下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

開幕戦から交流戦終了までのライオンズ10大ニュースを勝手に決めてみました!【後編:1~5位】

早いものでもう交流戦が終了し、
 公式戦は63試合消化と
もうシーズンの半分近くに至っております。


そこで、
開幕戦から交流戦終了までの
 ライオンズ10大ニュース

 を勝手に決めてみました。


長くなるため、2回に分けて投稿します。
今回は前回の【前編:6~10位】に続き、
【後編:1~5位】をまとめます。


【5位】失策減少
昨年のライオンズは、
ぽろりぽろぽろの失策祭り
勝っている試合でも
落とすことが目立っていました。


昨年のチーム失策数では、
失策101個と12球団ワースト
パ球団では2位オリックスが89個で12個少なく、
ソフバンに至っては67個と34個も少ないです。
参考で見ると、セ球団では
1位阪神が97、2位巨人が85個でした。


すなわち昨年は
1.4試合に1個のペースで
1試合平均で0.71個となります。


しかし、今年は63試合で36個。
1.75試合に1個のペースで
1試合平均で0.57個と減っています。

もし143試合で換算すると
82個となり、昨年より減じることが期待できます。


やはり昨年との一番の違いについては、
セカンドの名手だった辻氏が監督に就任し、
チーム内で守備意識を徹底的に改革したこと
でしょう。

辻監督は
球際に強くならないといけない。
 執念を出してほしい
」と言ってます。



辻監督の言う「守備で球際に強い」とは、
いかなる打球でもボールを最後までしっかり見て、
きっちり捕球できる胆力に優れた選手です。
それが劣っていると、強打者が放った鋭い
トップスピンがかかったゴロに対して
思わず顔をそむけてミスにつながる。
ということのようです。


その辻イズム各選手へ浸透しつつあり、
今の守備成績に反映され、
改善されている結果につながっている

と言えるでしょう。


そして、もう一つが
ショートが源田で固定化され、
浅村、源田、秋山による
鉄壁なセンターラインの確立
が大きいでしょう。


今まで遊撃手は中島ロス以来、
固定化されていなく
打球が頻繁に飛んでくるのに、
昨年は穴となって
失策のポイントゲッターになっていました。
守備力が抜群の永江も、打撃力の低さにより
出場機会が少なかったのも響いていました。


確かに源田は何気に失策数が多いですが、
そんなことを忘れさせるほど、
守備面で大いに活躍しています。
しかも走攻でも優れ固定化しています。
かつてのOB石毛氏も
源田の活躍を見て「浅村との二遊間コンビは5年安泰」
とまでコメントしているほどです。


ただし、交流戦において、
西武の守備面(特に連携プレー)でほころび
から試合結果にも影響することが見られています。


例えば、6/4のヤクルト戦では
金子と源田のあわや交錯プレー、
秋山と田代の交錯プレーによる失策。
この日は他にもミスもあったりして、
結果的に、大差リードしていたものの、
その勝てる試合をミスミス逃して
痛い引き分けで終えました。


また6/17の中日戦でも
金子と浅村の交錯プレーによる失策
がありました。


このような連携プレーのミスは、
金子が久々に復帰し、全体の歯車・リズムが
少し狂っていることに要因があるかもしれません。
金子も守備面はあまり上手くないですからね。
ただし、連携プレーは、個人云々だけではなく
チーム全体で考えるべきものです。
「声をかける」といっても、
声援が高まる球場では、
かけ声は聞こえないことが多々ありますから、


ただし、このような交錯プレーは、
試合結果へ左右する失策もありますが、
一番怖いのが交錯に伴う負傷です。
阪神・西岡などのように、
大事故・大怪我のリスクが高いですからね。
それ故、連携プレーの技術向上は
しっかりとやって欲しい
ですね。



【4位】勝利の方程式
    鉄壁リリーフ陣
今まで西武投手陣はリリーフ陣不足の問題があり、
昨年のトモミ故障離脱はその問題を深刻化させました。
そんな背景から、昨年は、
困ったときのマキタ、潮崎氏の精神安定剤マキタ。
何でもかんでも武隈、小石と、
牧田、武隈、小石の地獄の酷使采配が目立ちました。
そんな中、牧田が故障してからは、
武隈、小石がさらに酷使モードに入りました。
例えば、小石の場合、
同一週でガンガン連日登板し、
その週だけで軽く100球超えているなど

