下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

6/19開幕を目指して各球団が動き始めているが。。。先行事例となる台湾や韓国を見てみると・・・

さて、明日から西武は練習を再開します。

西武は18日から投手、野手合同の分離練習を開始
「投手が打撃投手」など、より実戦的な練習可能に
5/17(日) 5:30配信

 西武はあす18日から球団施設を利用し、投手、野手合同の分離練習を開始すると16日、発表した。若手組が午前、ベテラン組が午後と2組に分け実施する。4月6日の自主練習以降は、基本的に投手と野手に分かれ、午前と午後の計4班で練習を続けていた。
 球団関係者は「現段階では当面の間、この形で分離練習を行いますが、若手のみ、ベテランのみで終日練習を行う日も設定するなど、いろいろな形の練習形態を加えていく案が出ています」と話した。これにより、ナインは投手が打撃投手を務めるなど、より実戦的な練習に取り組むことが可能となる。さらに首脳陣、スタッフも加わる。辻監督はベテラン組の練習をチェックするが、スタッフの協力も得ることで、練習の強度も一段階増すことになる。
 分離練習以降は3勤1休も検討。また、ナインが分離練習に向け準備を行うため、きょう17日を自宅待機から自主練習に変更することも発表された。


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「6月19日の開幕」の可能性が出てきているため、
広島など他球団も練習し始めるムードに入っています。


当然、本当に6月19日の開幕をすることを前提にするならば、
自主練習からチームでの合同練習に
「もう移行し始めていない」と
さすがに準備不足となる
懸念が高まりますね。


まだ普段通りの練習ができるなら、
3月までにある程度、状態を作っていましたから
残り1ヶ月くらいで何とかなる気もしますが、
今回に限っては、
合同練習といえども、普段の練習と比すれば
分離練習、3勤1休、実戦練習不足と
普段より練習も満足いくものではないから、
残り1ヶ月で準備不足にならないか?

という懸念は残りますね。


また他県は「緊急事態宣言」を解除していますが、
埼玉県はまだ「緊急事態中」です。


もちろん「緊急事態中」ですけど、
「万全の対策」を講じての練習でしょうが、
東京都と埼玉県の移動もあるわけですから、
冗談半分で言いますが、
それなら密を避け「万全の対策」を講じれば
パチンコもOKじゃん!サーフィンもOKじゃん!
なんていうことを言うことにも
少しは正当性を促す手助けにはなりますね。


まあ、実際には、運動はOKなので、
今でも狭山湖・多摩湖周辺には
沢山の人が集まって、ジョギング等をしていますけど。


ただ、野球界の方も
開幕するには、
「緊急事態宣言」解除を前提
に考えているでしょうから
試合に関しては、
無観客とはいえ「緊急事態」状況下での開催はない
でしょう。


開幕は『「緊急事態宣言」解除をした場合』
ということが最低限の条件付き
となるでしょう。


そこで、やはり問題は、
①普段と比して不足がちな練習で
 開幕へ準備不足のまま突入しないか?
②もし感染者が発生したら

 そのときはどうするのか?
 特に開幕以降ですね。
 開幕前に発症したなら
 開幕日がさらに延期するだけなので
の2点ですね。


①に関しては、試合数が減りますから、
どの球団も開幕ダッシュは欲しいところですけど、
準備不足のまま突入すれば、それも厳しく、
さらに負傷者が続出したら
ただでさえ、
赤字を膨らます無観客でやっているのに、
踏んだり蹴ったりになりますね。


まだ観客を入れてのゲームなら、
収入が確保できる
ので、
そこで負傷者続出しても、
最下位が続いたとしても、
少なくとも経営的にはプラスになるから、
まだ「試合をやる価値」は全球団にあるわけですが。


②に関しては、
もし新感染者が発生したら、
その球団は検査必須になって戦線離脱
(場合によっては、一軍&二軍総入れ替え)
または、シーズンそのものが中断となるわけですが、
そうなると、
「一体、このシーズンの位置づけって何?」となり、
「一体、この戦っていることの位置づけって何?」となり、
勝敗等を含めた成績の「価値」も良くわからなくなりますね。


これらに関しては、本題に関わってくるのですが、
とりあえず置いておいて、再び後述しますね。


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ところで、台湾と韓国は、既に開幕しており、
ある意味で、NPBやMLBにとって、
参考となる先行事例になるわけですね。


ちなみに、台湾や韓国はどうなっているのか?


