下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【9/12鷹25回戦(MLD)】マジック点灯争奪戦に敗れ『一夜天下』に終わる最終天王山。十亀がめずらしく奮起するも、勝ち運に恵まれず、決死の覚悟の平井プロ散る。1点差でもその差は乗り越えられぬ高き壁になって獅子の行く道を阻む。明日からは残り12戦のブレーキ踏まずのチキンレースとなる『優勝戦線~第二章~』の幕開け。こちら獅子は『追う立場』で苦手の鷲や勢いのある鴎を主に相手とする『茨の道』に対し、あちらの鷹は『逃げる立場』で得意のハムや無気力のオリを主に相手とする『平坦の舗装道』/残された道はノンストップ状態で『魅せろ獅子よ!勝ちまくれ!プライドかけて熱くなれ!敵を蹴散らせなぎ倒せ! 度胸魅せろ獅子よ~♪ 』


今日は、鷹との天王山の最終決戦の最後の戦いでした。

昨日は天王山カード緒戦を制して
首位の座を逆転奪取に成功しました。
130試合目にしての首位の座に立ちました。

今日は、どちらが勝っても『マジック12』が点灯します。
マジック点灯争奪戦でしたが、それに敗れ、
この天王山も終わってみれば、
獅子の首位は一夜限りの『一夜天下』となり、
鷹の『マジック12』点灯を許しましたね。


今後の優勝ライン日程は、次のとおりです。


マジックは鷹に点灯しましたが、
いずれにしても、『リーグ優勝』奪取の実現には
双方とも残り12戦を勝ち抜くことが肝要になります。


明日からは残り12戦で
ブレーキ踏まずのチキンレースとなる
『優勝戦線~第二章~』の幕開けになります。


鷹のマジック12が点灯していますが、
ゲーム差はわずかに0.5差ですから、
マジックはまだ流動的です。


ただし、明日からの残り12戦は、
こちらの獅子は『追う立場』で
苦手の鷲や勢いのある鴎を
主に相手とする『茨の道』
であるのに対し、
あちらの鷹は『逃げる立場』で
得意のハムや無気力のオリを
主に相手とする『ほぼ平坦の舗装道』
とも言えます。
獅子にとっては、後手を踏んでいる中、
今後の道のりの違いが苦しいですね。


そうは言っても、
こちら獅子にとって、
残り12試合を通じて残された進むべき道は
ノンストップ状態で
駆け抜け、勝ち抜くしかありません。


魅せろ獅子よ!勝ちまくれ!
プライドかけて熱くなれ!
敵を蹴散らせなぎ倒せ!
度胸魅せろ獅子よ~♪ 
です。


今日の森は、一打席目に
岡田の登場曲を使ってましたね。


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さて、今日の試合結果については


今日の先発・十亀は、
相手ミスショットや暴走にも助けられ、
いつ打たれてもおかしくない時限爆弾式投球でしたが、
中盤からタイミングを狂わすカーブを上手く使ったり、
低めを打たせるとかで、修正しながら好投し、
嬉しい想像外の7回ゼロ封
めちゃめちゃ頑張りました。


初回~3回まで6安打1与四球と
ピンチを築きまくり、いつ失点を許しても
おかしくない時限爆弾状態でした。


与四死球を減らすために、
今年から切り替えた『力を入れない投球方法』のため、
ストレートに力はなく、昨年までの豪快さはなく、
妙に与四死球を怖がっているから、
厳しい所に制球もできず(そこまでの制球力が無いですし)
高めに浮いたスライダーなど
投球がこじんまりして、打ちやすい甘い球が目立っており、
序盤は毎回得点圏に走者を置き、二度も満塁ピンチに陥ります。


でも、初回は今宮の暴走金子の返球
デスパのミスショットに助けられました。
柳田には、不調だっただけに
打ち急いでくれた初球拙攻に助けられます。
2回の一打席目は、打つタイミングが難しい
低めに曲がった初球のカーブに手を出してもらい、
3回の二打席目は、インハイの初球に詰まってくれました。


