下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【ソフバン問題】雄星はセミが嫌いだけど、鷹も大の苦手。大好物の鷲らとは対照的。同一カード連敗数もNPB記録更新。鷹相手だと借りてきた猫状態で投球が変わってしまう。今年こそ鷲などと同様に投げ込めるか?セミは苦手でもいいけど鷹には勝ち越さないと明日は無い。このまま苦手のままなら渡米も疑問を残す。雄星の明日はどっちだ?

我がエース雄星は岩手っ子だけど
セミが嫌いのご様子。
自然豊かな所沢は虫の宝庫ですが、
マウンドに落ちているセミにビビり、
タイムをとって審判に除いてもらう姿が。

マジで虫にビビる西武ライオンズ菊池雄星wwwプロ野球珍プレー好プレー大賞2017
そんなセミよりも深刻なのが
鷹が大の苦手という問題。
ソフバン問題で欠かせない
最重要案件ですよね。


昨年の雄星本格化しつつ、
二段モーション問題もはねのけて
もの凄い大活躍を果たしながら、
鷲には昨年8戦全勝一昨年から11連勝
相手の梨田監督にはもう出てこないでくれ!
という存在に。
しかし、そんな雄星が
鷹軍団にだけはプロ入り以降
12戦全敗1度も勝ったことが無い事態に。
昨年も4戦全敗。
確かに他投手も鷹相手には苦戦していますが、
雄星の鷹との相性の悪さは尋常にないレベル。
同一カード12連敗もNPB記録です。
西武が優勝したいなら、
雄星が来年メジャー挑戦したいなら、
今年はソフバンに勝ち越せないと厳しいです。

※2017年12月24日日刊スポーツより


昨年のソフバンとの4戦
4/7と5/19が所沢で
6/23と8/24が福岡で負けてます。


なお、被打率が3割以上が次の打者です。
川 﨑:被打率1.000(1-1)
内 川:被打率0.600(5-3)
デスパ:被打率0.429(7-3)
柳 田:被打率0.333(9-3)
松 田:被打率0.333(9-3)
上 林:被打率0.333(9-3)
※©データで楽しむプロ野球さんの
 ホームページより


ちなみに、
内川、デスパ、柳田、松田、上林の
打球方向頻度(2017年通算)を見ると、
松田以外逆打ちを狙ってきます。
デスパも逆打ち頻度は低いですが、
本塁打は逆方向が一番多いです。
逆打ちで上手く打たれるのは
ソフバン打線の厄介な点ですからね。

話は脱線しますが、
山川の場合、逆打ち本塁打もあったから、
逆打ちもそれなりにあると思いきや、
山川の打球方向の頻度は
レフト方向が約37%、センター方向が約21%
内野が36%に対し、ライト方向が約6%と
逆打ち頻度は
おかわり君やメヒアより少ないんですね。
これはまた改めて。


話を戻すと、
4/7は7回で自責点2とまずまずも、
打撃陣が点を獲れないとともに、
メヒアのエラーによる1失点と
その次の併殺崩れ間の1失点も加わり
結局、勝てず相性の悪さを露呈。
ただし、雄星自身も、
2回表、柳田には警戒して抑えますが、
次の内川に2球目のファーストストライク
高めに甘く入った失投(スライダー)で
ソロ被弾して先制点に。その次のデスパには
内川1発のダメージにより簡単に与四球
その後にメヒア失策~追加失点へ。
次の内川の打席(3回)
前打席の1発のイメージからか簡単に与四球
その次の内川の打席(6回)は
フルカウントから内角に外れたスライダーを
上手く引っ張られ2発目を被弾。
チグハグな状況で踏まれたり蹴られたり。


