下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

二段モーション問題、今のところ「西武=アホだった。雄星反省せよ!」で収束しそうな雰囲気だが。。。友寄審判長のコメントを考えてみる。

波紋を呼んだ二段モーション問題について、
野球解説者等も含めて、
雄星への同情ムード
「何故、今?」の疑問
高まっていました。


確かに雄星のフォームは、
昨日のプロ野球ニュースでも
毎月の雄星投球VTRを流して、
「いつから変わっていた?」を
検証していましたが、そのVTRでは、
開幕から4月までは流れるフォームでセーフ。
しかし、責任審判の佐藤一塁塁審が指摘する
「(右足の動きに)段がついている」の動作

5月頃から見られており、
その頃から二段モーションと黒だった
というフォームでした。


Yoichi OHBAさんの動画を参考にさせて頂きますと、
ゴールデンウィーク頃から二段になっています。

【検証】菊池雄星の投球フォームを1年間追っていたら、二段モーションの真実が見えてしまった


5月から二段モーションと黒のような状況なら、
当然、そのときに指摘すれば!
何故、優勝争いの過渡期となる今なのか?
という雰囲気は高まります。


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そこで、今日、NPBの友寄正人審判長が
二段モーションによる反則投球について、
事前に複数回注意を行っていた経緯
明かしたと報道があり、空気は一転しました。


<日刊スポーツ記事抜粋>

NPB、菊池雄星2段モーションは事前に複数回注意
8/25(金) 15:39配信
 キャンプやシーズン序盤の投球フォームには問題がなく4月、5月、6月はきれいなモーションちょっと変わりかけたのは6月の中旬ぐらい7月に入ってはじめて審判からちょっと段が激しくなっていると報告がありました」と説明。審判団で会議を行って情報を共有し、ZOZOマリンスタジアムで西武側に伝えたという。
  
最初に反則投球を宣告したのは17日の楽天戦。「反則投球は1回ではなくて2回表に取られている。1回表の投球を見て、球審は危ないと本人に注意したそうです」と、改善が見られなかったための結果だったとした。
  24日のソフトバンク戦では、菊池は1回の初球に2段モーションを宣告された。
  友寄審判長は「
注意は何回もしています。なぜ今の時期か、じゃなくて、少しずつ悪くなってきているから今の時期。4月、5月、6月と変わっていることは明らかなので」と説明した。 


<スポニチアネックス記事抜粋>

NPB友寄審判長 
雄星の2段モーション「本人には何度か注意している」
8/25(金) 16:47配信

  西武・菊池雄星投手が2段モーションによる反則投球を繰り返し宣告されていることについて、日本野球機構(NPB)の友寄正人審判長が「4~6月はきれいなモーションだったが、6月中旬から変わってきた本人には何度か注意している」と経緯を説明した。
  
春季キャンプから6月頃にかけては問題のないフォームだったが、7月に入って現場の審判員から「(モーションの)段が激しくなっている」との報告が入ったという。会議などで投球フォームがシーズン序盤と変化していることを確認。その後、審判員が本人に注意した
  菊池は17日の楽天戦の2回に2球続けて2段モーションとみなされ、24日のソフトバンク戦でも初回の初球に反則投球を宣告された。
17日の楽天戦の際も、反則投球を宣告する前の初回に球審が注意を与えたという。


