【フジテレビTWO】ライオンズTV 獅子奮迅キャンプSP:辻監督への対談インタビュー録
フジテレビTWOで南郷キャンプの取材特番
ライオンズTV獅子奮迅キャンプSPが
放送されていました。
もうすでに高知の2次キャンプを終えて
再び宮崎に戻ってきている現在ですから、
情報、古っ!という感じですが、
まあしょうがないでしょう。
そこでプロ野球ニュースの
解説者・野村弘樹氏による
辻監督への対談インタビューが
ありましたので、そこを書きます。
◆今キャンプについて
野:キャンプの手応えはどうですか?
辻:故障者も無く順調に来ています。
野:2年目のキャンプ、
昨年との意識の違いは?
辻:特にないね。昨年は若い野手が出てきて
1年戦ってみての経験したことが
今年にどういう形で表れるのかな?
成長がね。それが楽しみですね。
野:今キャンプで重視することは?
辻:今年に限ってはね、
野手の練習を見る時間が凄い少ない。
ほとんどブルペンにいっているので
その中でみなさんに言われるとおり、
投手陣が西武として重要なポイント
であるから、私が足を毎回運んで
見ているのと、見ていないのでは
投手も違ってくるんではないかな?
というのもあるんで
今年のキャンプは時間をかけて
ブルペンに行って
ほとんどの投手を見ようと。
そこが変わったところです。
◆野上&牧田が抜けた穴
課題の投手陣
野:野上が抜けた先発陣を
どのように考えていますか?
辻:そうね。
菊池、菊池、菊池、菊池
で行きたいところなんだけどね(笑)
でもね、昨年もそうやってやったんですよ。
ある程度、ローテに入れる投手が出遅れて
代わりの投手が穴を埋めてきた
というところがあるので、
しかし、今年は先発投手の中で
すごく競争しながらチャンスをつかむ
という、投手力の中の競争を
ボクは一番期待しているんですけどね。
野:名前を出すとしたら、
どの辺が入ってきそうですか?
辻:菊池雄星がいて、
十亀がいて、多和田がいて
この2人がまずしっかりしないといけない。
それで3人が揃って
そこから外国人が入るのか?
そして巨人から高木が入りました。
ここにも凄く期待してるんですけどね。
その次が中継ぎで手術したトモミが
今年行けそうな感じがするので
トモミが中に入った場合に、
もし先発投手が足らなければ
(誰かを)前に回さなければならないのかな?
ということがあるかもわからないですね。
野:高橋光成だったり、
2年目中塚投手あたりは?
辻:光成はまだ完璧じゃ無いですよね。
痛いとかではないけど、本人としては
できあがりがおそいようで
もちろん、光成だって
ローテに入れたいくらいで
先発の5枚目、6枚目に入る投手ですけど。
中塚に関しては、良いモノがあるんで、
オープン戦を通じて色々経験させて
戦力に入ってくれば楽しみかな、
という感じですね。
◆優勝へ避けて通れない壁
ソフトバンク
野:ソフトバンクだけではないですが、
昨年苦しんだソフトバンクに対し
何かお考えありますか?
辻:昨年雄星が勝てなかったのもありますが、
今年の日程を見ていて
ローテが上手くハマらないな
と頭を悩ましているんですけどね。
メットライフでは勝ち越していますから。
福岡でやると・・・ね(笑)
野:攻撃もあまり打てていないと
辻:そうなんですよ。
投手が良いでしょ。良いんですよ。
野:確かに打てませんよね。
辻:だから、まあ昨年は
3年連続Bクラスにいたから
CSに行ける3位までは、
という気持ちがあったけど、
ただ選手達もCSに行って敗れて
本当に悔しい想いをしている
と思うんですよね。
2位になって、今年は優勝したいと、
選手達からは
色々インタビューでも聴いていますが、
その気持ちが昨年よりも
絶対に違っていますから。
そこにボクは期待しています。
その気持ちに。
野:開幕投手を雄星に
色紙を渡して伝えていましたが。
昨年からもう決まってましたか?
辻:決まってました。雄星しかいないから。
野:もし開幕戦がソフトバンク戦でしたら?
辻:もちろん雄星ですよ。
野:雄星は絶対的なエースですが、
もし二枚有ったとしても雄星ですか?
今の野球ってカードによってとか
あるじゃないですか。
辻:今、聴かれて「えっ」と思ったけど
考えもしなかったですね。
野:相手にかかわらず、雄星と。
辻:そうですね。
確かに次のカードがメットライフで
ソフトバンク戦ですよね。
そこに持っていけば、
ソフトバンクに回っていくんですよね。
(その後もソフトバンクが週前半なので)
そうか。
考え直そうかな。。。(笑)
野:もうダメですよ。
辻:もう雄星って言ったから。
◆ヤングパワーの台頭
厚みを増した打撃陣
野:攻撃陣ですが、
金子、森の状態が良さそうですが。
辻:昨年、友哉が骨折して
銀と岡田が良くやってくれたじゃないですか。
そして、金子が負傷でどうしようか?
