下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

5/25日ハム10回戦(in大宮)もっと楽に勝てた流れだったけど、雨の中を大宮に来て頂いた観客らに十分盛り上がってもらえる起承転結のドラマのような勝利!

今日は数少ない大宮開催!


天気は雨予報で、
試合後半に降っていましたが、
試合が最後までできましたね。


しかも、
追いつけそうで追いつけない中から
大逆転の展開で勝ち星を掴むと、
普通に勝つよりも、
大変、盛り上がる白星を得ました!


まさに雨の中の大宮を盛り上げる
起承転結のドラマのような勝利!
ある意味、
昨日のロッテに満塁弾で
逆転したソフバンのような勝ちっぷり。


さて、試合を振り返りましょう。


【起】捲土失念
サービスチャンスを潰す獅子
今日の日ハムの先発は
今季初登板の中村勝でした。
埼玉出身(春日部共栄卒)の中村勝にとって
大宮球場で登板することは、
ある意味、錦を飾るチャンスでした。


とはいえ、中村勝は、西武にとって
今までの実績が示すとおり、お得意さんです。
今日の得点できる最大のチャンスは、
中村勝が投げている間はずでした。


初回の裏、早速、チャンスが訪れます。
秋山、源田が連続与四球で出塁。
相手がくれた無死一二塁の
サービスビックチャンス!


ところが、
浅村はファウルで粘り込むけど三振。
おかわり君は最後に手が出ない見三振。
一応、メヒアが与死球で出塁し二死満塁に。
しかし、栗山が一ゴロで無失点残塁。


中村勝がピンチで踏ん張ったと
言えるでしょうが、西武打線が
中村勝の甘い球を仕留められなかった
という感じでしたね。


中村の球種は
ストレートとフォーク、カーブです。
とはいえ、
フォークは完全に沈まず、
比較的、高めに入っていたので、
捕らえれば長打が可能な感じでした。


浅村のときは低めに偏ってましたが、
おかわり君は3球目にフォークが
高めの甘いところに入るが、
ぶるん!と空振り。
(まあストレートを待っていたんでしょうが)


栗山は5、6球目に
連続で甘く真ん中に入ったフォーク
連続で仕留められずファイルに。
最後は厳しい外角低めを凡打。


とにかく、中村勝の立ち上がりは
制球が良くなく、球も甘く、
決して打ち崩せない状態ではありませんでした。
しかも、四球、四球、死球の
サービス大チャンスをもらいながらも
中軸で無失点というのは
厳しい初回となりました。



【承】七起八転
得点直後の失点というより
チャンスを潰した直後のミスからの失点
という相手に流れを引き渡す展開


先ほどの初回裏の大チャンスを潰したライオンズ。
その直後の2回表、
十亀が先頭レアードに先制ソロを浴びます。
真ん中寄りのシュート回転した甘い直球を叩かれました。


3回裏大チャンスが巡ってきます。
源田が一死で中安打
浅村も続いて右安打で一死一三塁。
おかわり君が右安打の同点タイムリー!
まずここでチャンスをモノにします。
しかも、おかわり君のタイムリーにより
一死一二塁とチャンスが続き、
ここはもう1点奪って
逆転に持ち込める場面。
しかし、メヒアが二飛で二死に。
一応、栗山が1度もバット振らずの与四球。
相手がサービスしてくれて、
二死満塁に広がる大チャンス!
ところが、次の外崎が
初球の外角高め直球を打ち損じて遊ゴロ。
その前の打席も初球の外角高めを打ち損じ
積極的に行くのは良いけれども、
2打席連続で
初球の外角高め直球を打ち損じとは。
「もうちょっと考えようよ!」という凡打でした。


結局、ライオンズ打線は、
2点以上奪えるチャンスを完璧に活かしきれず、
1点のみで同点に追いつくのがやっとの状態。
まあ同点に追いついたのだからOK
とも言えるかもしれないが、
相手から見れば、
中村勝がそれほど良くなかったけど、
逆転されなかったのだから、
最小失点で済んだのだからOK!
という感じでしょう。


