下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【A班春キャンプ紅白戦(南郷)】今年初の実戦練習の紅白戦。張り切り一年生らの活躍目立つ。将来が楽しみになりそうな片鱗を魅せてくれる。一方で伸び悩む若手投手の諸先輩方の方は不安残す。あと来年の主将流出危機まで時間は無いけど、現時点で秋山以外で1番打者に置くのはやっぱり早計と思う。確かに、まだ今の2月の寒い時期に仕上がってピークになっている必要はないけど(今ピークは逆に困る)。でも守乱はダメね (`ε´)

A班春キャンプの紅白戦(南郷)が行われました。
早いもので、もうキャンプも佳境に入っております。


試合は8イニング制で
打者はDH無しの野手8人で行っており、
今日のスタメンは、次のとおりでした。


紅組に関しては、
秋山が3番センターを予定していたそうですが、
秋山が熱発で休養となり、
中村以降の打順をそのまま繰り上げたので、
木村が4番に入っています。
またセンターに鈴木が入り、
駒月がレフトのスタメンに。
一応、5回裏には駒月が捕手になって、
外崎がライトに入り、金子一がセカンドに。
木村がセンター、鈴木がレフトに入り、
中田が捕手から一塁手へ移動しました。


A班も人数ギリギリですからね。
まあある意味、ポジションの融通性が効く、
ということでもありますが、
故障リスクが心配です。


投手の方は、
報道されていた多和田は明日の登板予定
紅組が本田、白組が今井の先発となり、
紅組は本田2回→野田1回→増田1回
 →松本航2回→大将2回と、
白組は今井2回→武隈2回→平井2回
 →泰雄2回とつなぎました。


結果は次のとおりです。


白組の投手陣が紅組を完封リレーで抑えました。
全般的には、松本航、山野辺、佐藤の
張り切り一年生らの活躍が目立ちました。
ただ、良いことばかりではなく、
課題も多く残しましたね。
確かに、今の時期は、
まだ実戦練習が始まったばかりの早々の寒い時期
であり、各自で個々に試したいことを含めた課題もあるので、
やむを得ない面もあるわけで、
逆に今の時期に仕上がってピークでも困るわけですが、
特に伸び悩む若手投手の諸先輩方にとって、
制球力の大きな問題に不安を残す結果となりました。
もちろん、若手打者等にも課題がありますが。


1.投手陣
【1~2回】
序盤の1~2回に関しては、
今井と本田の実力差が
大きく目立って露呈されましたね。


今井の方は、
1回表、先頭の外崎に対して
力みから抜けまくって制球が乱れたり、
2回表の二死二塁の場面から、
指に引っ掛かって制球が乱れて
指を気にするような様相を見せたりして
まだ仕上がり途上という投球でした。
そのあたりは、
開幕までに仕上げていけばいい、と思います。


ただし、今井に関する課題は、もともとから
通年で毎試合長く投げられるスタミナ強化、
制球力向上一発病克服ですね。

それ故に、
当然、制球力の課題はまだまだ残ります。


でもストレートは走っており、
仕上がって行けば、
全般的に昨年同様に通じるでしょうね。
※今井:2回35球無失点、2奪三振
    1被安打、2与四球


問題は本田の方ですね。
今井と同時に投げていただけに
差が顕著に露呈されましたね。


1回裏、先頭の金子侑には、
強い打球を打ち込まれますが、一ゴロで処理し、
次の山野辺には、
おかわり君が三塁線の打球を
バックハンドで捕球する
ものの、
悪送球で出塁を許します。
そして、一死一塁の場面で
次の森にはボール球が
3球続いてカウントを悪くし、
4球目は森が振り急いでファウルになるけど、
球は甘い高めの長打コースであり、
結局、5球目を外して歩かせます。
続いて、山川には高めを弾き返されて
一死満塁のピンチに。
一応、続く栗山には
逆球となる内角ストレートで詰まらせますが、
次のルーキー佐藤には
外角高めの甘いストレートで
左中間突破のフェンス直撃となる
2点タイムリー二塁打を放たれて
先制点を許します。
次の愛斗には、
駒月の好捕球に助けられますが、
相手が一線級だったら、
さらに炎上していた懸念が残る甘い高めでした。


さらに続く2回裏には、
金子侑右飛で抑えますが、
打球は深々と持って行かれており、
山野辺に真ん中のカーブを
タイミング合わせて思い切り叩かれ、
三塁線強襲の左二塁打を打たれ、
次ぎの森には、
一二塁間を鋭く抜ける適時打を放たれます。


