下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子たちの2019年は?<①投手編>】やっぱり先発投手の駒不足がチーム最優先の重要課題。主力3人流出の穴は雄星流出の穴が最大。とはいっても、新たなスターが都合良くホイホイ出てくるほど現実は甘くない。しかし、若手等の選手にとってのし上がるこのチャンスを活かして、新たなスターが台頭しないと、獅子に先はない。崖っぷちライオンズの明日はどっちだ?

もうすぐ年末年始ですね。
新年は4日を休むと7日からなので
今年の正月より長く休めますね。
ただ、こういうときに限って
クライアントからは
7日午前中までの〆切りが
立て込むという惨事。
まあ顧客から見れば間が開きますからね。
逆に長い休みも厄介というものです。
年明け4~6日で
片付ければいいだろうけど、
それでは時間も足りないし、
直前でドタバタしたくないですからね。
年越すまでにほぼ目処は立てておきたく、、、
本当、この時期は
12月45日くらい欲しいデスね。。。


そんなことはさておき、
来年2019年の西武について、3度に渡って
①投手編、②野手編、③特別編
に分けて書いていこうと思います。
ただし、③に関しては、
まとまらなかったらゴメンナサイです。


①投手編については、当然ながら
今の西武における喫緊な課題分野ですね。
特に試合を作るべく先発陣の駒数不足
超重要課題です。
今年終盤には、十亀あたりも不振であり、
雄星、多和田、榎田、今井の4人を軸に
郭やウルフなどを織り混ぜるのがやっとと
計算できる駒数が不足する状況にあり、
その中での雄星流出ですから、
駒数不足を助長することになりますね。
しかも、雄星の穴は浅村、銀より大きすぎます。
さすがに計算できる先発の駒不足問題
試合にならなくなるゲームが増しますからね。



西武・辻発彦監督 
主力が3人抜けるが連覇へ前進あるのみ
指揮官が見据える2019年
12/26(水) 12:01配信(週ベ)
 
<前略> 

 菊池、炭谷のバッテリーで挙げた14勝、打点王・浅村の127打点をどのように穴埋めしていくのか。「大きなピンチ」と危機感を抱きながらも、一方で指揮官は断言する。
 「ピンチはチャンス!」

  これまで
出場機会に恵まれなかった選手や若手には「大きなチャンスが回ってくる。今やらなければ、いつやるの?」と発破をかければ、今季一軍で活躍した主力たちにも「それぞれが少しでも成長すれば抜けた選手の穴は埋められるはず」とさらなる成長に期待を寄せ、現有戦力全員に奮起を促した。
  現時点では、新エースに今季最多勝に輝いた多和田真三郎、正捕手に森友哉、浅村が務めていた二塁手には外崎修汰の名が最有力候補に挙がるが、追い抜く選手が登場するか。新人も含め、来季の非常に楽しみなところでもある。
  「
絶対に、また誰かが出てきます。どうにかなります。どうにかします!」と辻監督。リーグ制覇を果たし、追われる立場として迎える来季、厳しい戦いになることは覚悟の上だ。だが、「われわれは上を見ていくしかない。受けるのではなく、攻める。攻める気持ちを持って来年も戦い続けます」。2連覇へ向け、前進あるのみだ。


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ファン感のときの監督スピーチ
おっしゃっていましたね。


正直、新たなスターが
都合良くホイホイ出てくるほど
現実は甘くないですが、
まともな補強もしていない以上、
監督がおっしゃるとおり、
今の1軍選手らは今年以上の働きをして、
下からも頭角を現さなければ
先はありません。
特に投手陣には
それが当てはまる話です。


さて、今年の先発陣の成績については、
※内海を含む。雄星は外す。


先発登板数については、
多和田、榎田、十亀が20試合を超え、
彼らのQS率が5~6割の範囲内です。


確かにQSは6回3失点で達するので
多少、指標が甘い処はあります。
また今年のパ投手の中で
14試合以上先発した投手の成績を対象に、
QS率と防御率、WHIP、勝率や、
QS数と勝利数の相関を見ると、
バラツキが見られるため、
相関係数R^2が統計面では低いですが、
それなりの当たり前の傾向は見られています。
※QS率が高ければ
 防御率、WHIPは低く、勝率は高い
 QS数が多ければ勝利数は多いという傾向

それを踏まえても、
先発する以上、QS達成は大事ですね。

もちろん、バラツキもあるので
上記の相関式がそのまま当てはまりませんが、
勝率とQS率は概ね同程度の傾向であり、
防御率が3点台前半、
WHIPが1.2以下になるには、
QS率が6割以上は欲しく、
2ケタ勝利を得るには、
QS数が14前後は欲しいですね。


