下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

森くん、本気でプロの捕手になりたいなら『無』になっちゃあかん。

森の負傷中に関する記事がありました。
ストレスが溜まりイライラするばかりで
大変な思いだったようで、当然のこと
です。


休養中はいかにそのストレスを低減して、
早く復帰することが第一の優先事項
ではあります。


その一方で時間ができたことも確かです。
その貴重な時間ができたことは
プロの捕手になるのに大きな財産
になります。


プロ捕手には、
幅広くかつきめ細かい洞察力、
相手の心掌握術、データの習得能力
理詰めで物事を考える力、状況に応じた判断力
などが求められ、
試合中・外で、常に頭をフル回転
させてなければなりません。
また、そういうことが好きである性格も重要です。
逆にそれは苦手、アレルギーとなると厳しいです。


経験を積ませることも極めて大事ですが、
最低限、様々なデータを頭に叩き込ませること
は必須事項です。


元ロッテの里崎氏でも
パ対戦球団5球団に関しては一軍半まで、
交流戦や日本シリーズで対戦するセ6球団は
レギュラークラス(9~10人)
合わせて約120人の打撃傾向を
常に頭の中に入れていました。


そうこの負傷して空いた時間は
様々な試合をVTR等で観て
データを頭に叩き込むのに
ちょうどいい時間になったはずです。

また自分だったらどうする?
イメージトレーニングで
色々シミュレーションもできるはず。


でもやっぱり、
そういうことはしてなさそうですね。
また性格的にも合わなさそうですね。


昔、森は打撃に関して
「バッティングでいちばん大事にしていることは、 
打席の中で無になること
です」

「配球とかはよくわかりませんけど、 
とにかく来た球を振ってるだけです。
 狙い球? 特にないです

などとコメントしておりました。


昨年、ソフバン戦でサファテから
サヨナラ打を打ったときも
無になってましたね。


すなわち、森にとって打撃は
配球理論を駆使して打つのではなく、
無になって直観力で打っていることの表れであり、
その直観力の鋭さが高い打撃能力を支えており、
そこに、森の打撃センスは天才的であることの証
あるというわけです。
逆にデータを叩き込む
陰の努力などは
比較的、嫌いなのでは?


本気でプロの捕手になりたいなら、
そういうデータ習得の努力を
好んでやれる性格になって、

直感派から理論派に
生まれ変わらないと。
球団もそう導かないと。。。


打撃のときはそれでいいですが、
プロの捕手になりたいなら、
無になってはダメです。
その性格を直さないと。。。
プロ捕手タイプ人間に
生まれ変わらないと大成できんよ。

「オレがいない方が強いんちゃうか」苦しんだ西武・森友哉、ついに復活。
9/21(木) 7:01配信


オレがいない方が強いんちゃうか
二軍のグラウンドから恨めしそうにメットライフ(西武)ドームを見つめ、森友哉がため息をついた。埼玉西武ライオンズが59年ぶりとなる13連勝を続けている最中のことだ。


  3月5日のWBC強化試合・キューバ代表戦(京セラドーム大阪)で死球を受けて左ひじを骨折。その後二軍でリハビリと調整を続けてきた森は、思うように回復しない自分の左腕の状態に苛立っていた。


  「一軍の試合? 見てはいましたけど、めちゃめちゃモヤモヤしてましたよ。なんせチームが強かったので、『オレ、いなくても平気やな』とか『戻ってもいる場所ないな』とか……。練習が終わったあとは、なるべく野球のことは考えないようにしてましたね。『無』です、『無』。そうすることでしかイライラを収められなかったですから」


  7月に室内練習場で打撃練習を始めても、不満は残ったままだった。
  「バッティング練習を再開した直後も、思うようなバッティングが全然戻っていなかったです。自分のスイングができなかったいちばんの原因は、折れた左手の握力が落ちてしまったこと。そのためにバットも思い切り振れなくて、練習を再開しても全然ダメやって思ってました」


