下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【CSF1戦目】昨年同様に黒星発進!不敗神話のニール神を投入して、鷹が最も盛り上がる松田に打たれて、中継ぎ陣が脆さを露呈して、森も空回りして落としたのはあまりにも痛すぎる敗戦に。。。『悔しいです!』の涙は二度もいらない。気負って空回りしている場合ではない。数字上ではまだ五分と五分であり、ある意味、本番は明日いからだと切り替えて、開き直って、腹をくくって戦ってもらいたい。

昨年と同じカードで
鷹とのCSファイナルが開幕しました。
ここでの目標は
昨年のリベンジを果たしてCSを突破すること!
『悔しいです!』の涙は
二度もいらないです。


しかし、昨年のように黒星スタート
しかも、不敗ニールで落としたのは、
また鷹が最も盛り上がる松田に打たれて落としたのは、
中継ぎ陣が脆さを露呈して落としたのは、
森も空回りして落としたのは、
痛すぎる敗戦になりました。


鷹戦の場合序盤からリードをしていない
他球団との戦い以上に、勝つ確率を低下させます。


逆には、自分たちが得意な
『先制逃げ切り』展開に持ち込みたく
鷹にリードされると苦しくなります。
それだけに
鷹も初回に得点を挙げることに全力を費やして、
どんな内容だろうが、
初回から点をきっちり奪いにきます。


下表は3回終了時点の状況に応じた
双方の勝敗数を整理したものであり、
昨年のCSも含めて今年を含めて
一昨年以降の結果を対象にしています。


今日は先制を許したものの、
3回裏に外崎が走者一掃の逆転三塁打を打って
3回終了時のリードを奪いました。
これで勝てる確率は高めました。


ただし、上表を見てもらうと分かりますように、
イーブン展開を含めて
獅子がリードをしていなければ負けが濃厚ですが、
(鷹が勝つ確率が概ね7割以上
獅子が序盤からリードすることは
勝つための必要条件であっても、
十分条件ではありません。


3回終了時に獅子がリードしている場合
トータルで見ると24勝8敗で勝率75%ですが、
獅子リード1点差では勝率55%
獅子リード2点差では勝率67%
獅子リード3点差以上で勝率75%以上です。


一方、獅子がリードしていない場合
鷹が勝つ確率は、
イーブン(0点差)では69%
鷹リード1~2点差では72%(16勝6敗)
鷹リード3点差以上では100%です。


その差は、その傾向は、
やはり投手陣の違いによりますね。

鷹の投手陣(特に中継ぎ)は強靱だから
得点を奪うのが難しくなるので、
逆転しにくい状態にあるから
リードをしていないと敗戦濃厚であり、
獅子の投手陣が軟弱だから、
得点を奪われやすい(失点しやすい)ので、
耐え切れにくい状態にあるから
リード差がないと逃げ切りにくい
ということですね。


今日の最大敗因は、
中継ぎ陣の脆さを露呈したことにあります。


ただし、スコアボードを見てもわかりますように
中村タイムリー&外崎の三塁打逆転タイムリーで奪った
3回裏の3点以降、得点したのは
6回裏の山川タイムーでのわずか1点のみです。


相手投手の布陣を見ると、
和田~嘉弥真~高橋純~甲斐野~モイネロ~森です。
本来ならCS1stで消耗している
高橋純~甲斐野~モイネロ~森から得点を奪いたく
高橋純からは1点をもぎ取りましたが、
鷹の中継ぎ陣から
何点も奪うのはやはり難しいのが現状です。
相手のアキレス腱はモイネロですけど)
上記の投手陣の中で最も点を奪えるのは先発の和田であり、
和田からもっと点を奪わないと、
もう、獅子投手陣に失点を許すな!
という厳しい状況下に追い込まらざるを得ません。



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ところで、今までの記憶から
『鷹にやられるパターン』を思い出すと、
打ち獲ってはいるんだけど、
 ポテンヒットなど嫌らしいヒット
 突破口にされたり、点を奪われたりする。
初回にきっちり点を奪われる
鷹全体を盛り上げる松田に打ち込まれる
ホームランで追い込まれる
ってよくありますね。。。


