下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

手作りハム?! そこにも「強いチームづくり」のためのヒントの一つがある。

大逆転劇の優勝を果たした日ハムに関して、
面白い記事がありましたので、
紹介します。


最後にそのまま転載します。


今年のライオンズは、
終盤こそ若い力を登用するようになったが、
順位を決定づける重要な時期には、
状態や結果にかかわらず、
ベテラン(実績のある者)重視!
実績無くともドラ1重視!

(ドラフトという実績?)
むしろ実績のある者を
壊れるまで酷使!
という采配でしたね。


岸、牧田、雄星、おかわり、ともみなど
壊れましたからね。。。

十亀もやりましたよね。
武隈は心が折れていましたよね。
※ともみはちょっと違うかもしれないけど。


一方、坂田なんかは
サヨナラ打で活躍した翌日に2軍落ち!
と意味不明の采配
をされましたね。


山川なんかは、
2軍で三冠王状態でも
一向に1軍へ上げる
気配無かったですよね。


でもフロントが連れてきた
外人投手(バンヘッケン)は、
鈴木本部長のメンツなどもあったので、
負け続けてもう通用しないとわかっていても
使い続けましたよね。


昨年は台湾との友好関係キープのために
郭シュンリンンを優先的に1軍に残し続けました。


以前、ソフバンは実績がどんなにあろうが、
状態に応じてメンバーを入れ替える
というチーム方針
を記した記事を紹介しました。

やはり優勝を争う日ハムやソフバンは、
Bクラスに低迷するライオンズとは違う!
さらには、日ハムなどは
若手育成のための教育方針もしっかりしている。


ライオンズも終盤の働きにより
若手が育ちつつありますが、
日ハムやソフバンのような
柔軟な選手起用の考え方や、
若手への適切な教育方針の確立
など見習うところが多いですね。




【記事文章】
日本ハム・大渕隆スカウトディレクター(46)は早大、日本IBMを経て新潟の県立高校教諭から35歳で日本ハムスカウトに転身した。12年ドラフトではメジャー志望だった大谷の交渉担当として尽力したスカウトの証言をもとに、ヤングファイターズの強さに迫った。


 育成力を示した4年ぶりのリーグVだ。投手を含め今季の開幕スタメン10人にはレアード、大野を除き、高卒出身の生え抜きが8人並んだ。これは12球団で最多だ。大渕SDは「スカウティングと育成で勝つ」という明確なチーム方針があると話す。


  「我々スカウトは、必ず2軍の試合で使ってくれる高校生を取ろうと。しかも2軍で頑張れば、すぐに1軍へ行ける仕組みがあると思うと、選手もやりがいがある。2軍で早く鍛え上げようというサイクル。いつ呼ばれてもいいように早く。高校生だから4年目で、という雰囲気はない」


  かつては違った。北海道移転前の東京時代は大島康徳、落合博満ら他球団で全盛期だった“ベテラン”を重宝してきた。だが、FAで補強したのは04年にメジャー移籍がかなわなかった稲葉篤紀が最初で最後。大渕SDはこう続ける。


  「東京時代とは違うよね。上から重し(ベテラン)を乗っけるのではなく、下からドンドン突き上げる状態。その方がチームは活性化する


  全国各地から鎌ケ谷に集まった高卒選手。一般社会を知らない若者が多ければ多いほど、問題が増えることも想定した。神奈川・光明学園相模原高の野球部監督だった本村幸雄氏が11年1月、教育ディレクターに就任。高い目標に到達するために自らノルマを記した長期目標設定シートや、日々の課題や反省を書き出す日誌、さらには朝の読書時間―。鎌ケ谷の勇翔寮では人間力の育成が行われている。


  「強制ではありません。やらせることは簡単。本人がやらないと意味がない。人として成長できれば、野球もうまくなれると思っています


  近年は外部講師を呼び、2軍選手へ講演をしてもらっている。シーズン中に月1度。毎年5人前後の講師は多士済々だ。元陸上五輪選手の為末大氏や習志野駐屯地の幕僚長、日本舞踊の先生と、野球とは関係のない職業ばかりだ。


  「野球の世界にどっぷりとつかるのは、どうかと。外の空気を吸ってほしい。大卒と高卒とでは人間の幅が違う。どっちがいい悪いではないけど、人としてのアンテナを増やすこと。人として成長することが成長につながる。プロで活躍するのは全選手のうち3割と言っている。一般社会に出ても恥ずかしくない人材を育てる社会的役割もある


  前回リーグVした12年以降、同年オフにはリーグVの立役者・糸井嘉男がトレード移籍。14年オフには稲葉篤紀と金子誠が現役引退し、小谷野栄一、大引啓次がFA移籍し、主力が次々とチームを離れた。それでも高卒選手が次々と育ち、13年からの4年間で、Bクラスは13年最下位の1度だけだ


  「生え抜きを主軸まで育てて、その主軸がOBになってコーチになって。ファイターズ文化のサイクルを将来的に作るイメージはある。強い時の(90年代の工藤、清原、秋山、伊東ら)西武みたいなイメージはあります


  日本ハムの2軍環境を学ぼうと、他球団からも視察に訪れる。だが大渕SDは「人間や仕組み、文化はすぐにコピーできない。そこに信念がないと。形にないものほどまねできない」と語る。徹底したチーム方針のもと、日本ハムは確実に常勝軍団となりつつある。