下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【投手陣問題】この頃、試合中にリードをしていても逆転されるという不安がありませんか?私も不安に思っております。それなら一体、何点あればセーフティリードとなるのか?そこでこれまでの72試合結果データを整理してみました。4点以上というセーフティリードの目安(仮)が想定されますが、+αが必要?まあ獅子が先行必勝という当たり前の傾向を顕著に露呈しているのは今に始まったことでもなさそうです。

現在の獅子軍団においては、
中継ぎ投手陣の問題が深刻になっています。


実際の適性等の問題は置いておいて、
現時点でうちの中で
リード時に使っている
増田、ヒース、カスティーヨ
日曜日は5失点した中、
そこをかろうじて制しました。
このような結果を踏まえると、
5点差あっても不安
になってしまいます。


このような中継ぎ陣の不安定さから、
この頃、試合中にリードをしていても
逆転されるという不安がつきまといます。

では、一体、何点あれば
セーフティリードとなるのでしょうか?


ところで
今の中継ぎ問題投手陣でやりくりするには、
先発が少しでも長く投げて
失点する中継ぎの影響を緩和することが重要です。
ただし、現在の獅子軍団には
完投できる先発投手が不在です。
雄星だって、今年は肩回復不安もあるため、
昨年のような完投はできなくなってます。
とにかく、今の先発陣が長く投げるには、
球数節約が必須条件になってきます。
(まあこれは他球団も抱える問題ですが)
今の獅子軍団の先発陣が投げるイニングは、
良くて7回くらいですから、
どうしても中継ぎに頼る部分は必ず生じ、
そこに失点リスクを
背負わなければなりません。


このため、6回や7回終了時点で
どれだけリードしていたら
逃げ切ることができるのか?

を見てみたくなり、
そこで、これまでの72試合について、
6回終了時の点差試合終了時の点差
を整理してみました。
参考に7回終了時試合終了時も整理してます。


まず次の表が
6回(7回)終了時の点差
試合終了時の点差です。
なお、6回(7回)終了時の点差が
試合終了時にどう変化しているか?
も併記します(②-①の値)


上表の②-①の値については、
6回終了時の点差が
試合終了時にどう変化しているか?

を示しており、
赤色の数値はマイナス、
すなわち、
6回終了時にリードしていたら
7回以降で差を詰められたこと
6回終了時にビハインドだったら
7回以降で差を広げられたことを示します。


これを見ると、②-①の値は、
GW以降でマイナスになっていることが目立ちます。
7回終了時の方では、交流戦以降で目立っています。
ここは最近、実感できる傾向であると思います。


では、ここまで72試合の結果において
6回終了時点でリードしていた場合の勝敗は?

6回終了時点リードは42試合あり、
全試合の約58%を占めております。
その勝敗は37勝5敗(勝率0.880)です。
その5敗の全ては、
交流戦直前の5月26日ハム戦以降に該当します。
まさに増田が回マタギで打たれて
中継ぎ投手陣問題が露呈されて以降に集中します。
むしろ5月25日以前では
6回終了時にリードしていたら全勝
というのが逆に凄すぎるわけですが。。。


それでは、
5月26日ハム戦以降29試合に着目すると、
18試合で6回終了時にリードしており、
その勝敗は13勝5敗(勝率0.720)です。
意外と貯金を8も稼いでおります。
また7回終了時にリードしていると、
残りイニングが減るので
勝率は当然アップしますが、14勝2敗です。


では、6回リードの試合で負けた5敗は、
5/26ハム戦:6回時1点リード→1点差負け
5/27ハム戦:6回時3点リード→2点差負け
5/30広島戦:6回時1点リード→1点差負け
6/9  巨人戦:6回時1点リード→3点差負け
6/14ヤク戦:6回時2点リード→2点差負け
であり、
6回リード時の点差は最大3点です。
逆に、6回終了時に4点差以上離して
リードしていたら全勝という結果です。
ちなみに5/26ハム戦以降における
6回時4点差リードは8戦全勝です。


となると
6回終了時に
4点差のリードがあれば
セーフティリードになる
という目安(仮)が考えられます。
もちろん、それには
6回終了以降の山賊打線の力も必須です。


ただし5/26ハム戦以降の成績には
注意点もあります。
その29試合のうち18試合が交流戦であり、
セ・リーグ相手の影響があります。
すなわち、
セよりパが手強いこと
交流戦成績や普段の実感通りであり、
中継ぎ投手陣が不振な状況下で
パ球団相手の試合のみを対象にしたら、
上記の仮説は過小評価になるかもしれず、
+α補正が必要???
ここが厄介ですが。。。


またここでもう一つ着目すべき傾向があります。
リーグ戦再開してから試合数は少ないですが、
6回終了時にリードしているのは、
9試合中でわずか3試合しかない
ということです。
上表で示したように、
6回終了時のリード率は
5/26ハム戦以降で.621なのに
リーグ戦再開後の9試合では0.333であり、
勝敗は4勝4敗1分です。