結局、今日の本田は、
2回36球4失点、4被安打、1与四球でした。


表に投げた今井と見比べると、
どちらも体の線が細く、
球質は軽い方であるわけですが、
今井の方はスピンが効き、
詰まらせたりもしていますが、
本田の方は球がもの凄く軽く、
おまけに、
走者を置いてから制球も乱しやすく、
雲泥の実力レベル差を露呈しましたね。
1回裏、駒月の好捕球により
愛斗には左飛で打ち獲りますが、
打球は甘い球を持っていかれました。


本田は、ヒゲをはやして
貫禄を醸し出しています
が、
この先も厳しいかもし得ません。


【3~4回】
白組は武隈が、紅組は野田、増田とつなぎました。


武隈については、
2回28球無失点、無被安打、1与四球でした。
感想としては、
まだ本調子でなく制球が乱れましたが、
一応、ノーヒットで抑えた、
まあこれからというところ、でしょうか。


問題は、今年の武隈の使い方ですね。
例年通り、中継ぎで使っても良いし、
先発駒不足の問題もあるので、
先発で使っても良いタイプです。
どちらで使ってもいいわけですが、
使い方をしっかり決めて使って欲しいです。
 中継ぎと決めたなら中継ぎとして、
 先発と決めたなら先発として。
昨年、不振に陥りましたが、
その一因として、
中継ぎ&先発の両刀狙いで
結局、準備がどっちもつかず

になったこと
は否めません。


一方、野田&増田は
ともに10球で三者凡退に抑えました。
野田は、まあ上々であり、
増田は、まだ制球バラつきあり、
変化球は相変わらず微妙ですが、
ストレートは走っていました。


【5~6回】
この2イニングは、
紅組の平井白組のドラ1松本航
投げ合いました。


平井については、
6回二死の場面で15球目以降、
急に制球を乱すことになりますが、
最後は、高めスライダーで
球筋を読み間違えた山野辺から
半端なスイングの空三振を奪って締め、

結果として、
2回25球無失点、1与四球で凌ぎました。


前述の武隈、野田、増田、平井については、
今後の仕上がり次第ではありますが、
今年も働いてくれるでしょう。
そうでなければ困りますが)
ただし、ヒースやKマートらも含めて
シーズン途中でへばらないよう
上手くスクラムを組ましながら
中継ぎ陣を運営して欲しいですね。
一応、平井が『今年は70試合登板』を
目標にしており、志高いことはいいのですが、
むしろ70試合も登板せずとも、
『失点を許さない』という結果の方に
こだわって欲しいです。


さて、今日の5~6回において、
顕著に目立ったのが
ドラ1松本航の投球でした。
まさに外崎、源田、中村らを相手に
上々の実戦デビューを果たしました。


5回表は、外崎、源田が
初球に手を出して凡打しましたが、
2回を17球で連続三者凡退で凌ぎました。


特にストレートは力強く重く見事であり、
5回表でおかわり君から見三振を奪った
4球目は、外角低めにズバッと一杯に決め、
外崎、源田、木村らを相手に詰まらせました。


ゆったりした二段フォームで
腕を速く振り切って投げるので
相手打者もタイミングが
とりにくそうですね。
まあ、ルーキーであるだけに、
慣れぬ長いシーズンで疲労も蓄積し、
壁にもぶつかるでしょうから、
一年目は茨の道が続きますので、やはり
上手く行けば『嬉しい誤算』程度で考えます。
それは、山野辺らにも同様のことが言えますね。


今年の西武は、
ルーキー頼みの雰囲気が濃いですが、
本来なら2年目以上の先輩方が頭角を現さねば、
チームは窮地に追い込まれるのは時間の問題
です。


しかし、ドラ1松本航については、
かなりの存在感のある
本格派タイプであり、
(もしかしたら多和田以上?)
もの凄く楽しみな大投手になりそうですね。
少なくとも来年以降は
多和田や今井らとエースの座を競える器
という印象も感じさせました。


ただし、まだ未知の部分もあります。
問題はクイックのときどうか?
走者有りの場面での投球も見てみたいですね。
ゆったりした二段フォームで
腕を速く振り切って投げて

