下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【楽天2回戦(宮城)】野手陣が打撃・守備で多和田を支えつつ多和田も好投し、チーム総力で勝利をもぎ獲り3連勝&カード勝ち越し。満足度の高い良いゲームができましたね。でも気は引き締めていかないと、うちもミス一つで調子を崩し空回りしやすいですから。で、明日のウルフは鷲との相性が鷹より微妙ですが、相手が不調なうちに徹底的に叩き、良い感じで三タテを狙いたいですね。

昨日は両エースが乱調
波乱含みの疲れる試合展開
となり、
その頭を獲りました。
楽天戦の場合、昨年から
金曜日は雄星で獲って
土日の2戦は落とすという
負け越しケースが目立っていただけに、
今年は序盤から
しっかり勝ち越し続けること
が望まれるところです。


今日は多和田vs美馬の先発でした。
多和田については、
制球力を持って自らの投球がしっかりできるか?
宮城の変わったマウンドに対応できるか?
課題のポイントです。
一方、美馬攻略については、
美馬の巧みな制球力+変化球に翻弄されないか?
内角の2シームに詰まらされないか?
課題のポイントです。


で、今日のスタメンは次の通りであり、
西武の方は、重い山が動き、
不振のおかわり君はベンチスタートに。
もちろん、おかわり君西武一筋で
チームに大きく貢献してきたこと
我々は称え続けており、感謝を忘れていません。
しかし、勝負しなければならぬ現在、
そこは非情でしょうが、
この采配に賛同するし、やむを得ません。
厳しいのが現実でしょうが、
その悔しさをバネに
年齢に伴う下降線を跳ね返すくらい
ストイックになって鍛え抜いて

活躍できるくらいになって戻ってもらえれば
と思います。
その代わりに
栗山、稼頭央のレジェンドが入り、
外崎がサードを守りました。


さて、今日の結果について、
以下に整理しました。


まず美馬攻略については、
いきなり秋山
美馬の甘く入った抜け球の高めスライダー
を叩き込んで左中間のスタンドへ!
先頭打者ホームランを打ち込み先制します。
その後、1回表は得点を挙げられませんが、
源田の粘り込みも含めて
このイニングだけで27球を放らせて
美馬を消耗
させます。


美馬の方は、序盤、
スライダーが高めや抜け球多く、
立ち上がり状態が今一つでした。


また3回表には
一死から源田ぶつけられて死球出塁します。
源田も脅威の存在になっているから
それなりに厳しいところを攻められるわけですが、
源田や外崎などに負傷されるとヤバイですので
注意が必要ですね。
でも、その後、美馬自身が自滅します。


浅村の打席で、
源田がモーションを盗んで楽々盗塁でき、
浅村、山川を連続与四球で歩かせてくれて
自滅型満塁の大チャンス
頂戴しました。
その場面で次の森には、
外角に投げられたフォークの沈みが足らず、
森は右安打の2点タイムリーを放ちます。


ただし、美馬については、
これ以降、復調してきっちり抑えられます。
4~6回は淡泊に三凡祭りが続き
6回までの球数もイニング別で見ると、
27、12、32、
12、 8、 9球/回と
中盤は省エネ投球にもなっていました。
中盤においては、カーブの使用頻度が増し
ストレートとカーブの緩急に翻弄されます。


この美馬の中盤の投球を踏まえると、
序盤で得点3点を奪ってリードしたこと
が試合展開に大きく効きました

もし序盤も得点がほとんどできず、
接戦状態になっていたら、

多和田の投球にも響きますからね。


そのような中、多和田を支援するために
どうしても追加点が欲しい獅子打線。
しかし、7回表になると、
序盤に嵩んでいた球数が響き、
6回終了時点で100球を超えていたので、
美馬の消耗度が効いてきます。


7回表
稼頭央、金子と倒れて二死になりますが、
そこでも球数を嵩むことにつながり、
秋山の中安打、源田の左三塁打の連打で
貴重な追加点1点をもぎ獲りました。
源田粘りつつ、
美馬から甘いど真ん中のカーブを引き出し
そこをしっかり叩きました。
2年目となる今年は、
打撃面でも本当に著しく底上げしています。


また9回表貴重な追加点を挙げました。
一死から途中守備固めで入った木村
外角のベルト高さの甘いストレートを叩き、
左中間を割る三塁打を放ち、
次の金子が着実に左犠飛で1点を得ました。
その前の8回裏に1点返された直後だっただけに
獲られたら獲り返す攻撃がしっかりできており、
そこに今の西武打線の強さが表れています。