台湾は先月4月12日から無観客で開幕し、
5月8日から1球場当たり1000人制限にして
観客動員が可能になっています。


ただし、状況に応じて
その制限人数を引き上げる方針であり、
現在、2000人と制限を緩めるとか。


でも、もちろん、
台湾政府から外出禁止令が出た場合
選手らチーム関係者に感染者が出た場合には
リーグは中断されることになっています。


台湾のコロナに関する状況については、
累積感染者数&死者数は次のとおりです。
(比較の意味で日本の状況も併記します)


10人単位で考えれば、変動をしていますけど、
4月突入時が350人程度から5月13日に440人程度です。


人口100万人あたりの感染者数なら
ここ2ヶ月間で10人以上20人未満
というところで
累積感染者数は横這傾向が
低いレベルでずっと続いています。


累積死者数も、
感染者数と同様に横這傾向ですね。


日本と比すれば、ケタが違います。


台湾の場合、コロナ問題に関して、
世界的に見ても、
現時点まででは『勝ち組』と言ってもいいでしょう。


そこは『勝利宣言』をしたニュージーランドも同様です。
ニュージーランドも格差社会ですが、
早期に、かつ徹底的に策を講じたので酷くなりませんでした。


すなわち、台湾やニュージーランドの場合、
①国外からの感染濃厚者の入国を制限
 (コロナ菌を入れない)
②国内での接触を制限

 (コロナ菌の増殖を防ぐ)
早期に、かつ徹底的に行い、

(「かつ」に意義がある)
感染対策の重要な基本戦略である
『先手必勝策』に成功したわけですから。
両国とも、
現時点まででは『勝ち組』と言ってもいいでしょう。


ただ、台湾の場合、
「飲食店は普通に営業」していたらしいですね。
もちろん、
間隔をあける、消毒液や透明の仕切り板の活用など
コロナ対策は図っていたようですけど、
やはり、早期かつ徹底的に策①を講じたことで
感染状況も低レベルのまま抑えたこと
「コロナ菌を入れない」が大きかったんでしょうね。


一方、英国の場合、
感染免疫策を講じようとしたけど、それが最初から失敗し、
その後、②の対策でロックダウンを図りましたが、
その策を講じても
「とき既に遅し」の爆発的な感染が既に生じており、
ロックダウンも『後手対応』になりましたね。
そのほかの欧米も、同様でしたね。


欧米の場合、
「ロックダウンは効いていない」という見方もありますが、
既に爆発的感染が生じてからですから、
『後手』対応
ですので、台湾やNZとは事情が異なります。
「早期に」が抜けている中で「徹底的に」やりましたという感じ)


それでも効果がゼロということはなく、
最近は、各国でピークが過ぎているような面もあって、
世界的に『制限解除』ムードが高まってはいますね。


まあ、米国の場合、先週の情報ですけど
NYは低減しているが、
NY以外は増えているという傾向になっていたところ
はありましたが。


日本の場合、欧米と比して「強制力」はないですが、
まあ、目指す数値までの低減には至らなくても、
「緊急事態宣言」を講じた策の効果として、
爆発的な感染までには至らなかった
〇北海道のような第二波の問題はあるにしても
 ピークが過ぎる状態に落ち着いてきた
ということは挙げられるでしょう。



台湾やニュージーランドと
他国を比すると、各国の諸事情はありますが、
しっかり早期にかつ徹底的に策を講じ
『先手必勝』すれば
後々の策も大掛かりにならず、
被害(感染&経済とも)も小さく済むわけ
ですが、
後手に回れば、
策は大掛かりにしなければならなくなり、
しかも、その策の効き目は鈍く、
被害(感染&経済とも)も大きくなる


まあ、当たり前の現象というところですね。


さて、台湾の話に戻しますと
台湾の場合、
何故、対策を早期にかつ徹底して打つことができたか?