初回はそれら①~③が見事に嵌まって
鷹らしい展開で始まりました。


鷹はホームランも多いですが、
ポテンヒットや内野安打嫌らしいヒットも目立ちます。
特に、ポテンヒットは、
狙って打っているのでは、練習を積んでいるのでは、
と思うくらい、巧みに打ち込んできますね。
(それだけバットを振り切っているわけですが)


また全安打の中で内野安打の割合は、
パ6球団を見ると、
鷹10.6%、ハム10.5%、牛10.1%、
獅子8.9%、鷲8.7%、鴎6.3%と
鷹がリーグ1位の内野安打頻度を有しています。


初回表は、
今宮の内野安打で突破口を開き(①)
柳田がチャンスを広げ、
松田が走者一掃の先制2点タイムリー(③)
初回から得点をきっちり稼ぐ(②)
鷹らしい先制点の奪い方をされました。


ただし、今宮の内野安打については、
ボテボテで三塁線を転がったので、
森は、球がラインを切れることを期して
処理をやめたのが裏目に出ましたね。
もちろん、
この裏目の結果は流れが鷹にある証です。
(こちらに流れがあれば切れます)


しかし、森も積極的に前へ出て処理していたら
捕ゴロで間に合ったように見えました。
森自身この大舞台で初回でもあるから
緊張感から気負い過ぎていて
身体がスムーズに出なかったのか?
とにかく、森自身、立ち上がりから
リズムに、勢いに乗ることができず、
前へ飛び出る積極性を損ねた気がします。
※例えば、スライディングキャッチなど
 好守が出るときは、
 気分(心理)的にリズムに、勢いに乗っているから、
 あと半歩が前に出やすく、届きやすいですよね。
 でも、気負っていると、身体が縮こまりやすいので
 その半歩が前に出にくく、届かない、
 そんなイメージと類似した主旨です。


でも、松田は獅子戦で打ちますね。
しかも初回も、9回も
低めを上手く打ち込まれました。
勢いが大事の短期決戦
目覚めさせてはいけない男
目覚めさせてしまいました。



一方、獅子威し打戦の方は、
初回に和田の立ち上がりを攻めきれません。
秋山も、源田も倒れて、
森の前に走者を置けず苦しい状況に陥ります。
鷹に初回から先制されていますから、
初回から奪い返さないと苦しいです。
今日はニールが登板していましたが、
これが他投手だったら、
鷹に勢いがついて2回表も猛攻を仕掛けられ、
一気に突き放されやすくなります。


2回も山川が四球で散歩しますが、
栗山&木村があっさり倒れます。
ただし、一応、ここは下位打線です。
秋山を1番に入れているわけですから、
本来なら上位から中軸で得点を稼がないと、
序盤からリードする可能性は低減してしまいます。


そもそも1番打者には
必ず先頭で打席が巡ってくる
相手投手が不安を感じる立ち上がり、

すなわち、
初回の1打席目では、出塁して、
相手の不安を煽らねば、

「1番打者」としての効能

大きく減ります。
もちろん、1番が出塁できないなら
2番が出るしか無いのですが。


今年の鷹は1番打者が
定まらなかった課題を残していましたが、
前述したように、
初回で得点を奪うケースが多く、
そういう初回先制
序盤リードを確保しやすくします。


そのような鷹が持ち込みたい展開を阻むには、
もし鷹が初回から先制したのならば、
こちらもその直後に奪い返さないと
試合の流れ、主導権を
鷹に奪われやすくなります。
もちろん簡単な話ではないですが、
鷹に勝つためには大事なことです。


それでも二巡目に入って、
3回裏に逆転を成功してリードを奪い返しました。
前述した獅子のイニング別得点を見ても分かるように、
獅子は二巡目、三巡目に入ると
得点を稼ぎやすい傾向
があり、それに乗りましたね。


とりあえず、これで鷹から流れを奪いかけます。
さらに、ニールは初回に失点しましたが、
その後は、得意のゴロアウトを重ね、
2~5回は三凡祭で展開
しましたから、
こちらが主導権を握って試合を進めることができてました。


6回表二死、
柳田が力でニールの球を叩き込んで右安打を打つと、
(ニールの球も高めに浮いてしまいました)
デスパの打席で、柳田に初球盗塁を許します。
(完全に無警戒でした)
デスパを歩かして、松田にはかする死球を与え、
あれよあれよと
満塁ピンチを築いて内川を打席に迎えました。
ある意味で、このピンチは
勝敗を決する正念場、分岐点の一つになりました。
大舞台で強い内川がここで決めたら、CS1stと同様、
一気に鷹へ流れが傾く大危機でした。


