下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子たちの2019年は?<③特別編>】今年が入団5年目の中で最も酷い成績(キャリアロー?)に終わったメヒア。そのメヒアが爆発的な復活を遂げれば、浅村流出に伴う獅子威し打線の穴を7割くらいは埋められるはず。来年のメヒアの働きはチームの命運を握る重き一要素となる。来年は『一休CM』だけではなく、野球でも大仕事をして『メヒアさまさまや~』を魅せてくれ!

メヒアは、今年は来日5年目でしたが、
残念ながら不振から脱せず、出場機会も減じ、
入団以来、最も酷い成績を残す結果に終わりました。


ただし、メヒアについては、
むしろ今年、活躍できなかったことを鑑みれば、
来年、来日1年目や3年目の働きをすれば、
爆発的な復活を遂げることができれば、
打撃面で浅村流出の穴を7割くらい埋められるでしょう。


それ故に、来年のメヒアの働き
チームにとって、もの凄く大事であり、
チームの命運を握る重き一要素となります。
それを考えると、メヒアの件については、
『獅子たちの2019年は?<③特別編>』
を語るのに相応しい話題とも思います。


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さて、下記はメヒアの5年間における成績です。

メヒアは、2014年のシーズン途中で入団し、
その年は大いに活躍して、
おかわり君と一緒に本塁打王の座に輝きました。
ところが、2年目
オフ期間の調整に失敗してぶくぶくになって来日し、
開幕からスタートダッシュに失敗しました。
一応、後半の8~9月には調子を取り戻し、
翌年3年目打率こそ高く無かったが、
35本の本塁打、103打点とそれなりに活躍し、
ソフバンに奪われることを防止するために、
5億円×3ヶ年の大型複数年契約を結びましたね。


まあメヒアの年俸については、
前半不振の2年目終了時
1.8億円から大盤振る舞いで
3億円に上げてしまったこと
後々の値の高騰化を促進しまいましたね。
ただし、ロッテ時代に2.5億円だったデスパイネを
ソフバンが4億円で持っていきましたから、
いずれにしても、
ソフバン流出阻止をするには
4.5~5億円/年にならざるを得ませんでしたね。
まあその複数年大型契約の締結後、
あまり活躍で来ていませんが、
もし指導力等の後方支援力の長けたソフバンに
移籍していたら、爆発的な大天敵になっていた?

という可能性もありますからね。
まあデスパにはやられたし、
デスパ獲得に伴うキューバ効果にも
痛い目にはあわされましたが。。。


メヒアの話に戻すと、
ここ2年は不振に陥っており、
特に今年は最も酷い成績でした。


一応、来年は契約最終年になるので、
次の契約に向けて、覚悟を決めて
今までの欝憤を晴らすかの如く
復活してくれる可能性への期待はあります。
ただし、今年は出場機会が減って
気落ちする場面もあったでしょうし、
今までになかったように
ベンチ待機から時々出場するという立場
調整が難しかった面は否めませんが、
やる気が失せていた
というわけではありません。
もともとは、
何でもかんでもブンブン振り回していましたが、
最近は、我慢することも覚えましたけど、
逆に打席で迷走して空回りしてしまい、
我慢できずに、若しくは我慢しても迷うことで
結局、難しい球に手を出して凡退
というイメージです。


イメージケース①
 我慢だ。我慢。
 あれ?絶好球じゃないか。。。
 よし、次は打つぞ!
 →難しい球に手を出して凡退
イメージケース②
 我慢だ。我慢。
 あれ?絶好球じゃないか。。。
 でも、我慢、我慢。
 →甘い球がもう一度来て、
  身体が反応して、半端な状態で打って凡退
イメージケース③ 
 もう初球から行くぞ!
 (打ち気満々で相手に見抜かれ)
 →難しい球に手を出して凡退
というような感じでしょうか。。。


33歳ですが、
パワー等に衰えはあまり感じられず、
(そもそも芯に当たっていないから)
本人の意識次第、考え方次第という気はします。


それを考えると、契約最終年と言えども、
復活することができるのか?
何ともわかりませんね。。。
本人が何かをつかまないと厳しい
というのが現実と思います。


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ところで、細かい成績を見てみましょう。
※「データで楽しむプロ野球」さんのデータを
 基に整理しています。


投手左右別の打率&出塁率については、
年によって左>右だったり、その逆だったりですね。
5年間の通算で見ると、
1~2年目で左投手の方が
右投手より大きく高かったので
左投手(打率0.273、出塁率0.343)の方が
右投手(打率0.243、出塁率0.322)より高い傾向ですが、
正直、あまり左右を気にしすぎなくていい
という印象です。


