下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【ソフバン問題】鷹軍団の主力野手陣の打撃成績データから彼らの強点・弱点を整理してみると。。。優勝するつもりなら、自滅を軽減しつつ、彼らの打撃を封じていかないと。。。

ソフバンには
ここ何年もやられっぱなし。
でも、優勝するには
その鷹軍団を撃破しなければなりません。
そのためには、対策の一つとして
ソフバンの強力打線を抑えることが挙げられます。


今回は昨年(2017年)における
ソフバンの主力野手陣の打撃データを見てみます。
柳田、内川、中村晃、松田、今宮、デスパ、上林
を対象に整理しました。
データは
©データで楽しむプロ野球さんの
ホームページ上のデータを参考にしました。


【柳田】

柳田については、対戦成績を見ると、
オリックスに一番抑えられており、
打率や得点圏打率が2割前半出塁率が3割未満。
一方、日ハム西武を打ち込む傾向です。
双方に対してOPSが1を超えています。
西武の先発陣ではウルフ、雄星が打たれています。
コース別打率では、
2016年は内外とも低めに穴がありましたが、
昨年は外角高めの打率が低かったです。
内角は苦手ではなさそうですが、
ベルト高さの率が低めです。
ただし、インハイのボール球は
2年連続で高打率ですから、
外れると打たれます。
ボール見送り率は約73%と
後述の中村晃、内川や西武の秋山より低め。
ストライク見逃し率も高くないので
比較的、振ってきます。
なお、空振り率は13.87%であり、
今回対象の7名の中で最高。
おかわり君の13.21%より高いです。
左右別は苦手はないでしょうが、
左投手の方を比較的に打ち込んでいます。
打球方向は、左:中:右=20:15:10ですから、
引っ張りより流し打ち、正面打ち返しが多いです。
球種については、
一般的にフォークの打率が低いですが、
柳田は今回挙げた7人の中で最高打率です。
逆にカーブの打率が低いです。
カウント別打率については、
当たり前のことですが、一般的に
ボールが先行すれば高打率(投手不利)に、
ストライクが先行すれば低打率(打者不利)になります。
柳田もその傾向が強く見られており、
2016年より顕著です。
ストライク0又は1のときにボールが先行したら
打率は5割以上、S0B2では7割弱です。
とにかく(難儀ですが)
早めに2ストライクを奪って追い込みたいです。
空振り率の高さから見ても、
如何に空振りを獲るか?が重要そう。


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【内川】

内川については、対戦成績を見ると、
日ハムに一番抑えられており、
打率や得点圏打率が約2割、出塁率が2割5分未満。

一方、ロッテを一番打ち込む傾向です。
西武には得点圏打率があまり高くありませんが、
打率がやや高く、長打率が目立っています。
西武の先発陣では雄星、十亀が打たれています。
コース別打率では、
2016年は外角高めに穴がありましたが、
ボールゾーンに外れると打たれています。
昨年は内角のベルト高より上や
真ん中の低めの打率が低かったです。
ただし、内角で低めに入ると打たれています。
ボール見送り率は約77%と
柳田や松田より高め。
左右別は
右投手の方を比較的に打ち込んでいます。
打球方向は
センター方向の打ち返しが多いです。
カウント別打率については、
ボールがストライクより1つ先行する
S0B1、S1B2、S2B3の場面で高打率です。
その場面では、
投手側も次にストライクを狙いたいので
読みやすいから積極的に打ってくる
のかもしれません。
ただし、2つ先行すると打率が下がっています。
3つ目のボールも視野に入れて慎重になるのか?
ストライクが先行すれば低打率になりますが、
ボールが増えてくると打率を上げてきます。
フルカウントになると初球打ちより高打率です。
とにかく
ボールはなるべく先行させず、
3つまで広げたくないです。