上記の多和田、榎田、十亀については、
多和田の場合、
今年以上にQS率を6割以上に高め、
防御率を3点台前半に下げつつ
今年と同レベルの勝ち星が欲しいですね。


榎田の場合、
今年の成績を維持して欲しいですね。
できることなら、QS率は6割超え、
勝ち星ももう2勝ほどプラスできたら
ベストですね。
ただし、パ・リーグで2年目になりますから、
相手も慣れてくる中、それをどう抑えて行くか?
が課題です。


十亀については、、、
本来は先発ローテの柱になるべき存在であり、
20試合を先発しましたが、
結果はパっとしませんでしたね。
まず四球率が4を超えて高いですね。
対戦チーム別(パ球団)の成績を見ると、
まず日ハム戦が
5試合27回で防御率2.67とそれなりに良く、
今年はソフバン戦が
7試合40 2/3回と最も登板が多い中、
防御率は3.76とオリやロッテよりは抑えています。
 ※ロッテ14回で防御率9.00、
  オリ24回で防御率4.13
まあロッテにはやられています。
ただし、ソフバン戦においては、
被出塁率が0.328とハムやオリより高く、
大天敵・熱苦しい男に
打ち込まれて致命傷を負い
そのまま試合を持って行かれる
というケースが目立ちましたね。
十亀の被打率は
右打者より左打者の方が高いのですが、
松田に対しては
今季14打数7安打、5本塁打を許し、
通算でも42打数26安打、打率.619。。。

しかも、松田が
ネクスト・バッターズ・サークルに入るだけで
ガチガチになり始め、
その前の打者にも苦しくなりますね。

これはもはやイップス状態と変わらず
気合いや練習で改善するという
レベルは通り過ぎており、

松田が年齢から相当衰えない限り
十亀が松田を抑えるのは至難の業です。
しかも、その松田には致命的に打ち込まれて
そのまま試合も落としやすいですから、
十亀に関しては、やはり
対戦相手を考えて先発をさせないと厳しいです。
今年、それなりに抑えていたハム戦
昨年十分抑えていた楽天戦を中心に投げさせたいです。
楽天戦は、今年、登板が無かったですが、
昨年が5試合30 1/3回を投げて防御率1.79でしたからね。
ただし、楽天・浅村に対してはどうでしょうか?
十亀が内角を投げる場合、
浅村の死角となるインローに投げきれず、
高めに浮く傾向があります
から、
浅村まで十亀のNew天敵とかに
ならなければいいのですが。。。


他投手を見ると、
今井について、
今年は出番が遅くなったのもあって
登板数が15試合程度に終わりましたが、
大器の片鱗を魅せており、
来年に大きな期待を感じさせました。

来年は開幕からロケットスタートを切って、
二ケタ勝利(できれば12~13勝)に向けて
突っ走って欲しいですね。
最低限、先発三番手以内の存在
なってもらわねばならず、
十分、なれる資質を有しています。
今井の課題はとにかく、
負傷持ちなので通年で投げられることと、
制球力向上一発病克服です。
今年は与四球率4.0は高く、
被本塁打率も1.26と高いです。
 ※今年の先発三柱投手の被本塁打率は
  雄星0.88、多和田0.63、榎田0.95
ちなみに、
楽天・岸も1.19と比較的高いです。
岸も今井も、球質の軽さから
一発を打ち込まれやすいのが宿命になっています。
ただし、岸の場合、
与四球率が1.64と低く
制球力に長けてます。
今井自身、
制球力の向上を図るしかありません。


次に外国人勢ですね。
ファビオ郭俊麟
新たに来日するニールですね。
特にファビオと郭俊麟には、
ソフバン戦の天敵
なってくれるとありがたい
ですが、
相手は強いソフバンですから、
十二分に研究され、対峙してきますから
ソフバン戦で
好投し続けるのは容易ではありません。
とはいっても、
ソフバン苦手の投手は多いですから、
少しでも鷹キラーと思える者をぶつける以外、
ソフバンは倒せません。
ファビオと郭俊麟の最大の課題は
ファビオの場合、
右肘手術をしましたから
今年前半のパフォーマンスを維持できるか?
ですね。
郭俊麟の場合、
気の弱さが改善されつつありますが、
優勝パレード時の仕草なを見ると、
根本的な心の弱さはまだ持ち合わせており、
通年で精神的に安定して投げ込めるか?
ですね。
安定していれば、
それなりの活躍は期待できます。