相手打者のタイミングを狂わしてますが、
クイックのときには、
その効果が活かせないので。


今日はそのような場面にはなりませんでしたが、
登板前の投球練習でクイックで1球投げたとき、
球が抜けたような感じになっていましたね。
また最後に駒月へクイック気味で投げて、
中飛に抑えましたが、
捕らえかけていましたね。
もう少し見てみたいですね。


【7~8回】
最後の2イニングは
大将と泰雄の左腕が投げ合いました。


大将は2回27球 無失点 1与四球とまずまず
泰雄は2回47球 1失点
2被安打、3与四球とボロボロ
でしたね。


まず大将については、
年末からオーストラリアに修行に行き、
ずっと休まず練習を続けてきて、
今日は結果的に抑えましたが、
荒球を武器に絞り込ませなかったことが大きく、
根本的な課題である制球問題
昨年からあまり改善できていない
ような印象を受けました。


特に8回表、最後の二人(木村、鈴木)は
打ち損じてくれましたが、
おかわり君へ、ぶつけそうな球を投げた以降は、
ストライクを意識しすぎて抜けまくっていましたね。


大将の場合、投球フォームが
上体をひねり過ぎになっており、

しかも、
頭が大きく上下にブレれ、
無駄な動きも大きい
ので
投げる球は暴れてしまい、
制球面が危うくなりますね。


ただ、問題が深刻なのは泰雄の方ですね。
もともとから制球力に大きく課題を有しています。
今回の春キャンプでは、昨年の十亀のように
二段モーションを意識しながら試しているようですが、
制球がバラバラであり、
登板した7回表は、いきなり先頭の森には
ストライク入らずの与四球で走者を出し、
クイックになってからは雑になっており、
7回表、栗山や佐藤を抑えますが、
簡単にカットされており、
8回表は、
先頭の愛斗に甘い初球を打ち込まれると、
山田にはストライク入らずの与四球、
山野辺には真ん中ストレートを
左中間にタイムリーを打ち込まれ、
森も制球乱が続いて歩かしてしまいます。
最後は満塁のピンチで
山川、栗山から空三振を奪って
1失点で凌ぎましたが、
正直、今井や松本航らと比べて
実力差を感じさせたことを否めませんでした。


今年は台頭するのに
最大のチャンスが到来しますが、
このままではそのチャンスを活かすのは
厳しいかもしれませんね。
二段云々で誤魔化すのではなく、
フォームを根本からしっかり見直し、
雑にならぬよう投げて欲しいです。


今日は、
ドラ1松本航への期待感が目立ちましたが、
一方で、本来なら頭角を現さないとならぬ
本田、泰雄、大将らの
伸び悩む若手投手の諸先輩方の方に
不安を残しましたね。


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2.野手陣
今日、1番打者には
外崎、金子侑が試されましたね。
しかし、外崎は4タコ、
金子侑は5タコに終わりました。
1番打者には出塁率が大事ですから、
4タコ、5タコはアカンです。


確かに来年、秋山が流出する大危機に備えて、
秋山以外で1番打者を育てる(経験させる)ことも
大事
ではあります。
しかし、秋山が1番のとき
秋山以外が1番のときでは、
相手投手の嫌がる度合いが違いすぎますし、
現時点ではその余裕はありません。


一方、どんな投手にしても死角になりやすいのが
立ち上がりとスタミナ切れのとき
です。
立ち上がりには、1アウトを奪うまでは、
僅かでも何らかの不安はある
わけであり、
相手投手にとっては、
その不安を抱える立ち上がりで、
迎える先頭打者が秋山であるか、

否かは大差があります。
そもそも打順が最も響くのは初回ですから、
1番打者としての働き
最も大事なのが立ち上がり攻略
にあります。


もし外崎や金子侑など秋山以外の打者に
秋山後任の1番打者として育てるならば
1番打者で大事なのは出塁率ですから、
その候補者が何番を打とうが、
今年は、まず出塁率をとにかく高めること
目指させて、
出塁率を最も高めた者
来年、秋山の後任の1番打者を任せたい
ですね。
すなわち、
秋山流出危機まで時間はありませんが、
現時点では秋山以外では役不足で早計であるから、
まず結果(出塁率)を出させてから任せたい
ところです。
本気で『連覇』『日本一』を
目指すなら、
いっそうにそうすべきと考えます。