しかも、こちらのマウンドは
投げてみないとわからない
安定感の無い十亀です。
いつビックイニングを与えても
おかしくないリスクを抱えているのだから、
早めに得点を取って援護し、
十亀が投げやすい環境を作ること
が課題です。


上記のようなことを考えれば、
3回裏は逆転まで持ち込み、
流れを引き込むべき場面でした。


そのチャンスを活かしきれなかった
直後の4回表は、
逆転を防いだ日ハムの流れが強まる形になります。


まず先頭は、打率4割超、出塁率5割超と
勢いにノリノリの近藤です。
その近藤がせっかく外角低めに外れたシンカー
に手を出してくれて二ゴロに打ち取りますが、
浅村の悪送球
悪運強い近藤に出塁を許します。
そして、十亀が次の中田には、
全くストライク入らず四球を簡単に与え、
無死一二塁で先ほど1発浴びたレアードを迎えます。
十亀も中田を警戒しすぎたのでしょうが、
この与四球はとにかくダメでしたね。


そしてレアードにはバットの先で
ゴロに打ち取りますが、
十亀が下手に球を追いかけて捕れず、
むしろベースカバーには入れず
レアード大喜びの内野安打になり、
無死満塁の大ピンチに。
次の大田は遊ゴロに打ち取りますが、
その間に1失点を許します。
十亀自身、打者をゴロに打ち取り続けてますが、
与四球やミス連発(悪送球、ベースカバー)から
流れも日ハムにあり、
嫌な失点になりました。


十亀はやっぱり十亀だったか。。。
という印象の失点でした。


さらに岡には、銀が内角を要求するも
逆球となった外角低直球を
流し打ちされて右安打タイムリーに。
これでこのイニング2失点目。
ただここで止めたかったけど、
ルーキー石井にまで
ベルトの高さに甘く入った初球スライダーを
タイミング良く叩かれて
タイムリー中安打で3点目を許します。


結局、
逆転できたチャンスを活かしきれなかった
直後のイニング
悪送球+与四球からピンチを招き
3失点を許し流れを失います。

せっかく追いついたにも関わらず
直ぐに勝ち越されて離されて
日4ー1西と3点ビハインドに。


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西武は再び5回裏にチャンスを迎えます。


浅村が一死から与四球で出塁。
次のおかわり君が左飛に倒れるも、
メヒアがストライク入らずの与四球。
このサービスチャンス
次の栗山がきっちりモノにして
左安打のタイムリーを決めます。


ただ、メヒアが暴走してしまい、
レフトの大田が好返球を決め、
メヒアが三塁で刺されて3アウトチェンジ。


このイニングは栗山の後も
二死一二塁のチャンスが待ち構えてましたが、
結局、1点止まりとなり追いつけず、
中村勝に勝利投手の権利を与えてしまいます。


まあこのメヒアの暴走は
ある意味、痛手の結果になりましたが、
ここは三塁まで行ければ、
相手にプレッシャーを与えるチャンス拡大
というやむを得ない一面がありましたからね。
ここはむしろ、流れを手離さないという
大田の好返球があっぱれ!ということでした。


ただ、ここまでの中村勝は、
決していい投球では無く、
正直、十亀とどっこいどっこいの投球。
制球が良くなく与四死球6ですからね。
しかも被安打4ですから、
合わせて10個の出塁を許しています。
しかも、5回を97球消費しており、
いつでも打ち崩せる状態でした。
しかし、西武打線は2点しか奪えず、
中村勝に地元・埼玉での好投を許します。
まあ緩急に惑わされて
ストレートとフォークの読みが
合わなかったんでしょうが。


しかし、今の十亀に2点以下に抑えろ!
という方が難しい話です。
十亀だからこそ5点以上は奪わないと。。。


そして最小失点で凌いで
中村勝に勝ち星権利を
もたらすことができた日ハム
は、
その直後の6回表
西武のミスから追加点を奪い、
3点差をそのまま保ちます。


一死の場面で岡を三ゴロに打ち取りますが、
おかわり君が悪送球岡が一気に二塁へ。
そして、次のルーキー石井に、
外角の沈みきらないシンカーを
流されて左安打タイムリーを許します。


