下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

先発裏ローテへの課題に向けた「目先」の対応を開始。でも動くのはいいけど、現場の首脳陣は日程を理解していますか?

現在の西武の先発陣は、
週の前半が多和田、光成、十亀の
 裏ローテで2勝9敗
週の後半が雄星、野上、ウルフの
 表ローテで10勝4敗1分
という状況。


おまけに裏ローテは
オリックス、ソフバンの
カードで6連敗中と壊滅状態です。


当然、現場ではその状態を打破するために、
いろいろ対策を講じていくことになるでしょう。


もちろん、
目先の当面の対策(暫定的)
根本的な対策の両輪で進める必要があります。


その1つに、
当面、いわゆる目先の対策として
当然、ローテ再編があります。


その対応は、当たり前のことであり、
特にノープロブレムです。


そのローテ再編策には、
①若手を色々試して使えそうな人を使う。
②牧田や小石など
 1軍で実力的に通用する先発経験者を使う
③並べ方も変えていく(表裏の入れ替え)
などがあります。


とはいっても
③だけでは何の意味も持ちません
ただ負けそうな試合と勝ちそうな試合を
入れ替えただけですから。

とにかく
試合を作ることができる駒を増やさないと
を念頭に対応することが必須です。
そのためには、
①で色々若手を試して増やしていくか、
効果を早期発現したいなら②を見据えるか
です。


まあ、球団はまずは①をやりつくす
は理解できます。
とにかく、層の厚さを増すことは
重要な課題ですから。


ただ1つ気になるのは
この危機的状態は、
辻監督が監督として初めて経験するだけに
直ぐにでも手を打ちたい、これはいいんですけど、
焦るあまり、周りが見えなくなって
変な方向に舵を切ることにならないか?

例えるなら、泥沼の中に落ちて、
そこを下手にもがいてさらに沈まないか?

ということですね。


まず早速の対応として、
・サタデー野上が火曜日の裏ローテ頭へ転向
・野上の代わりに、
 土曜日には本田や佐野など裏ローテ要員
とするようです。


でも、落ち着いて考えてみて下さい。
裏ローテのカード頭を勝ちたい
という気持ちはわかります。


ただ、対戦相手の日程を考えたら
今、5月22日の週まで
交流戦が始まるまでは、
表・裏ローテの入れ替えは
避けた方が賢明
では?


表裏の入れ替えをしたいなら
せめて交流戦が始まってから
にして欲しいです


5月の日程は、ご存じの通り
今週        :前半ソフバン、後半楽天
来週5/8の週 :前半日ハム、後半オリ
5/15の週    :前半ロッテ、後半ソフバン
5/22の週    :前半日ハム、後半楽天
であり、来週からは
前半の相手が
今一つの日ハム、ロッテであり、
後半の相手が
好調の楽天、ソフバン、オリ
になります。


まあ日ハムはロッテに3連勝で
息を吹き返すかもしれませんが、
時間を要するでしょう。
試合の内容はまだBクラスレベル


ローテ再編を図っても
若手を何人か試す必要があるので、
すぐに解決できるわけで無く、
5月中(交流戦開始前)までは時間を要します。
(それで解決したらいいけど・・・)


そして佐野でも、本田でも、光成でも
重要なのは
まず1軍相手に好投して

自信をもたせること
です。


その自信が無ければ、
投げるたびに、心理的に自信が無く
相手打者より優位に戦えません。


心理的に優位に戦うことは重要です。


与四球から大きく失点するというのは
技術的な制球力もあるけど、
そういう心理面も大きく響いています。


だったら、若手の投手には
楽な相手であるロッテ、日ハムでぶつけて、
まずは自信を持たせることです。


逆に好調の相手にぶつけて
自信喪失となれば、
当然、後々にも響くでしょう。


ある意味で、
過保護ともいえるかもしれません。
獅子のごとく、
かわいい我が子を突き落として育てる
ということも考えられます。


でも、今の光成や佐野などの若手は
自信が無い→何とかせねば→力む
→与四球蓄積→ドッカン!
自滅の悪循環に陥りやすいことは
実績が示すとおりです。


そういう特性を踏まえ、
近々の相手の状況も勘案しつつ、
ローテ再編を考えるべきです。


また野上だって、昨年と違って
せっかく好調になりかけているけど、
まだ軌道に乗っているわけでもありません。
間隔を狂わせてたことにより、
そのリズムが壊れ、不振に陥らなる懸念
だってあるでしょう。


