下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子戦士の2018年<後編>】野手陣に関する各人の短評をまとめました。今年の獅子威し打線は圧巻でしたね。リーグ優勝の原動力になりました。ただし課題も残しますね。。。

今日は出張で西武関係の宿に泊まってます。
さて野手陣に関する各人短評をまとめました。


【野手陣】
◆1栗山
ここ2年、スタメンを外れることも増え、
打席数は4年前の622、一昨年の569と比べ
昨年374、今年363と減ってます
打率は昨年0.252、今年0.256
あまり変わってませんが、
出塁率は昨年0.308、今年0.366、
OPSは昨年0.680、今年0.766
得点圏打率は昨年0.217、今年0.301
得点圏打点率は昨年0.380、今年0.484
数値を伸ばしており、
チャンスでの勝負強さを示しています


最近は、DHや代打での起用が多くなり、
今までと違って出場機会が減っておりますが、
常に集中力を保ち続けながら準備をし、
ここぞという勝負処で結果を出してきました。


6/7DeNA2回戦(横浜)では
栗山は3ランを放ち、タイムリーも打ち、
4打点を稼いでチームを勝利に導きました。
そのとき、お立ち台で栗山は、
『今日は自分なりに
 それなりの覚悟を持って臨んだ。
 腹決めて打つという気持ちで。
 とにかく僕は1打席でもチャンスを
 もらったらと、必死にやっています。
とコメントしていました。


その覚悟、必死さ
栗山の勝負強さを生み、
周囲にもいい影響を与えているのでしょう。
来年も同様に頑張って欲しいですね。

◆3浅村
ここ2年、キャプテンとして
膝に不安を抱えながらも、
チームに成績以上の大貢献を
果たしてきました。


成績に関しては、
昨年0.291、本塁打19、打点99と
3割、20本、100打点に一歩及びませんでしたが、
今年は打率0.310、本塁打32、打点127
大活躍であり、打点王のタイトルも
山川とともに高レベルの争いを制して得ました。

また得点圏打率は0.366でリーグ2位、
得点圏打点率は0.561でリーグ1位
「光り輝く 日はまた昇る
 燃える男だ チャンスに強いぞ浅村!」とばかりに、
数え切れぬほどの大活躍をしてくれました。


とにかく、今年一年間は
浅村のキャプテンとしての覚悟と決意、
優勝を絶対にするんだという執念

浅村自身はもとより、
チームそのものを鼓舞し、
リーグ優勝という
大きな栄冠を手中に収めました。

↓↓↓CS対決前の記事

ただし、残念ながらCS突破は叶わず、
浅村自身、夢破れて涙を飲みました。
本当に無念だったでしょう。悔しかったでしょう。

問題は来年の去就ですね。
フロントは駆け引き抜き
全身全霊で感謝と最大限の誠意を示して
交渉して欲しいし、
浅村には最後の悔しさを胸に刻み、
獅子戦士として、捲土重来を果たして欲しいです。


浅村さん、留まって!


◆5外崎
終盤は負傷により離脱し、
昨年より試合数は減りましたが、
今年はブレイクした昨年を上回る成績を残し、
リーグ優勝に貢献しました。
 打 率:昨年0.258、今年0.287
 出塁率:昨年0.315、今年0.357
 OPS   :昨年0.706、今年0.830
 打 点:昨年48、今年67
 本塁打:昨年10、今年18
 盗 塁:昨年23、今年25
 得点圏打率:昨年0.260、今年0.360
 得点圏打点率:昨年0.336、今年0.418


コース別打率を見ると、
低めに対する打率が昨年より上がっています。
(外:0.238→0.286、中:0.200→0.359、内:0.222→0.308)
またボール球の見極め率が上がり、
ストライク球の見逃し率を減らしています。
(見極め:73.9→76.6%、見逃し率33.0→30.0%)


外崎の売りは、打撃のみならず
守備面でもユーティリティ性を備え、
しかも、優れた守備力で活躍してきたという
大きなセールスポイントがありますね。


辻監督は、外崎に関して
替えの利かない選手だね。
 足があって、肩が良くて、
 パワーもあるうえに
 内外野どこでも使える

絶対に必要なピースです。
来年ももっと飛躍して
アップルパンチ炸裂して活躍して欲しいです。


◆6源田
2年連続でフル出場を果たし、
不動の獅子遊撃手として活躍しています。


打撃成績については、昨年と比べて
出塁率が0.317→0.333と伸ばしましたが、
打率は0.270→0.278、
得点圏打点率は0.337→0.323と概ね横這いで
逆に得点圏打率は0.344→0.284と下げました。
盗塁は37個→34個と少し減りました。
三塁打は最初の勢いで記録更新?
とも話がありましたが、結果は9個止まりに。
ただし、内角があまり得意でなかったですが、
内角の打率を0.284→0.343と大きく伸ばしており、
打撃技術は向上していると思われます。


