下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【ソフバン5回戦(大宮)】雨が降り続ける寒いコンディションの中、ファビオと千賀の投げ合いで双方譲らずゼロを並べる展開から8回裏に一変。もちろん得点が入らねば勝てないわけだけど、ワグナーの使い方(特に交代時期を逃す&孤独に野ざらしにし続けること)に疑問を感じました。/明日の十亀はリベンジしたいですね。

GW明け緒戦
ホームで王者ソフバンとの2連戦。
しかも今日は大宮開催で完売した。
しかし、天気は昨日から雨模様。
沖縄も梅雨入りしましたね。
今日の試合開始時は降ってなかったですが、
途中から降り出して終盤はどしゃ降りに。
でも試合は最後まで遂行されました。
このコンディションの中、
やっている方々&観戦・応援の方々は
しんどかったでしょうが、お疲れ様でした。
試合後に風邪等で体調を崩されぬよう祈ります。


今日のスタメンは次の通りでした。


今日の試合については、結果から申せば、
先発したファビオ千賀
双方譲らずゼロを並べる好投振り
ファビオから継投した武隈もピシっと抑え、
7回まで投手戦の展開でした。
しかし、8回裏
ワグナー以降の継投が失敗し、
そこで流れが一変して
西武が主導権を完全に奪われ、

西0-5ソで敗れました。


まずファビオと千賀の投球結果については、
次の通りです。


千賀vs獅子山賊打線については、
獅子山賊打線
千賀のフォークを意識せざるを得なく、
フォークが来るのか?、来ないのか?の迷い
に翻弄させられてしまいました。
その迷いに伴って半端な振りになって
終わってしまうことも散見されました。


どのみち、千賀のフォークは打てませんから、
如何にそのフォークを捨てることができるか?
が千賀攻略のカギになります。
ただし、千賀のフォークは
ベルト高さくらいで進入して
打者の手元で急落下する
ので、
また山川の談話では、
一回浮き上がってから落ちるので打てない
とのことなので、
捨てることへの見極めもそう簡単ではないです。
だから日本球界を代表するフォークなんですが、
フォーク攻めを捨てきれないとやられます。
あとは、
スタミナが消費されつつある中、
投げる球のキレ、球威が落ちる頃を狙い打つか
です。


一方、千賀の方は、
山賊打線がフォークしていることを逆手にとり、
序盤1~2回裏をストレート中心で攻めてきます。
それでも要所でフォークも使うから、
結局、序盤1~2回裏は、
印象の残っているフォークと
ストレートに翻弄させられます。


ところが、千賀
3回裏の金子あたりから
フォークの頻度を増やしており、
打線2巡目はフォークも相当混ぜて
さらにはスラーブも使うようになり、
山賊打線は、
ストレート、フォークのみならず、

スラーブも加えて球種を迷わされます。
その結果、
三振の山凡打の山を積み上げます。


また厄介だったのが、
千賀は劣勢になっても崩れなかったことです。
だから球界を代表する投手なんですが。
例えば、
ストライクに入らずカウントを悪くしても
気づくとフルカウントまで戻されており、
そのまま凡退させられてしまいます。
例えば、
ピンチ(こちらにはチャンス)になっても、
三振が欲しいところ三振を奪うなど、
残塁祭りで凌がれてしまいます。


また今日のこの悪コンディションの中なので
球数はそこまで嵩んでいないけれども、
スタミナの消費度は大きかったと思います。
それ故、
6回くらいから球威も落ちてきて
攻め込む勝機が訪れますが、
踏ん張る千賀を落とすまでに至らずでした。


とにかく、難しい話ですが、
千賀攻略を図るには、
捨てることでボール球になることを見据え、
打てる見込みの無い
フォークを徹底的に捨てること、

ですね。
フォークを狙い打つには
高めに入らないと厳しいです。
もちろん高めフォークは
タイミングが合えば一発につながりやすい
ですが。


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こちらの先発ファビオ
前回のオリックス戦での投球から一変し、
千賀に負けずの好投を続けます。


大胆過ぎて力んで制球難になりがちで、
逆に前回は慎重に行きすぎて大胆さが減じました。
今回は大胆になりながらも、丁寧に投げており、
走者を出してからも落ち着いておりました。


序盤3回までは、1与四球がありましたが、
それ以外はボールカウントが2つまで至らず、
カウントを悪くしないで勝負できておりました。
そこは大きな好投要因の一つです。
また球速も球威もあり、
自分の投球を自分のリズムでできていました。
ただし、球数が嵩んでくると
4回からはボール球が増えていますが。。。