結局、
1点詰め寄りますが、
イケイケにできなかった直後のイニングで
悪送球からピンチを招き
1失点を許し流れを取り戻せず。

せっかく差を1点詰めたにも関わらず
直ぐに追加点を許し
日5ー2西と3点ビハインドのままで。


また先発の十亀は、
その次に大野が石井を送って
二死二塁のピンチが続いたところで降板。
今日は与四死球はわずか2つであり、
低めや内角を投げてもいました。
しかも、ゴロ打もよく見られ、
4回表の最初も打ち取りながらも、
相手の流れに押される失点など。


また低めに投げきれずベルトの高さに入ったり
いつものシュート回転や抜け球などもあって
ちょうど打ちやすい感じの球になるほか、
ピンチになって力んで逆球も目立ちました。
また前回、テンポを良くして好投したけど、
今日はテンポの良さ=投げ急ぎに誤解し、
雑な投球にもなっていましたね。

そして球威があまり無い中、
日ハムも十亀相手なので
自信を持って振っていきましたよね。


前回のロッテ戦では8回無失点でしたが、
十亀はやっぱり十亀でしたね。


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【転】一転一撃
雨が激しくなる中、
流れが転じるチャンスを一撃で仕留め
その好転した波へ一気に乗って
最高潮の逆転劇を繰り広げる展開に。


6回表二死二塁の場面
2番手にガルセスが登板します。


そのガルセスは西川を相手に
三球三振を奪い、
ピンチをあっさりと凌ぎます。


6回裏に、日ハムは
中村勝から2番手の谷元へ代え継投策に出ます。
まあ、中村勝自身、
決して良かったわけでも無く、
球数も嵩んでいましたから、
の継投策は当然の策です。
ところが、2番手の谷元が誤算でした。
先頭の外崎、次の木村文と
谷元の連続与四球から
無死一二塁のチャンスを頂きます。


谷元も雨が降っている中、
大宮球場のマウンドで
投げにくかったのでしょうね。
特にこの回くらいから雨が激しくなっており、
この雨はライオンズに恵みの雨、
谷元にとって苦しい雨となりました。


また木村文の与四球は、
谷元が1~3球目に全てボールと
カウントを悪くしたことのほか、
木村文自身もファウルで粘って
もぎとりましたね。


その無死一二塁から銀がバントで送り、
きっちり一死二三塁二チャンスを広げます。
そして、次の秋山
初球の低めに沈みかけるフォークを
レフトスタンド最上段へ叩き込む
完璧な同点3ランを決めます。


初回裏とは違い
今度は連続与四球のサービスチャンス
という
一転した好機に
一撃で日ハムを沈めました。
さすが、秋山です。
一昨日に続いて効果的な1発になりました。


(秋山ヒーローインタビューで)
前半に点を取れなくて、
レフトスタンドの方から
「野手、もっとしっかりしろ!」
という声が飛んでいたので、
打ってやろうと思っていました!


ありがとう!秋山さまさまや~


もうこの一撃でライオンズが
この一転好機を活かして
流れをがっちりと掴みました。


続く源田はショートエラーで出塁。
次の浅村は初球で良い当たりも、
深い左飛になり、次のおかわり君コールが。
しかし、審判が一旦試合を止めて、
谷元に「ボーク」を宣告!
これで源田は二塁へ進み、
浅村がラッキーな打ち直し。


谷元は、先ほど浅村に初球を良い当たりされてるので、
本来なら打ち直しの初球は外すのが順当ですが、
もう頭の中が真っ白だったんでしょうね。
吸い込まれるように
魔物に誘い込まれるように、ど真ん中へ失投。


浅村は、当然それを見逃さず、
先ほどの打球からきっちり修正し、

左中間へ逆転タイムリー二塁打!
浅村自身、めずらしく
右手を突き上げるVサイン!
大宮球場もクライマックスな
興奮状態で盛り上がります。


強靱のリリーフ陣を有する西武にとって、
6回までに逆転できたのが大きな糧
になりました。もうあとは突っ走るだけです。


とにかくこの雨を味方に、
相手の継投策が誤算となる一転好機を一撃で掴み、
矢継ぎ早に流れを一層に活かして一気に巻き返し、
あとはその流れに乗って逃げ切りを狙う形
持ち込むことができました。