新外国人ニールに関しては、
来日してみないと不明瞭ですが、
過去3ヶ年のAAAでの成績を見る限り、

3年で61回2/3、99回、101回と投げて
与四球率(BB9)が0.9~1.3と低く、
制球力は優れているようです。
ゴロアウト÷フライアウト(GO/AO)
1を超えており、16年や今年は1.5以上ですから
ゴロアウトタイプと言えます。
奪三振率は高くないので
基本的にウルフのように
打たせて獲るタイプと推測されます。
ただし、被打率については、
ここ2ヶ年では0.297、0.292
であり、
AAAですから、
打たれすぎという印です。
与四球、奪三振が少ない割には
球数が多いという印象です。
やはり被打率の高さが響いています。
すなわち、ニールについては、
与四球は多くないけれども、
打たれやすい
根本的な課題を抱えている懸念はあります。


いずれにしても、
外国人投手については、
使える人数制限の縛りがあり、
中継ぎや抑えでKマート、ヒースを使うならば
先発は1名しか使えないという問題があります。
ファビオ、郭俊麟、ニールの3名のうち
計算できる使えるのが2名以内となると、
結局、先発投手枠は1名分しか埋められません。
3名(今のままでは全員)が計算できるなら
登板~抹消を繰り返して2名分は埋まります。
それを考えると
ファビオ、郭俊麟、ニールの3名全員が
無駄なく使える状態であって欲しいです。
でも、それって歩留まり100%ですから、
現実的にはそう簡単な話ではありません。
先発投手枠は1名分を埋める
と考えておくのが現実的
でしょう。
それを考えると、
支配下枠も余裕がありますから、
外国人先発タイプを
もう1名補充しておきたい
ですね。


以上のことから、
多和田、榎田、今井は通年でフル回転
十亀は相手関係を考慮しつつ使い、
外国人勢は先発1名分を埋める
と考えると、
投げさせることができる
先発の駒数は4~5名分であり、
通年で戦って行くには、
不調とかもありますから、
その駒数では足りません。
上記以外の投手
2~3名以上は出てこないと厳しい
です。


本来であれば、
資質だけは十分の光成
もう頭角を現さないと厳しいです。
多和田、今井、光成による
エース格の中心的な三羽ガラス

雄星が抜けた大穴を
埋めなければならない年でもあります。
ただし、今年の2軍戦においては、
四球を与えたくない、甘い処に投げたくないと、
制球を気にするあまり、
こじんまりした投げ方になっているので、
もともとから持っている豪快な球を投げられず、
奪三振率も高くない
です。


光成が覚醒するには、
何度も書いていますけれど、
ダイナミックに投げ込むための
フォームの安定性・固定の課題

主に重要であるとともに、
メンタル問題の改善
重要なファクターになります。
正直、今井などのように
メンタルが強靱なタイプではありません。

それら課題の重さを考えると、
来年、覚醒するには
もう時間が足りません。

本当に来年、覚醒できるのか?
現実的に考えれば、
『覚醒を実現できず』への
不安
の方が大です(8割方)。

何とか這い上がって欲しいんですが。


実績と実力を踏まえれば、
1軍戦で戦えるレベルに最も近いとしたら、
高木勇でしょう。
今年はプロ入りワーストとなる成績でしたが、
オープン戦での巨人戦や
先発で勝ち星を得たロッテ戦を踏まえれば、
本来ならもっとやれる存在です。
ただし、気持ちで投げるタイプですが、
それが焦りから空回りになっていますね。
功を焦って余裕が無く一杯一杯になり、
投げ急いで雑になっている印象
です。
その雑さが勿体ないんですよね。
ところで、
豪州ウインターリーグから帰国しましたね。
「自分のものと向こうのカーブを
 合わせた合体カーブ、
 オージーカーブは自信が持てた」と
新たなカーブを身につけたそうですね。
ただ、オーストラリアにいるとき、
「オーストラリアではシュートを
 とにかく磨いて
 来年、日本で絶対成績せるように
 頑張るでーーーーーーーーー」
と言っていただけに
持ち前のシュートの精度向上
図れているのでしょうかね。。。
いずれにしても、
高木勇には、来年は、
安定して先発の柱の一角
しっかりと担って欲しいです。


巨人から移籍してきた
内海
については、
交流戦でのパ球団に対する成績が悪くないので
即戦力の左腕先発として期待されておりますが、
パの他球団打者も慣れてきたら
わかりませんね。
少なくとも、
今年くらい投げてくれれば御の字
ではないでしょうか。
でも与四球率は、
来年の獅子の中では一番低いですね。。。


崖っぷちになりつあるについては、
今年、ストレートに力強さが身につき、
成長の片鱗を見せることができました
が、
片鱗止まりで終わってしまいました。
ただし、自信の無さから、
メンタル面が弱いですね。
ピンチになると、一杯になってしまい
投げ急いで打ち込まれてしまう