また源田のセールスポイントは守備ですね。
失策に関しては、目標の1ケタは超えましたが、
21個→11個と減らしています。
そして、源田の凄まじさを示したのがUZRです。
源田のUZRは30.8とい高値であり、
12球団の遊撃手ランキングでも断トツの1位です。
(2位坂本10.0、3位安達9.3、4位京田5.3)
すなわち、源田は、平均的な遊撃手より
失点30点を防いでいるということを示しています。
まさに#源田たまらんです。
来年も負傷無く頑張って欲しいです。


◆7稼頭央
選手としての成績というと、
残念ながら、芳しくなかったです。
楽天の直人の方が成績が上だったですね。
しかも、投手陣が不足しているのに、
終盤まで1軍登録されていたことは
もったいなかったです。
ただし、どこまでの効果はわかりませんが、
精神的支柱として存在が大きかったとか、
特に栗山には大きく良い作用をしましたね。


さて、最大の課題については、
来年、2軍監督としての活躍ですね。
当然、重大な責務です。
西武は野手が育っている傾向ですが、
投手が頭打ちになっている若手も多く、
育っていないのが現状
です。
2軍監督として、
その投手力育成は喫緊な課題ですから、
コーチ陣や裏方と連携しながら、
しっかりお願いしたいところ
ですね。


あと「稼頭央さんと野球がやりたい」
と言っていた浅村の残留にも全面協力して欲しいです。
稼頭央自身、野球人生を考えると、
FAという仕組みを賛同してきた立場でしょうが、
稼頭央が西武と関係ない人なら
それを推して構いませんが、
2軍監督ということで
チームの利益を最も優先に
考えるべき立場にいるのですから。


◆8金子侑
昨年は負傷で順調さを欠きましたが、
今年は負傷することなく過ごせました。
しかし、序盤から打撃不振に陥りましたね。
月別打率を見ても、
4月0.176、5月0.260、6月0.183、
7月0.143、8月0.207、9-10月0.293
夏まで打率は2割を切っている状態
8月には一時2軍に降格していました。
しかし、優勝争いが佳境となる終盤
調子を取り戻して活躍しました。
鷹との第一次天王山2戦目では、
初回一死二塁のピンチ時に
金子侑がダイビングキャッチの好守を魅せ、
チームに勢いをつけて試合を制しました。
このとき、辻監督は
1回表の金子の守り。
 金子のファインプレーで盛り上がった。
 本当にあれが抜けていたら
 違う展開になっていたと思う。
 今日一番のポイントだった」と絶賛しました。

来年は、当然、打撃力アップが課題ですね。
なお、金子の場合、
打率が右投手には0.211であるが、
左投手には0.256と右投手より打ってます。
昨年は右投手に0.284、左投手に0.231でした。
今年は右投手に対する打撃力が低下しています。


◆9木村
守備力、機動力に優れており、
昨年、辻監督に適用してもらいましたが、
打撃面が大きな課題でした。
今年は、まだ打撃に不安な面が残っており
試合数、打席数は昨年より減りましたが、
打率0.201→0.260、出塁率0.256→0.330
OPS0.528→0.744、得点圏打率0.164→0.308、
得点圏打点率0.218→0.346

打撃成績を伸ばしております。
また打率が右投手に対して0.232でしたが、
左投手に対しては0.292と高く、
最近は、左投手が先発時に
活躍の場が回ってきます。
他打者が苦しめられている
オリックスのアルバースに対しては、
木村は打ち込んでおりますね。
ただし、木村の場合、昨年までと同様、
未だに外角低めが苦手ですね。
来年こそ、その外角低めに対する
打撃力をアップして欲しいです。