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一方、多和田については、
立ち上がりの1回裏
基本的に低めを突くことができず、
正直、決して良かった、
とはいいにくい投球でした。


先頭の島内には、外角やや低めと
ベルト高さ近くの甘いストレート
しっかり弾き返されました。
しかし、その打球は、運良く
多和田のグラブにすっと入り、
投ゴロで処理する
ことができました。
でも、次の茂木には
内角ベルト高さのストレート
どんぴしゃのタイミングで
狙い打ちされて右安打を放たれます。
その後のペゲーロにも
打ちやすい高さの球が多くなり、
外角高目に甘く入ったスライダーを
痛打されます。
しかし、打球は山川真正面に飛び、
ファーストライナーでアウトに、
しかも運良く飛び出していた茂木も刺せて
併殺打で凌ぐことができました。


その後も打ちごろの球も見られますが、
三凡祭りで凌いでいきます。
そして、リードが3点に広がってから、
4回裏以降、
気楽に投げるようになり
自分のリズムで投げていきます。
また序盤はストレート中心
スライダーを織り混ぜる投球でしたが、
中盤からは
緩いカーブフォークも混ぜるようになり、
楽天打線は
そのカーブ、フォークに翻弄されていきます。
しかも、終盤になればなるほど、
カーブ、フォークを増やしながら、
楽天打線を翻弄し続け、
反撃の隙を与えません。


また浅村や外崎、金子等の
野手陣による守備にも助けられました。
7回裏の先頭・島内のときには、
甘い高さに入るフォークを打たれて
二遊間が抜けそうなところを、
浅村が追いついて抜かさせず
見事に二ゴロで仕留めました。
もし、この先頭を出していたら、
その後に茂木、ペゲーロと続くので、
楽天が息を吹き返して反撃され、
流れを持っていかれていたかもしれません。


でも、この7回裏は、
その後、フォークで茂木から三振を奪い、
ペゲーロも金子が突っ込んで左飛に仕留め、
三者凡退で凌ぎました。
もうこの時点でウイラーも引っ込んでおり、
4点差開いていましたから
三巡目となる最初の3人と当たる
この7回裏三者凡退で抑えたことで、
獅子の勝利はほぼ見えてきました。


またサードに入った外崎も
突っ込んで捕球など、
上手い三ゴロ処理が2度見られており、
もしこれがおかわり君だったら、
内野安打を許し、正直、
多和田のリズムを崩す、
相手に反撃の狼煙を上げさせるという
リスク
があったでしょう。
外崎をサードで使った采配
こういう細かい守備面でも効いていた
と思います。


でも、好投を続ける多和田
8回裏にはピンチを迎えました。
藤田が先頭でタイミング良く左二塁打を打ち込みます。
次が嫌な打者・銀次ですが、点差もありましたから、
ここで重要なことは1点を失ってもいいから、
とにかくアウトを1つずつ着実に稼ぐことでした。
一応、銀次、今江を倒して二死まで持ち込みます。


しかし、アマダーに対しては、低めを突くも
コースが入らず与四球で歩かせると、
次の岡島には、ストレートが
ど真ん中に入ったところを
ジャストミートされてしまい、
ワンヒットで2点失う恐れのある
二死二三塁のピンチを背負います。
ただ、ここでラッキーだったのは、
一塁走者アマダーが鈍足のあまり
三塁まで行くのがやっとだったこと、
ホームまで戻れなかったこと
でした。
楽天サイドから見たら、
こちらがラッキーとなる采配がいくつかあり、
それは後ほど述べますが、
お散歩したアマダーに
代走を出さなかったこと
そのラッキー采配の一つになりました。


でも、二死二三塁の場面で
代打・直人の采配は
嫌なムードになりました。
3球目の甘いカーブも危なかったでした。
しかし、最後は中の低めのフォークで
空三振を奪って凌ぎました。
もし、ここで逃げ気味で外角を攻めていたら、
カットされて粘られていたでしょうし、
もう少し高目でしたら、
タイムリーを放たれていたおそれがありましたね。


以上のように、多和田については、
序盤は微妙ながらも抑えつつ、
3点差になって以降、気楽にリズムに乗り、
中盤からはカーブ、フォークも増やし
それらで相手を翻弄しつつ好投し続け、
あれよあれよという間に
1失点完投を果たしました。


球数も、8回こそ21球を要しましたが、
イニング別で見ると、
11、13、14、12、6、13球/回と
7回まで81球と完投ペースに。
結局、多和田は、自身の好投のほか、
野手陣による打守の両面から支えられ、
9回で111球を投げ
被安打4、与四球1、失点1の完投勝利。



とにかく今日は、
中盤に美馬の復調を許しましたが、
チーム総力で勝利をもぎ獲り
良いゲームができたのではないでしょうか。
正直、不満材料は少なかったゲームだった
と思います。


ただし、気は引き締めていかないとなりません。
うちもミス一つで調子を崩し空回りしやすく
些細なきっかけで勢いを消してしまうと
意外と不振に陥りやすい面がありますから。
西武の特徴として、
調子乗っちゃうとどこまでも昇っていきますが、
一旦、不調になると空回りして負のスパイラルにハマる
と、あまりにもわかりやすいチームですからね。
(それだけ単細胞???)


