下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【森友(捕手)問題】球団も森=捕手の方針は変えることは無く、森も来季はプロ捕手として大成するために一所懸命頑張っている。本当に実現したければ、正月にのんびりしている暇はないのでは?

打てる捕手というのは数多くない今のプロ野球界。
打撃面で天才的な森捕手として大成すれば
確かにそれ以上に心強いものはありません。
森が1軍プロの捕手として大成すれば
ライオンズは理想のスタメンを
手に入れることがデキます。


ただし、森が1軍プロの捕手として
大成できる適性を有するのか?
そこが大きな課題であり、
そこに大成するか否か分岐点になるのでは
ないでしょうか。


そんな背景を踏まえ、
森がプロ捕手として大成するためには?
今日はそんなことをざっくり書いてみます。
(以前から森=捕手問題を何度も書いてきましたが、)


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まず森の打撃面については、
今年は故障でほとんど出ることができなかったので
成績は参考外の面があるので昨年を見ると
交流戦以降で成績を集計するれば、
①捕手をやってないとき
 252打席(222打数)
  64安打 33打点 7HR 57三振
  打率0.288 出塁率0.365 長打率0.441
    OPS0.807
 三振率0.257
②捕手をやっているとき
 91打席(82打数)
  29安打 9打点 2HR 21三振
  打率0.354 出塁率0.480 長打率0.512
    OPS0.930 三振率0.256


確かに打席数が①②で異なるので
単純に比較するのは乱暴ですが、
三振率こそ①②であまり差が無かったものの、
打率、出塁率、長打率、OPSと
②捕手をやっているときの方が良かった
です。
特に打率、出塁率が上がっています。
ただし、本人もHRを
あまり意識しなかったからかもしれませんが、
HRは②の方がもっと出なくなっていました。
それでも、このときは
捕手をやっていた②の方が好成績を残しており
本人も「捕手をやって打撃力が下がった」
と言われたくなく、
打席でも集中力を切らさず、頑張ったんでしょう。
でも、この昨年シーズンは
Bクラスが早々と濃厚であったから、
気楽にがむしゃらにできた面があり、
消化試合ではなく、優勝争いをするような中だったら
通年で集中力を欠かせず、考えずに打ち込めるか?
そこに適性問題が関わってきます。
もちろん、そんな緊張感のある場面では
誰だって
「経験がないんだから」話に該当する懸念
十分あり得ますので、
経験を積んでいければ大丈夫、
という見方はできます。


しかし、森に関して、
打撃面は心配をそこまで感じてません。
打撃に関しては天才ですからね。


むしろ、心配なのは、その天才が故に
森にプロ捕手そのものに適性があるか?

ですね。


森にその適性があるかが微妙に思える
一番の心配な点は、
森が天才打者であることです。
以前、森は打撃について、
 「配球とかはよくわかりませんけど、
  甘い球は減ったと思います。
  それでも打てるのはなぜか?
  とにかく来た球を振ってるだけです。
 狙い球? 特にない
です」
とコメントしています。


昨年のソフバン戦で、
最終回に捕手の守りとしてミスをしてしまい、
絶対取り返そうという気持ちで打席に立ち
サファテからサヨナラ逆転打を打ったとき
がありましたね。
このとき、
割り切って、まっすぐ一本で、三振しても
 オッケーくらいの気持ちで
打席に立ちました」
とコメントしています。


森の場合、
「無」になることいい結果を残しやすく、
「開き直り、あまり考えずに打つ」
これが彼のいいところでもあるし、
天才的な打撃センスを示すところでもあります。
高校時代は、藤浪卒業後に主将になったときは、
1人で背負ってあれこれ考えすぎて、悩みすぎて
空回りしてしまっていました。


ノムさんは、
捕手が打てないのは、
捕手が打席に入るときに打者になっているから。
捕手として打席に入ることが重要
というようなことを言っています。
また「天才打者は捕手に向かない。
大成しない。なんでも打てるから、
打者の嫌がるリードに思考がいかない