しかし、ニールが踏ん張りながら
内川を低めを攻め切って遊ゴロに仕留め、
その大危機を無失点で凌ぐことができました。

この分岐点になりそうな
大事な場面を抑えた
のは大きく、
相手は大きく凹みますから、
獅子が流れを完全に握るきっかけを得ます。
『ピンチを凌いだ後にチャンスあり』の如く
その直後の6回裏、外崎&山川の連打で
喉から欲しかった追加点1点をようやく奪いました。


ただし、7回表、先頭のグラシアル
インハイの2シームでレフトスタンドへ運ばれます
そもそも、グラシアルについては、
アウトローが唯一の穴です(打率0.231)が、
それ以外は3割以上で安定しており、
外角高め(0.450)、内角高め(0.368)、
真ん中低め(0.409)はデンジャラスゾーン
です。
1打席目はアウトローで仕留め、
2打席目は外角高めでも
ボールゾーンで打ち獲ってましたが、
7回3打席目はインハイを見事に運ばれました。


それでも、後続を低めチェンジアップで
立て続けゴロアウトに仕留めて、
リードを維持して凌ぎました。


そして、7回裏、先頭の秋山
流し打ちで三遊間を割ろうとしますが、
今宮に止められます。
しかし、送球より秋山の足が間に合って
内野安打で出塁しました。
今宮の好守で打球を止めたのはさすがですが、
秋山が間に合ったのは、
流れがまだこちらにある証でした。


当然、獲られたら獲り返すチャンスです。
獲られた直後に獲り返せば、
こちらが流れを完全に手中に収め
勝利へ大きく前進できますね。
「獲った直後に獲り返されて負ける」って
よくやられていますが、まさにその逆パターンですね。


ところが、
源田には無死一塁からバントをさせて、
そのバントは成功します。


まあレギュラーシーズンと違って、
今は緒戦をとにかく勝ちたい短期決戦です。
7回裏の終盤に突入していますし、
ここで1点を奪えば大きな1点になります。
そのために、
1点を着実に奪いたい!ですね。
そのため、
バントをして着実に走者を得点圏に送り、
もしくは中村1ヒットで1点を稼ぎたい
という気持ちはわかります。
源田が強行に打っても、1点を奪うには
源田含め2ヒットが必要になる可能性がありますから。


それでも、甲斐野に対して、打数は少ないですが、
源田は5打席5打数2安打(二塁打1)、
森は6打席5打数2安打(本塁打1)1四球
中村は5打席4打数2安打1四球ですが、
外崎は8打席6打数1安打2四球です。


ただ、最も気になるところは、
今年の鷹の結果を見ると、
無死一塁のイニング数は331回あり、
そのうち失点しているのは約4割の131回あります。
すなわち、
鷹から無死一塁で得点できる確率は約40%です(A)。


無死一塁から
バントを成功させたイニング数は51回あり、
そのうち失点しているのは約3割の15回あります。
すなわち、
鷹から無死一塁でバントを成功させて
得点できる確率は約30%
であり、
上記(A)から10%の確率を低下させます。


その差には
残り三死で勝負するのと、
残り二死で勝負する違いがあり、
一死を献上する方が1つ進塁するより痛いこと
が挙げられます。


この場面では、森は歩かされて
中村&外崎は連続三振に終わりました。
鷹にとって、
三振が欲しいときに奪えるのは大きいですね。


もしこの無死一塁からバントされた状況
獅子の方だったら失点確率は約47%になります。
その状況下で
獅子だったら奪三振率は3.1しかないですが、
だったら奪三振率は5.8もありますからね。


結局、7回裏は、森は歩かされて、
中村&外崎の連続三振に終わって
点を獲り返すことができませんでした。
しかも、その連続奪三振は鷹の方を盛り上げます。


6回表と真逆です。鷹の方に
『ピンチを凌いだ後にチャンスあり』

の機会が訪れます。


で、その直後の8回表
平井が三番手で登板します。


当然、獅子陣営の狙い
セットアッパーとして平井に8回を
守護神として増田に9回を抑えてもらって
1点差リードを死守して逃げ切りたい
というところです。


今年は平井&増田へ
全面的な信頼を置いて戦ってきましたし、
間隔も開けていましたから、
8回平井、9回増田の投入
自然体の采配です。
間隔を開けている以上
ここの采配は否定できません。