と思ったときに、田代、木村が
オープン戦で活躍してくれたから
開幕から使ってずっ~と我慢して使ったけど
2割行かないくらいで、
ずっ~と、どっちかモノにならないかなと。
でも育てなければならないし、
ただし、外崎も良いモノを魅せてきたから
外野を挑戦させようとしたら、
守らせたらスイスイと、規定打席も行って
自信もできてライトのポジション獲りましたからね。
だから金子もレフトを獲るという気持ちでしょうし
センターはね。秋山が固定ですけど、
外崎だってウカウカできないし。
そういう意味では
昨年より競争が激しくなるかな?
と思います。
◆炭谷&岡田&森 正捕手争い
野:全員元気であれば、
辻:そう森に関しては
基本的にあんまりDHにしたくないですね。
長い目で見てですよ、
クリーンアップを打てる日本の捕手を
育てたいじゃないですか。
2020年オリンピックに
あいつが捕手で出るというくらいの。
まあそこはね。
野:すると5年から10年の。。。
辻:そうは思うんですよ。でもね。
しっかりとこれ(捕手)ができないと。
炭谷はしっかりしていますから。
岡田もいますから。
「しっかりしないと試合出れないよ」
とあいつには言ってます。
野:現時点で3人いて、
開幕スタメンではないですが、
監督の中で森に賭ける思いは強いですか?
捕手として。森捕手として。
辻:開幕はそこまでちゃんと。
本人は捕手としてまだ不安なところがある
んですよね。これからオープン戦を通じて
被っていって、そういうところで
ある程度自信つけてくれるだろうし、
早出しながら毎日練習していますから。
そういうところで彼が一人前の捕手になって
143試合のうち何試合被られるか?ですね。
野:現時点ではどうですか?
もともと打撃のイメージが強く、
でも捕手は負担も大きいじゃないですか。
辻:切り替えが早いタイプだから
バットもったら人変わるんですよね。あいつ。
本人、引きずっているかわからないですが。
でも、振っていけるじゃないですか。
やはり魅力はフルスイングであって
投手に向かっていくというところであって。
でも、みんなにも話します。
ミスをしても、そこはもう終わった
ところだからしょうがない。
次は打って返せ、と。
そういうところじゃないですか。
彼が割り切ってやってくれればいいし、
ただ打てばいいや、と思うのであれば
ボクはもう捕手としては使えないです。
しっかりと捕手という仕事をやって、
それができる、できないはあったとしても、
一生懸命やってから、ですよ。
◆中村&メヒアの起用法について
野:森を捕手で使うか、DHで使うか
で変わってくると思うのですが。
辻:ボクが期待しているのは中村ですよ。
中村をサードでしっかりやってもらいたい。
守りながらを求める三塁手です。
そして、メヒアを考えますよ。
当然、山川が調子を崩すことも
考えておかなければならないし、
今のところはDHがベスとかな?
とも思っているんですけどね。
◆松井稼頭央への期待
野:松井稼頭央に期待するモノは?
辻:まだそこまでの身体はできていないですが、
彼の経験とか、
まだまだという野球に対する気持ちが
間違いなく若い選手にプラスになると思うし、
チームの中にいて雰囲気がいいですね。
上に栗山、中村がいて、次に中堅がいて
でもそれより上にいますから。
そういう点では、
色々と話をしてくれてますので。
ただ、こっちは選手としてまず考えてね。
いろんな形で、色々な出番があるだろうから
これからがんばりなさい、と。
野:浅村とか影響有りそうですね。
辻:彼らは間違いなくリスペクトしているでしょ。
ずっと色んな所でやってきて、
経験値が高いですから、
引き出しもいっぱい持っているだろうし。
◆辻監督の理想の監督像
野:辻監督の求める監督像は一言で言うと。
辻:監督をするときに
どういう監督を目指しますか?
といろいろ聴かれましたが、
結果はやっぱり出ないですよね。
やっぱりボクはボクでしかないので。
色んなコーチの経験をやってきたので
ボクはゆっくり座ってられないというか、
選手と一緒に戦っている
というのが好きなんですよ。
だから練習の中に入って行ったりだとか
ただ選手と一緒に戦っているという気持ち
でグランドにいますけど。
ただ選手達を大人の扱いに
少しつつできるようになってきたかな
という感じで。
とにかく、
コーチに任せまて口も出しますけど、
まあしっかり色んな選手を
しっかり見ることが今の仕事かなと、
思います。
その中で、色んな性格の人間がいますから、
そこに近づければ、と思いますけどね。
今はハートが弱い子も結構いるじゃないですか。
そういうことも考えさせられたりしますが、
ただ、こっちが正面からぶつかっていけば。
それであとはゲームで失敗しても構わないと、
失敗を恐れずやりなさいと。
その場で気持ちを切り替えて
次に向かっていこうということですかね。
失敗したら、練習すれば良いという感じです。
野:最後に。
辻:昨年2位だったので、今年は
優勝だ、優勝だと言うことを沢山耳にします。
もちろん、我々は優勝を目指して頑張ります。
ただ、今の西武ライオンズの選手達は
本当に面白いです。個性のある選手が沢山います。
ずっと明るいチームなので。
今年は優勝を目指して精一杯がんばりますので
沢山足を運んで頂いて、
我々と一緒に盛り上がって頑張って欲しい
と思いますので、よろしく御願いします。