確かに、前々から言われているのが、
SARSの経験を活かすことができた
ということはあるようですね。


そして、
手を打った時期が早かったということが1つありますね。
上記記事では、
中国当局が1月20日「ヒトからヒトへの感染」を確認すると、
台湾は直ちに「中央伝染病指揮センター」を立ち上げたとのこと。
日本が「感染症対策本部」を設立したのは1月30日であり、
この差はたかだか10日ですが、決して小さくないです。


というか、
コロナに関する情報入手が早く
中国という国を信用していなかったこと
(中国の情報を鵜呑みにしないこと)
中国の場合、裏に何かあると考えたこと
が大きいですね。


昨年末には、武漢でのコロナ発生の情報を得て、
WHOと中国へ警笛を鳴らしました。
その警笛は無視されたわけですが、
台湾自身は、中国という国を信用することなく、
①国外からの感染濃厚者の入国を制限
 (コロナ菌を入れない)

を早期に開始しましたね。


また春節の時期は、
人と会わないよう注意喚起を払ったようですね。

※日経新聞 令和2年4月18日朝刊


一方、日本の方は、
中国人観光客に観光等の経済を依存しており
(台湾も中国への経済依存は同様ですが)
春節の時期
中国観光客の入国に手を打たず
ざる状態で受けいりまくった
ので、
当然、①策は大失敗に終わり、
もう国内では
コロナ菌が次々へと持ち込まれましたね。


台湾人から見た日本への印象は『先冷後熱』
最初は冷たく後に熱くなる、
「最初は無関心なのに後から慌て出す」
という印象があった、という報道もありましたね。


まあ、春節時のコロナ菌の襲来時は
『非情になって徹底的な入国阻止の先手打つべし』
だったということが
日本でも次への教訓になったということですね。


あとは、台湾の場合、
医師出身の閣僚が多かった、
ということも功を奏したらしいですね。


そのほか諸々あるようですが、
詳細は、上記記事を参照ください。



まあ、コロナ低減の初動策はもう過ぎた話なので、
こちらとしての興味の焦点は、
(1)開幕時のコロナ感染状況は?
(2)制限解除後の対応は

   どうやっているのか?
になりますね。


(1)に関しては、前述したグラフに示した通りであり、
人数の差は置いておいて、
感染者数も、死者数も累積で
しばらくの期間を横這い傾向で
安定して推移していること

(安定して増加が抑えられていること)
開幕する条件に大きな要素になりますね。


その「しばらくの期間」をどの程度にするのか?
台湾の場合、現時点では2ヶ月程度になりますが、
そこは吟味が必要でしょうが、
日本は台湾と比して
台湾ほど安定状況にはまだ至っていない

というところでしょうか。


真ん中の「100万人あたり感染者数」グラフを見ると
4月末以降は「横這い傾向」が見られていますが、
縦軸は「対数グラフ」であることに留意は必要です。


それでも、
日本でも「増加」を抑えてきており
光が見えていないわけではない、とは思います。


ただ気になるのは、
死者数が増加し続けていることですね。
ここは韓国との差にもなってきますが。
死者は高齢者がほとんどという傾向ですが、
源田は大丈夫でも、辻監督も60歳を超えていますからね。


そして、一番関心が高いのが
(2)制限解除後の対応はどうやっているのか?
ですね。
コロナ菌の特性を鑑みて、
これは大いに参考となる先行事例になると思います。


今はだいぶ状況が落ち着いている台湾ですが、
それでもだいぶ注意は図られているようですね。


例えば、子供らも通園・通学をしているようですが、
給食を食べるときなども、こんな状況みたいですね。


解除へ展開しているフランスも、
学校に関して、
距離を保つ、生徒数の分散等もやっていますが、
興味深かったのは、
子供らのすれ違いを避けるために
『廊下は一方通行にする』
というようなことまで、
国のマニュアルに記載してやっています。