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【中村晃】

中村晃については、対戦成績を見ると、
楽天に一番抑えられており、
得点圏打率はオリ相手で2割未満
です。
一方、一番打ち込まれているのが西武です。
打率、出塁率、長打率、OPS、得点圏打率の
全ての項目が他球団より
少数点1ケタの位で1つ高く、
西武は中村晃のカモになっています。
西武の先発陣では洋介、多和田が打たれています。
コース別打率では、
内角、外角(ベルト高さ~低め)が
打率が低い穴になってますが、
内角高めや低めのボールゾーンは高打率高です。
ただし、空振り率は僅か2.58%であり、
よくファウルで粘ってくるタイプです。
ボールゾーンの悪球コースでも
巧みに打ってきます。
ちなみに、2016年のコース打率を見ると
内角低めの打率は低くないですから、
正直、昨年2017年のコース別の穴は
あまり過信しない方がよさそうです。
ただし、2ヶ年の結果を見る限り、
投げるコースがわからなければ
インハイ、アウトローを投げておけ!
という一般論中村晃には無難でしょうか。
ボール見送り率約81.5%と高めです。
一方、ストライク見逃し率も40.5%と高いです。
逆に空振り率は2.58%と低いです。
慎重に見ていって
当ててきてファウルで粘り
悪球でも巧打する嫌らしい打者です。
左右別は
大きな差は無く、苦手が無さそうです。
打球方向は、
左:中:右=約2:約2:約1という比率で
引っ張りが少ないです。
当ててくる中村晃らしいです。嫌な打者です。
カウント別打率について、昨年は、
初球か、2球目の打率が高い傾向にあり、
3球目以降になると打率を下げています
3球目以降は、ストライクが先行しても、
ボールが先行しても打率が低くなっています。
正直、粘って粘って打ってくる印象があったので、
この結果は意外に思いました。
ただし、S1B3、S2B2、S2B3になると、
高くないけど、打率を少し上げてきます。
この結果を見る限り、
初球、2球目は警戒が必要そうです。
しかし、参考として2016年の結果を見ると、
柳田と同様に、
ボールが先行すれば高打率
ストライクが先行すれば低打率
一般的な傾向になっています。
でも、柳田と違う点は、
フルカウントになっても
高打率と厄介なことです。
ボールの悪球も打ってきますから、
初球、2球目は警戒しつつ、
ボールを先行させたくないです。
実際はそれが難しいんですけど。。。


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【松田】

松田については、対戦成績を見ると、
楽天に一番抑えられており、
ロッテも比較的、抑えています。
逆にオリを一番打ち込んでおり、
西武も打ち込まれている傾向にあります。
特に西武には得点打率が高いです。
西武の先発陣では雄星、十亀が打たれています。
特に十亀は松田への苦手意識が高いです。
コース別打率では、
2016年、2017年とも
外角低めにハズれたボール球は打ってきます。
昨年では内外関係なく低めが高打率です。
一方、低打率の穴はインハイです。
インハイが攻め処と言えそうです。
ストライク見逃し率は約25%と
柳田と同じくらいですが、
ボール見送り率約68%と
柳田より低めになっています。
空振り率も約12%だから、
イメージ通り比較的、振ってきます。
左右別は
左右でそれほど変わりが無いです。
打球方向は、左:中:右=4:3:1
ですから、引っ張り多いです。
球種については、
スライダーが比較的、低打率です。
カウント別打率については、
柳田と同様に、
ボールが先行すれば高打率、
ストライクが先行すれば低打率
一般的な傾向になっています。
それは2016年も同様でした。
逆に言えば、フルカウントでも
2つストライクを奪うと、
打率が下がっていますから、
とにかく(難儀ですが)柳田と同様に
早めに2ストライクを奪って追い込みたいです。
空振り率の高さから見ても、
如何に空振りを獲るか?が重要そう。
できる限り、
インハイを有効に活用したいですね。


