下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【オリックス13回戦(MLD)】十亀が序盤で轟沈するが、中継ぎ陣も踏ん張り&森の好守があり、獅子威し打線粘り打ち、締めはキャプテンが決めるサヨナラ『れおほ~』/ディクソンのNカーブは脅威だったが、キャプテンの見極め四球がそれを無効化した。/おかわり風に言えば「勝ち越せて良かったです。」/明日は天敵アルバースで苦戦必須だが、中5日が灼熱メラドでどう響く?でも雄星も中5日なんですよね。肩大丈夫?明日も中継ぎ陣の総力戦か。

多和田の完投でカード頭を奪ったオリックス戦。
今日はその第二ラウンドです。


今日のスタメンです。


今日はディクソンが先発投手でした。
最近のディクソンは不調であり、
以前の天敵振りは影を潜めております。
しかし、ディクソンは
ナックルカーブが決まってハムを完封して
今年最高のパフォーマンスを見せます。
ただし、このとき146球を投げ込んでおり、
間隔は中7日ですが、
灼熱のメラド環境
その反動を期待したい

疲れを早く引き出したいところです。


で、今日の結果については、
中継ぎ陣も踏ん張り&森好守あり、
獅子威し打線粘り打ち、
ラストはキャプテンが決める

サヨナラ『れおほ~』に。


まず獅子威し打線から。。。


今日のディクソンは、
ストレートが今一つでしたが、
ナックルカーブ
序盤から良かったです。
特にそのナックルカーブは、
ストライクゾーンからボールゾーン
見事に変化していくので、
手を出すときには
ボール球になっているから、

空振るか、凡打になるか、
まともに手を出すと、
餌食になっていきます。

初回の秋山、山川、3回の山川の安打はストレート、
3回の秋山の安打はチェンジアップであり、
他はナックルカーブの
序盤から餌食になりました。


1回裏

2回裏


正直、このナックルカーブ
ストライクゾーンに残ってないから、
まともに行っても打てなくて当然です。
低めに外れて逃げていく
このナックルカーブは捨てて
高めを狙っていくなど

狙いを切り替えないと
このまま餌食になっていきます。


そもそもディクソンのナックルカーブ
ストライクゾーンからボールゾーンへ
変化するのだから、打てるわけない
反面、
手を出さずに我慢すれば、
ただの
ボール球です。


このまま餌食になっていくのか?
と不安を抱える中、
3回裏浅村の打席では、
外へ外す明瞭ボール球もありましたが、
特にラストボールはしっかり見極め、
ナックルカーブに手を出さず
四球を選んでお散歩しました。

この四球はただの四球ではなく、
ディクソンのナックルカーブを
無効化する楔となる四球
になりました。


これでディクソンにも
手を出さないのか?という疑念が生まれ、
その後のナックルカーブは
そのままボールゾーンへ行かず、
ストライクゾーンから
低めストライクゾーンへと
変化量、キレが小さくなります。


ストライクゾーンに入るなら、
打って安打になる可能性は向上し、
所詮、緩いカーブなので
タイミングさえ合わせられれば
長打まで見込むことができます。


次の山川ストレートを打ち込み、
外崎裏をかかれて
ストレートで空三振ですが、
栗山へのナックルカーブ
見事にストライクゾーンへ2球とも入り、
2人ともそのカーブを痛打します。


3回裏の同点劇は
森、栗山のタイムリーも大きいですが、
浅村のナックルカーブを見極めた
四球お散歩
甘いナックルカーブを
引き込む呼び水になったと思います。


ただし、ディクソンには
もう一つチェンジアップという
武器が残っておりました。
5回裏の森への三球三振は見事でした。


しかし、ディクソン自身、
やはり灼熱のメラド環境の影響を受けており、
また昔なら獅子への自信もあったでしょうが、
今は打たれることの方が多く、
今年の獅子打線は昨年までと勢いが違って
脅威を感じずにはいられない
ので、
しかも、実際に4点を失っているから、
ハム戦で146球を投げたようなことは
できず、スタミナは消費されて
気持ちで押し切ることもできず
5回にはヘロヘロ状態になって
まあオリは中継ぎも居るので、
5回まで投げて降板しました。


