下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【楽天7回戦(仙台)】エース雄星が崩れるものの、皆に助けられながら、また相手の意味不明の采配も助けとなり、敵地で鷲とのつばぜり合いを辛くも制す。獅子の山賊たちが『打撃力』のみならず『機動力』で本塁を奪う執念の勝利!反省材料は多々あるが、エンターテイメントとしては最後までシビれたゲームに。/満員御礼の敵地の鷲ムードはすさまじいが、明日もその空気に呑まれず勝ち上がれ!

今日からGW9連戦の最後のカード
仙台遠征で楽天との3連戦です。


今日は楽天7回戦(仙台)
鷲を得意にするエース雄星が登板。

ただし、
雄星そのものが鷲戦を得意にしており、
前回の所沢でのGW緒戦
今日のために早期降板になりながらも
好投振りを見せつけました。
ただし、前回の敵地・仙台では、
直人のバスターなど出鼻をくじかれ、
勝つには勝ったけど、
失点を重ねて内容は良くない勝利でした。
やはり本拠地と敵地では雰囲気も違っており、
楽天一色に染まる敵地・仙台は戦いにくいです。


今日の相手・先発は、エース則本ではなく、
今年1軍戦初登板になる塩見です。
楽天も今日より土曜日、日曜日で勝ち越しを狙う
という昨年の戦い方を継続している印象。


雄星vs塩見となれば、こちらにとっては
正直、確実に勝たなければならぬ一戦。
でも、ただでさえ戦いにくい敵地・仙台で。
今日はGW中なので満員御礼になるだけに、
かなり戦いにくく、
その敵地ムードに呑まれれば
相手に隙を与えてしまったら、
試合の流れも持って行かれる懸念が大きいです。


今日のスタメンは次のとおりです。
マスクは銀で、DHは森ですが、
ライトに金子ではなく、木村が入りました。
その理由はわかりませんが、吉と出るか凶と出るか


さて今日の結果については、次の通りです。


まず塩見の立ち上がりとなる初回表は、
塩見と八戸大で同級生の秋山
内角低めフォークを左安打で先頭出塁を果たします。
このとき、振りすぎたら左飛、振らなすぎたら遊飛
になっていたおそれがあり、絶妙なバットの振り方
見事なバットコントロールを見せての職人の巧打ちでした。
その次の源田バントを失敗します。
ただ、いつも好きに打たしていた割には
ベンチはだいぶ慎重になっていたようで、
正直、ここは源田なんだから
普通に打たせても良かったのでは?

個人的に思いました。
その次の浅村は、しっかり選球してお散歩します。
ただし、このイニングは後ろが続かず無失点に。


で、獅子の山賊打線が暴れたのが3回表でした。
先頭の秋山見三振に終わります。
ただ、この打席で秋山は、
何を迷っていたのか?わかりませんが、
全くバットを振ること無い見三振で、
珍しい打席でした。
でも、次の源田カットで粘る
源田ファウル劇場を公演しながら
外角高めカーブを絶妙に打って
レフト前に落ちるポテンヒット。
見事なバットコントロールです。
そして、浅村が中安打
山川が三塁線上を強襲する左二塁打
三連打により2点を先制します。
ただし、源田、浅村が本塁生還後、
山川が二塁を飛び出して走塁死に。
これはもったいなかったです。


一方、雄星の方は、
3回まで危なげなく三凡祭りを繰り広げ、
得意な鷹を徹底的に叩きます。


3回までは西武の流れでした。
ただし、4回表から雲行きが怪しくなります。
4回表先頭の外崎がポテンヒットで塁に出ますが、
次の栗山の打球をウイラー
ジャンピングキャッチで三直に。
すぐさま一塁へ送球するも、
飛び出していた外崎は帰塁に間に合い、
間一髪で併殺だけは避けます。
もちろん、ここで併殺になっていたら
満員御礼の鷲一色の敵地でもあるから、
流れが一気に楽天へ傾いてもおかしくありません
でした。
ただし、ウイラー自身は
この好守で調子づくきっかけになる
おそれがあります。
しかし、次の
結果的に遊ゴロ併殺に終わります。
こちらにとって
その好守、併殺は嫌な結果になりました。
相手に勢いをつけさせるだけに。
一般的にこういう好守備は
流れを変えるきっかけになりやすい

