下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【ソフバン問題】今年はIT野球でソフバンをぶっ飛ばす?綿密にデータ解析して挑むことは良いですね。ただ戦う前から正直に大宣伝する必要はあるか?鷹への威嚇?鷹に腹を知らせることになるけど。それとも株主等へのアピール?アピールだけで終わらないでね。そのデータを活かすも殺すも西武の処理能力次第。

40周年記念事業の一環で立ち上げた
データ解析を図るIT戦略室
トラックマンデータを解析しながら、
その結果をチームの戦い方に活かしながら戦い、
今までやられていたソフバンもやっつけるぞ!

という報道がありました。


そういえば、先日、
銀が残留を決意したときも、
ソフバン戦に色々と研究して挑む
ということを話していました。


データを活かして
自チーム、相手チームを解析しながら
戦略、戦術を練り上げてそれを実行して戦っていく
ということは、とても良いことだと思います。
しかもトラックマンデータは、
投球の質となる回転数とか、軌道などを
把握できますし、球速も適切に測定できます。


ソフバンにおいては、
球団から各選手へiPhoneを支給し、
そこには、過去の試合映像を見られるアプリ
インストールされており、
トラックマンデータも表示されるそうです。
それ故、選手らがいつなんどき、
好きなときにデータを把握できます。
西武もこのくらいはして欲しいですね。


ただし、この報道で2点ほど懸念材料が。。。
①こんな大宣伝を戦前から
 行う必要がありますでしょうか?

鷹を威嚇する意味を狙っているかもしれませんが、
おそらく
獅子に自信のある鷹はびくとも来ないと思います。
しかもiPhone支給を一つ見てもわかるように、
データ分析&活用の能力は鷹の方が上でしょうから。
ただし、戦前から警戒はしてくるでしょうね。
本来、こういう作戦上の話はコソコソやる方が賢明です。
まあ分析結果を流したわけではないですが、
正直に宣告して、相手はビビらなくとも(威嚇にならず)
警戒(もしかしたら策)を固めるおそれの方が大です。


銀などの選手らが
「色々研究する」と言うくらいならまだいいですが、
球団をあげての大宣伝ですから、気になるのが
この大宣伝は、
株主やオーナー等のお偉いさんへのアピール
じゃないの?と思ってしまう面があります。


まあデータを活かし切って結果を出せば、
アピールでも何でも構いません
最大の問題は、
②結果を残せるよう
 そのデータを有効的に活用できるか?

です。


データ(数値)というのは
明瞭であり一つの真実であるから、
ものすごく便利で大事なツールになります。
策を練るにしても大いな基礎資料になります。
ただし、それだけの判断は危険であり、
最終的に適切に評価するのは人の目です。
野球以外でも現在はデータが多様化してるだけに
どれが適性あるのか?その数値の妥当性は?
を見る目が大事
になります。
そして、それを有効に活かしながら
良策を講じ、それを現場で実行できるか?

が肝心になります。


ある意味、
無責任発言で申し訳ありませんが、
趣味でやっている我々素人では
数字の遊びで終わるところが多々ありますが、
当事者はそうは行かないですよね。


データを解析し、
その結果を上手く活かすも殺すも
西武自身の処理能力次第です。


なお、ソフバン戦対策に限った話ですが、
西武の場合、他球団以上に
本拠地のときと、敵地(ヤフオク&北九)のときで
全く別人の如く違う野球になっています。
(他球団以上に本拠地と敵地で差が顕著
例えば、雄星は鷹に負け続けていますが、
またヤフオクでは二段問題でボロボロもありましたが、
メットならヤフオクよりまだ抑えてます。

特にソフバン対策を講じるときには、
ヤフオク対策をどう講じるか?
がカギになってきます。


そんな中で
敵地でのトラックマンデータを入手できるか、否か?
たぶん入手困難でしょう。そこをどうしていくか?
メットライフのときの解析結果を
そのままヤフオクでは適用できません。

ヤフオクでの解析はトラックマンデータ無し
でやらざるを得ないかもしれません。
そのようにデータが不足しがちなところで
本来の西武自身のIT戦略能力が問われる
でしょう。