いずれにしても、今日は勝てずでしたが、
ファビオの鷹打線への適性の高さ
示すことができたでしょう。


なお、7回途中から一死二塁で武隈に代わりました。
もちろん、7回まではファビオに投げさせるべき
ということも考えられますが、
やはりファビオは80~100球が上限のスタミナですし、
今日の悪コンディションも加わると、
スタミナ消費速度がさらに大きくなる懸念
ありました。
それ故、100球近くなっていたあの場面は、
武隈への交代したのはちょうどいい頃だったと思います。


でも、今日は
勝ち星こそ得られなかったけど、
ファビオが好投したことは、
今後の貴重な好材料
です。


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さて、試合の方は8回表に一変します。
できれば、武隈続投が良かったですが、
ベンチはワグナーを登板させ、
そのワグナーが乱調となりました。


8回表の結果次のとおりです。


まずこの8回裏のワグナー適用について、
正直、賛成できませんでした。
武隈をそのまま続投させることが無難でしたが、
7回表にピンチを乗り切って
緊張度が一旦緩む回マタギになるので、
また悪コンデションだから、
あまりそこで酷使したくないという面より、
ここは3番手投手に
回頭から切り替えるのは理解できます。


ただ、ここはワグナーで良かったのか?
最近、ワグナーも調子を上げてきており、
失点を許していません。
それ故、ベンチは期待して良くなったと
評価しています。
だから、勝利の方程式に
組み込むことができるか?否か?を試すのに
また、35歳のベテランですが、
今後、接戦で踏ん張ってもらえるよう
経験を積ませるのに、
ワグナーを適用するということ
は考えられますが、
ワグナーは基本的に制球難のタイプです。
そのことを見据えると、
そのワグナー適用の場面は、
どしゃ降り&泥んこマウンドの
制球が難しくなりやすい

コンディションでいいの?
という疑問が生まれます。
まだ足場が固まっている
ドームなら理解できます。
泥んこコンディションに慣れてもらいたいなら
話は別ですが、
ワグナーについては、
制球難の課題を踏まえると、
もっとコンディションのいい所で投げさせたい
です。


もちろん、
ファビオも制球難なタイプですが、
このコンディションで好投したんだから、
ワグナーだって、、、
ということもあるでしょうが、
前々から登板を決めている先発
その場の展開で登板決める中継ぎは違います。
また先発はイーブンの状態からスタートし、
その後は自分のリズムをどれだけ保てるか?がカギですが、
継ぎは出てくる場面の状況次第で
スタートの有利・不利の状況が異なります。


結果的に9回表
柳田から1発被弾しましたが、
まだ制球力のある
平井の方を先に出すこと
の方が良かったと考えています。


ただし、中継ぎ陣も駒が不足しているから、
ワグナーを出さざるを得なかった面もあるでしょう。


そして、そのワグナー登板の件よりも
大きな問題だったのが、
球を制御できていないことが
明らかだったのに、
交代せずにそのまま
投げさせ続けたことと、
苦しむ中でベンチからも含めて
誰一人マウンドに行かず、
ワグナーを孤独にして

野ざらしにしていたことです。


上表のメモ欄で前述しましたが、
もう今宮への投球から
球が制御できていないこと
は明らかであり、
その要因は、
ただでさえ制球難なのに、
その上、悪コンディションが加わって
影響していること
が伺えます。
そして、
ワグナー自身、もうイラついて
平常心を保っていませんでした。
最後の方は
土を何度も蹴り上げて
イラつきまくっていましたね。
それだけに
これがこのイニングで
復調する雰囲気はほぼゼロで、
待っていれば復調するとは見えなく、
むしろズタボロになることが濃厚でしたから、
適切に交代させたかったです。


交代すべき時期は
いくらでもありました。
まず外崎のお手玉で先制1点を許した直後です。
この外崎の失策は、
足場も悪かった上に、焦っていましたから、
やむを得ない面はあります。
ただし、ワグナーにとっては、
この失策は応えているはずです。
球を制御できていないことに
それも考慮すれば、ここが最初の交代時期です。
もちろん、今宮への投球で
そこそこ制球で来ていたら話は別ですが。
ただ、そこで続投させたとしても
マウンドに誰か行って
孤独にさせてはなりません。


