下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【3/21OP戦(vs楽天inMLD)】「野球ってウインタースポーツだったっけ?」/カスティーヨ:極寒の中でも好投して4月4日SB戦の先発がほぼ決定らしいが、課題も残す。一方、打撃勢は終盤にサブ陣の働きで追いつくが、基本的には「残塁祭り&三振祭り」で『あと1本が・・・』野球を展開!最近、そんなOP戦が続き、そこが獅子打撃陣の最大の課題。

春分の日であり、桜も咲き始めているにも関わらず
極寒の気候に一変し、所沢地方も雪が降るありさま。
先祖に怒られるかもしれませんが、墓参りはやめました。


で、今日はMLDでは楽天とのオープン戦。
しかし、MLDはドームですから、
雪が降ろうが試合をすることができるので、
今日、当然のように試合が行われました。


他球団は、ヤフオクのソフバンvs中日
以外は中止になり、
神宮で試合するヤクルトと巨人は
無観客で東京ドームで実戦試合を行った模様。
そういう点でドームは大いに役立ちます。


ただし、メットライフドームは、
ヤフオクや東京ドームとは違いますからね。
ご存じのとおり、密閉されていないので、
雨宿りはできても、寒気がビュービュー入ってきます。
まあ自然と一体感を持たせることを
見据えたドームですから、
外が寒ければ、中も寒くて当然とばかりの
極寒環境下で試合は行われたようです。
良いんだか?悪いんだか?
逞しくさせるんだか?疲労蓄積させるのか?


雄星はブルペンで50~60球を投げる予定も、
10球ほど投げただけで切り上げ、
「本当は多めに投げたかったんですけど…。
 寒すぎてやめました。手が凍ってて、
 血が通ってなかった」とのこと。


秋元バッテリーコーチ
「野球って、
 ウインタースポーツ
 だったっけ?」とのこと。


とにかく、皆様、お疲れ様でした。


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さて、今日のスタメンは下記の通りです。

今日一番の注目点は、
先発カスティーヨがどうか?
です。あとは、
終盤登板のワグナーがどうか?
です。


今日の試合は
楽天3-3西武とドローでした。
その中で、カスティーヨ
気温1度の極寒の中、制球に苦しみましたが、
5回を投げて1失点の好投を演じ、
公式戦4月4日のソフバン戦(MLD)
で先発登板することがほぼ決定した様子。
でも、カスティーヨの母国って暖かい所でしょうから、
この極寒環境は厳しかったでしょうね(多分)。


今日のカスティーヨの投球結果を示します。


カスティーヨについては、
苦しい状況下でも最小失点に抑えたのは
評価できるでしょう。
今までのハズれ外国人投手と比べて
現時点では戦力になりそうな期待がされます。


ただし、まだ課題は残っております。
最大の課題はスタミナ面です。
もちろん、
今日は極寒環境下で投球数も100球超の中、
踏ん張ってはいたので、
大きな懸念材料にならないかもしれませんが、
まず気になるのは、前回のソフバン戦もそうですが、
3~4回になってから打たれ始めていること
が挙げられます。
もちろん、これには
スタミナ消耗による影響か?
二巡目になって初物効果低減の影響か?
もともと変則フォームですから、
初物効果は可能性としてありますから、
②が大きく響いている懸念はあります。
当然、②が左右していたら、
研究されるようになると、
ヤバイいことになりそうですが。


また今まで先発経験は有るらしいですが、
あまり長いイニングを投げることが少なかった
ということも言われており、
やはり先発としてのスタミナに不安が残ります。


一応、今日の試合後に本人は、
「試合では6回80球ぐらいで投げたいね。
 スタミナは問題ないよ。」とのこと。


そこで、カスティーヨの売りである球速について、
球数毎の変化を見てみましょう。

もちろん出塁を許して
クイック投法に切り替えたことで
球速が落ちている可能性
はあります。
ただし、1回も出塁を許しています。


上記グラフを見ると
球数が嵩むにつれて
145km/h以上の速球の頻度が少なくなる傾向
が見受けられます。
80球以上では150km/h以上は無しです。
もしかしたら
初回は頑張りすぎたのかもしれませんが、
この球速の観点から見ると、


また5回になると、
甘いコースの球も散見しました。


自分の投球がデキるのは、
80~100球くらいが限界か?

