下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

★★★ CSファイナル第1戦 鷹戦 ★★★緒戦をエースで落とす。得点奪った直後に倍返しされて雪だるま式に失点が嵩めば勝てない。これでタイとなり明日からガチンコ勝負に。ただし明日から鷹は特攻ローテに入るから、つけ入る隙はあるはず。なお、鷹戦では先制点を死守して奪うべし。3回までの序盤はリードしてターンすべし。

さて、CSファイナルが始まり、
最終頂上決戦として
鷹を迎え撃ちます。


獅子にとっては、
アドバンテージ1勝があり、
ホームでできる強みがあります。


ただし、獅子にとって、
今日は雄星で迎え撃ち
緒戦を勝てば2勝リードと
大きく有利な展開
に持ち込めます。
逆に鷹にとって、
2敗ビハインドは苦しく、
緒戦を獲って早くイーブンにしたい
ところです。
それ故、双方にとって、戦略上、
緒戦を奪うことは重要です。


また試合についても、
鷹は、序盤から先制して
主導権を握る展開
十八番にしているだけに
先制点序盤リードは重要です。


ちなみに、
今年の鷹vs獅子の結果を見ると、

先制点を挙げた場合、
鷹は8勝3敗獅子は10勝4敗です。
序盤(3回まで)リードしている場合、
鷹は7勝3敗獅子は9勝2敗です。
先制点を挙げて、かつ序盤リードの場合、
鷹は6勝1敗獅子は8勝2敗です。


すなわち、
獅子にとっても、鷹にとっても
先制点を挙げることや、
序盤リードすることは重要です。


今年の獅子は88勝のうち
48%の42勝が逆転勝ちですが、
鷹戦に限ると、逆転勝ちよりも、
先制リードしている方が大事です。
もちろん、逆転勝ちが83勝の
37%31勝である鷹にとっても、
先制リードが重要です。


上記のような背景を踏まえると、
このCSファイナルでも、
先制点は死守して奪うこと、
序盤(3回まで)リードして
 ターンすること

成し遂げた方が試合を決しやすいです。


今日のスタメンです。

今日の結果です。


初回表、二死から
グラシアルに2塁打を浴びます。
グラシアルは
スライダー(特に外角低め)が苦手
というのが有名になっています。
グラシアルも
そろそろ克服してもいい頃でしょうが、
CSファーストのハム戦でも
まだ苦手の様相を見せていました。
CSファーストを見ていればわかる話ですが、
ここでは
初球 :内角高めチェンジアップ見逃し
2球目:外角ストレートをファウル
3球目:内角ストレートを左二塁打
でした。
一番、投げてはいけないストレートが
甘い高さに入って思い切り引っ張られた結果と、
当然の配球ミス、投球ミスによる被安打でした。


で、次の柳田には、
CSファーストでハムが攻めていたように
スライダーで外角攻めをしていました。
ただし、4球目に暴投してしまい、
5球目から内角を攻めはじめ、
6球目は5球連続スライダーだったので、
ストレートでインハイを攻めます。
完全に読まれていましたね。
球に逆らわず引っ張られ、
先制タイムリーを浴びました。


どうも、銀の配球も今一つ、
雄星の投球も力み気味で
制球含めて今一つ
という立ち上がりに。


これで簡単に先制点を
初回から許してしまいました。
まあ、たかが1点ですが、
先制点を許したことにより、
鷹の方は「雄星相手でも、
今日は行けるぞ!」ムードになるだけに
この先制点を許したことは大痛手となりました。
逆に先制点を許さなければ、
天王山のように鷹の方が焦りだします。


一方、初回裏の方は、
バンデンも球が高い傾向にあるのですが、
浅村が二死から出ますけど、
山川は、ど真ん中カーブの絶好球も、
振り急いでしまい、特大ファウルになり、
最後は外角低めに外されたスライダーで空三振。
獅子の方は無失点に抑えられます。


2回表に入っても、
雄星は今一つの状態が続きます。
先頭の中村に二塁打を打ち込まれると、
西田には制球を乱して与四球。
(なぜ西田に対して???)
それでもここは無失点で凌ぎます。


3回表では、
グラシアルを低めスライダーで空三振、
柳田にはインハイストレートを攻めつつ、
2球ファウルで追い込み、
3~4球目を外角低めスラを見せておいて、
5球目を内角低めにカーブを落として
空三振を奪います。

柳田には、
前の打席でインハイ直球を打ち込まれており、
その球を最初の2球で投げてきており、
一方、柳田自身、外角が打ちにくくなっていることから、
5球目も外角を攻めると思わせつつ、
その裏をかいた良い攻め方でした。


