下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

金子が1番!?1番やるなら得点圏への出塁率UPを!普通に出塁率UPは最低限の話。

秋山が渡米することになり、
残された獅子軍団では
1番打者の後継者問題がありますね。


個人的な意見としては、
以前、投稿させて頂いた下記の記事にあるとおり、


『A案』を改良した
 1外崎、2森、3スパンジー、
 4山川、5メヒア、6栗山、
 7中村、8源田、9金子 とか
『E案』を改良した
 1スパンジー、2森、3外崎、
 4山川、5メヒア、6栗山、
 7中村、8源田、9金子

を推します。


あと第三候補として、
スパンジーを5番にして、外崎を3番にする
『B案』(改良版)も考えられます。
 1源田、2森、3外崎、
 4山川、5スパンジー、6栗山、
 7中村、8木村、9金子


なお、栗山をDH、スパンジーをレフトで考えています。


ただし、いずれも
『前提条件』が多すぎる「案」ばかりです。
〇スパンジーはハズレを絶対に許されない
〇栗山、中村は年齢的な衰えを絶対に許されない
などの前提条件を希望的楽観視している面を否めません。


さらに
〇スパンジーはライトを守ることができること
〇栗山はレフト出場を増やさなければならない
外国人投手の一軍登録を2名で済ます
 →外国人野手が2名登録可能
メヒアが好調であること
の『前提条件』を加えれば、
栗山をレフトに、スパンジーをライトにして
メヒアをDHでスタメンにすることができるので、
(木村をスタメンから外す)
打順の組み方には幅が広がり、
獅子威し打線に威力も増します。


まあ、木村も新年で掲げた目標をクリアするよう奮起し、
レベルの高いレギュラー争いを繰り広げてもらいたいです。

西武・木村「打率2割7分&30盗塁」宣言
秋山抜けても「V3は大丈夫!」
[ 2020年1月4日 05:30 ] (スポニチ)

 西武・木村が、キャリアハイを14年目の目標に掲げた。昨季は自己最多の130試合出場、38打点を記録し、同タイの10本塁打、16盗塁をマークしたが、打率は.220。「今季は打率2割7分で30盗塁」と、さらなるレベルアップを目指す。



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しかし、辻監督の発言では、昨年同様、
1番後継者は金子で基本路線
になりそうですね。



西武の新山賊打線に「1番は基本、金子」辻監督明言
[2020年1月3日7時17分] (日刊スポ)

 西武の山賊新打線構築に再挑戦する。昨季開幕当初、金子1番、秋山3番起用を続けていたが、5月中旬に秋山を1番に戻し、打線全体が復調した。
しかし、秋山が海外FA権を行使しており、辻監督は「1番は基本、金子で考えている」と明言し「1番中堅手」の穴をうめる。また新外国人のスパンジェンバーグを外野で起用する構想。新戦力を使いながら新たなチームをつくりあげていく。


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まあ、昨年開幕時もそうでしたし、
金子自身が1番をやりたがっていますし、
辻監督も、
選手がやる気なら、それを尊重するタイプですから、
(先日の契約更改の交渉でそんな話も出た可能性もありますが)
感想は「ああ、やっぱりね」というところですね。


なお、
先日、外崎の二塁手固定を基本路線とも語られていたので、
新外国人スパンジーは外野手としての起用になりそう
ということも述べられているようですね。
まあ、そこは順当と思いますし、
外崎本人のやる気(二塁手固定)を尊重していますし、
外崎を超える二塁手候補の選手も皆無であり、
センターラインは弱体化できないので
戦略・戦術的にもその方が良いので異論はありません。
もちろん、
スパンジーの外野手としての守備力が備わる
という『前提条件』があっての話になりますが。

【西武】辻監督が明言! 外崎は二塁
2020年1月4日 6時0分スポーツ報

 西武の辻発彦監督(61)が、外崎を二塁のレギュラーに定着させる方針を明かした。
 昨季は、FA移籍した浅村にかわり正二塁手として、自身初の全試合出場。打率2割6分5厘、26本塁打、90打点をマークし、本塁打、打点でキャリアハイを更新した。
 11月には内外野を守れる貴重なユーティリティプレーヤーとして「プレミア12」にも招集された。広い守備範囲と、確実なスローイングを評価する辻監督は「(補強した)外国人がどうなるか分からないけれど、トノは9割ぐらいセカンドで使う」と明言。1年を通して、二塁手を務めた外崎は「(今後も)二塁手でやっていきたい。内野の方がピッチャーを助けるプレーに絡む回数が多い」と内野手の楽しさを実感した。強打の二塁手が攻守でチームをけん引する。