ありましたね。
このような酷使→故障→選手生命危険
のサイクルリスクは、岸が出て行った要因の一つ
にもなったでしょうね。


しかし、今年は勝利の方程式について、
7回牧田、8回シュリ、9回増田と
鉄壁なリリーフ陣を確立しました。

確かに最近では、
増田がヤクルト、横浜に、
シュリちゃんが阪神に、牧田が中日に
やられたりしていますが、
この3枚のリリーフ陣への信頼感は揺るぎなく、
相手から見ても脅威の鉄壁リリーフ陣にあります。
増田の防御率は3.04と微妙ですが、
牧田に至っては防御率0.56
シュリちゃんも防御率1.15と優秀です。


おまけに武隈まで含めて4枚にすれば、
相手にとっては、6~9回での得点しにくいため、
野球は9回までですが、
事実上の攻撃が5~6回までしかないこと
になります。
もちろん、このリリーフ陣を発動させるには、
こちらの先発が5~6回を踏ん張り、
試合を壊さないことが前提条件になりますが、
裏を返せば、
こちらの先発が5~6回まで耐えれば、
そこからは何とでもなるということになります。


ただし、リリーフ陣の課題としては、
武隈、大石、牧田、シュリ、増田と、
それ以外の実力差が大きいことがネックです。
そのため、1イニング毎使う場合、
牧田らを使えるのは最大で6~9回であり、
延長戦になると、分が悪くなるという点です。


実際に6/15の阪神戦では、
リリーフ陣の駒数の差により
牧田、シュリを2回ずつ無理に使って負けました。
牧田はロングも行けますが、そうなると次で使えず、
増田、シュリ、武隈の回跨ぎは厳しいです。


5/21のソフバン戦でも
9回裏に栗山のサヨナラHRで
勝つことができましたが、
もし、その1発が無かったら、
リリーフの駒不足により
延長戦になって負けていたでしょう。


しかも最近は、
武隈が下降線になっており、
牧田らも疲れを溜めているでしょう。


そう考えると、大石の早期復帰のほか、
武隈、大石、牧田、シュリ、増田以外の
中継ぎ陣の実力向上は急務な課題

と言えるでしょう。
まあ経験を積んで慣れてきた平井なども
頭角を現しそうで期待できます。


あとは守護神・増田の安定性向上が課題です。
鉄壁の3枚リリーフ陣とはいえ、
防御率は、
牧田が0.56、シュリ1.15に対して、
増田が3.04というのはよろしくありません。
まあ増田の防御率が高いのは、
点差が開いている場面での失点などが影響してますが。


どのみち、今の西武においては、
西武の守護神はやはり増田しかいません。

(将来は大石等が後継するといいですが)


ただ、今の増田の投球は
ストレート一本槍の単調投球、 
ストレート・スライダーの二者択一投球
昔の雄星と同じであり、 決め手に欠くので
このままでは一線級相手では打たれます。
少なくとも、カット等で粘られ、
振り切ることができにくくなります。
フォークに磨きをかけて
もっと緩急を使うようになって

守護神として安定感も増して欲しいです。



【3位】先発駒不足問題(表と裏)
今年は、岸ロスに伴って
雄星が絶対的なエースに化けることが実現しました。
雄星は現在、12登板7勝2敗 防御率1.43
であり、QS率100%と活躍しています。


今年の公式戦開幕当初の先発ローテについては、
4週連続で週5戦と恵まれた日程であったので、
とにかく5名を用意すれば、当面は大丈夫の状況。
ただし、雄星、野上、ウルフ、多和田まで
すんなり決まりましたが、5番手が決まらず。
最後は光成が十亀を競り落としてその席に。
結局、ローテーションは、
週前半:火に多和田、水に光成
週後半:金に雄星、土に野上、日にウルフ
という布陣でした。
ただし、週6戦になってからは週前半に十亀が加入。


ところが、蓋を開けてみると、
週後半陣は野上が勝ったり負けたりですが、
4月まで負け越しが無く、
5月2週までが14勝6敗1分の貯金8
の好成績
「表ローテ」と言われるように。
しかし、週前半陣は、
オリックスとのホーム開幕カードの連敗。
週6戦となった4月末のオリックスに3連敗。
そして、多和田が故障離脱によりキャンディ
登用し、ソフバンにフルボッコの3連惨敗。
結局5月2週までが3勝10敗の借金7
の散々な成績「裏ローテ」と言われるように。


このような状況から、5月3週目からは
野上が表ローテから裏ローテへ転換。
その野上が抜けた表の穴に泰雄を抜擢。
まあ裏ローテの5月3~4週目は、
不振に陥っていたロッテ、日ハム
相手だったので、5戦全勝という快挙に。
おまけに表ローテの3週目ソフバン戦では
雄星で負けますが、泰雄で取り返しました。
まあ表の4週目楽天戦では、泰雄が崩れ、
脇腹痛めたウルフの代用・誠も、
岸を前に轟沈し、
悲惨な負け越しを喫しましたが。