このコロナは高齢者の死亡が多いわけですが、
アメリカでは子供らの「川崎病」への転換
要は、コロナ感染から、
「川崎病」と似た多臓器系炎症疾患を発症して
ICUを必要とする子供らが増えているらしですね。


老人の場合も体力が若者より乏しいわけですが、
子供らも体力は大人より乏しいわけなので、
「子供らは大丈夫」とも言いにくいですね。


上記は5月7日放送の情報で
NY州で64名に至っているとの話ですが、
5月13日時点で
5月13日のクオモ州知事の最新の発表では102人とか。


まあ、制限解除後も、子供らに対しては、
細心の注意を払うのは当然
でしょうね。


一方、台湾野球の方の対策は?
観客入場時の実名報告、席間隔を空ける、マスクをつける、
サーモグラフィーによる検温、徹底した消毒、
水分補給以外の飲食禁止、事前に健康状態の申告
関係者は検査も適切に受ける、試合中は唾を吐く行為、
噛みタバコや、ヒマワリの種を口にする行為の禁止などなど


まあ、それでも乱闘はあったようですけど、
声援はマスク越しになら大丈夫みたいですね。

そして、野球界で発生すれば、
即、一時中断ということですね。


まあ、目新しい対策、斬新な対策は見られていないようですが、
また難しいことをやっているわけではなく、
単純な策(感染特性を鑑みれば当たり前の策)ばかりですが、
基本的には「ちゃんとする」が大事ということであり、
台湾のコロナの状態は
だいぶ落ち着いているにも関わらず
制限解除後も策は
意識しながらちゃんとやっている
ということですね。


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一方、韓国は5月5日から無観客で開幕しています。


韓国の累積感染者数&死亡者数です。


韓国の場合、
国外からの感染濃厚者の入国を制限
 (コロナ菌を入れない)は失敗
しましたから
 感染者数や死亡者数はかなり多くなっていましたが、
国内での接触を制限
 (コロナ菌の増殖を防ぐ)はかなり強化して行い、

増加者の頭打ち、横這い傾向
早めに訪れ、その傾向も1ヶ月以上安定していますね。


一度、感染したら抗体ができるので
二度目は感染しにくい、という
感染症の一般的な話が出やすいわけですが、
先月半ばにおいて、韓国では、
二度目に再陽性となる者が続出したという報道がありましたね。


ただし、その後、韓国の研究機関の調査によると、
再陽性の判定が出たのは、
感染力がなさそうなウイルスの微細な断片が
患者の体内に残っていた
ためであり、
その結果は、実際には「偽陽性」だった
とのことが発表されましたね。


まあ、「そりゃそうだよね」という感想です。
インフルエンザにしても、何にしても、
「陰性」と判定されても、
体内に「ウイルスの微細な断片」が残ることはあるので、
検査結果がそれに反応してしまう
というのは当然ですね。


知りたいのは、
『一度、感染して治った者』が体内に抗体ができるので、
外部の菌と接しても『二度目の感染』はしにくいのか?

ですね。
インフルエンザも型が違えば2度でも感染するわけですが、
『二度目の感染』はしにくいのならば、
「感染免疫策」は6割以上の感染者が必要になるから
その策までは難しいですけど、

阪神の藤波など、
感染して元気に戻った者は
感染者のお世話など医療ボランティアに行くことなどが可能

となりそうですね。


もちろん、
医者や看護師のような免許が必要なものは無理ですけど、
感染者のお世話ができるなら、
人手も増えるし、そこにビジネスも展開できるので、
一つのメリットにはなります。
(人道的な話は出てきますが)