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辻監督の場合、
采配に選手のやる気を尊重しやすい面が見られたりします。


そういう采配は、
選手らが気分良く力を発揮しやすい面があり、
爆発的な効果が生まれる可能性もあります。
また、そのもの以外への効果が相乗する可能性
も生むこともあります。


ただし、
それで勝てる(効果の)確率はどれだけあるのか?
ダメな場合の影響は?
長期的にどうなの?短期的にどうなの?
相手やその場、状況に応じた適性は?
そのもの自体に対する適性は?など、
采配決定に向けた検討過程の中で、
理論的に必要なあれこれを冷静に考えながら、
最終的には得のある策を
総合的な視野から選択されたい
ですね。


さて、ここからは、監督が示した
1番後継者は金子で基本路線
にすることを前提として書いていきましょう。


金子自身、来年FA権を行使せず、
4年契約で獅子に残ることを見据えて
もの凄くやる気に満ちており、
それはとても良い話であります。

国内FA権封印 西武金子の決意「最初から最後までグラウンドに」
2019/12/19 6:00 西日本スポーツ 小畑 大悟
 3年ぶり2度目の盗塁王に輝いた西武の金子侑司外野手(29)が17日(日本時間18日)、来季8年目の目標に自身初の全試合出場を掲げた。海外フリーエージェント(FA)宣言した秋山が移籍で抜ければ中堅での出場が濃厚。「最初から最後までグラウンドに立っている選手でいたい」と決意を固めた。
 獅子のいだてんは2020年も全速力で駆け抜ける。「(盗塁王は)目標にしたいと思うし、チームの勝利につながる盗塁をする」と自身初となる2年連続のタイトルに照準を合わせた。その上で「まずは全試合出ることが目標。出れば狙える位置にいけると自分を信じてやるだけ」と奮い立たせた。


 西武にとっての中堅は秋山が14年9月から739試合でフルイニングに立ち続けた“聖域”だ。「秋山さんの背中を見てきているし、素晴らしいと思っている。自分もそうなれるように」。そのための課題は打撃、中でも出塁率アップだと考える。「全ての数字につながってくる。3割5分は超えたい」。塁に出れば最大の武器である足を生かす場面も増える。


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今年の打撃成績について、
打率出塁率を、与四球が絡むIsoD(=出塁率ー打率)見ると、
【通算】
 金子:打率0.251、出塁率0.324IsoD0.073
 源田:打率0.274、出塁率0.324、IsoD0.050
 外崎:打率0.274、出塁率0.353、IsoD0.079
 秋山:打率0.303、出塁率0.392、IsoD0.089
【1打席目】
 金子:打率0.246、出塁率0.306、IsoD0.060
 源田:打率0.292、出塁率0.315、IsoD0.023
 外崎:打率0.246、出塁率0.305、IsoD0.082
 秋山:打率0.359、出塁率0.413、IsoD0.054


通算成績を見ると、与四球が絡むIsoDは平均的ですが、
1番打者としては、やはり打率が低く、出塁率も下げてますね。


1打席目で見ると、外崎とあまり変わりませんが、
1番打者を担うことになるなら、
金子も、外崎もアップしなければなりませんね。
秋山と比べて1割ダウンは大きすぎます。


いずれにしても、金子については、
打率をアップさせて出塁率を高めること
改善の基本路線と思います。


ただし、1番打者については、
相手投手が不安を感じる立ち上がりの先頭
打席が必ず回ってきます(当たり前ですね)。


それだけに、1番打者に求めることは、
相手投手の不安を増長させること、
相手投手が一死稼ぐことでリズムに乗せないこと
できることなら、同じ一死になっても
相手の特徴・状況を捉えてくること
などが挙げられますね。


すなわち、立ち上がり時の相手投手に対し
威圧できないと

本来の1番としての効能が半減します。
相手を最初から威圧して、
立ち上がりからリズムを崩したいです。


それには、もちろん一死を与えぬよう出塁されたく
出塁率アップは当然の話になってきますが、
本来、1番打者が出塁する働きは
最低限の話でもあります。


相手投手のリズムを崩すには、
2番打者以降にも脅威を与え続けるには、
1番打者が得点圏に出塁すること、
1番打者に長打力があること
も必要になります。
つまり、
二塁打以上の長打の脅威も相手に与えたいです。


