下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

西武球団の今オフの動向【11/5時点の整理】①戦力外通告、②外国人投手との契約、③ドラフト、④FA残留交渉&状況、⑤戦力外選手の獲得調査、⑥投手コーチ招聘、⑦施設改修に関わる謎の大規模工事が平成30年6月から始まるらしい。で、何の工事?

西武球団の今オフの動向【11/5時点】
について、簡単に整理しました。


①戦力外通告
レギュラーシーズン終了時点に
第一次戦力外通告として、
上本、直人、鬼チャン、キムショー、大崎
岩尾、佐藤勇がの7名が対象になりました。
このときの戦力外通告は、
ベテランが一掃された形となり、
チームの世代交代という方針
が伺えました。
レギュラーシーズンの戦いの中でも、
ベテラン老兵よりも若手を使う頻度も多く、
若手の育成を図りながら戦う姿勢が見られ、
その効果が見出されつつありました。
U24の侍Jに西武から多くの若獅子らが
選出されたのもその証の一つでしょう。
ただし他球団が自球団のために
 戦力温存を図り、そのあたりの忖度
 が伴って西武が犠牲になっている面

 を否定できないところもありますが。
 WBCのときの嶋欠場→銀の緊急参加
 みたいな。


そしてドラフト直後に
田代が第二次戦力外通告を受けました。
田代はシーズン序盤に
だいぶチャンスをもらいながらも応えられず、
チームとして外野手が飽和状態にあることに加え、
ドラフトでも西川君(花咲徳栄)入団が見込め、
年齢的にも育つには限界近かったですから
戦力外通告もやむを得ない結果でした。
本人はまだ諦めていないようなので、
他球団への合格を祈っています。


ただ、田代と同格ラインにいたのが
斉藤彰吾ではないでしょうか。
花咲徳栄と姉妹校の春日部共栄卒の
地元・埼玉出身でもう10年やっています。
大卒の田代より長く在籍しています。
守走の面で田代よりちょっと上でしょうが、
斉藤を超える若手も増えていますから、
次に危ないことは否めません。


もちろん同年代の熊代、木村文も同様です。
一応、木村文は辻チルドレンとして、
1軍にかろうじて残り、
代走・代守の役目を果たしています。
しかし、一歩間違えれば
辻チルドレンの田代と同様の末路
を歩む瀬戸際にいます。
熊代は、投手以外の守備ができるため、
2軍戦で足りないポジションをこなしていますが、
今のままでは2軍戦の駒不足時の便利屋。
「人数足りないんだよね。ちょっと来てよ」
と草野球で誘われる便利屋と変わらず、
完全に2軍戦専門の駒にすぎません。
このままでは時間の問題と言えます。


②外国人投手との契約
シーズン途中にキャンディをリリース。
シーズン終了直後に
ガルちゃんファイルをリリース。
ここまでは順当の結果でした。


そしてシュリちゃんも来季契約せずという結果に。
節穴の海外ドラフトが連れてきた割には
マシであり、今年は活躍しましたが、
直球系一本槍の単調投球&制球力の悪さから
来季に億を超える金額に見合う成果を
得られるか微妙だっただけに、
リリースもやむを得ないがあります。
ただし、誰もが懸念しているように、
来季にシュリちゃん以上の外国人投手
を連れてくることが喫緊な課題と言えます。


あとはシュリちゃん国内他球団に行かず、
アメリカでやっていただければ、と思います。
シュリちゃんの年齢を考えれば、
可能性は極めて低くとも、
フォーク等の落ちる球を覚え、
制球力をもうちょっと向上させたら、

プチ・サファテ化する危険性がありますから。
サファテだって若いときですが、
アメリカではただ球が速いノーコン投手
の評価
でしたからね。
ソフバンのようなしっかりした球団では
化けてもおかしくはありませんから。


一方、ウルフ郭俊麟が残留です。
ただしウルフも年齢的な下降線を否めません。
彼の能力を通年で発揮するには、
登板しては抹消を繰り返しながら使うこと
がベターでしょう。
当然、これでは先発陣の駒不足ですから
ウルフの穴を埋める若手の台頭は必須です。


郭俊麟は台湾との友好関係のための
特別枠の残留を意味しており、
ある意味で、
台湾球界のレベル向上のための
留学的な残留と推測します。
それ故、
事実上、戦力構想外の存在
考えなければなりません。
正直、支配下の70人枠ではなく、
育成枠に入れて育てれば!と思いますけど。