まあ、新型コロナウイルスは抗体のつくり方が弱い
という傾向がそれを難しくしていると思いますが。


話を韓国に戻しますと、
上記のような騒動もありましたが、
それでも累積感染者数や死亡者数は
横這い傾向で推移していきましたね


すなわち、開幕する頃までは、台湾と同様に
感染者数も、死者数も累積で
しばらくの期間を横這い傾向で
安定して推移していること

(安定して増加が抑えられていること)
が伺えており、開幕へ踏み切るのに、
それが大きな要素になっていた
という背景はありましたね。


確かに、韓国では、開幕以降、
ソウル市内でナイトクラブがクラスターになって
10歳の小学生を含み3次感染、4次感染が生じている
ということが判明
し、再び騒動になっているわけですが、
韓国野球の開幕を踏み切ったのは、その前であり、
現時点で韓国野球界内で発生はしていないので、
開催への影響はまだ無いみたいですけど。


人口の多いソウル市内での話ですから、
この後の状態の推移へは、何とも言い難い面がありますけど、
大局には左右しないのかな?という気はしています。


また人口100万人あたりの累積感染者数を見ると、
韓国の方が日本より多いですね。


しかし、横這いの安定期間は
韓国の方が日本より長く、
また人口100万人あたりの累積死亡者数を見ると、
韓国は横這い傾向で頭打ちになっているのに対し、
日本はまだ増加傾向で、
最近GW過ぎに韓国を抜いています。


しかも、
100万人に当たりの累積感染者数が「韓国<日本」なのに
100万人に当たりの累積死亡者数が「韓国>日本」ということは
死亡率で見れば、日本の方が韓国より高い
とも言えます。


それを考えると、日本の場合、
野球が開幕した韓国と比して
現時点では、まだその状況には無い、と言えますね。
まあ、開幕する頃に、そうあって欲しいわけですが。


そして、こちらが興味深いのは、
韓国野球はどうしているのか?
ですね。


韓国野球でも、台湾と同様に
「当たり前の対策」をしっかりやる
ということには変わりないようですね。
台湾野球のところで前述した以外では、
ハイタッチや握手の自制もありますね。


また、選手の体調をリーグ独自のアプリで管理するそうです。
選手は毎日起床後と球場に向かう前に検温し、
それをKBO独自のスマートフォンアプリの点検表に
入力することを義務付けているそうです。


開幕に向けて、専門家の指導のもと、
対応マニュアルを作成し、
選手や球団関係者、スタッフなどが
取るべき対応が細かく喚起したそうですね。

球場入口からロッカールーム、ベンチまでのルートなどの
球場での動線も、人同士の接触を避けるために事前に決められています
(ある意味、ドイツの学校と同様ですね)
また、球場の近くでPCR検査が受けられるようにもしています。


そして、。「感染しないための対策」だけでなく、
「感染者が出た場合の対応」も明記されているみたいです。
感染者が出たら即一時中断とはなっていないようです。


NPBにおいても、マニュアルくらいは作成するでしょうから、
こういう韓国野球のマニュアルなどは参考になるでしょう。


でも、各国で諸事情の差は生じます。
例えば、日本の場合、検査体制等が充実していません。
そういう諸事情の差異をどう埋めていくのか?
そこは大きな課題
になってきますね。


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ただ、1つ、韓国の野球を見たとき、
日本の方で不安に感じるのが、
もし6月19日に本気で開幕する気ならば、
その対応が『後手』に回っていない?
という疑問です。


韓国の場合、開幕を前に4月21日からは
全20試合の練習試合を組みました。


もちろん、このときは、
いずれも本拠地が近いチーム間での対戦で、
移動に宿泊が伴わないよう編成し、
審判はマスクと衛生手袋の着用が必須だったわけですが。


開幕の20日前には
練習試合を組んでいた
ということですね。


まあ、この対応は、日本も6月19日に開幕なら
遅くても6月1日から始めればいいので、
その日程が組めるのならば、まだ間に合うでしょう。


しかし、6月から練習試合、OP戦を組むのなら、
12球団がもう既に
全体練習をしていないと苦しいでしょうね。
でも、西武だったら、ようやく明日から
投手、野手を分離して練習を始めるところ
です。


そして、その練習試合、OP戦について、
現実的に6月1日から組むことができるのか?