3回表をいい形で三者凡退で締め、
3回裏は、
金子が十八番のワンバン内野安打で出て、
源田が十八番の三塁打を放って同点に追いつき、
浅村が低めのカーブを体勢崩しながらも
上手く弾き返して逆転タイムリーを打ちます。
さらに、バンデン自身が焦って
悪送球の守乱も見られました。
それだけに、ここはもっと畳み込みたかったですが、
それでも、これで
序盤(3回終了時)をリードしてターンし、
ホームでもあることから盛り上がり、
獅子が流れを獲り返すきっかけになりました。
これで勝利に向かって
一気に突っ走れそうな展開
でしたが、
その直後、二死まで持ち込むけど、
雄星がサンドバック状態の
投壊で5点失います


4回表は、まずデスパに先頭で出塁されます。
それでも中村、松田を抑えて二死に持ち込みますが、
西田に右安打で続かれてしまいます。


西田というと、楽天から移籍してきましたが、
正直、そこまで怖がる打者ではありません。
しかし、1打席目は余計な四球を与え、
この2打席目も最初の2球を外し、
もう3球目はストライク欲しさで
ど真ん中に投げ込み右安打
されます。
なんで西田あたりで苦しくなるのか?
この大量失点は、
西田で確実にアウトを稼げなかったこと
が最も痛すぎました。
(1打席目も確実にアウト稼げず)


そして、次の甲斐には
2球で追い込みならがらも、
その後は制球定まらず与四球。
(もう5球目を外したとき、
 歩かせるなムードが満々でしたね)
そして、次の川島には
内角スライダーを簡単に打ち込まれて
逆転2点タイムリーを許し
上林にも簡単に粘られて、
最後は外角低めスライダーを
上手く打たれて、
走者一掃の三塁打になってしまいます。
おまけに、その三塁走者も
グラシアルにより確実に還され、
余計な追加点を許します。
グラシアルにはスライダーでしたが、
さすがにど真ん中付近は甘すぎますから、
打たれて当然です。


とにかく、今日の雄星は、
「絶対に負けられない」と
意気込みしすぎて力み

制球も定まらず
甘いコースを打ち込まれ続けました。
前回、鷹に念願の初勝利を挙げましたが、
心底にまだ鷹への苦手意識が払拭されず、
どこかに鷹への怖さが残っているのもあるから、
さらに力むんでしょうね。


「打てるもんなら打ってみろ!」という
死への覚悟(腹をくくること)ができていません。
どこかに死への怖さがあるから、
「助かりたい、切り抜けたい」の一心で
「勝たなきゃ!」と意気込みしすぎ
力んでしまっています。


一応、監督の試合後コメントでは、
「菊池は指がおかしかった。
 珍しく血豆ができて、
 スライダーが全くまがらなかった。
とのこと。
確かに血豆の影響があり、
途中から気にするようになりました。
ただ、やはり変に力んでいるから、
血豆ができてしまったのかな、
とも思えます。


監督は、コメントで雄星について、
「あれ以上投げると次投げられなくなる。
 菊池は中4日いけるかな。
 そこがちょっと心配です。」
と述べています。


正直、今年の雄星は、
ただでさえ、肩の回復が不安なのに、
そこに鷹への苦手意識(今日は深めたはず)
を抱えながら、第6戦に無理して出すことは
リスクが大きすぎます。


もし第6戦までもつれて、
雄星をどうしても使うなら、
郭あたりを先発させて
雄星は中継ぎで使い、
短いイニングを

全力投球させる方が
無難
と思います。


2番手には十亀が登板しますが、
6回表に、
左投手巧者の川島打ち込まれます。
で、グラシアルには内野安打で1点失い、
次の7回表には
おかわり君の後逸から始まり、
中村にも打ち込まれ、
無死一二塁のピンチをつくって
松田の打席で降板
します。


十亀はおかわり君の守備ミスも響きましたが、
前回の登板時と比べて今一つでした。
前回の最終戦では、
力強いストレートで抑えていましたが、
今日は変化球に頼りすぎていて、
持ち味の力強いストレートを
活かしていませんでしたね。


ただし、今日は松田との対戦を回避しましたが、
松田がネクストサークルにいるだけで、
十亀の投球には左右していますね。
前回の最終戦では、
松田の前のグラシアルに対して、
三飛で処理しましたが、
それまでのイニングとは別人になり、
制球を乱し気味になっていましたね。
今日は中村に痛打されました。
とにかく、松田とは対戦させないと、
しっかり決めて投げさせるべきですね。


