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【プロ野球選手が10年生き残れる確率は?(Full-Count)】ドラフト指名選手のプロ年数毎の在籍確率の傾向は? 選手の寿命は年々短くなっている?!

プロ野球選手は
何年くらいプロでいられるのでしょうか?


Full-Countに
『ドラフト指名選手のプロ年数毎の在籍確率
という記事がありました。

プロ野球選手が10年生き残れる確率は?
在籍年数の変遷で検証
1/13(日) 11:13配信(Full-Count)

(鳥越規央 / Norio Torigoe)


10年以上プロ野球チームに選手として在籍できる確率は…
  2018年ドラフト会議で104名(育成21名を含む)が指名され全員が入団、今季よりプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせます。指名順位が高かろうと低かろうと入団してしまえば横一線でのスタートとは言いますが、指名順位によってプロ野球選手として生き残れる年数に差が生じるものなのでしょうか。また、ポジションごとの差や、高校からの入団、大学・社会人からの入団での差はあるものなのでしょうか。そこで、1993年から2008年のドラフト会議で指名された選手がどのくらいプロ野球選手としてNPB、MLBに在籍していたかの年数を分析してみました。


  まずは1993年から1999年のドラフト会議で指名され入団した選手がどれだけの年数以上、在籍していたかを紹介します。
  1993年のドラフトで入団した選手が10年以上在籍した確率は59.4%であり、ほぼ6割の選手が10年以上プロ野球選手であり続けたことがわかります。そして15年以上の在籍が3割、20年以上の選手も1割弱いたことがわかります。なお1993年ドラフトで最後に指名されたのがロッテ7位指名の福浦和也。福浦は26年目となる2019年シーズンもプロ野球選手として過ごします。
  なお1994年から1996年のドラフト入団選手はすべて引退しましたが、1997年のドラフト入団選手ではソフトバンクを戦力外となった五十嵐亮太の獲得を古巣ヤクルトが発表。今季も現役を続けることになりました。1998年ドラフト入団では松坂大輔、福留孝介、上原浩治、藤川球児、實松一成の5人が今季も選手として契約を結んでいます。また、1998年ドラフト入団の選手の10年以上在籍確率は50%、20年以上も9.5%と近年では高い現役続行確率となっています。その印象もあってか「選手の寿命は年々伸びている」と思われがちなのですが、1999年のドラフト入団選手を見てみると、10年以上在籍確率が4割と6年前に比べて大きく減少しています。両年のデータの代表値を比較しますと、
○1993年
 平均在籍年数 11.2年 中央値 11年 最頻値 11年
○1999年
 平均在籍年数 9.0年 中央値 8.5年 最頻値 7年
  と平均在籍年数が2年ほど短くなっています。
  また最頻値(最も度数が大きい在籍年数)の推移を見てみると、
1993年 11年
1994年 8年
1995年 5年
1996年 9年
1997年 8年
1998年 4年
1999年 7年
  となっており、年による振り幅はありますが、いわゆる「壁」と呼ばれる年数が徐々に短くなっている様子が伺えます。特に10年以上在籍確率が高かった1998年ですが、4年でNPBを去る選手が最も多かったという側面もありました。


2000年代に入り、選手の在籍年数は短くなった?
 では2000年から2008年のドラフト入団選手の状況はどうなっているでしょうか。
  年によって幅はありまして、松田宣浩、T-岡田、銀次、平田良介らが指名を受けた2005年ドラフト入団選手の10年以上在籍確率は50%ですが、昨季FA権を取得し移籍を果たした浅村栄斗、西勇輝などが指名を受けた2008年ドラフトでは3分の1程度しか10年以上在籍できていません 。
 99年以前と2000年以降を比較しますと、
○1993~1999年
 平均在籍年数 10.0年 中央値 9年 最頻値 5年 
10年以上在籍確率48.3%
○2000~2008年
 平均在籍年数 8.6年 中央値 8年 最頻値 4年
10年以上在籍確率41.1%


  このデータより、平均在籍年数、中央値、最頻値ともに1年短くなっています。90年代は5年目がプロ野球選手としての「壁」だったのが、2000年代では4年目が「壁」になったと言えるでしょう。10年以上在籍している確率も48%から41%に減少しています。


 これには様々な要因が考えられます。
○1999年より社会人野球チームに元プロ野球選手の入団が認められるようになった
○2004年に「プロ野球再編問題」が発生
○選手会側のセカンドキャリアに対する意識改革
○海外リーグや独立リーグへ


 現在のプロ野球運営においては、新陳代謝を活性化することでチーム力を向上させようという機運が高まっています。合同のトライアウトに注目が集まっているのもその一環でしょう。また選手のセカンドキャリア支援に力を入れる球団も現れてきています。そのことで、選手としての在籍年数が短くなってきているとも考えられます。