ですね。


また、先に挙げた対応マニュアルについて、
作成して最終版に仕上げていくには、
素案を作成し、それを協議しながら
何度も刷新し、最終的なバージョンに仕上げていきますから、
ちゃんとしたマニュアルを作成するのに
時間はそれなりに必要となります。


韓国野球の場合、
3月19日にマニュアルを作成しており、
4月17日その改訂版となる「第2版」を発表しています。
おそらく、初版を出すときも、第2版を出すときも、
発表するまでに
素案を作成し、修正第1案→修正第2案→・・・と
発表前の案で協議を重ねながら、繰り返し揉んでいるはずです。


当然、日本野球NPBだって
独自の対応マニュアルくらいは作成しなければなりません。


確かに、台湾や韓国が先行しているので、
そのまま訳してパクって使いましょう!
それを基に一夜漬けで作成しましょう!
というわけには、さすがにいかないですよね。
韓国や台湾とも諸事情で異なる面もあるのですから。


たまに中小企業で、社則を
同業他社のものをパクって
そのまま使っている会社もありますが、、、


本来なら開幕はいつになろうが、
NPBでも前もって素案を作成しておくことは大事ですよね。
(韓国だって3月には作成しているのですから)
確かに、このコロナは一寸先の状況が見えぬ・読めぬはありますが、
「素案」はいくらでも作成でき、
変更あらば「改訂」すればいいのですから。


厚生省のマニュアルで
「37.5度が4日以上連続で」が削除されましたが、
それは、コロナが読めぬ相手ですから、修正が生じて当たり前であり、
それを「誤っていた責任はどうするんだ!」とか言うのはおかしく、
単に素直に「修正」すればいいわけですよね。


開幕日の目標が具体的に挙がって
それを目指して頑張ること

大いに結構ですが、
現時点では台湾や韓国のような
感染者数&死亡者数の増加の頭打ち状況にはありませんが、
その開幕する頃には、
台湾や韓国のように

横這い安定傾向になっているか?
はかなり大事ですね。


その上で、
開幕するからには、台湾や韓国のように
「ちゃんと」やらないとならないでしょうし、
まあ、一般社会の制限解除でも、
韓国のソウル市内のクラブで発生した
クラスター問題のようなものは困るわけですが、
コロナ対策、
(感染低減、感染発生時の対処等)
選手らの状態仕上げなどなど

「ちゃんと」準備ができるように
その準備期間を適切に設けること

は欲しいですね。


つまり、やるからには、
そういうことを考えた上で
開幕してほしいというところ
ですね。


そういうことを抜きに、
ただ開幕日ばかり先行して
とにかくイケイケの準備不足で

開幕へ突入する!
それは避けるべきです。


確かに、
開幕してしまったらコロナなんて関係ねぇ!
と言うことができるのなら、楽でしょうが
さすがに、そうも行きませんからね。


やはり球界で発生すれば、
その影響はそれなりに大きく
なりますからね。


ドイツでもプロサッカーリーグが再開されるわけですが、
バイエルン州首相マルクス・ゼーダーは、
協会の方は安全に関しては何でもするでしょう。
不真面目な態度をとる選手は、その責任をとることになります。
彼らは一般人ではないし、大金を稼ぐ人たちですから。
と述べていましたね。
(ドイツZDF 5/7放送)


それだけ、その国の主人気のあるプロの場合、
社会的責任も問わるのは、やむを得ないところですね。


最初の方で前述した
①普段と比して不足がちな練習で
 開幕へ準備不足のまま突入しないか?