天敵の松田には、一打席目は
低めを丁寧に攻めたことが功を奏しましたね。
3回の二打席目は、内角を投げ切って詰まらせましたが、
源田もボテボテの浅いゴロで送球できず、遊安打を許しました。
十亀も、松田に対して勝負運、勝ち運が乏しいですね。


3回の満塁ピンチは、最後に中村晃に
外角低めを捕らえられましたが、低めのボール球だったので、
バットの先で打っており、木村の守備範囲でおさまりました。


いつ爆発するか?わからぬ時限爆弾の十亀であり、
まあ鷹から見れば、
打ち崩せそうで、打ち崩せない序盤戦となり、
二度の満塁チャンスを活かせず、まさに残塁祭となり、
ストレス&イライラは溜まっていたでしょうね。
それは、こちらにとって好材料であり、
こっちが先制すれば、相手はもっと焦りましたね。
(昨年の天王山はそんな感じでしたね)
でも、こっちも千賀に全く歯が立たない、、
という厳しい状況が続きましたね。。。



ところで、2回表の中村晃については、
二安打でイニング最初の出塁を許し、
ピンチの呼び水になったわけですが、
「完全捕球」をどこの時点で見るか?はあるにしても、
リクエスト検証を要求しても良かったですね。
検証次第でアウトに覆っていた可能性は高かったと思います。
山川のグラブに球が入っているとき、
まだ中村晃の右足は一塁ベースを踏んでいませんでした。
イニング最初の出塁でしたから、
結果としては失点につながってませんが、
ピンチの呼び水になっただけに、
リクエストせずは、もったいない結果になりましたね。


しかし、十亀の方は
4回以降、今年の武器である
『タイミング外しの緩いカーブ』の封印を解きました。
今年の十亀は、
その緩いカーブを駆使しながら、
ストレート等と組み合わせて
緩急を活かして相手のタイミングを狂わすこと
投球の生命線になっています。


その武器が本領を発揮します。
しかも、低めに投げ込んだ分、
内角などへ投げ切っている分、
中盤は安定した好投を魅せましたね。


これを初回からすれば良かったということも考えられますが、
タイミングが彼の投球の真髄になるので、
初回から使ってしまえば、
球数が嵩んでくる頃の中盤に
タイミングを合わされて炎上しますね。


でも、鷹を相手に7回無失点なら、上々の結果ともいえます。
ただ、CSまで見据えたとき、
次は投げてみなければわからない、
というのが今の十亀への評価でしょうね。


また、十亀には勝ち運が。。。


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一方、鷹の先発・千賀の方は、
前回130球以上から中5日で挑んだ影響も感じられず、
十亀には勝ち運がありませんでしたね。


千賀に対して、
早打ちもあり、(特に序盤)球数も嵩ませられませんでした。
また、良い感じで荒れてもいたから、
荒れ球が武器になって絞り込めません。
(詳細は上表参照)


でも、前回のノーノーに加え、
今日は4回2/3までパーフェクトでしたから、
合計で13回2/3をノーヒットでした。


5回の初安打は二死からでしたが、
ようやく期待できそうになってきたのは、
6回の先頭・木村が左安打で出塁したことですね。
でも、金子侑が二ゴロでアウトになり、走者が入れ替わり、
秋山が全く合わずの三振でおわり、
あっという間に二死に持ち込まれ、
結局、最後は金子侑への牽制・甲斐キャンノン炸裂で終わりました。
このとき、千賀が投げる前から、
飛び出す金子侑へのキャノン砲を甲斐は狙っており、
千賀も1球外してきましたね。これは甲斐の方が上手でしたね。


そして、最大のチャンスが訪れた7回裏、
無死一二塁から一死二三塁になりましたが、
栗山&外崎が連続奪空三振で仕留められて
チャンスを活かせませんでした。


鷹の方から見れば、
連続奪三振でピンチを凌いだわけですから、
気分が良く先制点を奪Sh!するぞと意気込みやすいですが、
獅子の方から見れば
数少ないチャンスを連続三振で失った残塁祭になりましたから、
その凹み方は大きいです。


そのような相互の心理変化により
その連続三振を通じて、流れは鷹へ傾きますね。



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ただし、平井が実力をしっかり発揮できれば、
まだ相互のゼロ展開も期待できましたが、
昨日は下位打線相手にフォークが効きましたけど、
今日は最近、キレが鈍くなっているスライダーなどを含めて
疲労が蓄積しているだけに
「中軸相手」には通じませんでした。