交流戦に入ってからは、
故障離脱の光成のガルちゃんが広島戦で完敗。
ところが、十亀が広島最終戦で勝星を得て、
裏ローテは野上、十亀が確定し、
残り1席が穴になった状態に。


結局、ガルちゃんは中継ぎで使い、
その先発の穴にはベテラン岡本洋に白羽の矢が
その結果、岡本洋は連勝することができ、
これで、先発陣のローテは
週前半:野上、岡本洋、十亀
週後半:雄星、泰雄、ウルフ
の布陣
概ね確立してきました。


しかし、6/17中日戦で
泰雄が故障により離脱し、
当分休まざるを得ない状況になり、
先発ローテは再び穴が開く状態に。


とりあえず、7/2までの日程は
6/23(金)~25(日) :ソフバン(福岡)
6/27(火)、28(水) :ロッテ(那覇)
6/30(金)~7/2(日):オリックス(所沢)
であり、5人を用意すればいいです。
まずソフバン戦のカードでは、
雄星、十亀、ウルフで組むこと
が報じられており、
次週のオリックス戦も同じ三人になりそうです。
問題は週前半のロッテ戦であり、
野上もう一人を誰にするのか?ですね。
そのもう一人には、中日戦で中継ぎ強化のために
抹消した岡本洋が考えられますが、
那覇開催ですから沖縄出身の多和田でしょうね。
そして、週前半が3連戦になる7/3の週以降が
野上・多和田・岡本洋のセットになりそうですね。
ただし、多和田の結果がどうか?が課題ですが。


なお、多和田の直近2軍成績は、
6/14楽天戦5回68球を投げ、
打者19人に被安打4、与四球1で自責点1
ただし、初回に被安打、与四球で塁を貯めて
タイムリーを浴びて先制点を許しており、
課題の立ち上がりが難航しました。
6/7巨人戦は、調整登板(?)で
2回68球を投げ、
被安打3、与四死球2で自責点1


まあ多和田を7月まで使えれば、
多和田の相手は
ロッテ日ハムロッテソフバンオリ
と、最初の3戦は何とかなるか?
とりあえず、
当面の先発陣のローテは
週前半:野上、多和田、岡本洋
週後半:雄星、十亀、ウルフ

の布陣でしょうかね。


ただ7/3週以降は
月曜日開催があって変則日程になり、
7/6~12の7連戦が厳しそうであり、
(敵地で日・楽×3、ホームでロ×3)
その中で7/7~9の仙台・楽天戦
試練の重要決戦になりそうです。
しかも7/9は岸との再戦が想定されます。


ところで、入団が決定した
新外国人スティーブン・ファイフ
いつから実戦登用できるか?
先発ローテのカギになってきます。
まあ来日してちょっとうだうだして
2軍で2~3戦の調整登板をして
と考えると8月から?という気もしますが。


【2位】#源田たまらん
今年のライオンズを語る上で、
ドラ3の遊撃手・源田壮亮
というルーキーの話は欠かせません。


社会人上がりの源田即戦力として
持ち前の堅実な守備を武器
鬼崎、永江、呉ら先輩野手と
西武の重要な命題であった
「遊撃手レギュラー争い」に参戦。
当初の印象は走守の人というイメージから
永江と争ってどっこいどっこい?
と思っていました。
しかも線が細く、打撃は大丈夫?
という懸念もありました。


ところが、
辻監督は源田の素質の高さを見抜いており
源田もオープン戦では打率3割に達していたので、
開幕戦では、石毛氏以来、36年振りに
新人選手による遊撃手開幕スタメン
という快挙を勝ち獲りました。


さらに、その後も源田の快進撃は続きます。
2試合目に初安打が出ると、
5試合目からは2番ショートで先発出場
を続けます。
この源田の加入により、浅村、秋山とともに
鉄壁のセンターラインが築かれ、
昨季最多エラー改善に大貢献しています。
まあ源田自身の失策数は増えてますが、
源田の貢献度はそれをも吹き飛ばすレベルです。
そしてもう一つの魅力である「走」については、
18盗塁と盗塁王争いに加わるほどです。


さらに源田は進化します。
心配されていた打撃力が著しく向上し、
5月中旬から打率も3割を超えます。



ただし、最近は打率が下降線です。
一応、彼もルーキーですから、
 今後、試合を出続けていく中、
疲労蓄積が懸念されるところです。
とにかく、
疲労等によるリスクを見据えた
 源田くんの適切な使い方への配慮
◇彼に代わる
 バックアップ体制の確立
が必要になります。


永江もそろそろ復帰させたいですね。
でもいいですが。


また、コース別打率については、
内角の打率が低い傾向にあり、
今後、相手も積極的に内角を攻めるでしょう。
ただし、巨人戦や阪神戦でホームランを打ったように
内角に攻められても、力強く振り切る打撃ができる
ようになってきています。
今までの成長力を踏まえると、
その内角に対しても対応できるようになる気がします。