流れは完全にライオンズのモノです。


【結】追撃完封
勝利への方程式で相手に絶望感を与え
追撃を許さず逃げ切り決着。


6回裏で逆転に成功したライオンズ。
7~9回は牧田・シュリちゃん・増田の
勝利への方程式で一気に逃げ切りを図ります。



7回表、方程式第一弾の牧田は、
中田に被安打を許しましたが、
テンポ良くあっさりときっちり
難なく0点に抑え、流れを引き渡しません。


その一方、7回裏に、
日ハムはエスコバーを登板させますが、
このエスコバーは
球が暴れまくって制球がボロボロ。


先頭の栗山に与四球、
次の外崎に与死球
(さすがに2球立て続けはないでしょ。
 でも外崎は痛そうだけど笑っていた・・・)

と、再び無死一二塁のサービス大チャンスに。
その後、木村文が初球できっちりバントで送り
一死二三塁にチャンスを広げ、銀は倒れるものの、
秋山が一二塁間を抜ける2点タイムリーを決めます。
秋山はこれで5打点。
流れを離さないどころか、さらに引き寄せ、
貴重な追加点を奪い、
相手をさらに突き落とします。


もうあとは、
8回表にシュリちゃんが、
9回表の最終回に増田が
0封リレーをきっちり決めて
西武の連勝で幕を引きました!



序盤からチャンスをモノにしていれば、
もっと楽に勝てた流れだったけど、
結果的に雨も忘れるほどの大盛り上がりの
逆転勝ちで連勝を伸ばしました。


確かに日曜日のソフバン戦や
一昨日の日ハム戦も含め、
序盤からチャンスを作りながらも、
なかなかその勝機をモノにできず、
なかなか流れを素早く掴めない

あたりは、課題として残ります。


特に明日からの敵地仙台で首位・楽天戦や
来週前半の実力の高い広島戦では、
チンタラ攻めにより、その課題を残すと、
相手に勢いを奪われて勝算を低下させます。


とにかく得点を奪える場面では
遠慮無く早々ときっちり奪いたいですね。


しかし、最近のライオンズは
最後まで諦めない、
勝負強さ、粘り強さ
魅せてくれています。


ここ4カードが10勝1敗ですからね。
相手が下降線だろうが、これは立派です。



(最後の辻監督のコメント)
フォアボールというのは一番失点に結びつきやすい。
うちもフォアボールから失点することがありますから、
そういうのを少なくしていかないと、
うちもこういう目に遭うので。
相手チームのミスをうちがしないように、
これからもやっていきたいと思います。


→勝って兜の緒を締めますね。
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【追伸】一気進展
明日から敵地で首位・楽天戦に
敵地で挑み、本領発揮で交流戦へGo!



明日からは敵地でしょうが、
この勢いを持って
首位・楽天、週末の岸に
借りを返してきっちり倒し、
交流戦へ向けて獅子の本領を発揮し、

交流戦で一気に頂点へ突き進みたい
ですね。


明日の先発は雄星vs森。
森は良い投手ですが、
楽天はリードしている優位性から、
明日の雄星は落としてもやむを得ないが、
少なくとも土曜(美馬)、日曜(岸)は勝ち、
前回カードと同様に2勝1敗勝ち越しでOK

という考えで来るでしょう。


まず西武にとっては、
明日の雄星では絶対必勝でクリアし、
土日の佐野、誠(?)の先発が微妙な2戦では、
相手が美馬、岸と難しいけど、
美馬、岸に対して
球数を多く消費させることに専念し、
早々と引きずり下ろし、

あとは点以上を得点しながら
乱打戦に持ち込み、それを制すことでしょう。


それには、今日の序盤のように
チャンスをなかなか活かしきれず
という攻撃では厳しくなります。


とにかく、
明日からの楽天戦カードは、
先発投手の責務もありますが、
いかに打ち込めるか?
打撃陣の活躍が大きなカギになる
と思われます。



(辻監督試合後のコメント)
◇明日からの首位・イーグルス戦への意気込み
好調なイーグルスですから、
明日からの3試合というのは
選手たちもわかっています。
我々も一戦一戦、勝利を目指して、
必死で最後まであきらめずに
戦っていきたいと思います。