というスタミナ面への不安は残ります。


もしかしたら
カスティーヨ先発時には、
第二先発(ロング)も必要かもしれません。


また制球力は、今までのハズれ外人のような
ボロボロというわけではありませんが、
今日は寒すぎた影響もあったでしょうが、
抜け球が見受けられた件は気になる点の一つです。


カスティーヨの抜け球については、
どちらかというと、
球速を出し過ぎようとして
打たれまいと意識しすぎようとして
力んですっぽ抜ける、
投げ方が雑になることが響いている?
という印象を受けます。


ただでさえ、立ち投げ投法であり、
意識しすぎると、『えいやっ!』と
その立ち投げ投法がさらに雑になってしまい、
体が開き、リリースが早すぎるなどの
影響が出てしまうのか?という印象です。


特に彼の場合、
速球を投げようとすればするほど雑になり、
『えいやっ!』となって立ち投げ度合いが増し
変化球を投げようとするほど慎重に
投げている
印象を見受けられました。


次の投球フォームの連続写真は、
1回表の先頭・島内の打席の投球で、
一番左がストレートを投げたとき、
真ん中がストレートがすっぽ抜けたとき、
一番右が変化球(チェンジアップ)のとき
の投球フォームです。

リリース時の写真⑩(下から4番目)を見ると
左右の場合は、頭の軸と背中の軸が概ね合ってますが、
真ん中のすっぽ抜けたときは、
頭の軸と背中の軸に乖離が見られ、
腕だけで投げていることが懸念されます。


また投げきったとき(下から1~2番目の写真⑫⑬)、
真ん中のケースは、躍動感があるようにも見えますが、
力んで腕だけで投げた反動で立った状態にも見えます。
一方、左右の方は、
もう少し体全体を使って前に向かって投げた反動で
前のめりの状態に見え、
少し丁寧に変化球を投げている右の方が左より
その傾向が目立つように見受けました。


ただし、甘いコースに入った変化球は
結果は右飛でしたが、
3回茂木に鋭い打球を打たれていたので、
当然ながら、制球がネックになります。


また3回のペゲーロの打席でも露呈したように
途中で雑になってしまう点も気になります。


あとこれらのほかに気になる点は、
岡島がごちゃごちゃと
セイフティーバンドをやられた面もありますが、
(ワグナーも田中に試されましたね)
4回で岡島に、5回で藤田にやられた
外角の流し打ちですね


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2番手以降は、
大将→伊藤→ともみ→ワグナー→平井
とつなぎました。彼らの結果が次のとおりです。


まあ大将が再びプロの洗礼を受けたわけですが、
一番興味があるのはワグナーの投球です。


ワグナー前回、制球に苦しみ自滅しましたから、
今回もそんなであれば、
ハズれ外国人に落ちるおそれがありますから。


で、ワグナーについては
先頭の田中にセーフティーバントを仕掛けられます。
サードの呉が好送球して一旦アウト判定でしたが、
リクエスト要求で判定が覆り、出鼻をくじかれた形に。
しかし、ワグナーにとっては、
試すのにいい場面をもらえたと思いました。
(小技のスモールベースボールで出鼻をくじかれた展開)
でも、次の今江のときの初球に、
中田が田中の盗塁を刺して
ワグナーを試す機会を減らしてしまいましたが。


まず今江に対しては、
ストレート2球で追い込み、
終いは決め手のフォークを活かして
空三振を奪いました。
ある意味で、ワグナーにとって
このようなアウトの稼ぎ方が理想形でしょう。


しかし、次の足立に対しては、
フォーク、スライダーから入るけど、
ストライク入らずカウントを悪くし、
そのままストレート一辺倒の攻めとなり、
ボール3になっているものだから、
変化球(特にフォーク)が投げにくくなり、
もうストレートしか投げ込めない展開
となりました。
でも、ストレート一辺倒になると、
足立を
り切れることができず粘られ、
最後は粘り負けで与四球で歩かせてしまう
と、
ある意味で、ワグナーにとって
このようなやられかやはが最悪形でしょう。


ワグナーについては、シュリちゃんとは違って
基本的にストレート一辺倒では
足立クラスの打者相手でも
振り切ることは容易ではなく苦しくなります。


逆にシュリちゃんと違って
フォークという武器があるのですから、
ストレートとフォークを織り混ぜながら
精度は低いけど見せ球でスライダーも使いつつ、
相手を翻弄して最後は
そのまま決めてフォークを使うか?