<NHKニュース記事抜粋>

「改善見られず」 審判長が西武 菊池の反則投球を説明
8月25日 16時13分

 プロ野球の西武の菊池雄星投手が24日の試合で、反則投球と判定されたことについて、NPB=日本野球機構の友寄正人審判長は、各審判が先月から本人に再三注意してきたが、改善が見られなかったと説明しました。
 西武の菊池投手は24日のソフトバンクとの試合の1回の1球目が投球の際に上げた足を2回上下させるいわゆる「2段モーション」にあたるとして審判から「反則投球」と判定されました。
 菊池選手は今月17日の楽天との試合でも2球続けて「反則投球」と判定されていました。
野球規則では投球に関する動作を途中で止めたり、変更したりしないでその投球を完了しなければならないと定められています。
 一方、
西武は、「反則投球」の判定に対し、抗議の意味合いでの意見書を提出するとしてます。
 NPBの友寄審判長は25日、報道陣に対し、「
4月、5月は問題なかったが、6月中旬から足の上げ方が変わってきた7月に入ってさらに2段モーションが激しくなったため、各審判が菊池投手本人に反則投球のおそれがあると何度も注意してきたが、変わらなかった」と説明しました。
 また、
ほかにも反則投球と判定すべき投手がいるのではないかとの指摘には「キャンプの段階から、各チーム、反則投球の可能性があるピッチャーについてはすべての審判で情報共有しているが、実際に反則投球をとるかとらないかは各審判が現場で判断すること。投手を選んで反則投球をとっているわけではない」と話しました。


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上記の日刊スポーツ、スポニチ、NHKの記事を見ると、
友寄審判長のコメントからは、
①4~5月は問題なし
②6月中旬からモーションが変化
③7月には二段モーションが顕著化
④事前に注意を複数回していた。
 8/17の宣告はいきなりでは無い。


審判陣営の主張としては、
今回の二段モーションの宣告は、
決して「寝耳に水」といきなりではなく、
事前から二段モーションが見られていたので、
何度も事前に注意してきたにも関わらず、
西武サイド(本人)が
改めなかったから
最後通告として宣告した。
きちんと段階を踏んでの宣告である。
というものです。



そして責任審判の佐藤一塁塁審が指摘する
「(右足の動きに)段がついている」の動作
がカギになっていますから、
「段がついているか、いないか」が
判断材料の模様
に思えます。


しかし、審判長のコメントを勘案すると、
静止してようが、段がついていようが、
各審判が現場で判断
と曖昧な個々の主観による基準です。
ただし、モーションが怪しい場合、
キャンプ段階で個々に確認して
了承したモーションならセーフ、
それと異なる・違っている形の
モーションはアウト

というように思われます。
すなわち、その判定基準は
怪しい投手に対して、

個々の投手で異なり、
その個々でキャンプ時に

認めた形以外はダメ
という感じでしょうか。


結局、審判陣営の主張で行けば、
西武(本人)サイドは
 事前注意を無視したか、
 注意の意図を理解
  できなかったか、
 改善努力が実らなかったか
審判サイドには、
そんなのは全く関係なく、
改善されなかった結果
を出せなかったことが
アホだったということになります。


その審判団の主張を聴けば
もちろん、世間一般的にも、
事前に注意されていたなら、
そりゃ修正しない西武が、雄星が
アホやでぇ。。。
という
空気になってしまうのはやむを得なく
この二段モーション問題は
雄星のみを対象として、
何かこんな形で収束しそうです。


もちろん事前に言った言わないは
ある意味で、
水掛け論になってしまうところは否めません。


ただし、友寄審判長のコメントを考えてみると、
事前に注意されたのは、
二段Mが顕著化した7月以降

「ZOZOでチームに伝えた」というと、
7/28~30
伝えたことになります。
ただし、
雄星はその時期のZOZOで登板していないので、
登板した7/27オリ戦(所沢)の内容が
チームに伝えられたかも、と推測されます。
当然、このZOZOの期間は本人はお休み不在です。
 ちなみに7/27オリ戦の審判は
 球審:山口氏、塁審(一):佐々木氏、
 塁審(ニ):岩下氏、塁審(三):中村氏
 7/28~30の審判は、
 球審、一塁審、二塁審、三塁審の順で
 7/28が川口氏、西本氏、津川氏、村山氏
 7/29が西本氏、津川氏、村山氏、山口氏
 7/30が津川氏、村山氏、山口氏、川口氏
 なので、7/27と共通しているのが山口氏です。

  
そして、審判長曰く、
4月、5月は問題なしの
フォームだったということですから、
キャンプでOKしたのと大差無いんでしょう。


しかし、前述したYoichi OHBAさんの動画を見ると、
雄星の投球フォームは、
4/28でその前から変化しており、
5/5には今のようなフォーム
(二段モーション)になっており、
ゴールデンウィーク以降で
今のフォームが続いております。


そうすると、審判長の言う
①4~5月は問題なし
②6月中旬からモーションが変化
という話は事実と違う懸念が残り
信憑性を損ねてしまうおそれ
が出てきます。


また「事前に注意した」というのは
審判陣がどんな言い方を
 どのくらいしたのか?
若しくは
球団や雄星が頭悪すぎて
 理解できなかたのか?
ということがネックになります。
※普通、アホだと言っても
 理解できないほどバカではないでしょ。
 普通なら前者がネックでは?