とにかく
走攻守の3拍子で成長が著しい遊撃手となり、
あの石毛氏も、浅村と源田に関して
「この二遊間コンビは今後5年は安泰じゃないかな。」
とコメントしています。

そして、源田の魅力はまだまだあります。
それはベテラン勢も顔負けするほどの、
ルーキーらしからぬ
玄人並みのいぶし銀プレーです


確かに打率、出塁率のアップも凄いですが、
このほかに、
打席に立てば相手が嫌がることを
平気でやれる度胸と冷静さ

また状況を適切に捉え場の鋭い観察力
その場、流れに応じた適切な判断力、決断力
が凄いです。
そして、同じアウトになるとしても、
最善のアウトを狙うよう努力しています。


例えば、4/23日ハム戦(所沢)では、
西武の天敵・メンドーサが対峙しており、
とにかく一筋縄では打ち崩せぬ相手でした。
しかし、源田は、
場の空気(相手守備の状況)を読み
メンドーサにセーフティバントの奇襲を仕掛けます。
普通なら金子や銀などのように
ブラフ、構えだけですが、
源田の場合は実際にバントをしてしまいます。
おまけにバントヒットを成功させました。
これにより試合の流れを西武へ引き込みました。
さらに、相手の疑心暗鬼、迷いも植え付けます。
これで相手は、
 ブラフばかりではない、
 実際に実行してくるぞ!
という意識
を植え付けられ、
これにより、今後、
相手にはしばらく迷いが生じます。


とにかく、
このように源田の判断力は長けているため、
基本的には、首脳陣も源田に一任しており、
自らで考えて実行しているようです。

このようなタイプはチーム内でも希少です。


とはいえ、
源田は、所詮まだルーキーであり、
インタビュー等で答えるときは、
フニャフニャした感じで話をします。・
そのようなルーキーの源田と
実際にベテラン風味のプレーの
ギャップが大きく、ネット世界では、
#源田たまらん
が大いに流行っております。


今のペースで行けば、
今年のライオンズ流行語大賞には、
「#源田たまらん」が選ばれる公算が高いでしょう。




【1位】辻ライオンズへの期待      CATCH the ALLつかみ獲れ!
今年から辻氏が監督に就任し、
辻ライオンズが始動しました。


辻氏というと、
セカンドの名手、細かい野球
というイメージがありますが、
昨年までの西武は
12球団一の失策数を誇り、
雑な野球をやる印象が濃かったです。


「球際に強く、1点差で勝てる監督」を見据え、
監督という役目に辻氏が選ばれました。


辻監督の言う「球際に強い」というのは、
守備に関しては、前述したとおりであります。
でも、球際というのは守備だけのことではないようです。


『バッティングでも同様ですよ。追い込まれて、ボールになる変化球を打ちにいったとき、粘って、粘って、ファウルで逃げる。走塁でもベースに入るスピードであったり、タッチをかいくぐるスライディングであったり。ランダウンプレーでも、粘って、粘って、打者走者を二塁まで進めるということがあります。とにかく、すべてのプレーにおいて「際」というところで執念を持たないといけません。


そして、今年のコピーが
「CATCH the ALLつかみ獲れ!」でした。


辻監督の采配については、
現在、疑問符のつく野手陣の采配が散見します。
(代打起用、先発起用)
しかし、全般的に見れば
辻氏が監督になって正解だったと思います。


例えば、チーム内に
守備面への意識改革、
機動力を有効活用した攻撃への意識強化、
1点の重みを大事にする意識強化
などをもたらしており、
昨年まで意識が薄かった分野への
改革が実りつつあります。


実際に失策数が低減しているほか、
チーム盗塁数も53個とリーグ最多を誇り、
盗塁数2位のソフバン44個よりかなり多いです。
(他は日38、ロ17、楽17、オリ15個)


また辻監督の選手への扱い方が上手く、
チームのムードも良い感じになっているようです。
選手には親身になって接し、選手を信じ抜き、
選手に気遣いも忘れない。
それでいて選手達には辻イズムを浸透させる。
負けたときのコメントでは、反省を促しても、
選手を個別に責めることはせず、
後を引かないような配慮を図っています。


現在の成績も上位二強にやや離されていますが、
昨年の悲惨な状況とは異なり、
貯金を築き、Aクラスにきっちり入り、
まだ優勝争いを狙える位置にいます。


とにかく、
今年の優勝という短期的な目標のみならず、
来年以降のチーム力強化長期的観点も含め、
辻ライオンズには大いに期待を膨らますこと
ができそう
です。