下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

★★★ソフバン20回戦(MLD)★★★   今の優勝争いを象徴するような試合になり『天王山連勝』序盤は値千金の金子大好守で流れをつかみ、電光石火のサイクル攻撃で大暴れするも、追撃する鷹の脅威が迫る。でも最後は鷹の射程圏内に入るが、土壇場で逃げ切りV。金子発案により今井が大好きな安室奈美恵ラストデーに捧ぐ勝利にもなる。ただ山川は明日からホームラン狙うのをやめるらしい。

大一番となる鷹との天王山。
昨日の1日目は
焦る鷹の隙を冷静に突きながら完勝し、
大決戦の頭を奪って、
この天王山の展開を有利にしました。


さて、今日はその勢いをもって
大物感溢れる若き今井で連勝したいところです。


ただ、試合前の練習中残念な事故が生じました。
柳田がストレッチ中、
栗山の打撃練習中の打球が頭部に直撃したらしく
救急車で運ばれていたそうです。
所沢市内の病院でCT検査を受けた結果
「左側頭部打撲」と診断され、
骨折や頭蓋内出血はなく、
脳しんとうの所見もなかった
ようです。
試合開始前に球場に戻ったそうですが、
残念ながら試合出場はありませんでした。
とにかく、大事に至らず良かったです。
当然、鷹も大痛手であり、
責任感強い栗山も心を痛めたでしょう。
天王山の真っ只中、
双方に影響する誰も望まぬ「事故」でした。
「事故」ですから
誰が悪いという話でもありません。
戦う相手ですが、
一日でも早く復帰してもらえれば
とも思います。


さて、今日のスタメンです。

今日の先発・今井については、
文化放送のTwitterによると、


「楽しみの方が大きい」と言える今井。
相変わらず、
今井の度胸の良さから大物感を感じます。
光成もこんな度胸が欲しいところ)
ただ、まだ弱冠20歳の若さですから、
さすがに序盤は力みがあり、
またもともとからある課題の制球難から
無駄球が多く、スタミナ消費を促進しましたね。


ところで、今日は
平成の歌姫・安室奈美恵の引退デーでした。
そこで、金子の発案らしいのですが、
今日は打者の登場曲(一巡目だけ)と
投手の登場曲に安室奈美恵の曲を使い、

安室奈美恵のラストデーに
捧げる粋な計らいをしました。
ただし、メヒアは
倖田來未「キューティーハニー」でお笑い狙い。


こういう緊張度が高まる大舞台の天王山
そのような遊び心を持てるゆとりがいいですね。


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さて、早速、結果については、
まさに今の優勝争いを象徴するかの如く、
序盤に電光石火で一気に突き離すリードをしつつも、
地力高く脅威の鷹じわじわ追撃をしつつ、
最後は射程圏内にとらえられますが、
獅子がその追撃を粘り強く凌いで
天王山を連勝勝ち越しを決めました。


今年の優勝争いも、
 獅子が電光石火の開幕好スタートで首位に立ち、
 そのまま首位を走るけど、
 地力高い鷹がじわじわ迫ってきて
 最後は射程圏内にとらえられる今の優勝争いの展開

初回表、金子の大好守により
鷹に傾きかける流れを阻み、

その裏に、獅子威し打線
昨日の流れを引き継ぎながら
大舞台で緊張する若き大竹
電光石火サイクル攻撃で打ち崩し
僅か7球で先制4点を奪います。


秋山単打

源田三塁打+1点

浅村二塁打+1点

山川本塁打+2点

山川じいちゃん喜ぶ。


さらに2回表は、
今井松田をスライダー三連投で
手玉にとりながら三者凡退で凌ぎ、
(十亀に教えてあげて)

その裏は、
力む大竹先頭の金子を歩かして、
源田、浅村、山川三連打で2点を奪い、
先発の大竹を早期KOと撃沈します。
でも、その後、
下手投げの高橋に交代するものの、
おかわり君のポテン適時打
さらなる2点を奪い、
一気に8点差リードします。


ここまでの展開では、
まず金子のダイビング捕球
による大好守ですね。
この大好守が勝利に
もの凄く大く貢献しました。
(勝利のポイントはこれだけでないですが)


鷹の場合、
序盤に得点を奪って主導権を握り
そのまま逃げ切るという展開が多いですから、
もし金子の大好守がなかったら、
鷹が先制点を挙げて、
鷹が好む展開(序盤得点→逃げ切り)
になっていたかもしれません。
今日の勝ちも無かったかもしれません。


すなわち、金子の大好守は
流れが鷹へ行くのを阻み、

獅子が昨日の流れを
引き継ぐ雰囲気を維持しました。
そして、この大好守については、
捕球したのも凄いですが、
捕球後に間髪入れず気迫の送球をして、
二塁走者を

三塁へ進ませなかったこと
も大きかったです。
(まあその後に暴投で三塁進塁を許しますが)