ただし、オリの中継ぎ陣
やはり強靱であることから、
四球やおかわり君の安打で
出塁するものの得点につながらず、
1点ビハインドのまま
スコアボードにはゼロを並べて
最終回まで来てしまいます。。。


当然、最終回は、今年、
リーグのトップクラスに
君臨する増井が相手です


普通ならそのまま
敗戦終了の公算が高いです。
しかも、
今日が暑くない京セラだったら、
終わっていた可能性が高かったです。
正直、灼熱のメラド環境
いわゆる地の利を活かせたのは
大きかった
です。


本来なら、
7~9回を抑えられる公算が高い分、
6回が事実上の最終回となる
おそれが大きいことは否めません。
それ故に、オリを相手にする際には、
やはり先行必勝の方が勝算が高まります。
まあ今日は終盤逆転サヨナラでしたが。


実際に今日は6回裏
おかわり君が先頭でチャンスメイクして
その後、二死まで行きますが、
源田、浅村が四球を選び、
二死満塁で山川を迎え、
一気に逆転のチャンス
が出ましたが、
比嘉のボール球に外れるスローカーブを
タイミング狂い、打ち上げてしまいました。。。


しかし、9回裏増井に対して
先頭の浅村が外角低めストレートを
弾き返して中安打で出塁します。
次の山川には、初球にフォークを投じますが、
落ちず真ん中に入る失投となり、
中安打で無死一三塁のチャンスを築きます。
そしてにも、山川と同じ
甘いど真ん中フォークが初球に入り
犠牲フライで同点に追いつきます。
増井自身が山川、森に対して
甘く入りすぎて簡単に打たれましたね。


そして、10回裏
増井がマタぐことになります。
正直、増井は良い投手ですから、
まだ出てくることは不安がありますが、
無失点に抑えのマタぎではなく、
追いつかれて余計な延長戦でのマタぎ
ですから、増井の集中力も怪しくなっています。
浅村のサヨナラ打も
初球に甘くスライダーが入っております。
ファーストストライク大好きの浅村は
しっかりそれを見逃しませんでした。
増井の制球が9回から甘くなってます。


また10回表は、こちらはピンチになりながらも、
森の好送球で二塁走者の牽制死に仕留めましたから、
流れがこちらに傾いておりました。
それだけに10回裏に決めなければ、
逆に流れを失うリスクが出てきます。
きっちりそれをモノにできました。


10回裏先頭のおかわり君
内角高めのストレートを上手く打って
左安打で出塁しました。
今日のおかわり君は
5打席3安打1四球で猛打賞でした。
しかも、6回、8回、10回と
先頭打者で出塁しており、
いい働きをしました。
昨年4月にヒット狙いで
打率を上げたときのように

無理にホームラン狙いをせずに
ヒット狙いだったことが
大きかったと思います。


ただし、1点だけ疑問が残りました。
1点勝負の展開で終盤なんですから、
何故、おかわり君に
代走を出さないのか?
それは8回裏も同様でした。
まあ8回裏は交代しなかったとしても、
最後の最後になる公算が高い10回裏は
木村文や水口あたりに交代しても
良かったと思います。


もちろん、代走の最大の目的は、
ワンヒットで生還させることです。
8回裏ならヒッティング作戦だったので、
盗塁を狙わせることもできます。
もちろん、10回裏
メヒアから岡田を代打で送り
バント作戦でしたから、
(岡田必死のバント成功)
盗塁までは狙いませんが、
8回裏にしても、10回裏にしても、
二塁へ走者が行けば、
ワンヒットで生還が期待されるのですが、
相手は山本増井ですから、
クリーンなヒットを打てないことも
十分あり得ます。
もしかしたら、
野手陣の守備ミスにより
その隙を突いてホーム生還
見据えなければならないかもしれません。
少なくとも、
おかわり君よりも木村文、稼頭央など
走塁技術のあるタイプ
代走に出すことにより
1点を得る可能性は高まるはずです。
とにかく、どんな形でもいいから
1点を奪いたい局面ですからね。


結果論としては、
8回でおかわり君を下げず正解でしたが、
8回裏にヒッティングで行くならば、
足のある代走を出しておくことにより、
無死一塁の場面で、
山本への揺さぶりも可能になり、
山本も投げにくくなります。