次の交代時期は、
デスパイネを三振に奪った時
です。
結果オーライで三振を奪いましたが、
3球目のファーストストライクで
デスパが打つ気になって空振りしましたが、
その次の4球目は見逃しました。
今のワグナーなら自滅して与四球が期待できますから、
ここは強引に行かなくてもとお散歩も見据え、
3球目の空振りを反省するかの如く
4球目は慎重になっていました。
最後は与四球狙いも見据えていた分、
半端なハーフスイングで三振になります。
結果オーライの奪三振で凌ぎましたが、
次の中村デスパと違って
選球眼に優れ、カットで粘ってくる
しかも空振りが少ない打者ですから、
球が制御できていない今のワグナーが
中村も凌ぐことは厳しく

デスパの奪三振で一杯一杯でした。
それ故、ここは2つ目の交代時期でした。


そして、最後の交代時期は
中村を歩かしたとき
でしたね。
先の今宮への打席もそうですが、
中村への打席からでも
球を制御できていないことは
明らかにわかりました。
これ以上、投げ続けさせても
ワグナーには、もうダメージしか与えない状況
でした。
さらには、続投させたとしても、
マウンドのワグナーのもとへは
誰も集まらず(ベンチからも)。
ワグナーの孤独は続きます。


そして、髙田への初球で
バッテリー間のサイン違いにより
森が球を捕り損ねるということが起きました。
初歩的なミスです。
でもそんなミスをするということは、
松田の犠牲フライによる失点で、
ワグナーも、森も
平常心を失っていた証です。

森には捕手として良い経験になりましたが。


ちなみに、松田の犠牲フライについては、
木村が捕球時にファウルか、
フェアゾーンかの見極め問題
はありますが、
ワグナーの状況を鑑みれば
ただでさえ欲しい1アウトでしたから
木村が捕球したのは適切だったし、
本塁でアウトのタイミングになった
木村の好送球もお見事でした。
ただ、森がこぼして
本塁セーフとなり失点しましたが、
逆に捕っていればファインプレーであり、
この差は紙一重なのでやむを得なかったでした。
でも、このとき松田の犠牲フライ時も
マウンドのワグナーのもとへは
誰も集まらず(ベンチからも)。
ワグナーの孤独は続きます。


また髙田の初球で
サイン違いをした後も
ワグナーの孤独は続きます。



結局、マウンドに人が集まったのは、
髙田をお散歩させた後の遅すぎる交代時期


その後、野田へスイッチしますが、
野田も与四球で押し出し1点を失い、
さらにもう与四球を出さぬよう
カウントを良くしたい思いから、
次の上林には、初球から
ど真ん中のストライク、
甘いスライダーを投げてしまい

上林にはその初球を狙い打ちされました。
でも、状況が厳しい中での登板だったので
そこもやむを得ないところもあるでしょう。
ただ、二死からの出番とはいえ、
同じ満塁でも、松田の打席以上に
ソフバンへ流れが既に傾いた後でしたから
きわめて苦しい状況下にありましたね。


いずれにしても、
ワグナーについては、
今日は登板させたとしても、
悪いコンディションの中、
明らかに球を制御できていない上に、
本人がイラ立って平常心にない
にも関わらず、
何度も交代時期を逃し、
しかも、ピンチ時の苦しいところで
ベンチを含め誰もマウンドへ行かず、
ワグナーを孤独に
野ざらしにし続けたこと
が最大の問題だったと考えます。
そして、今回の件は、
やられたワグナー自身の問題でもありますが、
ベンチの責任が大きかったと思います。


なお、ワグナーは、
せっかく何試合か無失点で抑えて
日本プロ野球界での自信もついてきた
のに、
今回の件(ただ打たれたわけではなく、
野ざらし状態に陥って)では、下手をすると、
嫌なイメージとして残り、
自信が崩れてしまうおそれもあります。

※普通に転勤先で仕事をしていて、
 最近、慣れて上手く行っているけど、
 今日のワグナーのように轟沈したときを
 考えてみてください。
 もちろん、次こそ頑張ろう!と思う
 確率が高いでしょうが、一歩誤った場合、
 嫌なイメージを残して
 それがダメージになることもあり得ます。
 当然、性格の個人差はありますが。


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さて、明日は十亀石川が先発します。


十亀は、是非とも
ヤフオクでのリベンジを果たしたいね。
そもそもホーム開幕・緒戦の所沢では
勝っている
んだから自信を持って。


あとは天敵になりつつある石川を
どう攻略するか?

ですね。