そこは、「ちゃんと」準備ができるように
その準備期間を適切に設けること

その問題はクリアされたいです。



6月に入れば
各球団が練習試合を組むことも見据えられているようですが・・・
6/19開幕は、球団格差は生じそうですね。。。

プロ野球、6月開幕目指し準備加速へ 調整に差、短い準備に不安も
5/17(日) 20:09配信

 新型コロナウイルス感染拡大のため球春到来が遅れているプロ野球。11日の12球団代表者会議などで、6月中旬から下旬の開幕を目標とする方針が示された。最も早くて6月19日を目指すことになり、チーム練習を始めた球団もあるなど準備を加速させる動きが出てきた。


 巨人は徐々に練習の強度を上げ、15日には1軍が東京ドームでユニホーム姿で練習。坂本は「ユニホームを着ると、自然と『前に』という気持ちが出てくる」と話した。


 地域の感染者数が少なかった広島は時間帯を分けて屋外で打撃練習を行い、コーチ陣が見守るなど比較的恵まれた環境で活動してきた。今月末には紅白戦を行う予定で、佐々岡監督は「自分自身も気持ちの高ぶりがある。短い期間でモチベーションを上げていきたい」と意気込む。


 対照的なのは楽天だ。3月下旬から5月7日まで活動を休止。選手は自宅や近所の公園で体を動かしてきた。現在は球団施設で自主練習を行っているが、立花社長は「多くの人数が集まっての練習再開は、かなり慎重に議論しないといけない」。球団によって調整具合に差があることは否めない。


 日本ハムは16日に3班に分けたチーム練習を開始。選手会長の中島は「光が見えた」と歓迎したが、これまで室内での練習を強いられた中田、近藤ら札幌在住の主力は調整遅れが懸念される。全体練習は千葉県鎌ケ谷市の2軍施設で行う見通しで、都道府県を越える移動のリスクも付きまとう。


 6月に入れば各球団が練習試合を組むことになる。ソフトバンクの松田宣は「しっかり体と心は準備しているとは言いつつも、一流の投手を相手にするには2~3試合じゃ無理。10試合くらいは欲しい」。ベテランでも不安を隠せない。


 ヤクルトの宮出ヘッドコーチも「一番心配しているのは体力的な部分。運動量も増えると思うし、そこでけが人を出さないことが大切になる」。自主練習中は球数を抑えざるを得なかった先発投手も、短い準備期間で十分な登板機会は確保できないだろう。


 22日に開かれる12球団代表者会議で開幕日が示されれば、全体練習再開へ一斉に動きだす見込み。課題が山積する中で、開幕に向けて前進しようとしている。 


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次に「開幕すること」になったらの話になりますが、
今の様相では、しばらくは
やればやるほど赤字が膨らむ無観客試合です。
放映権は入ったところで、
試合をする経費は嵩むわけで、赤字は膨らまざるを得ません。


まだ、別の儲ける手を考えているならばまだしも、
しかも、その手は来年以降にもビジネス展開するチャンスになりますが、
たぶん、そのようなことはまだ何も考えていないでしょう。


となると、
無観客でもリスクを負ってまで
開催するのは、なんで?


(A)社会的エンターテイメントになる
 (ファンらの楽しみを供給できる)
(B)選手らの実力維持につながる
 1年も休んだら、選手らも厳しくなる
 1年1年が勝負のベテランらや、
 リリース手前の崖っぷち選手らには、
 1年休業ではその生き残るチャンスすら無くなる
(C)開始しておけば
  その後の拡大(解除)への呼び水になる

 やはり「始める」ことは大変であるが、
 (最初は不安が大きいですが)
 やってしまえば、問題さえ起きてないなら
 (これ、行けるかもよ!となって)
 その後の拡大(解除)もしやすい。
 最初は無観客でも、台湾のような有観客へなど。


パッと思いつくのはこんなもんですが、 
その他にもメリットはあるかもしれません。


ただし、最初に前述しましたが、
②もし感染者が発生したら
 そのときはどうするのか?