とも言っています。
野村氏も強打者でしたが、
そこは配球の読み、駆け引きが大きく、
天才であるミスターの長嶋氏とは
違う打者だった
のでしょう。
※野村氏は終盤の西武時代しか知らず、
 長嶋氏の現役時代は知りませんが。。。
 おっさんですが、そこまで爺ではありません(失礼)。


里崎氏も
バッターボックスでもキャッチャーをやれ。
 お前なら何を考えるのか。読んで打つのは
 キャッチャーが一番いい
んですよ」
と言っています。


ここは「無」で打つ天才打者・森とは異なります。
逆を言えば、
捕手は「無」でやってしまったら
とんでもないことになります。
すなわち、
そんな「無」でやってきた森
1軍プロ捕手として、
配球を組み立ててリードする資質があるのか?
その裏を言えば、
打席に立ったとき、
配球を読み始めて、
あれこれ悩みすぎて空回りしないか?
彼は打撃面で
捕手の役目のことを忘れて
考えずに打ち込むことができるか?


そのような点は
プロ捕手としての適性の有無に
大きく関わりそうな一要素かもしれません。


そして、さらに肝心なこと
捕手としての最低限である学ぶ努力
嫌がらずアレルギーにならず
積極的に好んでやることができているか?

という点です。


里崎氏は次のようなことも述べています。
「同じリーグのパ対戦球団5球団に関しては
 一軍半まで、交流戦や日本シリーズで対戦する
 セ・リーグ6球団に関してはレギュラークラス
 (9~10人)のみ、合わせて約120人の打撃傾向を、
 常に頭の中に入れていました。

 例えばカウント別での対応や打球方向、
 コース別成績(好きなコースや苦手なコース)、
 長所、短所、クセ、調子がいいとき、
 悪いときの違い、自チームの投手別のデータなどで、
 これらの情報を100パーセントとは言わないまでも、
 80パーセントについては、いつ何時、どんな状況で
 質問されても、即座に答えられるように
 準備していました。

 極端な話、睡眠中にたたき起こされても、
 お酒をたしなんで酔いが回っていても、

 「日本ハム・中田(翔)のデータは?」と聞かれれば、
 瞬時に答えられるのは当然でした。
 これらのデータを頭の中にそろえておくことは、
 プロのキャッチャーとして
最低限の条件。
   残りの20パーセントはその日の試合の直前や
 攻撃中のベンチで、ノートやメモを見て確認する。
 1球を導き出すためには予備知識が必要で、
 そのためにも1打席ごと、1試合ごとに情報は
 最新のものへアップデートを繰り返します。

 つまり、対戦が増えれば増えるほど、
 同じ80パーセントでもより濃い80パーセントに
 なっていくわけです。
 その上での駆け引きであり、
 結果論なわけです。


プロの捕手として
相手投手、自チームの投手陣等のデータを
頭に叩き込んでおくことは最低限の学ぶ努力です。
確かに、最近はデータが溢れており、
それを把握しているチームスタッフが身近にいますから、
試合の直前にでも、その勝負の前にでも
スタッフから教えてもらうことはできます。
しかし、そんな他力本願、他人任せでは
そのデータは決して自分のモノにならず
瞬時の勝負の場で使いこなすことは困難です。
瞬時の勝負の場でデータを適切に使いこなすには
そのデータを自分の頭に叩き込み、
自分のモノにする学ぶ努力が最低限必要
です。


例えば、テストのときに、
しかも応用問題も出るレベルの高いテストのとき、
その前の努力を怠けて
直前に秀才から教えてもらうだけで挑んでも、
なかなかいい点数を得るのは難しいですよね。
1軍レベルのプロ野球の舞台は、
定石通り進むとは限らず、
応用問題にも瞬時に対応しなければならぬ
レベルの高い勝負の世界ですからね。