西武ITでソフトBを丸裸?
トラックマンで緻密な情報を「戦略室」本格稼働へ
1/5(金) 11:00配信(西スポ)

 西武がデータの分析などを専門的に行う「IT戦略室」を今季から本格稼働させる。昨秋に立ち上げ、対戦成績で7年連続負け越したソフトバンク戦の対策などにフル活用する方針だ。
  主な役割は、
試合の映像やボールの回転数などを調べる弾道測定器「トラックマン」で得たデータを整理した上で、スコアラーを中心に作戦を分析し、チームの戦い方にフィードバックすることだ。専門部署を設置することで、これまで以上に細やかで緻密な情報を提供する狙いがある。
  昨季は日本一になった
ソフトバンク戦で通算9勝16敗と分が悪く、特に敵地のヤフオクドームは1勝11敗と大苦戦した。エース菊池も同カードでプロ入りから未勝利と苦手としていることもあり、データ面からも傾向と対策の練り直しを図る。
  球団幹部も
「チームの強化に有効活用していく」と強調しており、10年ぶりのリーグ優勝に向け、現有戦力の強化と並行して、新たな“頭脳”の力もフル稼働させる。


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ところでデータつながりの話ですが、
ヤフオクのスピードガンは
他球場よりも遅めに表示される傾向にあり、
気分良く投げたいということで
ソフバン岩嵜からその改善要求が出た
という報道がありました。

本当にヤフオクDでは球速が遅くなる?
ソフトB岩崎の珍要望から検証してみた
1/5(金) 11:00配信 (西スポ)
 岩崎翔投手(28)が、昨年末の契約更改交渉の席で、球団に一風変わった要望を出した。「ヤフオクドームのスピードガン、ちょっと厳しいので、やさしめにしてもらえたら」というものだ。では実際、どれぐらい「厳しい」のだろうか。
 岩崎の17年シーズン最速は156キロだった。これは楽天の本拠地Koboパーク宮城(今年から楽天生命パーク宮城)、西武の本拠地メットライフドーム、ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムでの計測。ソフトバンクの本拠地ヤフオクドームでの最速は153キロで、確かに数値は3キロ低い。Koboパーク宮城では3試合、それ以外の球場では6試合以上登板してのデータなので、相応に信用できる。
 ソフトバンクの主力投手の17年最速と、ヤフオクドームでの最速の違いを調べた(表1)。個人差はあるものの、ヤフオクドームでは軒並み2~3キロ低くなる。モイネロのように5キロ差のケースもあった。


  他球団の投手はどうか(表2)。プロ入りから
ソフトバンク戦12連敗中の菊池(西武)の10キロ差は別の要因が大きそう
だが、軒並みシーズン最速より低い。アンダースローの牧田(同)の最速も5キロ差があり、その投手のもともとのスピードの遅い速いに関係なく下回っている。