というケースが多いです。


ただし、同じように
2軍戦の防御率が良い本田と比べると、
奪三振率が本田より優れているように、
三振を奪えるだけの球を有する
三振が奪えない本田との違いが見られます。
本田は球質も軽いから厳しい面がありますが、
誠の場合、ストレートに勢いがあるので、
制球で自滅しなければ
1軍でも活躍できる可能性を残しています。


来年2年目になる伊藤については、
思い切りの良さが売りです。
ただし、球質が軽い分、甘いコースでは、
スタンドまで持って行かれます。

(特にパワー型に対しては)
低めに投げられる制球力を
しっかりと身につけたい
です。
制球力アップの課題は今井と同様です。
また2軍戦でもそうでしたし、
終盤のロッテ戦でもそうでしたが、
4回になると
スタミナ切れの様相が見え始めます。

スタミナ強化も重要な課題ですね。


その他のメンバーにおいて、
名乗りを挙げられそうなのが
高木勇、光成、内海、誠、伊藤くらいですね。
高木勇には安定して
先発ローテの一角になるように
できることなら、
光成もローテの一角に入って欲しいですが、
光成、内海、誠、伊藤で
1人平均5勝してもらえれば御の字
というところでしょうか。。。


まあルーキーの松本航など
即戦力として期待されているかもしれませんが、
ルーキーは所詮ルーキーですから
プロ生活にも慣れなければなりませんし、
正直、計算外で考えるべきです。
もし活躍してくれたら、
それは嬉しい誤算と考えるべきです。


まとめれば、
先発投手について望むことは、
◇多和田、榎田、今井、高木勇は
 通年でフル回転
◇十亀は相手関係を考慮しつつ適用。
◇ファビオ、郭、ニールの外国人勢は
 先発1人分を埋める
 ※できれば、もう1名補充して
  3名以上で2人分を埋めたい。
◇光成、内海、誠、伊藤で
 ローテの谷間等を埋めていく


現実的には、上記の全員が好調
ということは無いでしょうから
上記のメンバーで
相互をカバーしながら
乗り切るしかないですね。


それでも駒が不足するならば、
中継ぎの武隈平井
先発に転向させるか?
も選択肢としてありますね。
ただし、先発をやったり、中継ぎをやったりと
半端な調整をするようなことは避けたく
先発か、中継ぎか、どちらか?
役割をしっかり決めた上で調整させたいですね。


どのみち、新たなスターが
都合良くホイホイ出てくるほど現実は甘くないです

(出てきていたら、既に出てきていますから)
しかし、先発投手の駒が揃わなければ、
「連覇」どころか、
「Bクラス再来」もあり得ます。
若手等の選手にとって
のし上がるこのチャンスを活かして、
新たなスターが台頭しないと、
獅子に先はありません。


ところで、先発の適用方法について、
Twitterで普段、仲良くさせていただいている
tthgさんがブログでも提案されていた
先発二人体制も「あり」と思います。
どうしても、今の西武投手陣は
小粒な投手ばかりですから、
そういうときこそ
先発二人体制でスクラムを

組ませる方法も面白いと思います。


詳細はこちら(↓↓↓)をどうぞ

ちなみに、
CSや日本シリーズと短期決戦ですが、
ソフバンには先発二人体制でやられましたね。


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一方、中継ぎ陣については、
今年の成績を見ると、、、


抑えについては、
今年に引き続いてヒースが担い、
増田の調子が戻っていれば、
増田と組ませて
疲労が嵩まぬよう配慮したい
です。


いずれにしても
平井、野田、Kマート、ヒース、小川
調子戻っていれば増田や武隈の7名は
基本的に中継ぎの主力であり、
何でもかんでも闇雲に見境無く使うことは
避けなければなりません。

シーズンは長いですから、
一時的に休ませることも大事です。
今年は、その見境無い使用に伴い、
疲労が嵩んで中継ぎ問題を発しましたからね。

特に、平井&野田の夏季不調は
疲弊が大きな一因
でしたね。
2人とも疲れてくると、
平井は身体の開きが早くなり、
野田は投げ急いでさらに雑になります
パフォーマンスを低下させます。


敗戦処理の展開では、
極力、彼ら主力は使わず、
敗戦処理班を徹底して使い、
使った敗戦処理タイプが疲労すれば、
2軍としっかり入れ替えたいです


2軍監督は、今までが潮崎氏でしたが、
来年からは辻監督も使いやすい稼頭央です。
来年からは1軍メンバーが
29名(ベンチは25名)まで入れられますが、
1軍と2軍の入れ替えることは
頻繁に行っていきたいですね。
(特に敗戦処理班は)


とにかく、今年、中継ぎ陣が
深刻な問題に陥ったときの教訓を活かし、
疲労が蓄積しないよう、
試合展開に応じて、
各投手の立ち位置を踏まえた
適切な使い方をして欲しいですね。
(暑い夏季は特に)