下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

洋介とのトレードで入団した榎田について整理してみました。私の勉強不足でしたが、一応、昨年も先発はしていたんですね。5回くらいまでなら何とかなるか?投げることがデキるイニング数が洋介より1回少なく、洋介のような便利屋経験が1軍戦ではないけど。

先日、洋介とのトレードで
阪神から榎田が入団しました。
このトレードについては、
左腕を欲しがる西武からの熱烈な打診
阪神が合意したものです。
そして、西武球団は、
榎田の使い方について、
先発でも、中継ぎでも便利な左腕
として考えています。


今日はその榎田について、
整理してみたいと思います。


榎田というと、
漫画家つの丸先生が描くタイプのような顔相

プロ野球界で『つの丸系』というと
浅村も入っております。

でも、多和田もどちらかと言えば
こちらの系統と思います。
阪神時代には、
つの丸先生の代表作「モンモンモン」
とのコラボグッズがありましたが、
今度は西武で
榎田、浅村、多和田のトリオで
コラボグッズはいかがでしょうか?

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話を投手としての榎田についてに戻しましょう。
今回の整理にあたっては、
「©データで楽しむプロ野球」さんの
HPからのデータを用いております。


榎田の2011年~2017年の1軍戦全成績
最後に示します。
また次が年別成績です。

一番、輝いていたのは
最初の2年くらいでしょうか。
新人の1年目にはオールスターも出場してます。
しかし、左肘手術後の3年目以降は、
今一つの状態が続いて今に至ってます。


その左肘の負担軽減に配慮し、
3年目からは先発に転向しましたが、
先発経験は2013年~2014年6月までで
合計23試合しかありません。
※最後の全成績一覧の赤色枠加筆部分
それ以降、
1軍試合での先発経験はありません。
しかも、1軍試合登板は
昨年が僅かに3試合のみであり、
そのうち2試合が3イニング投げてますが、
2015年~2016年は最大が2イニングでした。


西武は榎田を先発でも、
中継ぎでも便利に使うこと
見据えていますが、
上記の1軍実績を踏まえると
そのような便利屋として使えるか?
疑問が残ります。
逆に左腕を得ても、中継ぎでは
放出する洋介が先発&中継ぎ兼用だっただけに
使い方の面で割が合わない印象を受けました。


ただし、私も勉強不足でしたが、
昨年、榎田はウエスタンリーグで
先発していたんですね。

これら先発時は、防御率が1.50、
被安打率が0.216とまずまずです。
ただし、あくまで2軍戦での成績です。
しかし、投球イニング数、球数を見ると、
5~7回、約60~100球を投げており、
平均で考えれば、
5回70球くらいまでなら見込めそうです。
ただし、使ったら1週は開けたいです。


それでも阪神は上で中継ぎとして使っており
昨年も最大3イニングでしたから、
使い方としては、
基本的に中継ぎが適切でしょう。
一応、その路線を念頭にしながら、
あわよくばを狙って
当面、3回以上で試してみるんでしょうね。


まあ洋介との比較で言えば、
洋介より1イニング短いこと、
洋介のような1軍で便利屋の経験が無いこと
そのあたりが
今回のトレードのマイナス点でしょうね。
そして、
もし1軍で5回を投げることが厳しければ、
中継ぎとしてそれなりのレベルにならないと
トレードのメリットは薄いです。


できれば、小石や藤原と一緒に
第二先発や敗戦処理をロング
をデキるだけでも助かるんですけどね。


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榎田の1軍戦成績について、
2012年以降で登板数の多かった
2012年~2014年、2016年を対象に
防御率、WHIP、被安打率等を
整理してみました。
参考までに洋介の成績も併記しました。
(昨年と最多登板時の2014年)


まず防御率、WHIP(1軍時)です。

2016年を見ると、
防御率が4点台であり、
WHIPは約1.4と二線級であることを否めません。
洋介よりちょっと良い?という感じですが、
まあ、洋介とどっこいどっこいという所でしょうか。


次に与四球率(1軍時)を示します。

与四球率については、
防御率やWHIPと違った推移を見せており、
低減傾向にあります。
ただし、それでも4弱あり、
参考で併記した昨年の西武投手陣と比べると、
比較的、雑な野田と同程度でしょうか。
洋介よりは高いです。


次に被安打率、被OPS等を示します。
左右打者別の成績(1軍時)も併記します。

左右別で見ると、
基本的に右打者が苦手のようですが、
2016年になると被打率、被出塁率は
左右で差が見られていません。
右打者に対しては改善が見られるでしょうか?
ただし、長打率に関しては、
左右関わらず横這い傾向です。
経年的に見ると、
2013年の頃まで回復できると御の字です。
洋介との比較では、
洋介よりちょっと良い?という感じですが、
まあ、洋介とどっこいどっこいという所でしょうか。


こう見ると、
榎田が昨年の2軍戦のように
1軍戦で5回以上を投げ込めること
ができるという条件が実現するなら、
このトレードは、
洋介とどっこいどっこいかもしれません。
ただし、現時点では、使い方の面で
先発&中継ぎ兼用の便利屋として、
1軍で投げていた洋介の方が上
なので、
やはりその面ではマイナスとなるリスクは
十分懸念されます。


また、洋介も野上が抜けて
巻き返す意識が高くなっていました。
榎田そのくらいの意気込みで
再起を目指して奮起できるか?
ですね。
おそらく、かなり高い意識が無いと、
阪神時代でくすぶっていたように、
今の頭打ち状態から抜け出せないでしょう。


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榎田の球種構成(1軍時)については、
次のとおりであり、
ストレートにカットボール、カーブ、
チェンジアップ、シュートを使うようです。


最後に投球フォームを示します。
一番左が2017年です。
真ん中が先発時の2013年です。
一番右が先日の2軍戦になります。
(西武で初登板)
ただし、一番右の2軍戦は
トレード騒動もあったことから、
2週間振りに投げるもののようです。


基本的なところは変わってないようですが、
上から5番目の写真(リリース時)を見ると、
真ん中の2013年は体が前に向かっており、
右足の踏み込みがしっかり入っているように見えます。
しかし、左の2017年や右の先日2軍戦では、
上体が立ち気味になっているように見え、
特に右側の先日2軍戦もっと立って見えます。
(まあ2週間振りの登板ですが)
その分だけ、2013年と比べると、
球持ちも早く、踏み込み・体重の乗り方が甘い?
という気もします。

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↓↓↓榎田1軍戦全成績
(2011年~2017年)