  「ここは遅くなる」「あそこは左腕のスピードが出やすい」…。よく言われる、球場ごとの差はなぜ出るか。スピードガンは対象物(野球の場合はボール)に電波を照射し、反射してきた波の変化を測定して、対象物の速度を導き出す。
投手正面、あるいは真後ろから測定するのが理想だが、選手や審判にさえぎられないよう、角度はずらすことになる。各球場の形状の違いから、設置位置や高さはまちまち。結果、たとえ全く同じ球を測定しても、捉える波は微妙に違ってくる。
ただ、こうした「球場間の差」より、今回の岩崎の要望の根拠は「球場内の差」にある。
ヤフオクドームには16年から弾道測定器「トラックマン」が導入された。ボールの回転数や、打球の角度など、複数のデータが収集できる。
「iPhoneのアプリの中はそれ(トラックマン測定)でスピードが出てくるんですけど、ヤフオクの球場内の表示は、それと違うの(従来のスピードガン測定)が出てくるんですよ」(岩崎)。ソフトバンク投手はこの差に「?」となっていたわけだ。
“ヤフオクドーム補正”?
 球団から選手に支給されるiPhoneには、過去の試合映像を見られるアプリがインストールされている。
 17年は機能が追加され、トラックマンによるデータも表示されるようになったのだ。岩崎によるとスピードガンとの差は常時3~4キロあって、大きいときで5キロ。トラックマンでの自身17年最速は、158キロと言う。
  「『ヤフオクドームで150(キロ)超えてたら、かなりいい』ってみんなも思ってるし、他チームの人もそう思ってるという話も聞いたんで。厳しいのもいいかなとは思うんですけど、ブルペン陣のピッチャーは『もっと速く出してほしいな』みたいなことは言ってる」。
自他球団の投手の間で“ヤフオクドーム補正”の存在は取りざたされていたようだ。
  では、トラックマンの測定精度はどうか。基本原理はスピードガンと同様で、照射した電波の反射から計測する。ただ、センサーがスピードガンは数センチ角なのに対し、トラックマンは1メートル四方。全球場で同じ設置環境とはいかないものの、ガイドラインはあり、実際、同じ投手の球速であれば、球場ごとの差はあまり見られないという。
  またトラックマンではリリース直後の「初速」、捕手が捕球する直前の「終速」と、地点ごとの計測をうたっている。一般的に球速とはこの「初速」のことで、スピードガンもそれを捉えるためのものだが、実際には、どの地点で計測したかはハッキリしない。
トラックマンの方が「より正確」と考えることはできる。
***後略***
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ソフバンの主力投手のみならず、
西武を含む他球団の投手でも
ヤフオクでは他球場より球速が遅い表示
になるということは「真」と考えて良さそうです。
となれば、ヤフオクでの球速データ解析を行う場合、
その補正は必要でしょう。


まあ球速があるに越したことはないでしょうが、
実際には回転数等の球の質が重要でしょう。
だからトラックマンデータが有意義になるわけですが。
また緩急を付けたり、制球力等も重要です。


ただ、上記の記事で気になるのが、
表1のソフバン主要投手よりも
表2の他球団投手の方が
ヤフオクで遅くなっているという点
です。
しかも表2の6人中4人が西武の投手ですから
なおさらですね。
ちなみに、表1の差分の平均は-2.7km/hに対し、
表2の西武4人の差分の平均は-6.3km/hで
雄星を除く3人の差分の平均は-5.0km/h。


ただ上記記事の表1~2は
シーズン最速とヤフオク最速の比較になっており、
シーズン最速は通年でMAXの話であり、
球速が出やすい球場も含まれるので、
データに幅がありすぎるおそれが懸念されます。
まあ逆にメットライフが
球速の出やすい球場かもしれませんが。


そこで数字の遊びも含めていますが、
西武の主力投手陣については、
ソフバン戦を対象に最速球速の平均値を
メットライフとヤフオク別で算定、
ソフバンの主力投手陣(上記の表1選手)については、
西武戦を対象に最速球速の平均値を
メットライフとヤフオク別で算定
してみました。
その中で双方における
メットとヤフオクの球速差を整理したのが
下記の表3です。
もちろん、ヤフオクの方がメットライフより
遅くなることを前提
としてデータを眺めます。


表3 西武投手陣ソフバン戦最速平均&ソフバン投手陣西武戦最速平均
 (メット、ヤフオク球場別)

本来、ヤフオクの方が遅い傾向に関わらず
バンデンや武田は球場の違いによる差がありません。
武田はヤフオク、メットで1試合ずつのみですが、
バンデンの場合、メットで2試合(151,153)
ヤフオクで3試合(151,153,153)ですから、
バンデンはあまり左右されないタイプかもしれません。
でも、そのことは上記記事の表1でも見られています。


逆にサファテについては、
上記記事の表1では差が-2km/hで、
ヤフオク最速が157km/hですが、
西武戦に限ると6戦あって
151,154,154,155,155,155で平均が154km/h。
これに対してメットの4戦では
156,158,159,159で平均が158km/h。
球速差が-4km/hと表1より広がります。


そして一番の問題は、
メットとヤフオクの差分について、
ソフバン投手陣より西武投手陣の方が大きい
ということですね。
武隈、野田、大石に関しては
平均で6km/h以上も遅くなります。


そのあたりを見るだけでも
皆がヤフオクでは
獅子から借りてきた猫に化けてしまうこと
が伺えます。


どう対応していくのか、、、