山川については、初回の1打席目、
2球目の甘い高めの絶好球カーブ
振り急いで手を出してしまい、バットが折れて
ギリギリポール際のファウルになりました。
しかし、次の3球目の高めストレートには、
ホームランを強引に打つことはせず、
弾き返して中安打をきれいに打ち込みました。
山川の場合、
ホームランへのこだわりが強く、
当然、ホームランを狙っており、
それを公言しまくっていますが、
常に状況に応じた打撃をする柔軟さがあること
が長所
でもあり、
それが冷静にできているときは大丈夫です。


逆におかわり君は、
打撃も守備もさっぱりでしたね。
1打席目の空三振はいつものパターンで、
3打席目の松本航にやられた見三振は、
最後、外角低め一杯に決められたストレートに
審判に「ストライクなの?」と
ゴネる見苦しさを出してしまいした
(まあこのゴネるのは前々からの習性ですけど)
まあ打撃はしょうがないとしても、
守備のミスは頂けなかったですね。


1回裏、山野辺の打球を
三塁線バックハンドで上手く捕球するものの、
悪送球で出塁を許してしまいました。
また8回裏、
おかわり君が弾いた金子侑の打球
結果的にカバーに入った源田が上手く処理して
金子侑を遊ゴロに仕留めました
が、
やはり、おかわり君が
しっかりと捕球してあげないと厳しいですね。


確か、おかわり君、昨年の紅白戦でも
山田のファウル打球を落球していましたよね。。。

(`ε´)気合いいれんかい!!


ところで、今日は打撃面でも
山野辺、佐藤のルーキーが活躍しました。
山野辺は5打席2安打1打点
佐藤は4打席1安打2打点でした。


山野辺について、
安打になったのは本田や泰雄の甘い球でしたが、
しっかりと打ち込んでいました。
また2打席目は中飛に終わりましたが、
増田の低めストレートをしっかり捕らえており、
しっかり球筋が見えていること
が伺えました。
守備では源田にはかないませんが、
打撃面は源田の1年目より
ポテンシャルが高そうですね。


一方、佐藤については、
1打席目、左中間突破のフェンス直撃の
タイムリー二塁打を放ちましたね。
まあ、本田が甘い球を投げて
軽くもって行かれったことが問題でもありますが。
でも、今日、佐藤を見て魅力に感じたのは、
速く鋭いキレのあるスイングですね。
将来性が楽しみです。


新人が活躍する一方、
愛斗、鈴木、山田、金子一らも注目の対象です
愛斗は最後に8回裏、先頭打者として
初球を叩いて左安打を放ちました。
一応、金子一は1打席目を四球で
山田は3打席目がユニにかする死球、
4打席目が四球で歩きましたが、
それ以外はパッとせずでした。


彼らは積極性思い切りの良さが売りでありますが、
彼らの成績を見たとき、最も気になるのは、
ボール球の見極め率の低さであり、
それが安定した成績(打率や出塁率)に
つながらぬ大きな一因になっています。
1軍戦において、
金子侑や木村を見ても
見極め率が70%は超えているのですが、
彼らは70%を下回り、
ぶんぶん振り回すメヒアより低い
です。
すなわち、愛斗らにおいては、
積極的に振りに行くのはいいが、
球筋をしっかり見ていないで
振って凡退している
という問題を抱えています。


まあ今日、山田や金子一は四球を選びましたが、
正直、今日は、投げた投手
どちらもストライクが入らず自滅型
(金子一にはB3S0から4球目にストライク入りますが)
だったので微妙なところですが、
初球や2球目で凡退もしています。


特に、今日、その懸念が最も見られていたのは、
1安打を放った愛斗ですね。
1打席目は3球で左飛、
2打席目は2球で遊ゴロ
3打席目は初球で三ゴロ、
4打席目は初球で左安打です。


例えば、2打席目、
初球は外角低め一杯だったので
我慢したというより手が出なかったわけですが、
次の2球目は
低めに外れているストレートのボール球でしたが、
それに手を出して引っ掛けました。
低めのボール球は打っても凡打になりやすく
打つのは難しい
から、見送りたいわけですが。


やはり
愛斗、鈴木、山田、金子一らが活躍したいならば、
球をしっかり見極めよ!
が最も喫緊な課題
であり、
その課題をクリアできないと
今以上の成長は見込み薄

と考えます。



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さて、明日も紅白戦を行って、
来週、高知へ移動ですね。


もちろん、
まだ実戦形式を始めたばかりですから、
開幕までしっかり仕上げて欲しいですね。