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【今宮】

今宮については、対戦成績を見ると、
日ハムを徹底的に打ち込んでおります。
逆に西武が一番抑えている傾向にあります。
打率、出塁率が低いです。
ただし、長打率や得点圏打率はそこそこであり、
打点は一番稼がれています。
西武の先発陣では雄星が抑えていますが、
十亀は打たれ気味です。
コース別打率では、
2016年の結果も含めると、2年連続で
一般的なインハイ、アウトローが攻め処に。
ただし、内角高め、外角低めの2つが
2年連続で低め傾向でしたが、
2016年に2割未満でしたが、
昨年は2割を超えて打率がアップしています。
打率そもそもで2016年0.245
昨年0.264にアップしているように、
苦手コースを減じつつあるのが厄介です。
ボール見送り率は柳田と同様に約73%。
ただし、ストライク見逃し率
柳田より高く30%超になっています。
左右別は
左投手の方を大いに打ち込んでいます。
ただし、OPSは左右に差が大きくありません。
打球方向は、左:中:右=2弱:2:1ですから、
流し打ちより、引っ張り、正面打ち返しが多いです。
球種については、
一般的にフォークの打率が低いですが、
2割をキープし、中村晃や内川らより高いです。
逆にスライダーやチェンジアップの打率が低いです。
カウント別打率については、
柳田と同様に、
ボールが先行すれば高打率
ストライクが先行すれば低打率
一般的な傾向になっています。
この傾向は2016年と同様ですが、
異なる点は、
初球の打率(0.267→0.400)、
フルカウントの打率(0.119→0.250)
が向上している点です。
とにかく
インハイ、アウトローを突きながら
柳田同様に(難儀ですが)
早めに2ストライクを奪って追い込みたいです。


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【デスパ】

デスパについては、対戦成績を見ると、
日ハムに一番抑えられており、
楽天も比較的、抑えています。
一方、西武を圧倒的に打ち込む傾向にあります。
唯一西武だけに打率が3割以上、
出塁率や得点圏打率が4割以上。
OPSも0.992と1に近い。
西武の先発陣では雄星、十亀が打たれています。
コース別打率では、
2016年は外角に穴がありましたが、
昨年は打率をアップさせています(特に高め
逆に昨年の穴は内角低めでした。
ボール見送り率は約74%で
ストライク見逃し率は約39%とやや高いです。
左右別は
左投手の方を比較的に打ち込んでいます。
打球方向は、
左:中:右=約3:約2:約1ですから、
引っ張りが多い傾向です。
ただし、2016年は
左:中:右=約3.5:約3.5:約1ですから
着実に逆(ライト)方向の打球が増えています。
しかも昨年は本塁打が
逆(ライト)方向の方が多くなり、
その方向が一番多かったです。
逆打ちをソフバンに移籍してから
さらに意識する
ようになり、
2016年に穴だった外角も
打てるようになった可能性は高いです。
球種については、
チェンジアップの打率が低いです。
カウント別打率については、
柳田と同様に、
ボールが先行すれば高打率、
ストライクが先行すれば低打率
一般的な傾向になっており、
特にボールが増えるに連れて高くなります。
ただしフルカウントになると
打率が2割未満と低くなっています。
すなわち、
2ストライクに追い込まれる低打率です。
これらの傾向は2016年と同様です。
とにかく(難儀ですが)
内角低めなどを突きながら
早めに2ストライクを奪って追い込みたいです。


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【上林】

上林については、対戦成績を見ると、
楽天に一番抑えられており、
一方、西武を一番打ち込む傾向です。
OPSは2番目のハムより0.1以上高いです。
西武の先発陣ではウルフ、雄星、
多和田が打たれています。
コース別打率では、今宮と同様に
一般的なインハイ、アウトローが攻め処に。
特にインハイは狙いたいコース。
ボール見送り率は
約61%とそれほど高くありません。
左右別は苦手はないでしょうが、
右投手の方を比較的に打ち込んでいます。
打球方向は、
左:中:右=約2弱:約2弱:1ですから、
引っ張りより流し打ち、正面打ち返しが多いです。
カウント別打率については、
柳田と同様に、
ボールが先行すれば高打率
ストライクが先行すれば低打率
一般的な傾向にありますが、
ボールが3つとなり、球数が嵩むと
打率が下がっている傾向にあります。
一番、打率が低いのはS2B0ですが、
ファウルを除き5球目以降は2割未満。
(S1B3、S2B2、フルカウントの場面)
とにかく(難儀ですが)
勝負を急がず粘り強く攻めたいです。


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以上がソフバンの主力打撃陣のデータです。
もちろん、上記は昨年の話であり、
データは変わっていきますので、
今年はまた別の傾向になる可能性が高いです。


ただし、上記データで問題なのが
上記の主力7名のうち、
西武は今宮を他球団より一番抑えてますが、
残りの6名は皆、
西武をカモにしていることです。
逆に楽天は他球団と比較して
中村晃、松田、上林をカモっており、
上記7名のお得意様になっていません。