昨日も含めて考えると、
昨日も金子好守の直後に打線大暴れ。
今日も金子好守の直後に打線大暴れ。
金子は、連日で
隠れたMVP級の働き
を果たしましたね。


一方、初回裏に一挙先制した
電光石火サイクル攻撃については、
早打ち攻撃が功を奏しました。


ただし、早打ち攻撃は、
着実に仕留めないと
相手投手を助け
自分たちを苦しめる
リスクが大きい作戦です。


今日は大竹が大舞台で緊張して
力んでいたから良かったですが、
普段の力んでないときだったり、
苦手な一流投手(岸とか)が相手

だったりしたら、
早打ち拙攻となって
どツボにハマっているおそれはあります。


特に、こちらに流れがないと、
打球が相手守備の真正面とか、
上手く行かないことも多いので
凡打の山を築き、ジリ貧状態となり、
負のスパイラルに陥りやすいです。


今日は、昨日を制して獅子に良い流れがあり、
金子がそれを維持してくれましたから、
流れが完全に獅子にある状況であり、
かつ、経験の乏しい大竹
大舞台で緊張して力んでくれていました。


すなわち、
早打ち攻撃を仕掛けるのは、
相手が力んだりして不調であり、
甘い球を投げやすくなっていること
が見込めること、
制球が乱れるタイプには、
 荒れ球が武器になるので避けたい
そして、流れがこちらにあって
その勢いで攻略できそうなこと
など、
(理想は何をやっても上手く行く流れとか)
ある程度、条件が整うときにしたく、
コントロールが良い投手が相手とはいえ、
何でもかんでもの
早打ち攻撃作戦一本槍では
厳しくなることを留意して欲しいです。


ただし、この天王山では、昨日も含めて
攻撃にしても、守備にしても、
選手たちの集中力が

良い感じで保たれ続けいましたね。
そのような集中力は、
このような大舞台でもの凄く重要であり
連勝に大きく効きましたね。


あと、2回裏についてですが、
大竹が降板したとき、
2番手には武田が出てくる
と思っておりました。
そもそも、不調とは言え、
石川や武田をビハインド展開で
中継ぎに出せる鷹の戦力の厚さは凄いですが。


武田は、調子に波があるようですが、
獅子にとって、基本的にはあのカーブが厄介
苦手な資質実績を有することが否めません。
そのため、武田が出てきたら、
こちらの攻撃が止まってしまい、
そのまま流れが鷹に傾いて逆転されるおそれ
を懸念しておりました。
だから、大竹がマウンドにいる間、
貪欲に何点でも奪ってリードを広げたい
という想いがありました。


しかし、実際に出てきたのは
ルーキーの高橋でした。

アンダースローの変則投法に
獅子が手こずることを見込んで出したのか?
わかりません。
結果として高橋には、後の3~5回で
1安打無失点に抑えられました。
しかし、高橋が出てきたときは、
こちらも経験が乏しいですし、
昨日は打ち込みましたから
ラッキーと思いました。
武田の方が嫌でした)
確かに3~5回は抑えられましたが、
2回裏に登板した出鼻を
おかわり君が適時打でくじきました。
この一打により7点目&8点目の
2点を奪うことができ、
その2点は最後まで大きく響きました。
(まあ上林が打球を弾いたことも効きましたが)
これが武田だったら、おかわり君が
あのカーブを打つことできたか?
7~8点目を奪えたか?疑問でした。


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3回以降については、
獅子威し打線は
封じられてしまいましたね。
その一方で
鷹がジワジワと追撃してきます。


一番嫌な展開は
先日、京セラのオリ戦で
大逆転されたサヨナラ劇
のようなパターンです。
(今回はサヨナラ負けはありませんが)
しかも、鷹も地力の高さは脅威ですから、
そのような大逆転劇はあり得る話です。


確かに打線は8得点も挙げているのですから
本来なら仕事を十分果たしており、
それ以上を望むのも酷な話ですが、
大逆転劇のような展開を回避するためには、
こちらの流れを停滞させないことが重要なので、
1点でもいいから、
中盤や終盤で
得点を挙げて欲しいですね。


一方、こちらの守備時には、
数々のピンチが重なり、
鷹の脅威を度々感じさせられましたが、
結果としては、
集中力を保った獅子が
好守や奪三振、併殺で

追いつかれぬよう凌ぎました。


例えば、
4回表は、秋山の好守
松田を前の打席同様に
外角スライダーで手玉に取る奪空三振。


6回表小川の川島から奪空三振


9回表、ヒースの
グラシアル、長谷川からの奪三振


ただ、今日は、
守護神として確立してきたヒース
間隔が開いていたこともあったためか、
投球が浮いてしまって高めに行きやすく、
変化球も抜け球になりやすかったり、
逆球も見られて制球定まらなかったり
調子が今一つで
苦しい投球を強いられました。


