下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

今年の獅子威し打線は凄まじかった。ただ『スタメンの成績』と『スタメン以外の成績』を見比べると? だいぶ乖離がありすぎますね。逆に鷹は打撃陣の層の厚さを感じる。若手野手陣は今年が頭角を現す最大チャンスだけど、今のままでは台頭が難しいですよ。

今年も2週間を切りましたね。
個人的には出張でバタバタしています。
年内までもう少し日数が欲しいです。。。


さて今年の獅子威し打線の勢いは凄まじく
今年のリーグ優勝は打線で押し切った

と言っても過言ではありません。


ただ天敵投手はたくさんいますけど・・・


ところで
野球データノート (2018年)さんのデータ
http://npb.sakura.ne.jp/index.html
スタメンのチーム打撃成績
スタメン以外のチーム打撃成績
整理されております。

※得点圏打点率=得点圏打点÷得点圏打数
※打率、出塁率、OPS、得点圏打率、得点圏打点率を
 見たく抜粋しています。


西武の場合、
代打策もあまり行われてなく
普通、スタメン以外というと
守備固め要員なら打撃力は低下するし、
ベストメンバーをスタメンと考えれば、
スタメン以外成績の方が
スタメン成績より悪くなっても
不思議ではありません。


ただし、西武の場合、
スタメン成績は、打率、出塁率、OPS、
得点圏打率、得点圏打点率が
堂々とパ1位
抜群に良いのですが、
スタメン以外成績になると
打率がパ6位、出塁率がパ5位、
OPSがパ4位、得点圏打率がパ5位、
得点圏打点率がパ5位
と芳しくありません。


まあ代打メヒアとかはありましたが、
代打策に積極的ではなかったこと
からもわかるように
スタメンが攻撃のほとんどを担い、
最後まで頑張ったけれども、
逆に適した代打役が不足していた
とも考えられます。


一方、ソフバンの場合は、
スタメン成績とスタメン以外成績に
あまり乖離はありません。
(得点圏関係はスタメン以外が上)
それだけ打撃陣の層の厚さを感じます。


西武の場合、
少数精鋭と言えば聞こえがいいですが、
層は厚くしたいのが本音です。
また外崎が終盤に戦線離脱したとき
他選手らでカバーしました。
今回、浅村流出により、
浅村と同程度に打つという意味では
浅村の穴は埋まりにくいですが、
まあ雄星の穴銀の穴に比べれば、
何とかなるかもしれない
という気はします。
先発は駒不足で、
試合になるかもわかりません
し、
負傷持ちの岡田が故障したら
チームの要は森一人と怖すぎる危機です。


ただし、打撃陣の方も、
投手&捕手陣ほどではないにしても、
おかわり君が今年後半の働きを
8割でも維持できるか?
とか、
メヒアが本当に復活できるか?とか
愛斗等の若手が台頭できるか?とか
の条件クリアという課題があるほか、
もし負傷者を2名以上出したら
獅子威し打線の威力が低迷するかも
という恐ろしい懸念材料も否めません。


西武では、
投手陣の育成はなかなか実現してない反面、
野手陣の育成はそこそこ実現している傾向
見られています。


そのような中、
愛斗など楽しみな野手も多く、
来年は彼らにとっても最大のチャンスであり、
逆にもう台頭してくれないと困る状況です。


上記のスタメン以外成績については、
愛斗や山田、金子一の打席も
そう多くないので
彼らの影響は大きくないでしょうが、
FA流出速度が大きい過ぎること
おかわり君らの年齢的衰えを鑑みれば、
愛斗ら若手は
来年には頭角を現してくれない
獅子威し打線は低迷していきます。


もちろん、新人の山野辺らもいますが、
新人は所詮、新人ですから、
頑張ったら、それは嬉しい誤算の範疇であり、
頑張らねばならないのは2年目以上の先輩達です。
(これは投手陣も同様)


ただし、若手の野手陣については、
1軍成績はもちろんのこと、
2軍の打撃成績でも
パッとしていないのが現状です。

愛斗にしても、山田にしても
出塁率が低いです。
四死球で出塁する参考の一つとなる
IsoD(=出塁率-打率)を考えれば、
(0.07は欲しいです)
愛斗は0.032、山田は0.040と低いです。
金子一は0.069、高木渉は0.070ですが、
1軍経験のある
熊代でさえ0.082、斉藤彰は0.112あります。
選球眼の良い呉は0.108ありますけど、
まだ守備は危ういけど
打撃は頑張らなければならぬ西川も0.047と低いです。


ボール球の見極め率について、
愛斗ら若手の1軍戦における数字を見ると、
(データで楽しむプロ野球さんのデータより)
山田が67.7%、金子一が62.1%です。
愛斗は昨年を見ると66.7%です。
(愛斗の今年は0%ですが、それは4球しかないので参考外に)
すなわち、彼らは三人とも
1軍戦でのボール球見極め率
70%を下回って低いです。
一応、呉は76.9%ですが。


一方、彼らの競争相手となる
金子侑や木村、斉藤などを見ると、
金子侑は78.4%、木村は74.1%、
斉藤は71.1%、

1軍戦ノーヒッターの熊代でも75.0%
引退した稼頭央でも74.0%あります。
ちなみに、
ブンブン振る山川も72.7%、
フルスイングの森も76.9%、
三振多いおかわり君も77.1%と
70%は超えています。
メヒアが70%を下回っていますが、
1軍で活躍するには、
70%以上のボール球の見極め率は欲しいです。


少なくとも、2軍戦の打率や出塁率について、
熊代のレベルは余裕を持って
超えなければ話になりません。


2軍投手なら楽な球だから打てますが、
1軍投手はそう簡単な球は投げず、
臭いところに投げられたら打ち損じて当然です。
だから、如何に難しい球を捨てて
甘い球を確実に仕留めるかが重要
です。


しかし、上記数字から、
愛斗ら若手は、臭いところ、難しい球、
ボール球を簡単に手を出していること
が伺えます。


フルスイング、積極的なスイングをすることは
バットがしっかり出るので良いことだと思いますが、
もう少し球筋を、ボール球を
しっかり見極めながら攻めて欲しいです。
それができない限り、
率を高めることも、確実性を高めることもできず、
台頭する日も遠いです。


若手打撃陣については、
フルスイングも良いけど
ボール球は見極めよ!です。