下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【投球フォームを連続写真で見る】中継ぎの中核を担う存在になることを期待したい野田昇吾。故障だけは注意してね。

週刊ベースボールでは、
投手なら投球フォームを
野手なら打撃フォームを
連続写真で見る記事があり、
今週の2018 2/12&19号では
野田昇吾が挙げられておりました。


今年で3年目を迎える野田
1年目の一昨年が22試合、
2年目の昨年が38試合と登板数を増やし、
防御率も3.93から1.98へ改善し、
被安打も打席数が倍増したのに
一昨年と変わらずの成績を残し、
2年目にしてさらなる成長を遂げており、
追加徴集とはいえ、
U24の侍Jメンバーにも選出されました。
当然、3年目の今年は、
中継ぎの中核を担ってもらいたい年
にして欲しい存在です。


野田の球種については、
©データで楽しむプロ野球さんの
HP上のデータを参考にすると、
一昨年が
ストレート:約50%
スライダー:約45%
フォーク :約 5%
に対して、昨年が
ストレート:約52%
スライダー:約37%
シュート :約11%
直球系が増えて
フォークを使わず、
ある意味で
直球系とスライダーの二者択一投法に。
正直、二者択一投法では
昨年の増田や昔の雄星のように
読まれやすく成績も頭打ちになる懸念が。
デキるなら、フォークでもいいから
もう1つ球種を増やしたいところです。


しかし、ストレートについては、
空振り率(約2%から約5%)や
見逃し率(約21%から約24%)
が向上しております。
やはり売りにしている
クロスファイヤーも鋭さが増し、
シュートも磨きがかかったからか、
左右別の被打率では、
一昨年が右:0.333、左:0.234
右打者を苦手にしていましたが、
昨年が全体的に被打率を改善してますが、
右:0.190、左:0.143と
右打者の苦手を克服しつつあります。
ただし、スライダーの
空振り率、見逃し率は低下しています。


またBB/9が2.45から3.72と高くなっており、
与四球が多めになっている傾向も見られます。
ただし、野田のセールスポイント
ダイナミックさ度胸の良さにありますから、
自滅しない程度に、
あまり気にしない方がベターなタイプです。
土肥コーチも
目いっぱい腕を振った中で、
 ストライクゾーンに行くようになった」
と評価しております。
得点圏打率は一昨年が0.346に対し、
昨年が0.129と改善されているが、
リード時では
被打率0.429、出塁率0.556、
長打率0.714、OPS1.270
依然、打たれている傾向に有ります。
このあたりを改善しないと、
勝ちパターンで、勝利の方程式の中で
なかなか使ってもらえなくなります。


さて、本題の野田の投球フォームについて、
連続写真を元阪神の藪氏が解説してくれています。
(週刊ベースボールより)


(以下、藪氏の解説)
 写真はランナーがいる場面で、クイックモーションです。腕の位置はサイドに近いスリークォーターと面白い投手ですが、素晴らしい下半身の使い方をしている反面、左腕の使い方に問題点もあるようです。
 まず、その問題点から見ていくと、足を上げた写真③でアゴの高さにあるグラブから左手を引き抜くタイミング(ハンズセパレーション)が早く、左腕を下げ切らないで上げ始めているところまでは特に問題ありません(ショートアームで一番低く下ろした写真⑥)。
 ただし、写真⑤、⑥と左腕を下ろす過程での左手首の角度はいただけません。内側に折るようにしながら下げ、そして写真⑦⑧⑨と左腕を上げていこうとしておりますが、この手首の角度では際限なく背中側(三塁側)に左ヒジが入っています。
 背中側に入ったとしても、どこかのタイミングで手首をパンと返せれば問題はありません。そういう投手はプロで何人もいます。しかし、野田選手は写真⑤の手首の角度のまま並進運動に突入し、ステップしていくため、ラウンド直前の写真⑧で左手の高さはまだ胸のあたり。ラウンドした写真⑨でようやく肩のラインまで上がってきました。
 よく「ヒジから引き上げろ」という教え方をする指導者もいますが、写真⑧のように左ヒジだけが高く上がっても意味がないです。逆に写真⑧のような肩と、ヒジと、手の位置関係から、写真⑨⑩と持っていく過程で左肩に負担が掛かっており、故障の危険があることを覚えておいた方がいいでしょう。


一方、下半身の使い方は良いと思います。特に軸足(左足)は完璧ですね。3ヶ所伸展説というものがあります。これは投手の理想的なフォームについて、カージナルスのコーチをしていたポール・デイビス氏の唱えた説であり、「投球中、足首の後ろ(つまりカカト)がどこに位置しているかにある。効率の良いモーションに足首とヒザと臀部のノビが不可欠である。」と言われています。 これは特にリリースの写真⑪⑫の場面に当てはまり、野田選手は臀部、ヒザ、足首がしっかり伸びていますね。リリースポイントが前になりますし、軸足でためた力を踏み出した側の足にしっかりと移し替えることができるので、ボールに力が伝わります。フィニッシュの写真⑮もきれいです。
 故障だけは気をつけて欲しいですね。


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藪氏が述べられているように
故障だけはしないようにしてもらいたいです。
先輩のトモミ故障で手術もして
長期離脱を余儀なくされましたが、
後輩の野田君までそのようなことが
ないことを祈っています。
同じ道は辿らないように。
試練は本格的に中継ぎの中核として
登板数が増えたときでしょうね。


ところで、
断食効果が出てきているのでしょうか?
まあ楽天には腐ったモノを食べて鍛え
昨年大いに活躍した福山がいますが。。。