ボール球の見極め率については、
この5年間であまり変動はなく、
約69~70%と高くない値で横這い傾向ですね。
それだけ打てぬ球に手を出しているということです。
ただし、わずかの差でしたが、
今年が69%を下回って最小値でしたね。



興味深いのは
球種別の打数構成(手を出している球種頻度)
球種別打率ですね。


ストレートについては、
手を出している球種頻度が1~2年目と比べて
3~4年目に増えていますね。
今年はやや減少していますけど。
問題はストレートの打率
近3年で減少傾向にあることです。
メヒアにとっては、変化球より
ストレートの方が得意のはずですが、
手を出す頻度が多く、得意の方であり、
基幹となる球種ストレートを打てなくなるのは
全体的に成績を落とすのも当然なわけであり、
痛い課題といえます。
また今年はシュートの頻度が増しましたが、
シュートの打率は、近2年で低くなっています。


スライダーについては、
手を出している球種頻度が1~2年目と比べて
3~4年目に減少しており、
その反面、ストレートが増えていましたね。
4年目はフォークも微増
ただし、スライダーの打率は、
2~4年目が低打率になっていましたが、
今年は0.290と高くなっていました。
頻度は5年間で最小でしたが)


その他の球種については、打数の3割
フォーク、カーブ、チェンジアップに手を出しており、
それら3球種が低打率の状態にあり、
それらに手を出した時点でほぼアウトですね。
特にフォークの打率については、
0.150前後で推移していましたが、
今年は0.036と壊滅的です。


フォーク、カーブ、チェンジアップ
極力、見極めて手を出さないよう
我慢していきたい
ですね。
(まあ簡単な話ではないですが)


打球方向頻度については、
引っ張り中心ですから、
レフト方向が大半以上を占めています。
ただし、好調だった3年目(2016)
レフト方向が減少し
センター方向逆のライト方向の頻度が増しました。
その後においては、3年目と比較すると、
センター方向は変わっていませんが、
逆方向が減りつつ、引っ張りが増えてます。


カウント別打数構成(手を出しているカウント頻度)
2ストライクに追い込まれる頻度が高いのは当然ですが、
S2-B0のカウントで手を出している頻度
増加傾向にあり、今年が最大でしたね。


また今年は、ボールカウント0で
手を出している頻度が約26%というのも多すぎます。
(S0-B0、S1-B0、S2-B0の合計)
あと初球打ち(S0-B0)の打率
近2年で低下する傾向にありますね。
初球打ち打率
今年が10%以上の頻度に増えたけど
打率は0.200と最も低かったです。
初球打ちが3年目までは高打率でしたが、
今では
追い込まれたカウント(ストライク2)の打率が
1年目以降から低いままであるとともに、
初球打ち(ストライク0)も低打率という状況です。
すなわち、
我慢していても、追い込まれたら打つのが難しく、
一方、我慢できず初球から打っても凡打
というところでしょうか。
イメージとしては、
前述の追い込まれたときのイメージケース①ですね。


では、手を出しているコースはどこか?
コース別打数頻度については)
を見てみましょう。
※「データで楽しむプロ野球」さんのデータを
 基に整理しています。

手を出しているコースについては、
コース別打数頻度については
5年間で共通していることは、
真ん中から外寄りの低めボール球
結構、手を出しているということですね。


俗に言う
一発脅威の強打者対策としての
定石アウトローですね。
案の定、お約束通り、
メヒアもその策に乗せられ
相変わらず、
典型的なアウトロー嫌いですね。


低めボール球のコース
低打率で当たり前
ですから、
ストライクゾーンから
低めボールゾーンへ外れる

アウトローの変化球を
如何に見極められるか?