ですからね。


その流れの転換期がすぐ直後の4回裏に訪れます。
一死からペゲーロ
ベルトの高さの外角スライダーを
タイミング良く逆らわず流され
左安打を打たれます。
そして、次の銀次には
高めストレートの初球を痛打され左二塁打。
勢いで初球から打つ銀次に、
ここでは警戒が薄かったですね。
次のウイラー遊ゴロで終わり、
その間に1点を失いますが、源田が
飛び出した二塁走者・銀次を見て
冷静にそちらを刺しました。

まあこの間の1点失うのはやむを得ません。
しかし、二死まで持ち込みながらも、
ウイラーの二盗は頂けませんでした。
結局、今江に内角低めのスライダーを痛打され、
同点となる左安打タイムリーを放たれます。
もう雄星は動揺しまくります。
今まで得意だと思っていただけに、
「窮鼠猫を噛む」の如く
鼠に噛まれてビックリする猫のように。。。
まさに苦手なヤフオクで鷹を相手に
投げている雄星のようになっていましたね。


雄星は、基本的には小心タイプです。
人の性格というのはそう簡単に変わりません。
でも、自信がついてくれば、
そこは強気になれるので、
その行動にも勢いがつき
プラスに転じやすくなります。
しかし、その自信が崩れると、
元々からの素があらわれてくるのが人間です。
昨年までの雄星が
自信を持っている鷲になげる完璧な投球と、
自信の無い鷹に投げるガタガタな投球
白黒明瞭に区分されるところが
まさに物語っています。
また台頭するまでに時間がかかったのも
なかなか自信を得られなかったことが
大きかったと思います。
※もちろん、理由はそれだけでなく、
 ストレート一辺倒とか、
 技術的な面もありましたが。
それ故に、台頭するまでの頃は
自滅することも多かったです。
でも、鷹に対しても自信が持てれば
投球内容も改善されてくるはずです。
すなわち、その暗示(心持ち)次第で
変わりやすいというタイプということです。


結局、次のアマダーには、
中の低めカーブを痛打されて
逆転2ランを被弾します。
試合は波乱の展開となり、
敵地ということもあって、
完全に楽天の流れに転じます。


雄星については、
前回の敵地・仙台での楽天戦と同様に
失点を重ねる内容になってしまいました。
良いときの雄星については、
球威のある速いストレートで押しつつ、
そのストレートの残像を残したまま、
キレのあるスライダー等で空振りを奪うのですが、
このときの雄星は
ストレートの球威が鈍っておりますが、
特に変化球にキレが鈍っており、
その変化球を狙い打ちされました。


正直、ここでは
変化球を見せ球で、
ベストはストライクゾーンから
ボールゾーンへ流したい
ですが、

ストライクゾーンでは
ストレートで勝負して欲しかったです。
球威はやや不足していても、
ストレートなら
ある程度は球威で凡打に凌げる可能性が高いでしょう。
しかし、変化球は甘ければ痛打されます。
すなわち、同じ甘い球なら
変化球よりストレートで

勝負したかったですね。
ただし、さすがに
ストレート一辺倒はダメで、
見せ球・変化球は混ぜることが必須ですけど。
結局、このイニングでは
楽天に変化球を狙われましたね。


なおアマダーについては、
一番苦手な低打率コースがインハイです。
ただし、低めは比較的、打ってきます。
それ故、外を見せ球にしながら、
勝負はインハイでしていれば仕留められます。


次の5回裏は、
浅村の好守が雄星を助けましたが、
源田が失策したのはいただけなかったです。
こういうときこそ、
好守は助けますが、守乱は足を引っ張ります。


一応、5回表秋山ソロ弾で1点は返します。
でも、まだ流れは球場の雰囲気も活かして
楽天のままです。


しかし、6回表に再び流れの転換期が訪れます。
3点は失っていたものの、
そこそこ好投していた塩見
まだ球数もそこまで嵩んでいないのに、
5回で早々に降板させて
2番手に出てきたのが釜田でした。
この釜田は、正直、こちらにとって
苦にしない二線級投手です。
この楽天による投手交代劇は
こちらにとって