③ドラフト
西武の交渉権獲得選手は、
1位 齋藤 大将投手(明治大) 
2位 西川 愛也外野手(花咲徳栄高) 
3位 伊藤 翔投手(徳島インディゴソックス) 
4位 平良 海馬投手(八重山商工高) 
5位 與座 海人投手(岐阜経済大) 
6位 綱島 龍生内野手(糸魚川白嶺高) 
育成1位 高木 渉投手(真颯館高) 
育成2位 齋藤 誠人捕手(北海道教育大岩見沢校)
でした。
ドラ1については、左腕投手を熱望し、
田嶋君のくじ引きに外れ、
外れ1位単独で齊藤大君の交渉権を得ました。
ただし、西武にとっては左腕が欲しいけど、
最大の課題が即戦力の先発投手補強にあります。
それだけに、
田嶋君が外れた時点で左腕にこだわらず、
左右関係なく即戦力を優先して
鈴木康平君(日立製作所)が欲しかった
ですけど。
田嶋君、鈴木康君を得たオリックスは脅威です。
オリのドラフト結果は、
2人とも即戦力にならずとも、
 少なくとも1人は即戦力になれば、と
リスク回避の二重ラインを確保した形
になりました。


さてドラ1の齊藤大君については、
即戦力として期待され本人もその気でしょうが、
制球力の課題から、ロッテ佐々木のように
即戦力になるかは微妙であり、
通用するのに時間がちょっとかかるかもしれません。
また、2位以下は順位を1つ落として指名しても
獲得できたのでは?という印象がのこりました。
ロッテがドラ5で獲得しましたが、
2軍戦とはいえ、中日をきりきり舞いさせた
渡邉 啓太投手(NTT東日本)
あたりも即戦力として期待
できましたが。
あとは、最後の最後でとってつけたように
齋藤誠君を捕手として獲得しましたが、
捕手はもう一人欲しかったですね。


昨年の源田あたりはデキすぎでした。
ただ、今回のドラフトの補強により
1歩でも即戦力強化が進めば!
とは思っておりました。
今回のドラフトの結果は、
0.3~0.5歩進んだ?という印象でしたね。


まあ新たな8名の方々には
大いに頑張って育ってほしいですね。
具体的に知らない選手も多いですが、
応援させていただきます。


④FA残留交渉&状況
FA対象は牧田、野上、銀、おかわり君の4名。
特に牧田、野上、銀が騒がれております。
そのうち、牧田については
今オフのポスティングによる米輸出が濃厚
のようです。
現実的な順当な結論であり、
赤点はクリアした結果と言えるでしょう。
さすがに、腹をくくるだけの選択肢ですから、
もし国内他球団へFA移籍されたら、
フロント陣の能力は無能未満の下の下であり、
フロント陣の総辞職レベルの責任問題に値する
を話になりますから。
ただし、日米でまだポスティングのルールが
決まっていないから、決着までに長引きそう
です。
ちなみに、今年は大谷、涌井、平野と
米挑戦を狙う者が多いですから、
何が何でもルールは決まると思いますが。
もし米国行きの交渉がまとまらなければ、
西武に残留ということになる
でしょうけど、
それはそれで、しょうがないよね。


一方、残留を切に願う野上や銀については、
西武との残留交渉が既に終わっており、
その時点で残留へのサインをもらえてなく、
現在、考え中のため、本人らに球があります。
明日6日にはFA宣言が解禁になるので、
明日には判明しているでしょう。
でも、FA宣言された時点で流出は必定です。
常套文句「他球団の評価を聴いてみたい」なんて、
他球団はこちらより良い条件を提示するから
九分九厘、当てになりません。
キムショーのFA騒動のような話は希ですから。


まあ周囲もあおりますし、
栗山のような例も希であり、
今までの西武球団の傾向から見れば、
ネガティブ発想しか浮かびませんけど、、、


⑤戦力外選手の獲得調査
楽天を退団する松井稼頭央を獲得し、
西武を退団する直人が楽天に戻るという
事実上、レジェンドの古巣行きトレード
が成立濃厚という空気が流れています。
松井稼頭央の獲得については、
世代交代の大義とは反するものの、
獅子OBの特別枠での話であり、
FA移籍した者の帰る郷を築いた感じですね。
※これでFA移籍しても
 ボロボロになったら帰っておいで