でも、今日は得点を返しても、
それ以上に失点を許す形ですから、
そんな借金雪だるま式の
自転車操業の展開では
勝てるわけありません。


しかも、一発攻勢を得意とする鷹
今日は一発無しのタイムリー攻勢
大量得点を挙げています
から、
明日以降も厄介です。


ところで、最後に投げた武隈
一応、回マタぎで結果を残したのは救いでした。


ただし、今日のおかわり君の守備については、
折れたバットが飛んできそうになる中の強襲打や
打球が変なバウンドしたこともありましたが、
おかわり君の
守備力の脆弱さが露呈され、
重ね重ね足を引っ張って

しまいました。
しかも、守乱は
浅村、山川にも続いて見られました。

経験が浅く若いチームですから、
獅子軍団では空回りが伝染しやすいです。
(逆に勢いも伝染して調子乗っちゃいますが)

おかわり君の場合、
基本ができていないから、
捕球時は腰も高く球も弾くし、
焦って悪送球もあります。


とにかく、鷹打線は、
引っ張っている結果でもありますが、
サード狙い打ちのところもあります。
CS1stのハム戦でも
サードのおにぎり君こと横尾が
大忙しでした。

またグラシアルは、
結構、内野安打が多いです。


とにかく、おかわり君も
ハムのおにぎり君くらいは
守備を頑張りたいところです。
できれば、外崎をサードで使って、
おかわり君はDHにしたいですけど。
外崎もまだ本調子でなさそうですからね。。。


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一方、獅子威し打線の方は、
ソロ弾2発を含み4点を挙げ、
3回表の攻撃は良かったでしたが、
四球お散歩も最終回の1個のみ
三振も12個と多く、
点差もついておりましたが、
相手投手が苦しむ場面がほとんどありませんでした。


また鷹が相手の場合、
相手投手の立ち上がりをしっかり攻めて
初回から得点を奪いたい所ですが、
初回は相手の先制を許し、
こちらは無得点に終わりました。


今年の鷹vs獅子戦を見てもわかるように、
25回戦のうち
15戦で初回から得点が動いており、
そのうち11戦で
初回先制した方が試合を制しています。
しかも、今回、鷹の方は
第二先発が控えていますので、
第一先発が危うければ、
すぐ第二先発を出してきます。

(今日は終盤で武田がでてきましたが)
第一先発に慣れた頃には、
第一先発に逃げられて、
第二先発が現るという展開の懸念があるため、
まずは
第一先発の立ち上がりを
冷静にしっかり叩くことが肝要です。
そこに一つの勝機があります。
どんな投手でも、
立ち上がりに不安が皆無ということは
なかなか無いですからね。


今日のバンデンにしても、
高め傾向で完全好調という感じではなかったですが、
攻め落とせませんでした。
第二先発の武田を使わせましたが、
しかし、バンデンが7回まで投げたので、
武田は8回の1イニングのみ(12球)だから、
次回登板に大きなダメージを与えられてません。


もちろん、
序盤の攻撃のみで後は閑古鳥では厳しく、
第一先発だろうが、第二先発だろうが、
疲れが見え始めたら着実に攻め落とすこと
その疲れを早期に発現させるよう努めること
(特に鷹も連戦で披露しやすいからこそ大事)
は必須です。獅子威し打線で畳み込みたいです。


さて、今日の緒戦敗退になり、
これで勝ち星はタイとなり
明日からガチンコ勝負です。
(でも地の利は生きています
まあ火をつけてはいけない内川に
打たれたのは余計で、
鷹打線の脅威は高まりますが、
鷹の方は、
明日から中4日の

特攻ローテの連戦に入ります。
ミランダは中4日でも慣れているでしょうが、
無理していることに変わりはないので、
つけ入る隙はあるはずです。
前回のハム戦での結果もあるから、
立ち上がりに不安はあるはずですし、
いつもよりは早めに疲れも出現するはずです。
それ故、初回から
早打ち拙攻は厳禁です。
初回から球筋を見極め、粘りつつ、
攻め落としたいです。
難しい話ですが、この頂上決戦で
勝って頂点に立つには必須
です。


第6戦までもつれることは
こちらも投手陣の駒不足から嫌ですが、
鷹の方も強行ローテで、
第二先発も消耗しつつありますから、
早期決着を望んでいるはずです。


少なくとも、明日負けたら
鷹も勢いを増して、こちらも焦りが生じて
一気に畳み込まれる可能性が高いです。
とにかく、鷹の勢いを増さないためには
勝ち星のリードを許さないことが大事です。


どんな形にせよ、明日は