グラシアルには内角攻めが中へ少し入ってしまい、
詰まらせることなく、レフトスタンドへ運ばれました。
バッティング投手の投球になってしまいました。


そして、今登板している千賀や最終回に出てくる森を考えると、
2点目が致命的に痛かったです。


8月お盆以降は、
平井は2試合に1試合で失点を許す傾向です。
セットアッパー機能が発揮できていません。


 ※8/18以降は16試合中7試合で失点有り
  9月以降に絞ると6試合中3試合で失点有り
失点を絶対に許してはならぬ場面での今の平井投入
安心感より不安感が大きく、大量失点は無くても、
1~2失点は覚悟しておかねばならぬ状態です。

まあ、今までのツケの蓄積がネックですね。


さらに「左には左、右には右」神話采配が出てしまいましたね。

平井はカツカツでしたから、小川へのスイッチはやむを得ないとしても、
小川を出した理由は「左には左」神話に基づきますが)
右の内川の打席になったら、早速、右の平良投入です。
小川はワンポイント起用でした。
別に、右打者の方を抑えている小川を
続投させても問題は小さいのにも関わらず、ですね。


この時点で2点差ありましたから、
獅子が勝つためには3点以上を奪わねばなりません。
今の千賀と最後に出てくる森を相手に
正直、残り2イニング(8回裏&9回裏)だけで
3点以上を奪うのは楽ではありません。

少なくとも、勝つために
残り2イニングで2点を奪って追いつき、
延長戦に持ち込むことも見据えなければなりません。


その延長戦まで見据えると、
小川
贅沢にワンポイント
使っている余裕はあるのか?
延長戦に持ち込んでも
そんな使い方では駒不足にならないか?


こちらがリードしているなら、
延長戦を見据えず9回で終わらすよう逃げ切りたい
ですが、
こちらがビハインドなら、
延長戦も見据えて逆転することも選択肢として出てきます

延長戦は、戦力層の厚さの差から分は悪いですけど、
鷹の先発No1と抑えNo1が登板している
残る2イニングだけで勝負することも分がもっと悪いです。


以上のとおり、今日の8回表を見ると、
本当に『勝つこと!』だけを考えるならば、
2試合に1試合の頻度で失点する平井
セットアッパーから外すべきです。

(小川と立場を変えたいです)


※8月以降の防御率
  平井4.58(19回2/3 自責点10)
  小川2.04(17回2/3 自責点 4)


今の平井では、
今までの勤続疲労が蓄積しすぎて調子を落としており、
1ヶ月とか休ませないと状態は戻らず、
セットアッパー機能どころか、
逆にアキレス腱になって、
『敗戦』リスクを高めています。
絶対に無失点で切り抜けて欲しい局面では
正直、不安が募るばかりの状態です。


そして、平井については、
短い10球以内なら、下位打線相手なら、
昨日のように気迫だけで乗り切れる可能性がありますから、
もしワンポイントのように短く使うなら
平井が最も適しています。
 ※このワンポイントは左右とは関係なく。


確かに、今年は平井が頑張ってくれたのだから、
ここまででも感謝し、頭が上がらない存在であり、
最後まで重要任務を全うしてもらいたい気持ちはあります。
中には「平井と心中」「平井が打たれるならしょうがない」
という考え方もあるでしょう。
しかし、そんな同情的な采配をして、
『敗戦』リスクを高めるのは
いかがなモノでしょうか?