 安心してFAしても大丈夫だよ
 という感じでしょうね。

思い存分、現役を続けてもらって
来年の戦力というよりも、
OBとして将来の指導者へ期待した
先物買いですね。


ただし、稼頭央が西武に在籍していた時代は、
栗山らベテランだって重なってなく、
特に教育を必要とする若手にとっては、
稼頭央よりも直人の方が
馴染み深く、恩義も強い
でしょうから、
今回の直人をクビにして
稼頭央を復帰させる結果は、
若手らに球団への不信感を生む
でしょうし、
生涯西武を誓っている栗山から見ても
目の上のたんこぶになる懸念もあるでしょう。
あと、球団は彼に将来の監督就任を見据えるでしょうが、
黄金時代のリーダーだった石毛氏や、
場合によっては、田辺氏のように
コーチ業には向くけど、
監督業に向くか否かは微妙かもしれません。


しかし、
辻監督に「オレの分身みたいな存在」と言わせ
本人が『ライオンズで死のうと思っていた。』
とまで言ったように
貢献心・忠誠心が高く人徳のある直人は、
何らかのポストで
球団に残る話があれば現役を退き、
後進を支える考えがあったらしい
ですが、
西武球団は、何もポストを打診せず、
そのまま戦力外を通告した
という愚行を講じたという話もあります。
このまま楽天に行けば
在籍中に一緒にやっていた嶋らと一緒に
チームを盛り立てる
でしょう。
楽天にとって、
このトレードは大いに得となるでしょう。


一方、ソフバンを退団する松坂に対して、
どうやら西武は獲得を否定的という報道
流れています(最終的には不明ですが)。
正直、獲得せずが正解と思います。
ただし、大義的に考えれば、
世代交代を見据えてベテランを一掃した後に、
松井稼頭央を獲得するというのは
矛盾した説明しにくい話(特別枠の強硬策)。
でも、先発投手駒不足問題を掲げれば、
まだ獲得するのは、
松坂の方が松井稼より理が通ります。
ただし松坂が再起する可能性は
 超万馬券的な確率の薄さですが。


また西武の偉大なOBを
将来の指導者にしたいから獲得する
ということなら、
松井稼頭央も松坂も同等に考えるべきです。
※コーチとしては松井稼頭央の方が
 松坂より上になるかもしれませんが。


早い話、松坂と松井稼頭央を比較して、
大義名分の面では、松坂>松井稼であり、
松坂がいらないなら松井稼もいらない
という話です。


※もう今となっては濃厚話になっているように
 松井稼頭央が入団する以上は、
 何が何でも貢献してもらわないと困りますが。
 なお、指導者を見据えるなら、
 背番号は77でいいでしょ。

今からでもダメもとで、
一軍の走塁・守備コーチの座を用意し、
本部長、SD、監督ら雁首揃えて
土下座してでも直人を取り戻すこと
来季&将来のチームのためになると思います。
もう松井稼頭央の入団はしょうがないとしても、
直人は楽天から取り返してほしいですね。


ところで、松坂の場合については、
奥さんとお子さんがアメリカ好きで
アメリカに残っていますから、
引退後はアメリカに帰ってしまう懸念と、
(西武の指導者にはならない可能性大)
昔、イチローにも怒られていましたように、
ぶくぶく太って帰ってきたその甘さ

指導者としてもどうか?
という疑義を生みますが。。。
※オリの中島も同様。


まあ松坂はあれだけの投手でしたから、
引退式を所沢でやってあげたい
気持ちはありますけどね。

2006年 WBC合宿でのイチローと松坂の会話


もちろん松坂獲得を否定的な根拠が
リハビリ中の故障者であるため、
「(来季の)戦力としては厳しいと思う」
ということらしいです(by渡辺SD)。
当然の正解回答でしょう。

ただし、そこで1つ疑問点が、、、
元気な松井稼と故障中の松坂を比べた場合、
『野球ができる・試合に出れる』という観点では
松井稼頭央の方が松坂より勝算があります。
でも『1軍で戦力になる』という観点では、
松井稼頭央も松阪もどっちもどっち
という気がしております。
しかし、松井稼獲得を肯定、
松坂獲得を否定という差を考えると、
まさかフロント陣営は、
松井稼頭央が来季に1軍で戦力になる