◆10森
今年は正捕手として本格的に活躍しました。
まず打撃面については、
打率が0.275、出塁率0.366、OPS0.823
本塁打16、打点80、得点圏打率0.303、
得点圏打点率0.449と、悪くはないのですが、
打撃の天才児としては少し物足りない気はします。
月別で打率を見ると
4月0.3295月0.2356月0.306
7月0.271、8月0.3189~10月0.211
終盤で不振に陥ってます。
ちなみに、9月得点圏打率も0.158です。
(4月0.382,5月0.250,6月0.353,7月0.438,8月0.350)


終盤の打撃不振は、
優勝争いが佳境となる終盤ですから、
捕手として神経をすり減らしてきた疲れ
が出てきたのかな、という印象はあります。


森にとっては、
優勝争いも、正捕手としての仕事も
息を張り詰めて終いまで行うことは、
今年が初めての経験ですから、
まあそれもやむを得ない話であり、
来年にはそれも慣れてくるでしょう。


一方、捕手としての勤めに関しては、
今年、一年間、よく頑張ったと思います。
秋山が褒めていたように
意識も良い方向にだいぶ変わったみたいですね。
(態度は大きいでしょうが)
盗塁阻止率も0.373で
リーグ3位になっています。
もともと身体能力に長けてますから、
強肩であり、盗塁阻止などは
慣れてくれば、問題無いです。


問題はリードですね。
本人も精一杯、頑張っている
のはわかりますが、
まだまだ『えっ?』ということも多く、
ここは、プロ捕手として通じるために
喫緊かつ最重要な課題になっています。


銀の影響でしょうが、岡田とともに
困ったときの外角一辺倒のリードとか、
また内角に構えるとき、
打者の真後ろにくるくらい
かなり内に構えますが、
相手打者には気配でバレやすいです。
また相手打者をどこまで熟知しているかが、
疑問に思えるときも見られます。


森の場合、
打撃に関しては、天才児が故に、
『無』になって打った方が良く、
逆にあれこれ考えたら打てなくなります。
一方、捕手に関しては、
『無』になってはダメ
あれこれ考えて行かなければなりません。
ただし、桐蔭でのキャプテン時代のように
変に悩み出して抱えてしまったらヤバイです。


来年は手本になる銀がいなくなる可能性が高く、
残るは岡田と森の2人になります。
すなわち、
アドバイスできるピースが不在になり、
森と岡田であたふたする懸念が出そうです。
コーチ陣のサポートが今以上に重要になります。


とにかく、森には貪欲に研究に励み
リード面を含めて捕手力をアップして欲しいです。
例えば、
今やっている日本シリーズについては
見ているか、見ていないかはわかりませんが、
悔しくて見たくもないでしょうが、
プロの目線でしっかり見て欲しいです。
TV中継とはいえ、
自分だったらどうする?
を考えつつ見ること
学べる点も多いですから。


本当なら日本シリーズという
大舞台を経験できると良いですが、
CSで敗退したからしょうないです。
せめて中継でも良いから、
リアルタイムに見て疑似体験しながら、
勉強して欲しいです。


野村氏は、捕手について
日本シリーズを経験するとぐっと成長する。
 あの舞台では1球たりともおろそかにできない。
 ピンチやチャンスは1球で決まってしまう。
 試合中にはわからなくて、終わって
 「あの1球が……」とわかる。
 そうして成長するんですよ。』と語ってます。


昨年、負傷で長期離脱しているとき
嫌でしょうが、本来なら野球をじっくり見て
パ球団の各打者の特徴なども含めて
勉強して欲しかった
ですが、
あまり見ていなかったようです。
試合で経験することも大事ですが、
試合外でも学べることは多くあるはずです。


それだけ捕手という役目は大変
ということですから、
ホラ貝吹いて貪欲に励んで欲しいです。


◆27銀
今年は森の台頭により出番が激減しました。
序盤は、昨年から引き続き
森の刺激を受けて、打撃面で活躍していましたが、
夏季以降は下降線を辿り、
最近では打てなくなて不振に陥ってました。
月別打率は、
4月0.344、5月0.2596月0.176、
7月0.214、8月0.133、9月0.190
です。


球団には、
来年FA流出は極力阻止してもらいたいですが、
今年は、森や岡田の育成のために
出場機会を激減してきました。
銀自身に
「森&岡田の育成優先」の話をせずに
出場機会を激減させることは考えにくく、
昨オフの契約更新時に
FA移籍することは認めるけど、
 来年は40周年記念だから
 優勝を何が何でも果たしたく、
 雄星ももう1年は残っているので、
 また森や岡田への指導も含めて
 もう1年だけ待ってくれないか?」という
密約ができていて単年契約になったのでは?
という気がしております。