もし西武がカード初戦終了後で、
森がコロナを発症したとします。


当然、森本人はそのまま検査・治療と離脱しますね。
そこまでは、いつもの年と同様に
「負傷」「体調不良」で離脱するのと変わりません。


でも、このコロナの場合、
ベンチに一緒にいた者らまで
検査をする必要性が生じるでしょうから、
リーグ進行が止まらなければ、
そこにいた一軍のほとんどの選手は
検査で離脱することになります。


ということは、ある意味で、
ア)一軍と二軍で多くの人数が入れ替えで試合をするか?
しばらく、イ)西武は不戦敗にするか?
もしくは、
ウ)雨天延期のように
そのカードは後日に代替して先延ばしにするか?
それとも、
そのカードは中止(無かったことでカウント)するか?


まず「イ)不戦敗」ということは無いでしょうね。


それなら雨天延期などを鑑みれば、
ウ)のように後日に代替→先延ばしが考えられそうです。
しかし、今年は、開幕が既に遅延して
試合日程がただでさえ確保できていないですから、
そう簡単に「先延ばし」というわけにもいかないでしょうから、


それなら、ア)もしくは エ)となるかもしれませんね。


ただ、ア)の策を講じたら、
二軍選手で固めた西武はボロボロですね。


もし森以外は調べてみたら「陰性」だったとても、
二軍で戦った分は大きく負けていくでしょうから、
もうそのシーズンの戦いに大きな不利になりますね。


エ)の策を講じたら、
終わってみたら試合数がバラバラですね。
(オープン戦みたいに)


そうなれば、
今年のシーズンって「一体、何なの?」
勝敗等を含めて
「今年の成績の「価値」ってあるの?」
何だか良くわからなくなりますね。


もし感染者が新たに発生すれば
「一時中断」ということも十分にあり得るわけですが、
既に大幅に出遅れていたら、
再開しても、それは「消化試合ばかり」ということもありますね。


そうすると、
何か別に儲ける手立てとかを考えていればまだ良いですが、
ただ単に無観客で開催するのなら、
リスクを負ってまで開催するのは、なんで?
という疑問点はやはり膨らみます。


前述したメリットで
(C)の効果は、開催していないと得られませんね。


ただ(B)の選手らに関するメリットについては、
練習試合でもいいわけですよね。
崖っぷちの選手らも、
アピールできれば、来年への生き残りはあります。
つまり、彼らには『試す場』があれば良いわけですから。


もちろん、練習試合と本番では、
「真剣さ」は違ってくるでしょう。
極論を言うと、
練習試合では、勝てなくてもいいわけですからね。


そうなれば、練習試合では
(A)エンターテイメント性も薄まりますね。


それだったら、いっそうのこと
今年は「例外」として
戦う仕組みを変えてみたら?

という気もします。


先日、報道されていたような
地方別でリーグを組むというのは、
例えばセ球団なら巨人とやりたいでしょうから
なかなか実現化が難しいでしょう。


いつ感染等のリスクが生じてもおかしくないわけですから、
対戦リーグはそのままとしても、
どうせ試合数は減少しているのですから、
昔の前期、後期の2シーズンにするなどのように、
戦う期間を短く区切って戦い、
(2~3シーズン)
最後はその期間の王者同士で
プレーオフをやって、
その勝者が日本シリーズで戦う。


例えば、120試合をやるのであれば、
3シーズンに区分するとか。


2シーズン制については、
昔、パ・リーグで前期、後期にわけてやっていましたが、
「優勝争い」が2度もあって盛り上がる機会が増えたり、
前期で出遅れた場合でも、後期に巻き返すことによって、
優勝のチャンスも出てくるメリットはあります。


その反面、
2シーズンでの総合成績(通年成績)が1位でも、
プレーオフに出られない場合が生じたり、
優勝が2度決まりますが、消化試合も増えやすく、
前期で優勝してしまえば、
後期を早々に諦めて、プレーオフに専念する
(西武の1982年のように)
というデメリットもあります。


ただ、今年はすでに「例外年」になっていますから、
そういうデメリットは考えず、
メリットのみを視野に入れて
「特例」として考えるのも良い気はします。