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直感的な印象としては、
年々、身体の維持管理等の技術も進化しているので、
「選手の寿命は年々伸びている」という気もする反面、
逆にプレー技術の進歩で高度化することにより、
高レベルの戦いになる分、
それに対応できる年齢層も狭まる
(衰え始めるとついていけなくなる)
という観点から
「選手の寿命は年々短くなっている」という気もする
わけですが、上記記事のデータによると、
選手寿命(年数)が短くなっている傾向
という集計結果が出ています。


その要因については、様々であり、
相関等の統計処理までは行われていないので
明瞭ではありませんが、
記事の中では、
○1999年より社会人野球チームに
 元プロ野球選手の入団が認められるようになった
○2004年に「プロ野球再編問題」が発生
○選手会側のセカンドキャリアに対する意識改革
○海外リーグや独立リーグへ

などの面が挙げられており、
新陳代謝を活性化することで
 チーム力を向上させようという機運が
 高まるプロ野球運営。
◇選手のセカンドキャリア支援強化
などがコメントされています。


確かに上記にある
社会人チームへの元プロ野球選手の入団なども
ある意味で、
元プロ野球選手のセカンドキャリア充実化の一環となり、
昔と比べると、
プロ野球を辞めた後の就職先が充実してきた
ということは言えるかもしれませんし、
その充実傾向は良い傾向とも言えます。
(まだまだ不足しているかもしれませんが)


ただ、在籍年数の減少傾向の要因については、
単純に考えた場合、
00年代のドラフト指名(入団)人数が
90年代より増えているからという気がしますけど。


プロ入りする人数が増えれば、
成功者への道は、
成功する確率が低減するさらに狭き門となるので、
夢破れて球界を去るのも昔より短命になりやすい
といことが自明と言えば自明の理でもあります。


ちなみに、
下記はドラフト指名による入団人数の経年変化です。
(入団せずは含まず)

一球団あたりの制限は撤廃されて
最大指名人数は 全体の合計が120人までとなったり、
2005年以降は育成も含まれたりするなどにより
2000~2008年の方が1993~1999年より、
指名される(入団する)人数が増えています。

期間平均人数で考えると
2000~2008年の方が約89人と
約71人の1993~1999年より約25%増です。


まあ2008年以降は、
日本以外のプロ野球選手や国内の独立リーグ選手を
除きます
が、
12球団合計で120人以内(育成選手を含む)のままなので
総人数も頭打ちにはなりますが。。。


一方、球団数はもちろんのこと、
1軍登録人数も大きく変わっていません。
(一軍40人でベンチ入り28人というときもありましたが)


もちろん
育成枠の方が成功率が低い云々とかありますが、
単純に人数だけで考えても、
入団人数が増えているのに対して、
1軍の席数数は大きく変わっていなければ、
当然、競争が激化しているので、
(それだけ戦うレベルUPもあるかもしれませんが)
その席に座れぬ夢破れる選手も多く、
また支配下枠70名の人数制限も
大きく変わってないこと考慮すると、
新人選手が増えるならば、
当然、戦力外等でNPBを出て行く選手も増えます。
 ※容器の大きさは同じですから、
  毎年、ほぼIN≓OUTなら、
  当然、INが増えれば、OUTも増えます。
  メジャー等は極僅かな人数ですから。


人数だけを単純に見ただけでも
そのような背景から、00年代の方が90年代より
上記記事のような選手寿命が短命化する傾向
が見られても不思議ではありません。


まあ、このように人数が増えたことを鑑みれば、
やはり、元プロ野球選手のセカンドキャリアの
さらなる充実化喫緊かつ重要な課題ですね。


選手会では、ソフバン系列企業の
SBヒューマンキャピタル(株)などと連携して
セカンドキャリア充実化を図る取組に努めています。


僅かでしょうけど、GG佐藤も実家の会社に
元プロ野球選手や元独立リーグ野球選手を
入社させたりして貢献していますね。


トラバース CM 30s
座右の銘は
「4回戦力外になり野球人生は傾いたが、
お客さまの家と人生は傾けさせません」らしいです。


もちろん、
別の世界で成功されている方も多いです。


ところで、
毎年、フェニックスリーグに参加した
若手プロ野球選手を対象に
セカンドキャリアに関するアンケートが行われています。


今年(2018年)の結果について、
引退後の生活に不安を感じている選手は約62%でした。
(やはり不安の要素は収入面が約74%です)
ただし、
引退後の生活に不安を感じている選手
過去の結果と比べると、減少傾向でにあります。
ただし、まだ6割以上が不安ということですから、
まだまだ改善途上というところでしょうか。


ちなみに、
「引退後にやってみたい仕事は何?」
の問いにおいては、
2017年までは野球関係が上位でしたが、
前回の2018年10月の結果では
「一般企業・会社員」
最上位にランキング
しましたね。
(比率としては、15%程度)
もちろん一般企業と言っても
様々な職種があるわけですが、
「野球以外でもOK」という
現実的な考え方も多くなってきた
ということでしょうかね。