その裏でストレートを使うか?
の展開に持ち込みたいです。
それだけに
緩急を活かせる配球の組み立て方が肝心です。


最後の渡辺直人には、
フォークこそ使いませんでしたが、
ストレートとスライダーの緩急で攻め切りました。
ただし、最後の空三振を奪ったスライダーは
甘すぎる投球でしたから危なかったです。
直人だったからよかったですが、
これが柳田とかだったら、
スタンドまで運ばれる懸念大でした。


ワグナースライダーについては、
フォークほどキレがありません。
それ故、最後はフォークか、ストレートを
活かせる配球が必須です。


ワグナーについては、
1軍で使えるか否かの見極めは
まだ時間が掛かり、経過観察は続きそうです。


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そして、投手陣に不安要素が大きい現状なだけに
本来ならあまり気を遣いたくないところですが、
獅子打線では、最近、
『あと1本が・・・』野球の
展開が続いていることが不安視されます。


試合結果としては、
銀のタイムリー、呉のタイムリーと
脇役らの好適打で終盤に追いつきました。
なんかこれだけ聞くと
「負けない野球」とか評価しかねませんが、
12安打、6四死球と数多く出塁し、
7回と9回の三凡イニング以外の
7イニングでスコアリングポジションに
(6イニングは三塁に)

走者を置きながらも、得点は僅か3点。
おまけに9三振でしたから、
結局、本来ならもっと得点できた展開の中、
「残塁祭り&三振祭り」で
『あと1本が・・・』野球を展開!

しかも、ここ最近の試合では、
そのような『あと1本が・・・』野球が続いてます。


一方、楽天側の方は、
3回に連打で先制点を奪うと、
6回に与死球から2ランで奪います。


すなわち、
◇数少ないチャンスを
 いとも簡単にモノにした鷲軍団
◇数多くのチャンスをもらいながらも、
 なかなかモノにデキない獅子軍団

という構図になりました。


下記が今日の西武打線の結果です。

このような『あと1本が・・・』が続くのも
打線の中核が機能していないことが挙げられます。


山川もメヒアもまだ迷走中です。
山川とメヒアの成績を上表から抜粋します。


まず山川については、
1打席目はよく四球を選びましたが、
残り4打席のうち、最後の8回の5打席目は
内角一杯に決められて手が出ませんでしたが、
2~4打席目はそれほど際どいところを
攻め立てられて凡退というわけでもありません。
3回は真ん中寄りの「中やや低」、
5回はど真ん中、6回は外角のベルトの高さです。
結局、それらを打ち損じており、
タイミングが合ってなく、腰も引けていたりします。


直球なのか?変化球なのか?
どこに投げてくるのか?
頭の中でぐるぐる迷走している模様です。
ベンチへ帰るときも
???が頭から浮かんでいる状態です。


図体が大きく勢いに乗ると大胆の割には
繊細で真面目すぎる面がありますから
一層に迷走してしまう負のスパイラルにハマっています。


とにかく考えすぎです。
打席に入る森のように『無』にならないと。
とりあえず(特に1打席目は)、
打席の中で1度もバットを振らず
冷静に最後まで球筋を見てみたら?
いかがでしょう。(無論、打つ仕草は出しつつも)
もしあれであれば、
OP戦なら1試合丸々でもいいです。



メヒアについては、
昔からのウィークポイントである
外角変化球問題がネックです。
※これは木村も同様です。


今日も全てそれで料理されています。
もう誰もが知っている
メヒア攻略の定石ですからね。


とにかく、
メヒアは外角変化球を我慢できるか否か?
で成績が変わってきます。


それは本人もわかっているでしょうが、
手を出しちゃうんですよね。
逆に我慢してストライクもありますが。


そしてその反動が内角球の振り急ぎです。
本人も外角より内角が好きですから、
内角が来ると『よし、もらった!』
功を焦ってファウルになってしまいます。
もっと引きつけられれば良いんですけど。


とにかく、
メヒアに求められるのは
忍耐力、我慢です。


そして、もう一人ネックのおかわり君。
今日は3打席2安打と活躍しました。
しかし、今日の活躍は喜べない、
むしろ悲しむべき活躍
でした。


というのも、その象徴的な打席が、
5回裏の3打席目の
フェンス直撃の左二塁打です。
このとき打ったチェンジアップ
ど真ん中に甘く入った失投でした。
そう、おかわり君は
そういう失投を見逃しません。
そこまでは良いんです。


本来のおかわり君であれば、
その失投を見逃さず、それを着実に捕らえ
それをスタンドまできっちり運ぶ
というタイプでした。
それ故、今日、打ったときには
正直、レフトスタンドへ入ったな!