今年の森については、骨折により
長期離脱をせざるを得なくなり、
これは戦力面で大きな痛手でした。
また故障中は、
ストレスが溜まりイライラするばかり
大変な思いだったようで、
休養中はいかにそのストレスを低減して、
早く復帰することが第一の優先事
項だったでしょう。
しかし、
このとき貴重な時間ができたことも確かであり、
故障のため、グランドで汗を流せませんが、
頭を使うことはできるわけで、
その貴重な時間をうまく活用して
捕手としての最低限の学ぶ努力、
データ等を頭に叩き込む
チャンスはあったはずです。
その貴重な時間は、プロの捕手になるのに
大きな財産になるチャンスでした。
プロ捕手としての適性の有無を問うとき、
その時間を無駄にするようでは
それを好んで積極的にやっていくくらいでないと、
適性があると言えるかは性格面で怪しいです。


森が長期離脱中のコメントでは、
「一軍の試合? 見てはいましたけど、
 めちゃめちゃモヤモヤしてましたよ。
 なんせチームが強かったので、
 『オレ、いなくても平気やな』とか
 『戻ってもいる場所ないな』とか……。
 練習が終わったあとは、
 なるべく野球のことは考えないようにしてましたね。
 『無』です、『無』。そうすることでしか
 イライラを収められなかったですから」


実際に復帰してから捕手も務めましたが、
リード面等々から、その長期休養中に、
捕手としての最低限である学ぶ努力の成果を
やはり身に着けている様子が伺えませんでした。


この長期離脱期間においては、
自暴自棄になっている場合ではなく、
むしろそれをチャンスとして捉えて、
故障をしていても実行可能である
捕手としての最低限の学ぶ努力
しておいてほしかった
ですね。
その休養期間中に
自球団のみならず他球団も含めて
たくさんの試合を見てほしかったですね。
(録画でいいから)
しかし、それができなかったということは、
「無」にしないとイライラを
抑えられなかったというのは、
性格の面からプロ捕手の適性が疑問
であるということが懸念されます。


とはいっても、
球団は株主総会で指摘されて以降、
森を捕手として育てる方針に揺ぎなく、
森自身も本気で捕手として大成すること
を決意しています。
それならそれで
それを実現するにはどうすべきなのか?
が当たり前ながら大きく肝心です。


ただ、その球団方針が
捕手不足を深刻化させている
要因の一つになっている懸念が
問題なんですが。。。


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確かに森は
豪国まで遠征しながら捕手になる努力を
一生懸命にがむしゃらに頑張っていました。
しかし、本気でプロ捕手として大成させたいなら、
ただグラウンドでがむしゃらに頑張るだけではなく、
時間を無駄にしてはいけませんし、
球団も無駄にさせない管理が必要と思います。
彼の性格面、適性を考えれば、彼には
四六時中、野球漬けにする
徹底的な管理野球を講じてもいい
のではないでしょうか。
正月とはいえ、
のんびりしている場合

ではありません。


もう実家へ帰ってしまったでしょうが、
プロ捕手として適性を示すのであれば、
本来なら、山川を見習って
正月も球団事務所でもいいし、自宅でもいいし、
狭山不動尊などのお寺でもいいし、
野球勉強・研究を徹底するくらい
でないと。


また現時点では
捕手としての土台を築いている段階ですから、
1軍としてのレベルにまだない段階ですから、
2軍で徹底的に鍛えさせてあげたいですが、
森の打撃力を鑑みれば、
球団はチーム成績を優先して
森を2軍に眠らせず、1軍で使うことが濃厚

でしょう。故障や打撃スランプでない限り、
1軍での使用を避けるつもりはないでしょう。


確かに、捕手というのは
二軍戦では力を培うことが厳しいです。
相手の癖とかも把握して、
その弱みを突かねばならないから、
捕手として覚醒するには、
一軍戦の経験は絶対必須です。


ただし、捕手の基本ができていることが前提ですけど。
基本すらデキていないのに、一軍戦は早計です。
相手の癖等を吸収するどころか、
基本がデキずアタフタしまくるのがオチです。