確かに金子は『出塁すれば』足があるので、
そのことを考えると、相手は面倒になります。


しかし、出塁したら100%、
必ず自動的に二塁に進めるわけではありません。


金子の盗塁成功率は80.4%です。
しかも、単打で出塁した104回全てで
盗塁を仕掛けてはいません。

(盗塁を企てるのは、その半分程度)


結局、単打だった場合、二塁へ進出するには、
もう一度、盗塁という博打を打たねばなりません。
まあ「その博打を打つかも」ということが抑止力になって
相手投手へ脅威を与えることは考えられますけど、
既に得点圏に走者がいた方が厄介ですね。


また、一塁が空くので
次打者を敬遠ということもあるかもしれませんが、
初回の無死二塁からはさすがに敬遠してこないでしょう。


次打者に対して、四球になってもしょうがないと考え、
際どいところを投げ続ける場合はありますけど。


それらを考えれば、単打で盗塁という博打を打つよりは、
二塁打以上を打って得点圏に出塁する方がベターですね。
相手投手に与えるプレッシャーも後者の方が大きいですね。


金子の場合、足が速い割には
単打ばかりで二塁打が少ないですね。


下表は、2019年の単打長打に関する成績を整理しました。
長打は二塁打以上の安打を対象にしており、
全安打数/全打数を示す打率のほか、
長打数/全打数を示す率を算定しています。
参考までに、長打率(=塁打数/打数)も併記します。
なお、金子以外に、源田、外崎、秋山、
さらにAAAの成績になりますが、
新外国人スパンジーも併記しました。

    二塁打 三塁打 本塁打
金子   8   1   3 
源田  23   6   2
外崎  27   6  26
秋山  31   4  20
スパン 28   5  14


単打の率(=単打/打数)だけで見たら、
金子も他選手と大きく変わりませんが、
金子の長打の率(=長打/打数)に関しては
源田の半分、秋山の1/3、
外崎やスパンジーの1/4ですから、
かなり少ないですね。


木村を引き合いに出すと、
木村が0.064(=長打/打数)と金子の倍以上あります。


金子に関しては、本塁打はやむを得なくても、
二~三塁打数が少ないです。


これで考えれば、相手投手から見ると、
長打が怖くありませんから、
金子以外の打者と比して
立ち上がり時の不安は
小さくなりますね。


そうなれば、
立ち上がり時の相手投手に対し
大きな脅威を与えられないので

本来の「1番としての効能」が減じますね。


そこに2番が源田となると、
相手投手から見れば、
獅子威し打線の1番&2番の脅威は減じられ、
さらに、3番打者が二死での打席になれば、
3番打者の脅威も小さくなりますね。


一応、森が3番打者に入っていたら、
森のアウトカウント別成績を見ると、
森は一死や二死でも成績を下げていません。


外崎の場合は、
アウトカウントが嵩むと急激に打てなくなって
成績を低下させています。


それだけに外崎の場合、3番打者に入ったとき、
二死のシチュ エーションはあまり良くないですね。


【アウトカウント別成績】
〇森
 0アウト時:打率0.308、出塁率0.384、OPS0.846
 1アウト時:打率0.357、出塁率0.416、OPS1.048
 2アウト時:打率0.319、出塁率0.440、OPS0.977
〇外崎
 0アウト時:打率0.368、出塁率0.424、OPS0.986
 1アウト時:打率0.275、出塁率0.348、OPS0.914
 2アウト時:打率0.199、出塁率0.302、OPS0.675


ただし、森が二死のシチュ エーションで
成績をあまり下げないと言っても、
たとえ、打者が森だからと言っても、
また森は大丈夫でも、その後も二死の状態が続きますし。
二死無塁の場面になれば、
相手投手の不安心はだいぶ低下しますね。


一般論(2014-2018年NPB対象)で言えば、
得点できる確率は
無死無塁の場合が約25%ですが、
二死無塁の場合が約6%と大きく低下しますから。


金子が1番打者を担うならば、
少なくとも、
出塁率を0.370超まで上げたく(最低条件)
そして、本塁打は無理だけど、
二~三塁打数を増やし、
得点圏への出塁率も上げたいです。
(二塁打数が30個、三塁打数が数個)


今の状態では、1番の金子2番の源田では、
相手から見ると、だいぶ楽になりますね。


もし1番に非力な者をおくなら、
相手投手の立ち上がりの不安を促す意味で、
やはり、森のような強打者を2番に据えたいです。
相手は森の脅威から1~2番で不安を感じざるを得ませんから。