下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【楽天11回戦(MLD)】新旧「11番」対決が最大の注目ポイントでしたが、終わってみれば『完売御礼』状態の中でぐうの音も出ぬ完敗!岸とはもう5度目の対決ですが、全ての試合で山賊は打ち崩せず。難しいけど、繰り返してしまう習性は何とかしたい。でも今井は銀と組ませた方が、銀を今井の教育係にするのはどうでしょう?銀に将来のエース育成という重要な役目を与えたい。ちなみに岸を知り尽くしていると言ったら銀でしょ。

今日の楽天戦については、
先発投手の今井vsによる
新旧11番対決
戦前より騒がれる一戦でした。
(スポナビによる見どころ)


今日のスタメンです。

今井とのバッテリーには、
岡田ではなく、森が選定されました。
打撃優先の采配でしょう。
どちらが良いか?
結局、今井が捕手の構え通りに
投げることがデキていないから
何とも言えないですが、
今井が投げやすいことを見据えれば、
森と岡田の比較なら岡田でしょう。
森も経験を積みながら
捕手力を向上しているでしょうが、
まだ初歩段階のレベルです。
一方、今井自身もキャリアが浅いし、
今井の頭には相手データは乏しいはずです。
苦しくなったとき
若き二人があたふたする姿
目に浮かびます。


できることなら、
今井なら銀と組ませても良い
とも思います。
結果的に今日は制球が良くなかったですが、
今井は光成や多和田、十亀らのように
雑なタイプではなさそうですから、
銀の細かい要求も対応できる素質
あると思います。
イメージは岸と銀のバッテリーです。


また銀に今井の教育係を
任せるのもあり
でしょう。
今井もそれに応えられる逸材です。
雄星が来年渡米したら、
銀もFAで他へ移籍するおそれが大です。
銀に「将来のエースを育成する」
という重要な役回りを任せる
ことで、
少しでもFA流出を阻止も促す
(無論、それだけで流出阻止にはなりませんが)
ということもあり得ます。
人は役目を与えること、
しかもそれが重要な役目であれば
やる気が増しやすいです。
残る理由になる可能性はあります。


今のままでは雄星専用捕手にしか
なっていませんからね。
雄星がいなくなれば去ります。
今年、残留したのは
雄星のこともあったでしょうから。


で、7番に栗山、8番におかわり君、
9番にメヒアが入り、
見た目だけ重量打線になります。
この3人は岸のことを知っているだろうから
と思いますが、
逆に岸もこの3人の弱点を知っているでしょう。
ただ、
栗山は数少ないチャンスでも結果を出しており、
メヒアは外角低めに我慢できるか?が課題ですが、
 バットの振る勢いやパワー等は衰えていません。
 もしソフバンあたりに移籍して
 良い指導者に出会えば化けるという素材です。
ただし、おかわり君については、
 年齢的な衰えを感じざるを得ず、
 今まで滅法強かったストレートを
 二~三線級投手を相手にしても
 簡単に空振りすることからも、
 選手生命に関わる
 動体視力の衰えが気になる所です。
 そこで一流の投手を相手に打てるか?
 ただし、今日のおかわり君は、
 3回表に好守を魅せて今井を支えたり
 ペゲに被弾した直後にマウンドへ行くなど
 守備面で今井を支えており、
 そこは些細でも評価したいところです。


なお、動体視力の衰えというと
稼頭央も同様に不安を抱えるところです。
以前、本ブログでも何度か挙げましたが
稼頭央に関しては、ここ何年か、
ストレート打率の低下傾向が明瞭になっています。


で、岸を知っていると言えば
バッテリーを組んできたです。
昨年は岸に対し6打数1安打ですが、
他の打者とも大差ありません。
逆に岸の投球を知り尽くしているから、
また銀の打撃力も向上していますから、
捕手の頭で打つ銀に
チャンスがありそう
という気もします。
森も岸から打っていますから、
やはり銀にマスクをかぶらせて
森を指名打者で使う

ということは悪くない気がしますが。。。
来週以降は銀の存在
視野に入れてもらいたいです。


今日は完売御礼だったようです。


で、結果については
ぐうの音も出ないほどの大惨敗!