初めて宣告された8/17楽天戦では、
「1回表の投球を見て、
 球審は危ないと本人に注意したそうです
とコメントされていましたが、
2回に宣告されたことに対して、
辻監督は
「初回でなぜ言ってくれなかったのか。」
と述べられております。


もちろん言った言わないの水掛け論になりますが、
球審が注意したことは事実としたら、
辻監督の発言もおとぼけでないとしたら、
◇まず辻監督は初回に注意されたことを知らない。
◇それは何故か?
 本人が監督、コーチに伝えていないから。
◇では何で伝えていないのか?
 ・本人が伝えるほどのことでないと判断
  →これでは雄星が身勝手なバカということです。
 ・球審の注意が雄星に上手く伝わっていない
  →球審の伝え方に問題があったか?
   雄星に理解できる頭がなかったか?
   球場がうるさく聞こえなかったか?
   (聞こえないは、伝え方が悪いということ)


にシナリオ(問題点)が区分されて浮き彫りに鳴ります。


西武菊池に球審が2段モーション指摘 辻監督は不満
[2017年8月18日7時0分 紙面から]
 菊池の2段モーションについて、辻監督も不満そうだった。「あれでずっと投げていて、2段モーションと言われても…。初回でなぜ言ってくれなかったのか。本部長と相談して、見解を出してもらいたい」とコメント。不正投球を宣告した真鍋球審は、報道陣の質問を受け付けず、無言で球場を後にした。


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また8/17楽天戦で宣告された翌日に、
日ハム戦の試合前に、
辻監督、鈴木球団本部長、土肥投手コーチが
出席して西本審判クルーチーフから
約30分間にわたって説明が行われています。
しかし、そのときの最終見解は無しで、
まとまってなく「2~3日待って」

というものでした。
それが1週間何もなく、
2試合目の宣告してから、
審判側よりやっと出た

コメントがこれです
※鈴木本部長が嘘を言っていれば別ですが、
 それはないでしょ。


しかも、ソフバン戦に登板するまでの間、
フォームを修正する対応を図っていましたが、
審判から具体的な説明が無いため、
何をどう修正したら良いかがわからないので、
多分、ここかな?と思いそうな所を修正していく。

ということを西武サイドからコメントされています。


このように説明が悪い、無いということを踏まえると、
いくら事前に注意をしていたと言っても
球審の伝え方に問題があった懸念
気になるところです。


【西武】菊池の「2段モーション」説明受けるも最終的見解なし
2017年8月18日19時7分  スポーツ報知
 西武は18日、17日の楽天戦(メットライフ)の2回に先発・菊池が2度にわたって「2段モーション」の判定を受けたことを受け、日本ハム戦(札幌D)の試合前に日本野球機構(NPB)の審判員から見解の説明を受けた。
 
辻監督、鈴木球団本部長、土肥投手コーチが出席し、西本審判クルーチーフから約30分間にわたって説明が行われた。鈴木本部長は「最終的な見解はちょっと待って下さい、と。『(NPBとしての)見解はこうです』と言うけど、まだ自分たちの(求める)答えにはなっていない。もう少し詳しく説明できるものが2、3日中に出ると思う」と話し、後日改めて説明が行われる予定となった。
 菊池は、17日の試合で2回1死から楽天・松井稼に投じた1、2球目が「2段モーション」の判定を受けた。それ以降はクイックモーションに切り替え、2安打完封で12勝目を挙げた。この日は札幌Dでランニングなどで調整。土肥投手コーチを通じて説明を受けたが、「(納得は)できるわけがない。投手にとってはフォームがすべてだし、フォームを作るために練習をするし、それが仕事。それをこの段階で(反則投球と)言うのは、当然悔しい思いの方が強い。8月と佳境に入ってきているので、このまま(のフォームで)いきたいというのが正直なところ」と明かした。
 さらに、後日NPBから改めて説明される予定の見解については「僕はそれに従うだけですが、いい方向に進んでもらいたい。僕以外の投手にも影響が出るし、投手全体のことだと思う」と懸念した。