すなわち、今オフ、銀のFA移籍は
球団側は既に承認済みであり、
その代わり、今年1年間は
記念すべき年の優勝への貢献と
雄星、森、岡田のために残ることを
約束していた
のでは?と思います。


できる限り、来年も残留してもらいたいですが、
どうしてもFAで移籍するというならば、
せめて移籍先が
パ・リーグへになることは
避けて欲しいです。
その理由は、
銀そのものが強敵になることもありますが、
チームの要となる捕手だったのですから、
こちらの情報がダダ漏れになるからです。
細川の鷹への移籍の
二の舞は避けねばなりません。


細川が移籍前の2010年の獅子は
ソフバンに対して
14勝10敗と勝ち越し、

このとき、例えば
フェルナンデスなんかは、
打率0.447、3本塁打、10打点と
鷹を得意にしていました
が、
細川が移籍した2011年には、
ソフバンに対して
5勝15敗4分と大きく負け越し、

このとき、例えば
フェルナンデスなんかは、
打率0.165と抑え込まれました。


今回の銀争奪戦には
捕手不足のソフバンも参戦するでしょうし、
楽天も名乗りを挙げており、
岸をちらつかして勧誘してきます。
楽天には嶋もおり、
ドラ2でも捕手を獲得しておりますが、
狙いは西武の情報です。


オリを引退した小谷野は、引退のときに
「オリとハムには貢献したい」と述べていたけど、
その舌が乾く前に
楽天1軍打撃コーチ就任が決まりました。

このとき小谷野・新コーチは、
対戦相手だったピッチャーのクセだったり、
 そういうところも伝えられたらと思います。」
とコメントしています。

すなわち、楽天は来年巻き返すために
西武、オリ、ハムの情報を手に入れたいところ
はあります。
今回、リリースしてしまった細川についても、
当時、ソフバンの情報を欲しくて獲得させたことは、
梨田前監督が発言していたことです。
※細川のおかげかは不明ですが、
 楽天のソフバンとの対戦成績は、
 
2015年&2016年に2ヶ年で8勝16敗1分だったのが、
 
昨年の2017年は12勝13敗まで巻き返しております。


とにかく、流出するにしても、
最低限、移籍先は
パ・リーグになることは避けてもらいたい
です。

巨人に獲得してもらうよう
こちらは人的補償獲らないなど、
裏で根回しをしてもいいくらいです。


◆33山川
打点王は逃しましたが、
本塁打王の座に輝きましたね。
本塁打のペースについては、
一昨年は3.5試合に1本、
昨年は3.4試合に1本に対して、
今年は3試合に1本とアップしています。
山川自身、もともと、
『3試合に1本打ちたい』と言っていましたから、
今年は有言実行となりましたね。


獅子の4番打者として、
完全に板についてきました。
確かに本塁打については、
本人も狙っているものであり、
本塁打王は本人も
満足度が高まるタイトルでしょう。
ただし、昨年&今年の山川については、
ただ本塁打を打つだけの4番ではないこと
が大きな強みです。
出塁率が昨年0.420、今年0.396で、
OPSは昨年1.081、今年0.985と高いです。
今年の得点圏打率0.308、
得点圏打点率0.503も高いです。


ただし、山川については、
不調になってしまうと、
球の見極めができなくなり、
何でも手を出してしまいます。

しかし、好調のときは、
しっかりと球を見極めて
四球率も高かった
です。


ちなみに、ボール球の見極め率は、
今年は72.7%でしたが、昨年は77.8%でした。
その分、出塁率、OPSも昨年の方が高かったです。
やはり球をしっかり見極めれば、
相手も臭いところが投げにくくなり、
甘く入りやすい
ですからね。


来年もしっかり球を見極めつつ、
調子乗っちゃって大暴れして欲しいです。


◆37岡田
今年も第二捕手として、活躍しました。
昨年より試合数は減りましたが、
打率は昨年0.229→今年0.272
出塁率は昨年0.306→今年0.327
OPSはは昨年0.591→今年0.729

森の刺激を受けてか、
打撃成績を伸ばしています。


捕手としては、
森よりは捕手力を有していますが、
肩が強くないので盗塁は許しやすく、
また捕手力も発展途上中であり、
まだ一流捕手までには至っていません。


例えば、同じ手を繰り返す
天丼リードをよくやりますが、
それはそれで効果があることもありますが、
ファウルで粘られたりすると、
逆にこちらが何を投げるかが読まれやすくなり、
手詰まりになり苦しい展開を強いられてしまいます。