今日の試合のポイントとして、
[1]岸に完膚なきに
 封じられる山賊たち
[2]今井、プロの洗礼を

 受ける6失点
[3]獅子中継ぎ陣、

 不安定さ続く
でしょうかね。
その中で上記[1]の話が
ほとんど占めざるを得ません。


[1]岸に完膚なきに
 封じられる山賊たち

岸とは今日を含めて5度対決しています。
下表はその5度の対戦成績です。
(今日も含めてますが)


勝敗では1勝4敗ですが、
その1勝の試合では2点しか奪えてなく
雄星が1失点に抑えたことが大きかったです。
防御率に関しては1.53であり、
昨年5/7の遊びながら投げて打たれた
2発を除けば、1.02という数字です。


もちろん岸という投手
一流であることは認めており、
他球団もそう簡単に打てません。
ただし、
今日の試合を除いた昨年の西武戦防御率は、
昨年の公式戦3試合では2.45
CSまで含めた4試合では1.90であり。
昨年の全成績の防御率2.75より低いです。
単純比較になりますが、
西武は他球団より
岸に抑えられていると伺えます。


岸はそう簡単に打てる相手ではないですが、
今日も含めて5戦全てで
2点以下に抑えられおり、
最高峰の天敵になっていること
繰り返しやられっぱなしということが
が重大な問題です。


当然、そうなれば、勝つためには、
投手は2点未満に抑えることが
絶対条件になります
今の西武にそんな投手は居ません。
今年は雄星だってわかりません。


一方、岸の他試合での結果を見ると、
今年は失点3点以上が4試合、
4点以上では2試合あります。
昨年はオリが3試合全てで3点以上であり、
そのうち2試合で6点を奪ってます。
ソフバンも4点以上が3試合あります。


すなわち、そう簡単に打てなくとも、
2点以下で終わることは絶対ではない
ということは言えます。
5度も対戦したのならば、
せめて1度くらいは得点を挙げたい

というのが本音です。


獅子の弱みの一つには、
苦手な天敵が多すぎるという所があります。
普通、誰しもに天敵は存在しますが、
獅子は得意・不得意が
明瞭しすぎる特性を有しています。
そこを改善すること、
1人でも天敵を減らすことは
重大な課題です。


今年の山賊打線は、
4月に脅威をふるって大暴れし、
現在でも大暴れはしますけれど、
そこまでの勢いはありません。
4月が尋常でない高レベルの結果だった
から成績が下がっても当然の話であり、
まだ打線は『生き物』(浅村語録)なので
浮き沈みが出てくることも必須です。


ただ、山賊打線の勢いも
相手投手次第
という面を否めません。
それ故に、
大暴れしていた翌日に閑古鳥、
天敵が交代してから大暴れ、
なんていうケースは多々あります。


それでも今年の山賊打線が凄いことは
過去の成績と見比べても明瞭です。

今年の試合は試合数が少ないので、
本塁打、打点、盗塁、四球は
143試合換算したモノも併記します。


上表を見ると、
打率に関しては優勝した2008年などと
比べても大差はありません。
本塁打に関しては、
2008年の方が多いペースです。
長打率も2008年の方が高いです。
しかし、今年の中で着目したいところは、
やはり過去と比べて
盗塁数と四球数
の多さが著しいというところです。
その四球数の多さから
出塁率が高くなっています。


盗塁数や四球数は
今年の山賊打線の強さにつながっており、
相手が手強ければ手強いほど
重要な要素になります。


今日の中継フジテレビTWOの
解説者・星野智樹氏が
岸の投球で甘い球は1~2球しかないです。
 だから数少ない甘い球を仕留めるしかない。」
というようなことを話されていました。
数少ない甘い球を見逃さず
着実に仕留めること
は重要です。
しかし、ただでさえそんな甘い球が来ないのに、
その甘い球を待っているだけでは
勝機が訪れる可能性は、ただでさえ低いのに
そこからさらに縮小します。


相手が手強いからこそ、それを認めるからこそ、
当然、好球なんて
待っていても来ないことを見据え、
好球を引き出すしかありません。
カットを重ねて球数を嵩ませるなり、
セーフティBして揺さぶるなり、
出塁したら、当然、機動力を活かすなり、
当然、相手が手強いから
それでどうにもならぬ可能性も高いですが、
何かしないと、
いつまでたっても同じです。
実際に5度も繰り返しています。