5/198回自責点2で踏ん張るけど、
打撃陣が1点しか獲れず惜敗で10連敗目。
確かにツキにも見放された感はありますが、
雄星自身も、打たれるときには2度打たれ、
(バントを挟むが)与四球も続けてしまい、
ピンチを何度も作ってしまい、
いつ失点してもおかしくない状態に。
1回表は柳田、内川に連打
4回表は
デスパ、中村に連打
6回表は
先頭の川島に与四球
その次はバントで送られ、
次の柳田にも与四球
(柳田には1塁が空いたから敬遠という感じでもない)
7回表はデスパの後に2つアウト獲るも
上林にタイムリーという形。


6/23はヤフオク
1回裏に先頭川崎の内野安打から、
力んでいるから制球バラバラ
ストライク入っても甘く入り、
与四死球、被安打のオンパレード。
2回裏も自滅型満塁ピンチから
がーん!どっかーん!の大花火

結果2回1/3で7失点KO。
辻監督の雄星へのコメントでも、
(雄星は)やっぱり意識したのかな、と。


まあ8/24は1球目から宣告された
二段モーション問題が左右し、
相手の工藤監督にも同情されたほどなので、
ある意味で、参考外でしょうが。


とにかく、
雄星はソフバン戦になると、
天敵の相手を意識しすぎて、
何とか抑えたい!抑えたい!
という気持ちが先行しすぎ、

下手な技巧の投球をしようとして、
 (厳しいところに投げたい)
長所のダイナミックさ、躍動感が薄れ、
おまけに力んだりして制球悪化もあり、
雄星自身の投球ができず、
他とは全く別人の投球状態に。


一方、ソフバン打線から見れば、
元々カモにしているから怖くなく、
気負ってダイナミックさを欠いた雄星
さらに怖くなく、

自信を持って打ってきます。
甘く入る球は見逃さず打ち込み、
逆にストライク、ボールが明瞭なので
厳しい球は自信を持って見送ってきます。


5/19の試合後では
ソフバン陣営からは、
「『菊池だから勝てますよ』
 という声もあったしな」というコメントも。


苦手意識から怖がる
気負いする雄星

    vs
得意意識から怖くない
気勝りするソフバン打線

そんな縮図の中で、
当然、ソフバン打戦の方が
優位な展開に持ち込みやすく、

雄星も負け続けてしまう
という印象です。


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6/23の敗戦後にfull-countから
次のような記事が出ていました。

対ホークス16戦0勝11敗、雄星はなぜ勝てない?
鷹打線の攻略法とは 
2017.06.27(full-count)
16戦未勝利で11連敗、今季3敗すべてをホークスに喫している西武・菊池
 プロ入り8年で16試合0勝11敗。球界を代表する左腕となった西武・菊池雄星投手の対ソフトバンク戦の成績である。16度目の登板となった今月23日の敵地での一戦。初回に先制点を許すと、2回には柳田に3ランを浴びるなど、一挙に5失点。3回にも1点を加えられたところで、まさかのKOとなった。
 今季最短の2回1/3、7安打7失点の大炎上。今季13試合目にして、初めてクオリティースタート(6回を投げて自責点3以内)にも失敗した。またしても、天敵を討ち倒すことは出来ず、チームも大敗を喫した。
 この試合まで防御率1.43と、安定した投球を見せていた菊池。この日で今季3敗目(7勝)となったが、この3敗は全てソフトバンク戦で喫したもの。デビューからプロ8年間で、なんと11連敗となってしまった。
 なぜ、
菊池はソフトバンクに勝てないのか? 裏を返せば、なぜ、ソフトバンクは菊池を打ち崩せるのだろうか?


藤本打撃コーチが明かす攻略法、「超が3つ付くくらいに積極的に」
 「パワーピッチャーなので、
真っすぐ、スライダー(狙い)。左打者は絞りやすい。いい投手は2ストライクに追い込まれたら、なかなか打てない。積極的にいくというのはミーティングでも言っている。超が3つ付くくらいに積極的に」というのは藤本博史打撃コーチだ。
 