来年、銀がいなくなるかもしれませんから
大変になっていくことは避けられません。
森と同様に
必死に捕手力をアップするよう励みたい
です。
しかも、もう来年30歳ですから
うかうかしている暇はありません。


◆55秋山
リードオフマンとして
リーグ優勝に大きく貢献しました。
打撃のみならず、守備でもチームを助け、
試合外でも他選手らを支えていました。
秋山ほどデキた人間はいませんから、
チームにとって絶対に欠かせぬ存在です。
まだ1年契約が残っていますが、
今回、契約を好条件に見直して
さらなる複数年契約をとりつけたいです。


今年は首位打者は柳田に譲って2位に終わり、
安打数が200本に及びませんでしたが、
安打数は195本でリーグ最多になりました。
秋山の成績は、
打率0.323、出塁率0.403、OPS0.937、
本塁打24、打点82、得点圏打率0.323、
得点圏打点率0.454でした。


ただし秋山も7~8月に不調となり、
終盤も苦しんでいました。
月別打率を見ると、
4月0.347、5月0.356、6月0.365、
7月0.269、8月0.2699~10月0.317
でした。
また鷹の方も研究していたので
CSでも不振に陥り、活躍できませんでした。


秋山は、
不振に陥ると、焦りからか、
早打ち拙攻したり、強振したりと、
秋山らしさがなくなります。

以前、本塁打を打ってもあまり喜ばず、
むしろ「不調の兆し」と言っていたこと
がありますが、
打ち気満々になってしまうと、
やはり不振に陥りやすくなりますね。


ただし、秋山は
打撃面に関して深い男であり、
現状に満足せず自問自答しながら、
貪欲にもっと上を目指せるタイプなので
正直、そこまで心配はしていません。
来年も引き続き、活躍してくれればと思います。

間違えた!こっちだった。。。


◆60おかわり君
ここ2年以上絶不調に陥っていましたが、
7月に入ると、
尋常ではない常識外の大活躍を果たし、
奇跡の復活を成し遂げました。
その頃、山川ら主力陣が下降線になりますが、
不振な主力陣の穴をカバーしました。

おかわり君の本塁打数は、
本塁打が6月3本を皮切りに
7月8本、8月12本、9月5本で
6試合連続本塁打もあり、
28本を稼ぎ、リーグ6位まで押し上げました。


ただし、おかわり君の活躍の真髄は、
その本塁打に限らず、
後半の月別打率も3割を超えており、
(7月0.300、8月0.319、9月0.326)
特に与四球率の向上により
出塁率も高くなっており、
(7月0.347、8月0.423、9月0.361)
OPSも概ね0.9~1.2と高値をマークしました。
(7月1.032、8月1.196、9月0.937)
本塁打のみならず、
与四球を含めて出塁することからも
獅子の攻撃に大きく貢献し、

8月の月間MVPにも輝きます。


まあ得点圏打率
7~8月で0.250程度と高くないですが、
9月は0.500と優勝争いが佳境になって
ベテランとして
尋常じゃない活躍を魅せております。

ただし、得点圏打率になると、
7月0.316でしたが、
8月0.550、9月0.714と高値をマークします。


正直、おかわり君は、
「既に終わった」と思っておりました。

追い込まれてから、
落ちる球でスカっと空三振するのは
今までに見られていましたが、
大好きなストレートについていけず
いとも簡単に振り遅れて空振りをしていたから
です。
アスリートの命綱である
動体視力が衰えてきたからか?
とも思いました。
現に稼頭央がここ何年か
速いストレートが打てず状態でしたからね。


ところが、おかわり君は
50g軽量のバットに変えて蘇ります。
さらに、今まではどっしり構えていたところで
一気に振り切って打ち込んでいました
が、
年齢的に瞬発力が衰えてきただけに、
その静→動の打ち方では
速いストレートに対応できなくなってきた
ので、
今は構えたときに肩を動かしながら
バットを軽く下げてから振り出す
という
動→動の打ち方に変更したそうです。
それにより始動が早くなるので、
速いストレートにも対応できると

