下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

松井稼頭央vs渡辺直人、結果的に噂どおりのトレードの形に。密約だった?というよりも、西武の愚行が先行したことがきっかけでしょ。今回のトレードが深まった楽天との因縁の溝を埋める友好の架け橋になるのか?人事交流じゃないんだから。しかし、今回の一件は西武の方が損した形にしか見えませんが。。。

噂が流れていましたが、
遂に嫌な現象が実現しましたね。


現役を続けたい意思を持つ二人、
松井稼頭央の古巣・西武復帰
渡辺直人の古巣・楽天復帰
結果的にトレードの形に。


実は双方で直人と稼頭央を
交換する意図がある戦力外通告では?
という噂が出ていましたが、
もし交換したければ
そんなめんどくさいことをする必要はなく、
だったら、普通にトレードすればいい話
です。

戦力外通告となれば、
他球団が狙う可能性もゼロではないですし。
ただし、
稼頭央の年俸が7000万円
直人の年俸が5000万円だから
戦力外にして再契約で安価にし、
西武、楽天の双方で節約を見据えた密約トレード?
将来、指導者として残ってもらいたい人に
そんな回りくどい金額調整は普通しないでしょ。


やはり推測されるのは、
step1.西武が直人をクビにする
      チーム若返り戦略のために
step2.楽天が稼頭央をクビにする
      戦力的に厳しいために
step3.西武が稼頭央を復帰させる
step4.だったら楽天も

    直人を復帰させる
 という手順で
結果的にトレードの形になった
ということではないでしょうか。


そこで2人とも戦力外になりましたが、
その現役選手としてクビになった意味合いは
2人で異なっていると思われます。


渡辺直人の場合
辻野球を指示しなくとも理解し
辻監督の思っていることを言わずとしても遂行でき、
年齢的な下降線とはいえ、
まだ現役でやれる実力は残っている。
しかし、チームの若返り・世代交代の促進のために、
ベテラン一掃戦略の一環でクビになりました。
個人的にはまだやれるが、
チーム事情によりリストラ

というところでしょう。


松井稼頭央の場合、
40代前半になって下降線を辿り、
昨年くらいから現役でやれる実力が急落。
結局、個人的な実力によりクビになりました。
個人的能力の問題によりリストラ
というところでしょう。


今回の古巣復帰トレードについては、
現役選手の戦力という面で見れば、
年齢を見ただけでも明らかのように
西武の方が楽天より
大きく不利・損と言えるでしょう。


しかし、両球団とも2人に求めるところは、
現役選手としての戦力ではなく、
将来の指導者としての戦力にあります。


松井稼頭央は
日米の野球を知っており、
自分をストイックに追い込む厳しさを備え
ある意味で若手の手本になる面があり、
コーチ・教育係に十分向くと思います。
あと西武球団が一番求めている
スター性を備えるため、
監督になれば経済効果も期待できるかもしれません。
ただし、当然ながら、監督業はスター性よりも
監督としての資質を備えなければ意味を成しません。
今回、ロッテの井口新監督もそうですが、
現役時代にキャプテン的能力を
スター性を備えているからといって
監督にも適合するということはありません。
監督には監督として求められる資質は
別にありますから。
正直、松井稼頭央は
コーチ業には向くでしょうが、
監督業に向くか否かは微妙と思います。
黄金時代のリーダーだった石毛氏もしかり、
場合によっては、田辺氏タイプのおそれもあります。


渡辺直人は
人格者であり、人望も厚く、
陰ながらに若手らを支えてきただけに、
コーチ・教育係に十分向くと思います。
確かに直人は外様でありますが、
『ライオンズで死のうと思っていた。』
とまで言ってくれるように
忠誠心に厚い人材でした。
あとは監督業に向くかは、
こちらもわかりませんが、
辻監督に「オレの分身みたいな存在」
言わせるくらいですから、
指導者として経験を重ねていけば
辻監督に近い監督になれるかもしれません。
ただし、辻監督の場合、
選手をその気にさせる人たらし的な
コミュニケーション能力を備えています。
また監督業にはずる賢さも必要です。
その双方を備えているのが
日ハムの栗山監督でしょう。
直人の場合、素が良すぎますから、
それらの資質を取得することが課題でしょう。