ソフトバンク打線は、菊池の球種を絞り込み、ファーストストライクからどんどん振りにいくことを徹底している。
 振り返ってみると、初回先頭の川崎は
1ボール1ストライクからの真っすぐを遊撃内野安打に。2回1死満塁からの今宮の一塁線を破る2点適時打は1ボール1ストライクからの3球目のスライダー、そして柳田の3ランは初球の真っすぐ
 見逃し2球で追い込まれた打者は3回1死二塁で右前適時打を放った川島だけだが、これも見逃しの後に3球連続ボールとなり、5球目を見逃してのもの。
ソフトバンクの打者が、かなり早いカウントから打って出ていたことがよく分かる。


 追い込まれたら打率「1割台」、工藤監督が重視する「立ち上がり」
 「
追い込まれたら(打率は)1割台(になる)。ビシビシ来られたら、そうは打てない。そうなったら言い方は悪いけど、諦めて、みんなで右打ちとかをやっていくしかない」とも同コーチは言う。手も足も出ないほどの投球をされたら、しょうがない。それくらいの割り切りをもって、左腕に向かっているのだという。
 現役時代に224勝をマークした工藤公康監督は
「立ち上がりに打たれると、投手は不安になる」と経験則からよく話している。まさしく、この日の菊池がそうだったのではないだろうか。普段150キロを超えるストレートが、2回途中から140キロ台前半に落ち込んだ。フォームから躍動感が消え、マウンド上で萎縮している印象すら受けた。
 藤本コーチは「
相性が悪いんだろうね。向こうが嫌がってくれているのかもしれない、勝手にね」とも言う。プロ入り以降勝てていないことで、苦手意識が芽生え、左腕の心理面に少なからず影響を与えていることもあるかもしれない。
 天敵の鷹打線。球界屈指の左腕となった菊池だが、真のエースと認められるためには、乗り越えなければいけない壁だろう。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani


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ところで
雄星のカウント別被打率を見ると
次のとおりです。
なお、他の先発も参考に示します。
※SB戦で防御率1点台の則本、涌井、上沢。
 あと被打率、WHIPの低い岸も。
※©データで楽しむプロ野球さんの
 ホームページより

上記の5人とも被本塁打数は
初球やB1S0からの2球目と
早い段階が多いです。
しかし、被打率になると、
則本、岸、涌井、上沢とも
様々なカウントで
高めの数値がばらついており、
ある意味で、
どのカウントからでも打ち込める
というところですが、
雄星に関しては、上記記事のように
ソフバン陣営が語るように、
B1S1からの3球目や
初球やB1S0からの2球目と
被本塁打同様、早い段階に集まるか、
投げ場に困るフルカウントのとき
のようであり、
ソフバン打線もそのことを熟知して
そこを攻めてくるんでしょうね。
※ただし上表は通算成績なので
 自己相関への懸念、
 ソフバンの結果も左右している
 おそれはあります。


また雄星の投球フォームについて、
負けてしまった5/19ソフバン戦(所沢)で
松田からソロを被弾したときと、
まあ二段問題があるので、その至近である
勝ち星を挙げた5/5楽天戦(所沢)で
足立、ウイラーから奪三振したときを並べてみました。
もちろん動画のコマ数や並べたコマのズレ、
投げた球種の差異によって単純に比較できませんが、
まあ球種でフォームが違いすぎたら
投げてくる球種がバレバレになっちゃいますが、
楽天戦の方がソフバン戦より躍動感があって、
対足立の5コマ目と
それと見比べた対松田の5コマ目を見ると、
足立のときの方が終いに左足が上がっている
という印象です。
また対ウイラーの3コマ目と
それと見比べた対松田の3コマ目を見ると、
松田のときの方がウイラーのときより沈みが浅く、
右手もダイナミックさが欠けた印象です。


とにかく、雄星の投球が
ソフバン戦になると変わってしまう
ということがネックです。
今年こそ他球団と同様に投げ込まないと辛いですね。



今年こそ鷹を相手に鷲などと同様に投げ込めるか?
セミは苦手のままでもいいけど
鷹には勝ち越さないと、、、
このまま苦手のままなら渡米も疑問を残します。
雄星の明日はどっちだ?