そこにバットの軽量化も活きてくるわけですね。


また振り遅れ、差し込まれたとしても、
バットの先でしっかり振り切っているので
ライトスタンドへぶち込めるようです。
そして、おかわり君自身、年齢も踏まえながら、
考え方が変わってきた
そうです。
今までは
左中間方向の本塁打が理想的
という考え方だったらしいですが、
納得した打球でなくとも、
「逆方向も理想なのかな」
と思えるようになったそうです。
(それでも左中間方向が最高と思っているようですが)


とにかく、
このおかわり君の奇跡的復活
獅子の躍動に大きく貢献しました。
ただし、山川などがおかわり君に刺激されて
本塁打を意識しすぎて大振り傾向になって、
夏場に一時不振に陥りましたが。。。


さて、おかわり君については、
来年も同様の活躍がデキるか?
ですね。
当然、来年はもう一つ年を重ねるので
今年以上に覚悟と鍛錬が必要です。
CSでは再び不振に陥りましたが、
とにかく、来年どうか?
チームにとっても大きなカギになります。


あとは、守備面ですね。。。
失策もそうですが、
どうしても、他選手と比べて
守備範囲が狭くなってしまいます。

浅いゴロ打で内野被安打の不安が大きいです。
スタート、始動が遅いんですよね。
来年の開幕までに
少しでも改善できるといいですが、
年齢的なものもありますからね。
また疲労蓄積の懸念もありますから、
適用方法の見直しも必要です。
まあせめて、源田を見習って、
スプリットステップくらいはしてね


◆65斉藤
守備はたまにポカをして
木村(サヨナラHR)に助けられたこと
もありました
ね。

ただし、斉藤の場合、
守備や走塁よりも課題は打撃にあります。
斉藤のスイングの速さ・鋭さについて、
昔、栗山がもの凄く褒めていましたが、
なかなか打撃面で開花できず
頭打ちになっていました。


辻監督政権になってから
木村が一歩抜ける形に成長しましたが、
それまでは、木村、田代、斉藤、熊代といった
外野手中堅衆は頭打ち状態で崖っぷち
であり、
未だに熊代、斉藤はそれを脱していません。
しかし、今年の斉藤は、
5月に1軍昇格すると、
7月まで打率0.327という高い値を示し、
打撃が好調になっていました。
しかし、8月になると打率が0.200と不振に陥り、
9月には16打数0安打という状態に。


結局、キャリアハイになった2015年と比べ、
出塁率こそ6厘上回りましたが、
それ以外は全て下回りました(試合数も含め)。
9月に2軍降格してからも、
14打数1安打と不振中です。


年齢も勘案すれば、
このままで行くと田代と同様に
リリースされる可能性も懸念されます。

生き残ったとしても、
来年が最後のチャンスと思われます。
崖っぷちを這い上がって欲しいです。


◆99メヒア
昨年も今一つの状態でしたが、
今年は、チームの活躍と反比例して
5年間の中で最も酷い成績に終わりました。
打率は0.212、出塁率は0.282、OPSは0.655
本塁打はわずかに9本


メヒアについては、
もともとから、
何でもかんでもブンブン振り回していましたが、
最近は、我慢することも覚えましたけど、
打席で迷走して空回りしています。
◇我慢だ。我慢。
 あれ?絶好球じゃないか。。。
 よし、次は打つぞ!
 →難しい球に手を出して凡退
◇我慢だ。我慢。
 あれ?絶好球じゃないか。。。
 でも、我慢、我慢。
 →甘い球がもう一度来て、
  身体が反応して、半端な状態で打って凡退
◇もう初球から行くぞ!
 (打ち気満々で相手に見抜かれ)
 →難しい球に手を出して凡退
というような感じでしょうか。。。
我慢しなければ、ブンブン。
我慢すれば、半端にコツンコツン。
どうすりゃいいの?状態です。


いずれにしても、
我慢できずに、我慢しても迷うことで
結局、難しい球に手を出して凡退です。
メヒアの場合、
ボール球の見極め率が68.9%と
70%を切っているんですよね。
それだけ打てぬ球に手を出しているということです。
初年度も69.7%でしたが、
相手が研究済みの初年度より甘い球が来ないですからね。


33歳ですが、
パワー等に衰えはあまり感じられず、
(そもそも芯に当たっていないから)
本人の意識次第、考え方次第という気はします。


もともとメヒアの契約は、
他球団への流出を回避のために
超大型契約を結びました。
もし、メヒアがソフバンに移籍していたら、
どうなっていたでしょうか???

