年、   81.1回、4勝3敗、 3.10、   25(1)
2013年、 108回、9勝4敗、 1.92、   44(3)
2014年、 139.2回、5勝11敗、3.54、  78(5)
2015年、 133回、 9勝10敗、2.84、  55(2)
2016年、 143回、12勝7敗、2.58、  67(2)


   大谷と投げ合った最終戦のときも思ったが、菊池はストライクとボールがはっきりしている。さらに死球の少なさでわかるように、内角の際どいコースも少ない。
  腕を振った直後にボールがキャッチャーミットに収まっているような圧倒的なストレートがあるにもかかわらず勝ち星が伸びないのは、打者がストレートに脅威を感じていないからである。
  緩急を徹底してストレートを速く見せ、内角球の精度を高めて打者を心理的に圧倒するという技術を会得してからメジャーに挑戦したほうが結果はいいと思う。


大谷の内角攻めは、メジャーを視野に入れている?
 大谷の与死球数も紹介しておこう。新人年の'13年はリーグ5位の8個を記録、これは与四球率が4.82と高いので単純に制球難と言っていいだろう。それが昨年は与四球率2.89に下がっても、死球はリーグ4位の8個を記録している。明らかに内角を厳しく攻めている様子がうかがえる。打者の心理的な恐怖感は想像に余りある。
  '13年以降の過去4年で死球数を集計すると、牧田和久(西武)42、西勇輝(オリックス)35、スタンリッジ(ロッテ)、中田賢一(ソフトバンク)、涌井秀章(ロッテ)各30の順で多い(セ・リーグは藤浪晋太郎の32が最多)。技巧派と外国人に多いが、技巧派は内角を攻めることによってストライクゾーンを広く使おうという意図があり、外国人ピッチャーはバッターを厳しく攻める価値観が備わっているように見える。
  死球のメジャー記録が277個なのに対し(ガス・ウェイイング)、日本記録は東尾修(元西武)の165技巧派でない大谷の内角攻めには、メジャーでやっていくための気概のようなものを感じてならないが、菊池にそういう覚悟はあるだろうか。


  いろいろ回り道をしたが、菊池は多くの日本人メジャーリーガーと同様に、90勝以上してからメジャーに挑戦したほうがいいと思う。
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(「詳説日本野球研究」小関順二 = 文)
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