雄星フォーム“突貫工事”2段モーション指摘で足の上げ方修正
 西武・菊池が「突貫」でフォーム修正に乗り出す。17日の楽天戦で2段モーションによる反則投球と判定された左腕は、次回登板の24日のソフトバンク戦に向け「指摘された以上は直す努力をしていく」と話した。
  この日のヤフオクドームでの練習でも、キャッチボールの際に右足の上げ方を入念に確認。2度ほど上下動させていた幅を小さくし、一連の投球動作となるようにしている。ただ、時間がない上に「審判から(詳細の)説明がないので、どこがどうなっているのか…。多分ここ、というところを直す」と戸惑いは消えていない。22日にはブルペン投球でチェックする。



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とにかく、二段モーション問題は、
友寄審判長のコメントにより
「アホな西武だった。雄星反省せよ!」
という形で収束しそうな雰囲気
ですが、
先ほどまでの話を踏まえると、
審判長のコメントに
信憑性を損ねそうな面があるだけに、
どうでしょうか?


ただし、文化放送を聴いていないのですが、
文化放送のアナウンサーのツイッター
次のような話が出ておりました。



もし、この話が「真」だとすれば、

雄星はモーションが変わってきた
5月には注意されていたことになるので、
チームとして認識が甘く、
リスク意識が低く、
単なるアホ集団
ということになっちゃいます。


ただし、この注意の仕方では
具体的に伝わらないおそれがあります。
やはり球審の伝え方に問題あり
という気がします。
※雄星が審判の注意の意図を
 理解できていない。
 受け取り側の雄星に
 理解力が無かったのか?


また一番気になるところは、
この片山アナウンサーの話
(5月アウトで注意済み)と、
友寄審判長のコメント

(5月は問題なし)では
矛盾が生じています。


もし両方成立させるならば、
真鍋さんは5月から把握されており、
雄星に注意するも、
①その対応は他の審判に報告せず単独行動。
②他の審判らは6月半ばに変化に気づく鈍感さ。
となりますね。
確かに、真鍋さんが大事にしないために
①の単独行動を図った
という見方ができますが、、、
試合ごとに審判も変わりますので、
そのような審判の単独行動による注意は
選手達に混乱を招くことになり、
やはり他審判に報告して
審判陣営で共通事項として認識するのが
普通
と思います。
ある意味で、報告義務怠慢でもあります。


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さて、この二段モーション問題は、
他投手に波及することは無さそうで、
西武の雄星以外も絡まれず収束しそうですかね。
(今後の西武の対応次第ですが)
しかし、雄星だけは徹底マークを
今シーズン(CS含み)一杯
続けられるでしょう。
(誠は逃げることができないかもしれませんが)


今後、雄星はタイトルを獲っても
今回の一件で「不正投球で得たタイトル」
という印象を持たれるおそれがあり、
沢村賞は厳しいかもしれませんね。


とりあえず
雄星の方はおそらく
4月のフォームに修正するよう
努めていくでしょう。
しかし、修正は楽では無く、
今シーズンは最後まで
能力を十二分に発揮できない懸念
が残りそうですね。


とはいえ、
クイックで終始投げることも限界があり、
能力を十二分に発揮できない懸念が残ります。


それなら今シーズン一杯の応急措置ですが、
①雄星をイニングの短い中継ぎ陣に編入し、
 クイック投げで終始対応。
 ※雄星を抑え(勝ちパターン)で適用
 ※勝利の方程式(案)
  武隈or平井→シュリ→増田→雄星
②これに対して、牧田を先発へ編入。


ということも見据えることが
必要になるかもしれませんね。