と本気で考えているのか??
すなわち、フロント陣営はアホか?
という疑問を感じます。
もしかして、噂のあった
鷲軍団との水面下での交渉があったのか?
(直人&稼頭央のトレード)
それが本当なら、
やはりフロント陣営は完璧にアホか?
という疑問が残ります。


あとソフトバンクをリリースされた
左腕である大隣と山田の獲得調査
報道されました。
このうち、大隣については、
故障持ちであり、その故障のリスクや
故障後の衰えが懸念されるほか、
2軍成績も過去2年は芳しくないだけに
再起は厳しいでしょう。


まだ山田の方が獲得する価値はあります。
もちろん2軍戦でしか通じないおそれ
阪神との獲得競合による値上げ
懸念されますが。


他球団の戦力外選手について、まとめますと、
松井稼頭央、松坂、大隣、山田の中で
獲得へ魅力があるのは、
正直、ソフバンの山田くらいでしょうね。
松井稼頭央、松坂、大隣を獲得するのは、
・年俸1000万円以下、
適切な補強を見据えた
 支配下選手数枠への影響が無いこと
前提条件の範囲内でお願いしたい
と思います。


⑥投手コーチ招聘
コーチ陣の再編については、
今後も動きがあるでしょう。
その先駆けとして、台湾球界から、
獅子OBの杉山賢人氏と許銘傑氏を
2軍投手コーチに招聘
しました。


杉山賢人氏について、
NPBでの指導者としての経験は、
楽天一軍投手コーチとして3年間(06~09年)、
二軍投手コーチとして2年間(15~16年)。
今年、台湾に渡っていました。
正直、彼の指導者としての能力は知りません。
頑張ってもらうほかありません。


許銘傑氏については、
郭俊麟の家庭教師的な専属コーチであり、
台湾球界のために郭俊麟のイップス治療
が最大の役目
でしょう。
それ故、正直、
他の若手に関しての効果は
あまり期待していません。


⑦施設改良に関わる
 謎の大規模工事
先月末、西武の敷地境界に
(室内練習場の沿道沿いに)
次のような工事看板が立てられており、
SNSで噂が流れています。
今日、立ち寄って写真を撮ってきました。

工事工期は来年(平成30年)の6月1日から
平成33年3月15日と3ヶ年度に渡ります。
工事施工者は未定であり、
設計者のところが埋まっていますから、
現在、設計を進めてる段階なのでしょう。
まあ工事施工者は今後入札で決まるでしょうが、
鹿島建設は西武ドームのメイン施工者ですから、
そこが設計をしているなら、
来年度、鹿島建設が請け負うことになるでしょう。


今回の開発区域面積が大規模のため、
所沢市街づくり条例に該当するので、
この看板を立てた(10月30日)翌日から
中高層建築物なら30日以降に開発申請書を提出できます。
ただしその申請の3ヶ月前までに市との協議が必要です。
さすがに、蕎麦屋の出前のように、
「やってます。やってます。」と、
株主へのアピールだけのものとは異なり、
それなりに開発工事をすることでしょう。
周辺住民への説明も必要になりますから。


では一体、何の工事なんでしょうか?
開発事業区域177,313.55m2というのは、
西武球団で保有する全体の区域であり、
その中で建築することが推測されます。
ただ、
地上4階 地下一階の棟戸で
『観覧場』を建築(改築)する?
建築面積が既存60,100.14m2であり、
計画10,359.28m2とのこと。
(延べ面積:既存68,156.94m2、計画16,742.01m2)

なお、地図上の面積を概略的に計測すると、
若獅子寮が約2,000~2,500m2
室内練習場が約3,000m2弱
第二球場が約18,000m2、
駐車場が約25,000m2、
ライオンズストアのある棟が約1,000m2、
ですから、
これらを合計して約50,000m2。

それにあと1万m2を足せば
建築面積既存部分の6万m2になります。
※西武ドーム全体は約40,000m2
※狭山スキー場が約12,000m2
※テニス場が約10,000m2
※旧第三球場のサッカーパークが
 約15,000m2
※駅前の広場~ドーム入口の広場が
 約14,00
0m2


そう考えると、
建築面積の計画10,359.28m2
は相当な大規模
になります。
寮と屋内練習場、球団事務所等を
一体とした建築物を建造???


まあ今後の発表を楽しみ待ちましょう。