ところが、平井は、
先頭の今宮を遊ゴロで仕留めますが、
甘い真ん中のスライダーでしたね。
柳田にはフォークが落ちきれぬ甘い球でしたが、
ボテボテに打ち獲った(打ち損じた)打球でした。
二塁ベース寄りだったので
外崎も二遊間を割るのを止めましたが、
深い位置からの送球となり、
その送球が逸れて二安打で出塁を許します。
これは何とか二ゴロに仕留めて欲しかったですが。。。
でも、平井のスライダー、
フォークにキレが戻ってません。


そして、デスパには
外角腰高の力のないストレートを弾き返されて
一死一三塁のピンチを築きます。
そもそもその直前の
2球目と同じコース・同じストレートでした。
しかも、球速もその2球目より落ちるストレートでした。


終盤、平井は絶不調に陥っていましたものの、
一応、10日以上の間隔を開けていたわけですから、
疲労を低減して回復してくれて欲しかったわけですが、
もう今年は消耗しすぎていて、10日くらい休んでも
回復できないほど酷い状況になっており、
レギュラーシーズン終盤と同様に
セットアッパー機能を発揮することができてなく、
絶対にここは無失点で
抑えなければならぬという局面
平井を投入することに無理がある、
無失点で着実に抑えるのは厳しい
ということを露呈していましたね。


明日以降の平井の使い方には見直し要であり、
絶対にここは無失点では
使うことはできないですね。


もちろん、本人が一番悔しいでしょうし、
今日、ベンチに帰ってから錯乱して感情的になってましたね。
しかし、
1勝の重みが普段より重く、
その痛手が致命傷になる
短期決戦であるからこそ
使い方を真剣に本気で
見直さないと厳しいです。


一死三塁のピンチで松田を迎えると、
平井から平良にスイッチしました。
正直、この交代は適切だったと思います。


流れが鷹に傾きかけておりましたから、
勝敗の分岐点となる危機に陥っていましたから、
ここは何としても
漂う空気を入れ換えたいので
三振を奪える平良の豪快さは
その起爆材に十分なり得ますから。


松田を三球三振で仕留めて、
球場全体が盛り上がります。
まさに嫌な流れとなる空気を吹き飛ばし、
調子に乗ると面倒な松田を抑えたこと
に、
大きな成果をもたらしました。


ところが、次の大舞台に強い内川の打席で、
鷹は長谷川を代打に出してきました。
これには驚きましたが、
ストレートに対する打率は、
内川が0.276 であるのに対し、
長谷川が0.412と高いですからね。


平良も長谷川に対して、
2球で追い込みましたが、
その後2球をハズして
B2S2からの5球目を詰まらされながらも
思い切りバットを振り抜かれて
源田の頭上を越えるポテンヒット
同点タイムリーを
打ち込まれてしまいます。


前述した①のように
鷹らしいポテンヒットです。
走者が三塁でしたからそれで十分でした。


まあ平良も森も、調子に乗りすぎたというか、
一杯一杯だったので視野が狭くなっており、
もう少し視野を広く考える余裕が無く
ストレート一本槍
行ったのが痛かったですね。
長谷川も年齢が嵩んでいますが、
伊達にも年間200本以上安打を打った男です。
ストレート一本では通用するほど甘くなく、
せめて変化球の見せ球は欲しかったです。


もちろん、
平良もストレートは一級品ですが、
変化球は二級品ですので
変化球を磨くことが重要課題ですね。


ただ、ここで同点に追いつかれましたが、
まだ逆転されたわけではなかったので、
その後続をとにかく抑えれば
まだ勝負はわからなかったわけですが、
しかも、二死でしたから、
あと1人抑えれば
逆転を許さず8回を終えた
わけですが、
その後の逆転が大痛手であり、
失点の仕方が悪すぎました。


さっき長谷川にオールストレートで打たれ、
次が長打が恐いグラシアルだから、
初球をスライダーできな臭く攻めようとしましたが、
森がパスボールで逸らしてしまいます。
当然、三塁走者の周東がホームへ突っ込みます。
でも、送球したタイミングは
ホームで刺せるものでしたが、
ある意味、捕れなかった詐偽に、
トリックプレーになってもおかしくなかったですが、
森が悪送球して逆転を許します。