たとえ、
いかに一流の投手であろうと、
スタミナを消費すれば

好球は来やすくなります。
ちなみに、岸の1試合当たりの球数は
5/2のハム戦で131球が最高ですが、
多くて120~130球です。


もちろん、
初球から積極的に攻めることで
相手へ脅威さを示すという考え方もあるでしょうが、
むしろ相手が警戒(気を引き締めること)
を助長することつながり、
岸のような制球力のあるタイプなら
当然、気を引き締めて甘い球は投げません。


ビハインドの状態から
ソロ弾で逆転の狼煙を上げることは良くありますが、
そのソロ弾だけで終わることも多々あります。
ソフトバンクあたりは
ソロならOK、事故のようなものと考えてます。
そのソロを被弾したことで、
逆に気を引き締めてしまい、
その後は打たしてもらえないことも散見します。


また相手が手強いからこそ、
カットすらやらせてもらえない
なんてこともあります。
実際に今日の1回裏の源田がそうでした。
簡単に2球で追い込まれてしまい、
3球目は高めに外す釣り球でしたが、
あまりにも球威があるから
手を出してしまう、という感じでした。
でも変化球の頭があるから、
迷いもあって半端なハーフスイングで空三振。
ここは岸&嶋のバッテリーの勝ちであり、
やむを得なかった面
は否めません。
しかし、全打席で
カットすらやらせてもらえない
なんてことはあり得ません。

もしカットすらやらしてもらえるチャンスが
ほとんど無い試合
ということになれば、
それはもう実力差が
大きすぎるという話であり
その試合は捨て試合に
するしかありません。


少し話がそれましたが、
次が今日の岸VS獅子打線の結果です。


まず目につくのは、
1~3回の球数の少なさです。
そのような早打ち拙攻は、
序盤が故に
立ち上がりの不安をあっさり解消させて
岸をリズムに乗せていきます。


1回裏が僅かに7球、2回裏が10球、
3回裏が15球
そこまでが合計32球
でした。
一方、今井の方は(結果を後述参照)
打たれているから球数が多く、
今井自身の制球があまり良くなかったことや
相手も今井が初物対戦になるからがありますが、
嶋や田中らは、途中から銀次なども
1人の打席で球数を嵩まされていましたね。
もちろん、嶋の場合は、
中継の解説・星野氏曰く、
「嶋は岸を少しでも休ましたいから
 自分の打席でそう簡単にやられず時間を稼ぐ。
という狙いもあったでしょうが、
結果的に獅子投手陣攻略にもつながっています。


逆に4回裏の無死二塁での浅村の打席は、
結果的に岸の球が良すぎて空三振に終わりますが、
それまでにファウルで食らい付きながら、
B0S2からフルカウントまで持ち込むとともに、
タイミングも合いつつあってきて、
球数も9球を稼ぎました。


確かにその前の源田わずか2球
左中間を割る二塁打を放ってますが、
前の打席の反省からか、
ストレート狙いで打席に入り、
球筋を見切っていたから
完全にとらえていました。
しかもこのときは甘く入っており、
数少ない好球が訪れたところです。
当然、読み通りであり、
球筋を見切っているなら
何球目だろうが、
その球を仕留めにかかるべきです。
出塁すれば、アウトを稼げてないので
当然、球数は自然に増しますから。


すなわち、
早打ちに出るのであれば、
着実に仕留めなければならなく、

仕留められなければ、
もう相手の餌食になる
ということです。


結局、今日の山賊たちは
岸の前にぐうの音も出ず完敗
でした。
これで5戦対戦し、
一度も打ち崩せずを繰り返しています。
楽天戦が週後半に集中する日程ですから、
来週を含め7月にはあと2つ、
お盆まで含めばあと3つ、
対戦することになります。

このままの繰り返しでは、
その3つを全て落とす懸念大
です。


ちなみに、
明日は美馬が先発してきます。
美馬は岸と比べて実力面で劣り、
今年が今一つの状況にありますが、
岸と似たようなタイプであるから
もし復調していたら、
明日抑えられても不思議ではありません。
イメージは、昨年、岸との初対戦した
前日5/6の美馬登板時の試合です。
それ故に、
明日も負けてしまい
カード3連敗も十分あり得る