大きな根拠はありませんが、
何か大化けして
手がつけられなくなっていた可能性を感じます。
ソフバンならメヒアの素質を開花させられる気が)


例えば、デスパイネは、
今年は絶不調でしたが、
ロッテから移籍した1年目の昨年は
脅威の存在になりました。
ソフバンの看板が効いて
相手投手がビビることや、
対戦相手がソフバンからロッテに移行したこと
もあるでしょう。
でも、デスパイネは
未だに引っ張る打撃をする傾向ですが、
好調だった昨年とその前年を見比べると、
逆方向の打球方向頻度が
13%→17%と増えていました。
(今年は12%と減って不調に)
少なくとも、
ソフバンへ移籍してその意識が変わったのかな?
という推測ができます。


もちろん、メヒアについては、
メヒアも意識、考え方を変えていくこと
復調することができるのではないでしょうか?
来年は契約最終年だから、
そのことを礎に再び爆発するかもしれませんが、
どんなことでもいいから、浮上して欲しいです。


◆52山田、53愛斗、56金子一
正直、山田金子一は、入団したとき、
打撃面が厳しすぎるかな?という印象がありましたが、
体つきがかなり改善されて、
その打撃面も買われて一軍にも昇格し、
いきなりホームラン!を打ったりしました。
おまけに、山田の場合、
偽「熱男」まで演じてしまって、、、

愛斗も昨年から頭角を現しましたね。


しかし、三人ともその後が続きませんでした。
山田愛斗は一軍戦そのもので閑古鳥に。
しかも、愛斗
2軍戦でも9月の打率が0.212と不振
です。
金子一は一軍戦で好調でしたが、
おかわり君の昇格に伴って降格。
2軍降格は不運だったと思いますが、
その後の2軍戦では
6~8月が打率0.187(134打数25安打)と不振でした。
モチベーションの問題かもしれませんが、
それを言ってしまったら、チーム内の競争には勝てません。
まあ9月には51打数14安打と復調気配ですが、
まだ打率0.275なので2軍戦なら3割が欲しいです。


獅子打線の壁は高いですが、
とにかく、チーム内で競り勝って
その高き壁を這い上がるしかありません。
ところで、
彼らについては、1点だけ気になることが。
フルスイング、積極的なスイングをすることは
若いんだから良いこと
だと思いますが、
もう少し球筋をしっかり見ていって欲しいです。
臭いところ、難しい球にも簡単に手を出しています。
2軍投手なら楽な球だから打てますが、
1軍投手はそう簡単な球は投げず、
臭いところに投げられたら打ち損じて当然です。
だから、如何に難しい球を捨てて
甘い球を確実に仕留めるかが重要です


ちなみに、ボール球の見極め率(1軍戦)は
山田が67.7%、金子一が62.1%、
愛斗は今年が0%ですは、それは4球しかないので
昨年を見ると66.7%70%を切って低いです。
彼らの競争相手となるレベルを見ると、
金子侑は78.4%、木村は74.1%、
斉藤は71.1%、
来年君たちのボスになる稼頭央も74.0%です。
とにかくボール球は見極めよ!です。


◆58熊代、32永江、39呉、00水口
熊代試合前の訓示で
大いに活躍をしましたが、
プレーでは守備のみでした。
色々なポジションができるので、
いざというときの第四捕手で待機しましたが、

いつリリースされてもおかしくない
崖っぷち状態です。
このオフは「浅村残留説得」という
超重要なミッションがあります。
それがあるから、
今オフは熊代をリリースして欲しくないですけど、
崖っぷちなのは変わりがありません。


永江は来年8年目の26歳で
今年は2軍戦で打率0.189、出塁率0.260
昨年より数字を大きく落としています。
呉、水口2軍でそこそこ1軍で閑古鳥です。


彼らも這い上がって欲しいです。


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今年の獅子威し打線は、
もの凄い勢いで他球団を圧感し、
リーグ優勝をもぎとりました。
来年は投手陣の底力アップが当然の課題ですが、
獅子威し打線の方にも課題は残ります。
打線に関する最大の課題は、
天敵投手の攻略にあります。
昔から、苦手なタイプになると、
山賊獅子が借りてきた猫状態
陥ってしまいやすい
です。


好球必打の考えは大事ですが、
しっかりとチーム一丸で策を講じて
天敵投手を打ち込んでいきたいです。
来年はコーチも変わりますので、
そのあたりは改善されたいです。