そこはプロですから、
勝ちに貪欲に、勝ちつためにシビアになり、
勝つ確率を高めるためには
どうすべきか?
を真剣に考えて頂きたいです。


2試合に1試合の頻度で失点している者
絶対に失点してはならぬ局面で
投入して勝てますか?
ということです。



話を戻すと、
8回表最小失点で抑えられず、
2点目を許したことが致命傷でしたね。


その上、8回裏は、千賀も疲れが見えてきて、
秋山が待望のタイムリーを打ち込みましたが、
しかし、ここで欲しかったのは同点2ラン弾でした。
結局、1点止まりに終わってしまい、
ビハインドで最終回を迎えることになったからです。


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そして、最終回の表は平良が回跨ぎをしましたが、
鷹にいいようにやられましたね。
というか、正直、
このイニングのポイント、分岐点は
牧原の打席にありましたね。


まず牧原への4球目
ストレートが低すぎて暴投になり、
無死一塁から無死二塁にピンチを拡大しました。


正直、この暴投は森と甲斐の差が露呈され、
森には止めてもらいたかったです。


甲斐については、
千賀のワンバン・フォークを何度も止めていましたね。
特に7回裏、一死二三塁から栗山に対して、
甲斐がワンバン・フォークを止めてくれるから、
三塁走者がいるにも関わらず、
千賀は甲斐を信頼して
フォークを何度も投げ込み続けましたね。
もし森が千賀の相手だったら、千賀も暴投が恐くて
自信を持ってフォークを投げ続けできないでしょう。


ちなみに、現在のパ・リーグでチーム暴投数は、
1位:獅子55個、2位:ハム42個、
3位:鷹 34個、4位:オリ33個、
5位:鴎 31個、6位:鷲 28個と
獅子が断トツで多く、
鷲とはほぼダブルスコアになっています。


そして、牧原の打った打球は、
金子侑の手前で落ちる左前安打になりますが、
このとき、走者の甲斐が三塁まで暴走します。
金子侑は冷静に三塁へ送球し、
タイミングは完全にアウトであり、
判定も「アウト」になりました。
しかし、鷹よりリクエスト検証が要求されます。
VTRを見ると、
おかわり君のタッチが緩慢になっており、
タッチが完全に遅れて、
甲斐の足がノータッチで三塁ベースを踏んでおりました。


タイミングは余裕をもったアウトでしたが、
おかわり君の動作が緩慢すぎましたね。
守乱と言っていいレベルの痛恨なミスでしたね。


その後、無死一三塁から、今宮の偽装バント
二盗を許してしまって無死二三塁のピンチに。


そして、次の髙田によるスクイズ成功です。
山川が突っ込んでトスしますが、
森に届かず、森もベース離れて落球。
結局、1つもアウト奪えず、
介錯される完全致死の追加失点になりました。


鷹はバント攻撃も多いですが、
スクイズもやってきますし、
以前、ダメ押しスクイズとかやられましたね。


このスクイズ鷹にとって大きな追加点となり
獅子にとって致死するほど手痛い追加失点になり、
さらには
心理的に大きく凹む攻めをされましたね。


鷹の方は調子に乗って、
次の川島にもスクイズをさせようとしましたが、
平良の球が大きくすっぽ抜けて外れたことにより
「たまたま」偶然にスクイズは
失敗しましたね。。。


最終回表は、
もうやりたい放題やられました。


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結局、2点差ビハインドの展開で最終回裏に突入
鷹の方は守護神・森を起用してきました。


ただし、今日の鷹の森は、
中2日と間隔を開けていましたが、
ストレートは最後の最後以外で投げておらず、
変化球が甘く高めに集まっており、
いつもの森の勢い、変化球のキレが感じられませんでした。


おかわり君が後手となるソロ弾を放り込み、
栗山がヒットで出塁しましたが、
ここ2、3試合で
タイミングが全く合っていない外崎は、
中途半端なスイングで空三振に終わり、
(最近、タイミングが全く合わず、迷走中)
二死で山川を迎え、
さよなら「どすこい」への期待が高まりましたが、
結局、ど真ん中のストレートを打ち損じて
The End!となりました。



今日の結果は1点差で終わりましたが、
正直、たかが1点差、されど1点差、
乗り越えられぬ高き壁となる1点差でした。



さて、明日からは鴎4連戦ですね。。。


やはり勝ち星を鷹より多く稼がねばなりません。
鷹のオリ&ハム相手がほとんどを占める残り12試合を考えると、
こちらも鴎&鷲を徹底的に
血祭りに上げなければなりませんね。
鷲の奴や岸などに
目標を阻まれているわけにはいきません。


ブレーキを踏まず
敵を蹴散らせなぎ倒せ!