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ところで、楽天の采配については、
こちら側に好都合となり采配もありましたね。


その一つは、8回裏の
アマダーに代走を使わなかった采配もありますが、
6回裏一死一塁の場面
てっきり足立のところに代打を送ってくる
と思っていましたが、そのまま足立に打たせて
遊併殺打に終わって、こちらは助かりました。
楽天の立場から見れば、3点ビハインドであり、
多和田からなかなかチャンスが得られていないので、
ここは足立に代打を送り、
守備についたら嶋を捕手で出す采配が想定されますし、
その代打が出塁してチャンスを広げていれば、
そのまま島内、茂木、ペゲとつなげられ、
ビックイニングを生むかもしれません。
こちらとしてはそれをやられると、
多和田も気楽に投げることができませんからね。
まあ、この足立強行の采配~併殺打により、
あとは次の島内、茂木、ペゲを抑えれば
もう大丈夫と安堵しておりました。


あともう一つは、
6回表に楽天側が守備に入るとき、
楽天ベンチでグラブをはめたウイラーが
何か怒っており、不服そうに裏へ帰ってしまい、

結局、この時点で
ウイラーが下げられてしまったことでした。
こちらが3点リードしている展開
中盤から打ってくる
4番ウイラーを下げてくれた采配は、
こちらにとって「ありがとう!」
というものでしたね。


何故、下げたのかは不明ですが、
楽天側に立って考えてみると、
3点ビハインドの中盤に
打つ4番を下げるというのは
正直、理解できません。
こちらで言えば、
山川を下げるのと同じですからね。


もしかしたら、
体調等への配慮なのかもしれませんが、
でも、ベンチでは、
ウイラーがグラブをはめてやる気になっており、
下がるときにだいぶふてくされて不服そう

でしたね。
もしかしたら、ウイラーは
俺はやれるぞ!アピールだったかもしれません。


いずれにしても、こちらから見れば、
ウイラーが不調なら
それはそれでありがたいですし、
もし何かあって
ベンチの空気が悪くなっているなら、
それはそれでありがたいですからね。


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楽天も今は不調ですが、
昨年並みの戦力は揃っておりますから、
長いシーズンのどこかで
台頭してくる懸念はあります。
その巻き返しに備えて、
今の不調になっているうちに、
どん欲に1つでも多く
勝ち星を奪っておきたい
ところです。


明日の先発は、ウルフ池田です。
ウルフについては、
ちなみにウルフについては、昨年が
鷲戦:  9回 防御率6.00、0勝1敗
   QS33.3%、被打率0.286、WHIP1.44
楽天に対してはあまり相性が良くないんですよね。
ウルフは、打者を左右別で見ると
右打者被打率0.235左打者被打率0.316
左打者の方が打たれていることから、
左打者の多い楽天が合わないかもしれません。


正直、年齢的な疲れもあるだろうし、
昨年も夏場以降にバテましたから、
通年でウルフの力を発揮させるために、
どこかで抹消して中10日の緩いローテで使い、
4~5月にしばらく続く
ソフバン戦が集中する週前半に持っていて、
ソフバン戦を中心に投げさせたいですけどね。
ちなみに、昨年は
鷹戦:33回2/3 防御率4.01、2勝1敗
   QS66.7%、被打率0.256、WHIP1.22
楽天よりソフバンの方が相性がいいです。


でも、明日、出てくる以上は、
しっかり抑えたいところです。
当然、ウルフが登板するとなると、
マスクは銀が被ります。
そうなるとDHをどうるすか?
はありますが、
そこは森を入れて欲しいですね。
そして、レフトには栗山、
ライトには金子、サードには外崎
というところでしょうか。


一方、楽天の加藤については、よく知りません。
今年は、ストレートを60%と中心に投げてきて
変化球は主にスライダー(約2割)、
カーブ(約1割)らしいです。


まあしっかりと
打ち崩して三タテを
狙って行きましょう。