そして今週、3連敗中の泥沼です。
そこへ楽天に3連勝で乗り切れば
少しは勢いも違ってきますが、
ここで楽天にも負け越し、
下手して3連敗したら、
表ローテも崩れ始め、
奈落の底へようこそ!ですね。


早い話、裏のみならず
自らの手で表も切り崩すおそれ
が懸念されます。


当然、週の後半の相手は
「ラッキー!」と思って
いっそう強気になり、
今の勢いを増すでしょう。
十分、調子に乗らせる
きっかけになります。


やはり、交流戦が始まるまでは
今の良い状態にある表ローテは動かさず
裏ローテの中で若手を色々試す

という方が良いように思いますけど。。。


まあ、もう決めちゃったことだろうから、
もう変わらないでしょうが
泥沼の中に落ちているこの状況、
そこを下手にもがいて
さらに沈まないでね。



西武がローテ再編へ 野上を火曜日の先発へ配置転換
日刊スポーツ 5/5(金) 4:59配信
 

西武がローテ再編で巻き返しをはかる。
  4日ソフトバンク戦では先発十亀の7失点が響き、一時は1点差まで迫りながら敗れた。これでこのカード3連敗。4月25~27日オリックス戦に続き、火、水、木曜の3連戦で2週続けて「3タテ」を喫した。
 火、水、木曜日の先発を任される“裏ローテ”から、今季いまだ勝利投手が出ていないということもある。土肥投手コーチは「当然、これからのことはいろいろと考えています」と話した。今回の連敗より前に、すでに手は打っている。
土曜日の先発を任され、防御率2・53と安定する野上を、9日の日本ハム戦から火曜日の先発に回すことを決めていた。
  今回の連敗で借金1となったが、4月下旬には一時、貯金5を数えるまでになった。原動力は先発投手陣。チーム防御率は2点台前半が続き、4月を通して12球団ナンバーワンだった。しかし辻監督はそのころから
「先発が足りない。誰かが出てこないと、6連戦が始まれば厳しくなる」と話していた。
  その言葉通り、4月最終週に初の6連戦を迎えると、辻監督、土肥投手コーチの苦心のやりくりで好転していた投手起用に、暗雲が垂れ込めた。その初戦の25日オリックス戦で、今季4回目の先発をした多和田は、この日も5回を被安打8、5失点と試合をつくれず2敗目。手薄な陣容の中で「右のエースになってくれれば、何とかローテが回る」と期待された2年目右腕は、直後に右肩の軽い炎症で登録抹消となった。
  今回のソフトバンク3連戦では、多和田が不在となったカード頭の火曜日の先発には、やむなくキャンデラリオをあてることになった。そしてその新外国人右腕は3回被安打9、7失点で降板。ソフトバンク打線に火をつける結果になってしまった。
  土肥投手コーチはこの炎上劇の前から、すでに策をめぐらせていた。開幕投手を務めたエース
菊池の金曜日に始まり、野上、ウルフが先発する週末の試合では、チームは全12勝中10勝を挙げている。この好調な“表ローテ”から、野上を火曜日の先発に回す準備を進めていた。
  野上は敗れた4月15日ロッテ戦などでも、8回を被安打3、1失点と健闘。続く22日日本ハム戦でも7回被安打3、無失点で勝利投手になるなど、好投が続いている。投球術にたけ、冷静な観察眼もあり、カード頭を任せるのに十分な実力を備える。
  捕手陣からは「カード頭で先発すれば、その試合をつくるだけでなく、その後の2試合の布石を打つような投球ができるタイプ」と、配球を助けてくれる存在としても信頼されている。代わりとなる6日土曜日の先発としては、2軍で日程の合う本田、佐野らが候補に挙がっている。