このように西武が
ソフバン主力打撃陣の
お得意様になっているのは、
ヤフオクでやられすぎている影響
大きくありそうですが、
メットライフドームでも
打ち込まれています。


※メットライフドーム成績
柳 田:打率0.310、出塁率0.434、長打率0.548
    OPS0.982、得点圏打率0.600
中村晃:打率0.319、出塁率0.396、長打率0.383
    OPS0.779、得点圏打率0.429
デスパ:打率0.341、出塁率0.420、長打率0.545
    
OPS0.965、得点圏打率0.545
内 川:打率0.391、出塁率0.417、長打率0.652
    
OPS1.069、得点圏打率0.364


柳田の場合、ヤフオクで
打率0.382、出塁率0.533ですから、
どちらかと言えばヤフオクの方が打ってますが、
表現としては、どちらでも打たれている
ということでしょう。
でも、ヤフオクにおける
内川の打率が0.300出塁率が0.333
デスパの打率が0.281、出塁率が0.410
中村晃の打率が0.286ですから、
内川やデスパ、中村晃には
ヤフオクよりもメットライフで打たれている
と言えそうです。


そして興味深いのが
中村晃の打率と出塁率の関係です。
中村晃の場合、
打率は所沢で0.319に対し福岡で0.286ですが、
出塁率は所沢で0.396に対し福岡で0.457
福岡の方が跳ね上がって逆転します。
それだけヤフオクで与四球が多いということです。
打席数は所沢の方が多かったですが、
与四球は福岡の方が所沢の約2倍ありました。
これはデスパにも言える話であり、
打率が所沢で0.341に対し福岡で0.281ですが、
出塁率は所沢で0.420に対し福岡で0.410
双方の差が小さくなっています。


すなわち、それは
打ち込まれ方はメットより
ヤフオクの方で抑えているのに、
ヤフオクへの苦手意識から
ヤフオクにおいては
投手自身が自滅して
与四球を増やしている
半分、投手陣の独り相撲
やられている
という片鱗を垣間見ることができる
のではないでしょうか。


なお、下表は昨年、一昨年と2ヶ年の
ソフバン打線の相手別打撃成績です。

案の定、ヤフオクでのやられすぎもあり、
昨年は西武が一番打ち込まれています。
またここで興味深いのが
昨年の楽天が一昨年と比べて改善され、
昨年は一番打たれていなかった
という点です。
確かに楽天は岸の加入で投手力がアップし、
昨年はソフバンに則本、岸、美馬と
エース級をぶつけていたという点
左右していることが推測されます。
一番影響しているのは
則本の対ソフバン戦成績の改善
ではないでしょうか。
則本は肝心の終盤に打たれていますが、
通年で見ればリーグの中でも
ソフバンを抑えていた方になります。
岸の方は被打率、WHIPが低いですが、
防御率は3点台です。


※楽天・則本:対ソフバン戦成績
2017年7試合51回2/3、3勝3敗、QS率85.71%
   防御率1.74、被打率0.212、WHIP0.97
2016年7試合47回、3勝2敗、QS率85.71%
   防御率3.06、被打率0.253、WHIP1.28

※楽天・岸:対ソフバン戦成績
2017年6試合43回、2勝4敗、QS率50.00%
   防御率3.14、被打率0.188、WHIP0.88


あとは完全妄想になりますが、
細川がソフバンから楽天へ移籍した影響
わずかでもあるんでしょうかね。
今年は佐藤投手コーチが
ソフバンから楽天へ移籍します。
微力ながらも、
楽天陣営はソフバン対策が進んでいる
といえるのではないでしょうか。
今年の楽天は鷹にとって
昨年以上の脅威になるでしょうか。
鶴岡が古巣に戻ったハムもわかりませんね。


一方、西武の方は
昨年より戦力ダウンのリスクを残しながら
鷹軍団や他4球団に勝っていかねばならぬ
厳しい戦いが待っております。
とにかく優勝するには、
ヤフオクで自滅しず
ソフバン打線を封じていかないと。。。
(もちろん課題はそれだけではないですが)