完全に守乱ミスであり、
終盤でこのようなミスをすれば、
頂上決戦では致命傷になるのも必定

ですね。


それでも8回裏に山川が二塁打で出ますが、
メヒア代打も空しく、チャンスを活かせません。


さらに、9回表から
ブルペン待機している榎田が登板しますが、
鷹のダメ押しの嵐で大炎上して
もう敗走一色に突入しました。


正直、この9回表の局面では、
空気を変えてサヨナラの流れを引き込むために
最低限、三者凡退で抑えること
できれば、
三者連続奪三振が欲しいところでしたが、
それどころか
鷹に3失点で介錯されました。


しかも、森もあたふたして空回りしており、
三本間に挟んだ走者も刺せぬ状況でした。



9回裏は4点差でが出てきますが、
森もCS1stで消耗しているのですから、
明日以降の戦いでこちらが有利になるよう、
せめて苦しめて消耗させて
疲労を蓄積させたかったですが、
(短期決戦だからこそ大事な対応です)
あっさりと無抵抗状態で
三者凡退で終えてしまいます。


ところで、最後の榎田投入について、
前述したように、
9回表は、最低限、三者凡退
できれば、連続奪三振空気を変えたい場面でした。


そもそも論として、
榎田は、阪神時代に中継ぎをやっていましたが、
基本的に『出塁を許しても、
失点をなるべく許さない』という
『のらりくらり投げるタイプ』です。
それだけに、
マウンドに上がってすぐに
全力投球で立ち上がらなければならぬ
『終盤で使う中継ぎ』の適性は低いですね


そもそも奪三振率は4.3しかありません。
まあこの数字は先発での話になりますけど、
それにしても低すぎます。
一応、昨年は6.7ですが、並レベルです。


中継ぎをやっていた阪神時代では、
ルーキー時代の1年目は10.0ありましたが、
左肘手術後2014年は8.5に低下します。
その後に10イニング以上投げた2016年が
7.3とさらに低下しています。


それ故に、
本人も打たせて獲るタイプ
転換していったわけで、
その転換がなければ、
もうプロの世界にはいませんでしたね。


しかも、好調だった昨年
イニング別失点を鑑みると
全失点の41%が
1~2回に偏ってます。
(全53失点のうち1回11、2回11と計22失点)
そこは今年も同様で、
全54失点のうち、
1回11、2回12と計23失点です。
すなわち、
立ち上がりが微妙ということですから、
本質的には1イニング集中して投げるというのも
タイプ的に合っていません。


入団時、本人も言っていたように、
ある程度の出塁を許すタイプですから、
1イニング集中する中継ぎでは、
そのような出塁は許されませんので
タイプそのものが違います。
今の投球スタイルを考えると、
基本的には先発タイプです。


ただし、調子が今一つであるため、
先発の椅子争いからこぼれたわけですが、
榎田を中継ぎ(ブルペン待機)で使うなら
ショートスタータの
第二先発でロングなどで使うとかなら、
適性に近いと思われます。
中盤に3イニング程度


榎田をブルペン待機で使うにしても、
使い方は見直しされたいです。


また、今日、打ち込まれた松田については、
対右投手打率が 0.244であるのに対し、
対左投手打率が0.337左投手から打ち込んでいます


鷹打線の特徴の一つというと、
対投手左右別打率を見れば、
内川、デスパ、グラシアル、柳田、中村晃、
松田が『左打者』から打ちまくってますね。
右打者と比べると、
打率が概ね0.08~0.14もアップします。
 当然、榎田、泰雄と小川は
気を引き締めないとなりませんね。


ただし、今日、榎田が打たれた今宮牧原について、
今宮は
対右投手 0.262、対左投手 0.237で左投手がやや苦手
牧原は
対右投手 0.256、対左投手 0.185で左投手が苦手です。
そのあたりに打ち込まれるというのは
鷹相手には厳しい状況にある、と言わざるを得ません。



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いずれにしても、黒星スタートで手痛いわけですが、
まあ、相変わらず
短期決戦での弱さを露呈していますが、
数字上ではアドバンテージがありましたから、
これで五分と五分であり
ある意味、明日からスタートです。


気負って
空回りしている場合ではありません。


とにかく
明日以降、切り替えて
開き直って、腹をくくって
戦ってもらいたいです。