先頭の牧原は当たりが不運もありましたが、
ボールが先行してカウントを悪くしたり
今宮や中村にはしっかりとらえられ、
無死満塁のピンチに陥りました。
点差は4点ですが、
次のグラシアルに満塁弾を打たれれば
一気に追いつかれます。


で、グラシアルに対し、
最初の2球は
グラシアルが苦手とする
スライダーで攻めますが、
もともとヒースの
スライダーは精度が低いので、
速球のストレートを意識させないと
スライダー一本狙いでは厳しいです。
でも、ストレートを意識させれば、
甘いコースのスライダーでも
タイミングを狂わして打ち獲りやすいです。
そして、今日は調子が今一つなので、
2球目のスライダーは抜けておりました。
その2球目は
たまたまボール球になったから
手を出されなく助かりますが、
もしストライクゾーンに入っていたら、
同点グランドスラムを被弾していたかも
しれません。
いくらスライダーを苦手にするグラシアルでも
タイミングが狂えばいいですが、
万一、タイミングが合ったら
一発被弾のリスクを否めません
でした。
それを踏まえると、
次からストレート勝負に転じたのは
正解だったと思います。
最後は力でねじ伏せました。


でも、長谷川には、粘られましたね。
ストレートは低めに走らず、
スライダーはキレが鈍いから、
なかなか空振りを奪えず
バットに何かと当てられ粘られます。
しかし、ヒースも粘り強く対峙しました。
ボールカウントを3つにすることなく、
(長谷川が手を出してきたことも響いてますが)
最後は低めスライダーで空を切らせました。


ただし、松田については、
このまま眠らしておきたかったですが、
この最後に適時打を打たれてしまい、
明日につながることが懸念されます。


今日の松田は外角スライダーで
何度も手玉にとっていました
が、
ここでは、
全球ストレートで勝負しました。
確かに、
ヒースの変化球に不安あったので、
グラシアルのように
ストレート勝負に徹したのでしょうが、
松田には、5球も連続ストレートで、
最後は真ん中に入っていましたから、
さすがに打たれます。


グラシアルに対しても、
最初の2球でスライダーを見せつつ
それを意識させながら
ストレートを振り遅れました
が、
ストレートも2球止まりでしたし、
あのストレートをファウルにされていたら、
次に何を投げようか困るところであり、
カーブあたりで誤魔化しながら
緩急差でタイミングを狂わすくらい
しか
ありませんでした。


最後の上林には、
初球で強振してくれましたので、
大いに助けられました。

ヒースの球が荒れ球傾向でもあったから、
早打ち拙攻の典型例でした。
しかし、もし前の打席(8回裏)のように
見られていって粘られていたら
少なくとも2点タイムリーは
やられていたかもしれませんね。


ところで、
8回裏のKマートも失点しました。
上林の当たりは
しょうがない方向だったとしても、
明石には、
変化球には目もくれられず、
完全にストレート一本に絞られて
狙い打ちされましたね。


いずれにしても、結果として、
何とか逃げ切ることができ、
連勝を果たすことができました。


まあ中盤~終盤に
獅子威し打線の攻撃が止まり、
その反面、鷹が追い上げてきただけに、
流れが鷹へ傾く懸念が残りますが、
こちらが連勝を決めたことにより、
相手は「本当に絶対負けられない」状況に陥り、
その後が無い瀬戸際での重圧を感じますし、
一方、獅子の方は、
瀬戸際になって焦り出したりすると
空回りしやすいですが、
勢いに乗るとどこまでも昇るという
わかりやすい特性を有していますから、
今の勢いに乗じて
お得意の『調子乗っちゃって』
期待できる面もあります。


また前回のヤフオクでの三連敗
そして、今回のメラドでの連勝を踏まえると、
獅子、鷹の双方とも
どれだけホームが大好きなんだ

ということを再認識させるとともに、
直接対決の天王山(次回カードも含めて)が
ホームのメラドで良かった

しみじみ思い直されました。
もし、今回がヤフオクだったら、
次回がヤフオク開催だったら、
と思うと、ゾッとします。


もちろん、鷹の方は
「死」を覚悟して結果を恐れず
背水の陣で挑んで来るのが厄介ですが、
この勢いを得るゆとりができたのですから、
お得意の『調子乗っちゃって』で
一気に三連勝をしたいところ
ですね。

当然、何が何でもと焦る必要はありません。
もちろん、油断すること無く、
真剣勝負で集中力を維持することは当たり前ですが、
「楽しみの方が大きい」
言えるゆとりを持ちながら、
『調子乗っちゃって』欲しいです。
※正直、そこはもうできているので
 心配していません。


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【追伸】山川、明日から
ホームラン狙うのをやめるらしい。


◇ノムさんぼやき解説後の山川との電話対談