さすが『守』の職人・辻監督。相手に疑惑を感じさせるだけのブラフでも、Good Job!!(西スポ:西武が“超リスキーなプレー” 辻監督が新練習メニュー導入「プロでやった覚えがない」)
実際に使うかどうかは置いておいても、
相手に『牽制してくるかも?』と思わせるだけでも、
十分効果のあります。
こういうブラフは有効な策になりますから。
それだけで、
相手の思い切りの良さ、
判断の瞬間を鈍らせますからね。
「警戒しなければならない」という状況を
相手に与えることは、
相手にとっても「やりにくさ」を生み、
こちらにとって有利の展開になる
可能性がありますので。
また苦手投手・天敵投手に対しても、
セーフティバントや足などを駆使して
相手投手に『仕掛けてくるかも?』
『この打者、投げにくいな』
と思わせることも重要です。
その分、その投手自身のリズムが崩れる
可能性がありますから。
ただし、オオカミ少年と同じで、
「たまに」実戦でやらないと長続きしません。
でも、
『守』の職人である辻監督らしい
良い作戦です。
西武が“超リスキーなプレー”
辻監督が新練習メニュー導入「プロでやった覚えがない」
2/22(木) 11:04配信 (西スポ)
西武が“超リスキーなプレー”を全体練習のメニューに組み込んだ。高知・春野キャンプ2日目の21日、そのスケジュールに初めて記された「サード牽(けん)制」。投手と内野陣全員が参加し、三塁手がベースに入るタイミングで、投手が素早く三塁へけん制。これを、全投手に取り組ませたのだ。
三塁けん制は、悪送球なら即失点のリスクを伴う。また走者一、三塁の際、一塁走者を飛び出させるために三塁へ偽投すればボークになる。このため、プロの試合で投手が三塁けん制を試みるケースは、ほとんどない。
ましてや、左投手の場合、三塁は背中側にあたり、けん制には体のターンが必要になる。右投手よりも悪送球のリスクが高まるとあって、ドラフト1位ルーキーの左腕、斉藤大(明大)は「ホントにたまにしかやったことがない」、土肥投手コーチも「プロでやった覚えがない」。その珍しい練習の導入は、辻監督の強い要請からだった。
本塁での衝突防止のため、プロ野球は2016年から「コリジョンルール」を導入。セーフティースクイズなど、三塁走者が大きなリードから勢いよくスタートするような思い切った作戦の場面が増えたこともあり、土肥コーチは「そういうことも踏まえて(三塁けん制を)やっていこうというチームの方針」と説明。リードを一歩でも小さくさせるためのけん制球というわけだ。
この練習をチェックしていたオリックス・渡辺スコアラーは「ウチはこういうのをやるよというのを、警戒させる意味もあるんでしょう」と困惑の表情。練習していると聞けば、試合で相手も警戒する。けん制練習という、辻監督からの“けん制球”は、早くも効いているのかもしれない。