と思いましたが、
打球は伸びずにスタンドインせず
フェンスへ直撃?!?!


年齢的下降線に伴って
飛距離が劣化していることを
確信させるような打席
でした。
それ故、この二塁打は喜べぬ活躍になった
と思います。


3回表の右安打については、
得意なストレートが全く当たらず空を切り、
結果的にカットしたような半端なスイングをしたら
バットに当たって一塁線上へ飛んだ!
というヒットでしたね。
むしろ振り遅れていたことが問題でした。


もともと、落ちる球でスカっ!は昔からなんですが、
ストレートはどちらかというと好きな部類でしたからね。
最近では、速いストレートについていけず
空振り、振り遅れが目立ち、
アスリートとしての生命線になる動体視力の劣化
が気になるところです。


ちなみに、今年は昨年の今頃と違って、
昨年以上にホームランへこだわる姿勢で頑張ってます。
しかし、その意識がさらに安定性を欠くことを促してます。
確かに、
おかわり君=ホームランという姿勢で
今まで貢献してきたレジェンドであることは
誰もが認めるものであり、
おかわり君からホームランを
取り上げたらおかわり君ではない
という気持ちはわからないでもないです。


もちろん、
ホームランが打てなくなったら引退する
と決意しているならそのまま2軍へ落ちるだけですが、
もし、長く現役生活を続けたいと考えているなら、
ホームランを頭の中から消すべきです。
昨年の今頃、念頭にしていたように
ヒット狙いに重きを置くべきです。
(もちろんそれで生き残れるかは別ですが)


年齢とともに劣化していくのはやむを得ないことであり、
その劣化の中で柔軟に対応していくことが肝心です。
もちろん、松坂だって生き残れるかは微妙ですが、
剛速球投手だった平成の怪物が
変化球を巧みに使う技巧派に
切り替えようとした姿勢は
見習ってもいいところでしょう。


そして、年齢とともに劣化する一方ですから、
若いとき以上に鍛えないと維持すらデキなくなります。
身近に松井稼頭央という手本が居るのだから
栗山もそれを手本に頑張っているのですから
(もともと栗山もストイックなタイプですけど)
横目で見ているだけでなく、見習わないと、
と思います。


また今日は金子
得点につながる活躍をしていますが、
頂けない打席もありました。
金子は5回裏の打席、呉は6回裏の打席です。
どちらも初球打ちであっさり凡退しました。
金子の場合、他でもその傾向が見受けられます。


例えば、5回裏の二死一二塁の金子の打席。
確かに甘そうな球が来ていたりするわけですが、
その前の打席でファウルで食らいつきながら
粘ってタイムリーを放った後であり、
二死とはいえ、まだチャンスがある場面です。
もともと外崎の振り逃げという
相手のミスから生じたチャンスでした。
それ故、銀に続いて2点目、3点目を奪い、
一気に藤平を攻め落として、
流れをこちらへ引き寄せる潮の変わり目

となる場面です。


こういう相手のミスから広がった勝負処は
絶対に逃してはなりません。

もしソフバン相手だったら、
そうチャンスも多くないのですからなおさらです。


そして、金子や呉の場合、
ガンガンに打っていく強打者タイプでは無く、
如何に相手の投手が嫌だな
と思うことを多くデキるか?
嫌らしい攻めを如何にやっていくか?

を担う役目を有しています。
倒れるにしても、倒れ方が問われます。
それ故、初球凡退で
相手を楽にさせるようなことは
ある意味、NG行為といえます。


そういう面も
『あと1本が』野球を促進しています。


あとちなみに、タイムリーを放ち、
8回に判定が覆ったけど好送球を見せましたが、
2度の悪送球はダメですね。
どうしても、
呉のサードの守備に関しては、
厳しいモノがあります。
なら、山川サードでもいいのでは?
という気もします。