でも、球団は森を二軍で基本を鍛えさせることはせず、
そのまま一軍で使いまくってオン・ザ・ジョブを狙うでしょう。
実戦で覚えよ!身につけよ!ですね。


とはいえ、
捕手力よりも打撃を期待した使い方重視でしょうが、
多和田や光成等の若手登板時に捕手で半端に使う
というような、今年の適用方法が続きそうな気がします。


まあ百歩譲って
打撃力を期待して1軍適用はやむを得ないとしても、
プロ捕手として大成するために少なくとも


◇前述したとおり、四六時中、野球漬け
 パ・リーグの相手打者のデータ、
 自チームの投手等のデータなどなど
 最低限やならければならぬ学ぶ努力
 徹底すること。

 ※交流戦等を見据えて、
  セ球団の相手も頭に叩き込めれば
  さらにベターですが、
  最低限、パ球団だけでも身に着けてほしいです。
◇星コーチを森専属の捕手コーチにして
 四六時中ワンツーマンでの指導を
 図らせること。
 星家に住み込みさせてもいいくらいの勢いで。
 もちろん、他の捕手出身の専属コーチ招聘も有り。
パ球団(楽、日、ロ)を相手にした
 第二での二軍との親子ゲーム参戦で、
 二軍戦で捕手を練習させるのも有り。
 パ球団(楽、日、ロ)相手としたのは、
 頭に叩き込んむデータが
 最低限パの他球団を対象としたことから。
 データを叩き込んだ上で参戦することが大事。
 もちろん、イースタンのセ球団も
 頭に叩き込めるならむしろOK。
 ただし、夏季など暑い時期の親子ゲーム
 熱中症等をもたらす自殺行為だからご法度。
捕手で使うときには、
 ベテラン投手とバッテリーを組ませること。
 若手投手と組ませることは、
 「同世代で息があう」ことを狙っているでしょうが、
 投手、捕手ともにどちらも右往左往しがちで、
 双方の成長にも影響が出てくる懸念があります。
 試合後も若い2人があれこれ右往左往するだけで
 反省にならない懸念
もあります。
  ※もちろん、そこで専属コーチの出番
   が重要
になりますが。 
 しかし、ベテラン捕手が若い投手を育てるように
 ベテラン投手が若い捕手を育てます。
 若手投手よりもベテラン投手の方が経験上、
 「そのサインは打たれる」
 「ここはこっちの方がいい」などがわかっており、
 試合後には、配球の意図を確認して学べます。
 ただし、今の西武では、
 岸や野上が流出し、牧田も微妙な立場ですから、
 ちゃんとしたベテラン投手が
 乏しくなっている問題
はありますけど。。。
 少なくとも、多和田、光成らではなく、
 十亀、洋介、残れば牧田らと組ませたいです。
 まあ打たせて獲るウルフもうってつけですが、
 ウルフバロメータ―が崩壊する懸念
 残りますけど。。。


は対応してほしいですね。


まあ、森=捕手の方針を
どこで見切るのか?
が大事になりそうであり、
その判断は早いことに
越したことがありません。


確かに外野手が増えつつあり、
捕手が足りなくなっているから
森を捕手としないことは愚行
ということも考えられるでしょうが、
捕手不足問題の根底には
森を捕手で育てるから
捕手を新たに獲らなくてもいい
というフロントの甘い考え
がありそう
という面があります。
本来なら森=捕手に関わらず
他捕手を獲得すべきでした。
駒月の球が捕れる即席捕手化問題
そこが要因の一つになっていると考えます。
一方、外野手は多く育っており、
来年、愛斗らの台頭が期待できますが、
サードがおかわり君のみでは不安であり、
外崎をサードスタメンで使う場面も出てきますし、
栗山だって出番は減ってきておりますし、
木村文はまだ見込めません。
また一番重要なのは、
森がプロ捕手として大成するなら
越したことはありません
が、
大成できていない期間は、
山川、メヒア、森の宝の持ち腐れ問題
が生じます。
※今年はメヒアが不振だったから
 その問題は大きくなかったですが。


打てる捕手の森という答えのみならず、
外野手・森という選択肢も残しながら、
適性も見極めた早急な決断が必要です。
ただし、二兎を追ってダメだったことは
今までのことを考えれば自明であるため、
捕手としてやらせているときは
徹底して捕手として使うこと、
外野手と決断したら
徹底して外野手として使うこと、
一兎だけを追う使い方は必須条件です。