何故、そこに着目したか、というと
獅子軍団は、開幕以降、
6回終了時にリードしていると
ほとんど負けている
からです。


下表は6回&7回終了時に
ビハインドまたはイーブン時の結果です。

6回終了時を対象にすると、
ビハインドゲームは24試合(全体の1/3)
イーブンゲームは6試合あります。
全体で約4割を占めます。


ただし
6回終了時にビハインドゲームの勝敗は、
 24試合3勝20敗1分
6回終了時にイーブンゲームの勝敗は、
 6試合1勝5敗
すなわち
6回終了時にリードしてないと
4勝25敗1分(勝率0.137)
という散々な結果になっています。


またビハインド差が大きくなれば
敗戦処理に入るから負けが増すのも当然ですが、
6回終了時にビハインド差が3点以内では、
0勝14敗1分とさらに悲惨です。
相手の勝利の方程式
抑え込まれていることを示しています。
差がイーブン~3点ビハインドでは
1勝19敗1分。。。


5/25以前と5/26以降で比べると、
5/26以降の方が勝率が低いですが、
目くそ鼻くそ状態で大差は無いです。


むしろ、リーグ戦再開後は、
山賊打線が打てていないことから、
6回終了時にリードできていないこと
が目立っており、
そこで既に負けているということが言えます。


すなわち、
獅子軍団の勝敗は
6回終了時点で

ほぼ決まっている
という傾向が伺えます。


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ところで、下表&図は、
イニング別の平均得点&失点です。

これは先日、交流戦までの結果を示しましたが、
その後を追加して更新しました。


特徴としては、
まず、中継ぎ投手陣問題を象徴するように
終盤の失点が多くなっていることです。
 ※特に7~8回
 ※交流戦後の9回が高いのは
  ワグナーの6失点が大きく響いてます。
次に終盤8回の得点力が顕著に低下してます。


すなわち、終盤になると、
防御力&攻撃力が低下しているから
6回終了時に
リードしていないと
勝つことが厳しくなっている

ということが推察されます。


ただ一般的に考えても、
投手の役割分担が明瞭になった今の野球では、
(先発~セットアッパー~ストッパー)
中盤でリードしていないと勝率を下げるのは
先行必勝は当たり前の傾向なんですよね。
リードを許したら、
勝ちパターン・方程式を投入されるので
攻撃力が低下し逆転が難しくなるのですから。


そこに、獅子軍団の場合
勝利の方程式が確立してないのですから、
防御力の低下も加えて響き
リードしてないと勝てない傾向が
さらに顕著になっている
という特性を有しています。


このような獅子特性を踏まえると、
獅子がゲームに勝って行くためには、
まず6回終了時に
リードしていること
極めて必須であり、
できることなら
4~5点差以上を離して
リードするのが理想です。


そのためには、
チンタラ攻撃している暇は無く、
先発陣もしっかり試合を作る
まず必要な条件になります。


そして、
終盤の防御力&攻撃力の向上
併せて図る努力が必要ですが、
今の獅子軍団が実現しやすさを踏まえると、
終盤の攻撃力アップを図り、
相手が勝ちパだろうが、
打って打って打ちまくる!
バットでGo!Go!

攻めるほかありません。


そして中継ぎ投手陣の問題改善
問題の根底である
『補強』『育成』『適用やりくり』
の面で努力は怠ってはならなく、
そのうち『育成』はまだまだ時間を要するので、
残り1ヶ月で『補強』
役回りを明瞭にして余計な疲弊をさせぬ
適切な『適用やりくり』
全力で尽くしてほしいです。


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(追伸)首都圏でプロ野球観戦様
本ブログの記事を掲載して頂き
大変、ありがとうございました。


今回、整理した結果が
先行必勝という当たり前の傾向
特に西武はそれが顕著ということが言えて、
(他球団のデータ整理まで至ってないですが)
獅子の勝利条件
6回終了時までにリード必須ということは
試合をつくれる計算ができる
先発投手の駒数確保が絶対に必要、
最優先すべき対応事項である
ということの裏付けの一つになると思います。


中継ぎ投手陣の問題は深刻ですから、
先発を中継ぎに回す対策は考えられ、
本ブログでもそれを思案しましたが、
それは「計算できる先発が余ったら」
絶対的な前提条件です。
そして、その前提条件がクリアしたら
次に抑えは誰がいいのか?を考えるわけですが、
制球難であの立ち投げファビオでは
最後のストッパーになる
抑えはやはり厳しいですね。
これはファビオの実力とか慣れとかではなく、
抑えとしての適性の問題です。
適性の問題を判断するには、
サンプル数はそれほど要りません。
抑えは常に緊迫する場面での登板ですから、
力みは必ず出てきますが、
ファビオは力んだらお散歩祭り
になるのが明瞭に露呈していますからね。


ご指摘されていた
「抑えは不向き」
というご結論には賛同です。