まとめれば、
双方ともタイプは違えど
コーチ・教育係に十分向くと思います。
ただし、監督になったときは
松井稼頭央は石毛氏や田辺氏のような監督
 巨人で言えば高橋監督のような感じに。
渡辺直人は辻氏のような監督、
 他球団で言えばオリックスの福良監督
 (福良監督も人望が厚い人ですから)
という感じでしょうか。
あとは、指導者(引退)になる時期が
松井稼頭央は来年で引退するでしょうが、
渡辺直人は再来年も続けたくなるかもしれず、
年齢だけを考えれば
稼頭央の方が直人より一年でも早く
指導者になること、引退への踏ん切りはつくでしょう。
ただし、工藤氏のように
出戻った西武で引退しても
指導者の時には宿敵に居た
ということもあるかもしれません。


やはり
松井稼頭央は太陽のような存在
渡辺直人は月のような存在と思います。
それだけに、
両人とも総取りできていれば、、、
理想でしたが。
渡辺直人を戦力外にした愚行
が悔やまれます。


あと、杞憂かもしれませんが、
もう一つの懸念があります。


今回、西武球団は、
「世代交代」という旗印のもとに、
直人らのクビを切っておきながら、
獅子OB、レジェンドだからとは言って、
もっと年をとった老兵を
特別扱いで獲得する
ことになり、
チーム戦略の大義に完全に矛盾します。


結局、この風潮は
西武という球団は、
外様にはどんな貢献をしても外様扱いする
という既成事実を作る
ことになります。


ちょうどベテランを一掃したばかりなだけに、
結果的にタイミングが悪すぎる対応となり、
数年前にナベQやデーブが
工藤へ最後の花道を作りたいとい意思から
工藤が最後の最後に西武へ復帰したときと
事情が全く違ってしまいました。


また、首脳陣や我々ファンは
稼頭央への馴染みはあります
が、
稼頭央が西武に在籍していた時代は、
栗山らベテランだって重なってなく、

特に教育を必要とする若手にとっては、
稼頭央よりも直人の方が
馴染み深く、恩義も強いでしょうから、
今回の直人をクビにして
稼頭央を復帰させる結果は、
若手らに疑心暗鬼を生むでしょうし、

秋山や浅村、牧田、野上らも
戻れるところがあると、
安心してFAして行くきっかけになります。


一方、渡辺直人が楽天に復帰する場合、
今の若手は直人と一緒にやっていないですが、
嶋らを中心として
直人と一緒にやってきたメンバーがまだ残っています。


それ故、古巣への復帰に関する
浦島太郎的な懸念は
当然、松井稼頭央の方が大きいです。



もしかしたら、今回のトレードは
溝が深くなった西武と楽天の因縁
さらに深めるのか、それとも
修復する友好の架け橋になるのか?
まあ、両チームにとっては、
人事交流的な友好の架け橋

になるでしょうが、、、


来年、
獅子ファンから岸へのブーイングがあって
それに対する鷲ファンからのブーイング返しがあって、
そんな中、
獅子ファンから直人への、
鷲ファンからの稼頭央への声援があって
みたいな感じ???


まあいずれにしても
今回の一件は
西武の方が損した形
にしか見えず、
慎重さを欠いた
直人戦力外の愚行
今後もアダになるかもしれませんね。



西武を戦力外・渡辺直人 8年ぶり古巣・楽天に復帰へ
10/27(金) 11:01配信  東スポ
  西武から戦力外通告を受けた渡辺直人内野手(37)の古巣・楽天復帰が濃厚となっている。
 内野のユーティリティーとしてチームに有形無形の貢献をしてきたベテランは今季、西武移籍後5年間で最小の32試合出場、打率2割3分5厘、0本塁打、3打点に終わった。西武はドラフトが終わり、いよいよ球団のレジェンド・松井稼頭央外野手(42)の“帰還作業”に取り掛かる。
  まずは松井稼の楽天退団を待って15年ぶりのライオンズ復帰に乗り出す構えだ。一方で、球団の功労者・松井稼を手放す楽天もそれに伴い若手に影響力があり将来の幹部候補の資質を持つ渡辺直の復帰を目指す方向となっている。



西武稼頭央獲り 15年ぶり古巣復帰も
10/27(金) 11:03配信  西日本スポーツ
 西武が球団OBで楽天を退団する松井稼頭央外野手(42)の獲得調査に乗り出していることが26日、分かった。現役続行を強く希望している松井稼だが、チームの若返りを図る楽天の方針もあり来季の戦力構想から外れた。正式な退団発表を待ち、西武が獲得オファーを出すとみられる。