想定内の話でして、下手をしたら、
来週のカードも3連敗
同一相手に6連敗
なんていうリスクも十分あり得ます。


とにかく、
今の獅子が勝つには、
投手陣問題を関すれば、
山賊打線の活躍が必須
です。
すなわち、
山賊打線が活躍できずの場合、
試合に負けることはほぼ必須
になってしまうおそれがあります。
そのために、
相手が強ければ強いほど
山賊打線の強さの大きな一因となっている
四球数、出塁率、盗塁数
をしっかり見据えたいです。


ところで、今日の岸は、
あまり牽制を入れませんでした。
逆にピンチになればなるほど
「間」をとって
投げるペースを遅くしていましたね。
それにより
打者や走者の「間」を崩しリズムを削いで
岸ペースに持ち込む術を繰り広げていました。
当然、機動力でそのリズムを崩したいです。


とにかく、岸に少しでも
自分のリズムで投げさせい努力
が欲しいです。


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[2]今井、プロの洗礼を
 受ける6失点

下表は今井の今日の結果です。
回途中で交代したので、
そのイニングの野田の結果も併記します。


今井の大物振りの雰囲気から
「何か大仕事をやってくれそう」
という期待
をしましたが、
プロの洗礼を受けましたね。


一番のネックになったのが、
制球の乱れが
大きかったことです。
森が構えたところが正解だったか?
は別として、
森が構えたところ、思ったところに
投げることできず、逆球も目立ちました。
力みもありましたね。


また一発病を露呈しておりましたように
あの細いた体格が故に
球が軽い面を否めなく、
甘いコースに入れば
飛ばされてもしょうがありません。
そんな中で球数が嵩んでくれば
球威も削がれていきますので、
甘く入れば、
さらに飛ばされるのは自明の理です。
制球力をしっかり身に付けたく、
それができる逸材です。


まあこれも貴重な将来の糧です。
しかも、今井のことですから、
今後、この糧を
しっかり活かしてくれるでしょう。


試合後の辻監督の今井に関するコメント
「島内には変化球の後ストライクを
 取りに行って打たれた。
 制球を気にして
 抑え気味に投げたまっすぐだった
が、
 「岸は1球も気を抜いたまっすぐは
 投げていない」と今井に話した。
 まだまだ経験。反省を活かして、
 大きくなってくれれば
」とのこと。


なお、監督は今井に
今日の試合の録画を見て、
岸の投球術をしっかり学べ
と指導されたそうです。
どんどん吸収してください。


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[3]獅子中継ぎ陣、
 不安定さ続く


南川、小石が抹消されて
野田、泰雄が上がってきました。
この人事はいいと思います。
小石も疲労が蓄積してきていますし、
敗戦処理班には長く投げれるよう
リフレッシュ化したいですからね。
欲を言うなら、
松本も連戦で疲れが蓄積しているでしょうから、
松本も抹消して別の投手を上げて
敗戦処理班のさらなる新鮮化を
図っておきたかったです。


で、今日は野田~大石~泰雄とリレーしました。


その中で大石が打たれたのが気になりますが、
大石も最初の2人は危なげなく処理しており、
球速は遅いけど、
ストレートもノビがありました。
しかし、今江に与死球後に
一挙に崩れて一変しました。


ただ大石に関しては結果よりも
起用状況に不安ありですね。
そもそも大石は
どんな立場で適用するつもり
なんでしょうか???
(抑え?7~8回リード?、敗戦処理?)
大石自身故障持ちの心配がありますから、
しっかりと役割を決めて使い、
見境ない使い方は避けたい
ところです。


正直、7回表は頭から
泰雄を適用し、
泰雄で行けるところまで行く

という適用が欲しかったですね。


一方、野田については、
今日、2軍から復帰してきたので、
「調整登板」も含めた名目なら
問題ありません。
今日の野田の投球については、
微妙なところですかね。
まあ森のリードも左右していますが、
気になったのは、
武器の一つである
右打者へのクロスファイヤー
あまり見られませんでしたね。


また泰雄については、
やはり制球力が課題です。
低めに投げようとしても、
それよりやや高く甘めに入りやすいので、
簡単に打ち込まれます。
とにかく、今日のように
長いイニングを投げ続けることが
できるようになってで欲しいですね。


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さて、明日の先発は、
榎田vs美馬です。
双方とも状態がどうか?
がカギになりそうです。


同一カード3連敗を
避けるべく
明日は負けられませんね。


個人的には日曜日から1週間、
地方出張のため、生では厳しそうで
宿で夜な夜なパTVの録画を
見ることになりそうですが。