フルスイングできないことがストレスに。
 フルスイングを信条とする森にとって、思い切りバットを振れないこと自体がフラストレーションになった。


  二軍の試合にも帯同できず、西武第二球場に居残って汗を流す日々は続いた。


  残留組を担当する星孝典・育成コーチは振り返る。


  「痛みもあったでしょうし、復帰までの道筋が、彼が思っていたより時間がかかったんでしょう。イライラしているのは見ていてわかりました。その様子を見て、僕が言ったことをただ強制的にやらせても、彼の身にはならないと思いましたね」


自暴自棄気味の森にコーチが与えた課題。


 自暴自棄気味になっている森に星コーチが与えたのは、練習メニューを自分で選ぶという課題だった。


  「例えば3日間、残留組の練習があるときは、僕が“案”と大きく書いたメニューのプリントを渡しました。この中からやりたいことを選んで、と。『こういう練習がしたいんだけど、その方法がわからない』というときに、その方法を提案する形を取りました。森には自分の意思でやってほしかったからです」


  ある日、森から「下半身を強化する練習がしたい」という要望が出た。「もっと素早い動きができるようなトレーニングをしたい」という森の言葉に、星コーチは近距離ノックを勧めた。レガース一式をつけ、やわらかいボールで至近距離からノックを繰り返す。ピッチャーのワンバウンドのボールを捕球する訓練と同時に、それは体の切れを出すことにも役立った。同時に、個人練習ではゴムチューブを引っ張るトレーニングで左手の握力を強化した。森の最大の魅力であるフルスイングを取り戻すためだった。


  少しずつ、完全復帰に向けて前向きな気持ちがよみがえっていった


岡田については「ライバルにもなれていないですよ」。
 森は振り返る。


  「僕が一軍にいない間に、岡田さん(雅利)がたくさん試合に出ていました。もちろん、うれしいんですよ。同期入団で、高校の先輩。普段から仲もいいですから。でも同時に、悔しいという気持ちも大きかったですね」


  名前を挙げられた岡田は、森が故障離脱中、「森が戻ってきてからが本当の勝負だ」と話していた。そのことを森に告げるとこう苦笑した。


  「ライバルにもなれていないですよ。シーズンの半分以上何もできなかった自分と、その間にたくさんの試合に出て、ピッチャーをリードして、いろいろな経験をしている。岡田さんはこの何カ月かの間にパワーアップしているから、今の僕では岡田さんの足元にも及ばないです」.


初めて実戦を共にした辻監督も森の雰囲気を絶賛。
 森は8月15日に今シーズン初の一軍昇格を果たすと、その日の東北楽天イーグルス戦に7番DHで先発出場。3打数2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。試合後、辻発彦監督は満面の笑みで森をこう評した。


  「復帰戦で3打点とは、やっぱり持っている選手ですよ。公式戦では初めて一緒にベンチに入りましたが、雰囲気のある選手。完全復活となれば相手チームには恐怖でしょう」


  辻監督の予想通り、その後も2番からクリーンアップまでさまざまな打順で試合に出場し、3割3分7厘、打点10、3割を超える得点圏打率を残している(9月17日現在)。


  「デッドボールの影響? うーん、でもやっぱり、内角にボールが来ると怖いですけど……。でも慣れていかないといけないですから、なるべく踏み込んでいくようには心掛けています。左ピッチャーからヒットが出れば、故障したときのことも忘れて、気持ちもラクになるかなって思っていますね。気持ち次第ですよ」


  ライオンズはリーグ優勝を逃したものの、9月17日には4年ぶりとなるクライマックスシリーズへの進出を決めた。開幕からチームをけん引してきた主力組に、疲労の色が見えてくるシーズン終盤。森が満を持して復活したのはチームにとっても極めて大きい。


  「目標は1試合でも多く出ることです。そして1打席でも多く打席に立つこと。残り少ないシーズン、それでも一軍に上げてもらったので、その期待に応えられるよう、なんとかグラウンドに立ちたいなって思います」


  森にとっては試練の1年となった2017年シーズン。プレーオフでそのうっぷんを晴らすように、躍動してくれるに違いない。
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(「プロ野球PRESS」市川忍 = 文)