山本や増井らは良い投手ですから、
良い投手を打ち崩すには、
そういう揺さぶりも使うことが大事
です。
実際に、山本
おかわり君が走者に居るときは、
走者を無視して打者に集中しましたが、
秋山と走者が入れ替わってからは、
何を慌てたのか、
秋山への牽制が悪送球になりました。
足のある走者は
相手投手を威圧できるわけですから。。。


まあ8回裏は代走しないで百歩譲っても、
少なくとも10回裏
代走が望ましかったです。
結果論としては、
浅村がきれいにサヨナラ打を打ったので
おかわり君が一気にホームへ生還しましたが、
源田の深い中飛では、
打球の方向とセンターの動きを見れば、
少なくともタッチアップもできた可能性
もあったかもしれません。


まあいずれにしても、
獅子威し打線が渋太く粘り強く
強靱なオリの中継ぎ陣を打ち崩して
逆転サヨナラ劇を決めたこと
は、
とにかく何よりです。


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一方、投手陣について、
先発の十亀はボロボロだったですね。
球は高めに入り、
本塁打を序盤から打たれ続けます。
しかも、
同点に追いついてもらった直後の
4回表
高めを連打されて
犠牲フライで簡単に再び勝ち越されます。


追いついてもらって
また越されてしまうというのは
ダメな展開です。


十亀自身、連戦で良くない状況ですね。
夏季の疲れが出てきているかもしれません。


しかし、その後、
大将が2回1/3、平井が2/3、
野田が1回、ワグナーが1回、
ヒースが1回をリレーして
無失点で抑えました。
この中継ぎ陣の働きが
今日の勝利に

大きく貢献しました。


特に大将については、
急性ノーコン病を発症して自滅すること
大きな課題になっています
が、
急性ノーコン病を発することなく、
低めを突きながら
好投しました。
今後が楽しみですね。


ただし、7回表一死
大将から平井に交代します。
結果的には平井も抑えましたが、
ここは7回表を最後まで
大将のままで行きたかった
ですね。
平井も連戦すると
パフォーマンスを低下させやすく、
メラドの灼熱環境ですから、
その低下は顕著になるおそれがあります。
また、1点ビハインドの展開であり、
大将も好投していたのだから、
平井は展開に応じて適用し、
(リードに転じたらなど)
それまでは
温存したいところです。


明日は雄星が先発ですけど、
中5日なので
中継ぎ陣の総力が問われる展開

もあり得ます。
しかし、連戦となる平井のパフォーマンスは
明日は今日より低下するおそれ
があります。
どうしても、
首脳陣の平井&野田依存症は
脱しませんね。
マキタ中毒ほどではないにしても。。。


ワグナーは下位打線で助かりました。
最後のヒースについては、
先頭の若月振り切れず粘れますが、
投ゴロで処理。しかし、
大城に被安打、後藤に与死球
ピンチを招いてしまいます。

次のロメロ
外角スライダーを駆使しながら
奪三振で凌ぎます。
これは大きかったです。
それでも吉田正がまだ続くわけですが、
が二塁走者の大城を牽制死したことが
もの凄く助かり、流れも引き寄せます。
この牽制死は
試合を左右する

好守になりましたね。


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正直、今日の展開は
負けてもおかしくない状況でしたが、
渋太い勝負根性でサヨナラ勝ちを果たし、
このカードを勝ち越せたこと
は大きかったです。
これで50勝一番乗りです。


さて、明日の先発は、
アルバースvs雄星です。


オリックスも、
稼ぎ頭のアルバース
ローテを少し変えて
獅子にぶつけてきました。
おそらく苦戦必須の展開でしょう。


ただし、金子と同様に
中5日の強行軍なんですよね。
しかも普段は中6日以上開けますが、
今年初の中5日です。
さらに、灼熱のメラド環境も踏まえると、
今までと違ったアルバースを
期待できるかもしれません。


ところが、
雄星の方も中5日登板なんですね。
GWのときに中5日をやってますが、
今はメラドが灼熱蒸し風呂状態の季節です。
そんな季節ではGWと違い、
また雄星自身、
今年は肩の回復速度が遅いことも見据えると、
中5日は厳しくなりそうです。
少なくとも、
その次の登板へ影響を与えぬよう
配慮していくべきであり、
明日は雄星の早期降板も見据えると、
今日と同様に
中継ぎ陣の総力が問われそうです。