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西武・辻監督「悩みの9割以上が投手陣の整備、底上げ」:今オフにフロントがすべき補強施策の現時点の実施状況を踏まえれば、現場で出るべくして出た当然の懸念材料であり、『Bクラス再び!』だってあり得るほど深刻な問題。フロントの怠慢から棚上げされたこの投手問題は、もう現場でどうにかしなければならない状況に。


西武・辻監督「悩みは投手陣の整備と底上げ」
1/12(金) 22:04配信 (東スポ)

 西武・辻発彦監督(59)が12日、西武第二球場で行われている新人合同自主トレを視察した。
  育成2選手を含む8選手の練習を見守った指揮官は「やっぱり(2位の)西川なんかは若いし、
走る姿勢なんかはいいと思う。あと(3位の)伊藤はセンスがあるね。野手でいけるくらいの能力があるんじゃないの。技術的なものはまだ分からないけど全てはセンスだから」と感想を語った。
  その上でチーム全体については「今のウチの状況を考えたら
野手は全然心配していない。ケガさえなくいってくれたらいい。問題はピッチャー。ルーキーとか(昨年のドラ1)今井をどうしようとか」とキャンプに向けた悩みの9割以上が投手陣の整備、底上げであることを改めて口にした。
 
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西武の投手陣は、
昨年1軍でレギュラー格の戦力
野上&牧田ロスとなり、
シュリも早々にクビを切ってしまいました。
その反面、
新外国人としてワグナー、カスティーヨの2人
野上の人的補償で高木勇を獲得。


しかし、問題は新たな獲得を
そこで打ち止めにしたことでした。
選手枠70人は満杯ではなく、
選手へ支払っている人件費(年棒)合計も
昨年より2億円程度、安価になっています。
すなわち、
投手陣を補強しなければならないのに、
1軍レギュラー格が最終的に
3人抜けたので、3人を用意した、と
数合わせの形だけは整えたというものでした。


このため、昨年の戦力をキープするには、
新外国人の2人と高木勇
野上、牧田、シュリと同程度以上に
活躍することが絶対的な条件
になります。
少なくとも、
新外国人2人は欠けることなく活躍が絶対
という状況
になっています。
例年のごとく、新外国人が1人でもコケれば、
「いねぇんだよ!」状態に陥ります。
とはいえ、今までの海外スカウトの眼力
普通に考えれば、
新外国人2名の不確実性は大きいですからね。


となれば、あとは若手台頭しかありません。


もちろん、2年目のドラ1今井あたりが
台頭すれば大きく戦力アップしますが、
肩への爆弾も抱えていますし、
もっと体を築かないと不安があり、
もう1年は辛抱でしょうね。


今年のドラ1斉藤大
球団は即戦力として期待するとともに、
本人もその気でしょうが、
正直、今年1年目に
そこまで期待するのは酷であり、
今年1年は礎を築くことに専念でしょう。
まあ上手く行けば後半戦から
出てくるかもしれませんが。。。


さて、今オフにおいて、
フロントが講じてきた現時点の補強施策は、
上記のように最小限の人数合わせしかしてませんので、
あとは現場の方だけで、
投手陣の戦力を整備、底上げを図らざるを得ません。
現場が導くその一環として若手の台頭があります、


というか、若手が台頭しなければ
新外国人が例年通り不発に終われば、
今年は優勝なんて夢の又夢であり、
今年の結果が「Bクラス再び」
となる懸念は十分あり得ます。
それだけ、西武においては、
試合をつくるべく先発陣の駒不足問題深刻であり、
不確実性に期待するしかない状況に陥っています。


もちろん、若手が台頭しないと
今年のみならず、中長期的の観点から
チーム力を維持することができません。

来年、雄星は抜けますからね。
また2015年ドラで
敢えて投手ばかりを獲得しましたから、
若手投手陣の人数は多いですから、
その畑から収穫しなければならないと
ということも大事です。


ただし、若手も未知数で
彼らの台頭にも不確定要素が大きいです。


一方、野手陣は戦力が揃っています。


このため、辻監督がおっしゃる
悩みの9割以上が投手陣の整備、底上げ」
というコメントは、
今オフにフロントがすべき
補強施策の現時点までの対応結果から
現場で出るべくして出た
当然の懸念材料です。
もう現場で何とかするしかない状況
ということを表したコメントに思えます。


ソフバンの場合は、故障者を出しても、
層の厚さからカバーしていますが、
そんなソフバンに勝っていかないとなりません。
そんな中、西武の場合は、
ただでさえ駒が足りず、
負傷者なんて出している余裕もありません。