がカギですね。
とは言っても、アウトロー
一般的な常套対策であり、

内角に球を見せておいて
外角低めで打ち獲るなんていう
のは
基本公式のようなものなので、
メヒア以外でも、例えば木村など、
一般的に苦手な人は多く、ですよね。
ましてや低めボールゾーンに逃げる球
見極めるのは、一般的にも
そう簡単では無いですけどね。


ただし、真ん中から外寄りの低めボールゾーン
に手を出している頻度については、
今年は16%でしたが、1~2年目も15%
以前からそれほど変わっていないんですよね。
しかし、好調だった年
1年目(2014年)や3年目(2016年)を見ると
外角低めを含めてストライクゾーンの打率
低くない
んですよね。
(2016年はインハイが低いですが)
でも、今年も含めて調子が良くなかった他年は
ストライクゾーンのアウトローの打率が低いです。
ボールゾーンは打率が低くてもやむを得なく
むしろ、そのゾーンは如何に見極めるか?が大事ですが、
ストライクゾーンの打率は高めたいです。
見逃してもストライクカウントですから


そのストライクゾーンのアウトロー打率の違いが
その年の好調・不調に左右する一因になっている
可能性が懸念されます。


まあストライクゾーンでも
厳しいコースは打ちにくくて当然
ですが、
ストライクゾーンのアウトローに関して、
3年目(2016年)くらいの打率はキープしたいです。


前述したことから、
成績の詳細から見て気になったことをまとめると、
ストレートに対する打率が
 低下していることは喫緊の課題。
◇簡単な話ではないですけど、
 できる限り、低めボール球、
 フォーク、カーブ、チェンジアップは
 極力、見極めて手を出さないよう頑張りたい。

追い込まれてから粘り強くなって欲しいですが、
 せめて、初球打ち打率は高めたいです。
ストライクゾーンの打率は高めたいです。
 特にストライクゾーンのアウトロー
 (※好調年のSゾーン打率はアウトロー含めて低くない


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ところで、打撃フォームを見てみましょう。
今年のものと、好調年(2016年)のものを並べてます。
どちらもホームランを放ったときの打撃ですから、
基本的には悪い打ち方ではないわけですが。


双方の違いで大きいのは写真②のところですね。
左側の今年を見ると、右側の2016年と比べて、
構えて打撃のインパクト前に
バットを持つ手を後ろに高く引きすぎてますね。
その分、始動が遅れます。
逆に2016年は力が抜けてもう少しダラっとしてますね。
その分、球筋次第で臨機応変に対応しやすいです。


浅村が今年の開幕時に不調だったとき、
DeNA宮崎の『力を抜く独特な構え』を参考とし、
構え方を修正しましたね。


修正前は、打撃のインパクト時に
「力を入れないと飛ばない」と考えてしまい、

力が入った状態で構えていましたが、
宮崎の打撃を参考にしたら
力を抜きながらバットを構え、
打つ瞬間に力を入れる打撃に変えました。
これにより、
さらに広角に打てるようになり、
どんな投球コースでも
対応できるようになり、
キャリアハイの結果につながりましたね。


最近のメヒアも不調になっているだけに
「打ちたい!」「打ちたい!」「打ちたい!」と
意気込みすぎて力んでいることが伺えます。
その表れの一つが
構えたときのバットを持つ手を後ろへ引きすぎる姿ですね。
焦りから構えて打撃のインパクト前に
余計な力が入っているので、
打撃もガチガチになって打ち損じてしまいます。
しかし、力を抜いて構え、打つ瞬間に力を入れることで、
その力がバットから球へ無駄なく伝わり、
当然、打球は鋭くなって飛距離も増します。


またさらに気になるところは、
メヒアは左足を上げて打つわけですが、
今年(左側)の方が
2016年(右側)より高く上げています。
どこまで上げる方がいいか?本人次第ですが、
2016年の方は自然に上げているように見えますが、
今年の方は「打ちたい」気持ちが強すぎて
左足を高く高く上げているという印象
です。
まさに余計な力みが入っています。
高く上げすぎれば、バランスも崩れやすいでしょうし。


あともう一つ気になったのは、
2016年(右側)の方は、
少し上半身を寝させて打っておりますが、
今年(左側)の方は、背筋を伸ばしてしまい
上半身がおっ立った状態で打っています。
写真④⑤などを見ても
今年の方は、立って反った状態で打ち込んでいます。



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いずれにしても、
このメヒア3年目(2016年)くらい活躍してくれれば、
獅子威し打線に開いた浅村流出の
完全にではなくとも、ある程度は埋まるはずですね。
もちろん、メヒアには、
モチベーションを高め、巻き返したい意地が大事ですが、
功を焦って意気込みしすぎ、イレ込みしすぎ
力み、空回り、迷走しないように留意されたいですね。


ただし、今年後半、
尋常ではない勢いで活躍したおかわり君
年齢的な衰えに負けぬよう打撃状態を維持すること
獅子威し打線の勢いキープに大事ですね。


メヒアが復活したはいいが、
おかわり君が再び暗いトンネルに入ってしまった
では困りますからね。