まさに恵みの采配になりました。
まあ楽天サイドも、
塩見にそこまでの信頼をまだ置いていないのでしょう。


釜田もどこまで心構えをしていたか
わかりませんが、
いきなりやべぇ強打者・山川からです。
案の定、
山川が連続して四球でお散歩し、
外崎がバントを成功させて、
楽天側は、
その場その場で意図的に投げ方を変える
三段モーション投手・高梨に交代しますが、
高梨だって、スクランブル登板になり
「おいおい、このピンチで
 この強打戦を迎え撃つのかよ」
でしょうから
こちらに傾きかけた流れは止められません。
一死二三塁の場面で栗山
低めスライダーを泳ぎながらも
上手くポテンヒットを打って
逆転2点タイムリーを放ちました。


それでも雄星はまだ微妙な状況です。
6回裏アマダーには
前の打席での被弾がちらついており
簡単に与四球で歩かしてしまいます。
でも、代走の島井が
飛び出すミスをして牽制死してくれたこと
が大きく助かりました。


7回裏は、
代打・直人ライト前に落ちる打球を打ちますが、
木村がダイビングキャッチの好守を見せました。
もし抜けていたら長打コースでしたし、
抜けずに手前で落としてライト前ヒットになっても、
次に茂木、ペゲーロと上位打線に戻るので、
一杯一杯になっている雄星には
厳しい出塁を許すこと
になっていました。

ところが、次の茂木には、
真ん中に入ったスライダーで
同点ソロを被弾します。
確かに非力な直人には
ストレートをポテン状態でしたが、
球数も嵩んでいくら球威が減少していても、
変化球よりはストレートの方が
まだ抑えられる可能性は高かった
です。
変化球ど真ん中は完全に失投です。


確かにまだ振り出しではありますが、
鷹一色の敵地・仙台ですから、
楽天の行け行けムードが高まり、
流れも楽天へ傾きます。
とにかく、その空気に呑まれずに
戦わないとならぬ苦しい展開です。


8回裏には、ワグナーに交代します。
この空気の中、失点を許されない場面
正直、ワグナーで大丈夫か?
という不安を感じざるを得ませんでした。


一死でウイラー
左安打を打たれてヤバい雰囲気に。
次の今江には、レフト方向に打たれ、
一瞬、入ったか?と思いましたが、
届かず左飛に。球威で抑えました。
しかし、二死から
ウイラーに2度目の盗塁を許します。
ここは、マウンドがワグナーですから、
ウイラーは調子乗ってもう一度来ることは
読めるはずです。
さすがに二度も盗塁されてはダメです。
しかし、藤田左飛で打ち獲って
このイニングも何とか無失点で凌ぎました。
結果往来感は否めないですが、
とにかく抑えて何よりでした。


ワグナーに関しては、
結果的に抑えましたが、
これが危なげなく
三者凡退なら評価も上がります
が、
やはり危なくなる展開で、
打球も飛ばされていましたから、
冷や冷やだっただけに、
まだ経過観察の域は脱しないと思います。
でも、2勝目はおめでとうございます。
初勝利が大逆転劇のハム戦でしたから、
勝ち運は持っているかもしれませんね。
そういう運は勝負毎にもの凄く大事ですからね。


そして最終回の9回表は、
楽天は松井裕を投入してきました。
正直、この流れで勝つためには、
9回裏まで凌いで
延長戦に持ち込みたいところと思ってました。
双方で残っている中継ぎ陣の駒
西武側が武隈、野田、平井、小石といますが、
楽天側は福山と菅原くらいです。
その駒数の差により
延長戦になれば勝機が出てきます。


しかし、一死から
木村が中安打で出塁します。
次の秋山空三振に倒れますが、
次の源田の打席で、
木村が盗塁を決めてチャンスを広げます
ただし、源田空三振に倒れます。
ところが、、、


まさに勝利への執念に燃える
獅子の山賊たちが
相手のミスを突いて

『機動力』で本塁(勝ち越し点)を
奪いました。
まあ何なんじゃこりゃ?
でしたけどね。
突っ込んだ木村は立派でしたね。
またここで振り逃げが実現するとは、
源田、神の子、不思議な子。。。
源田たまらんですね。


その後の9回裏
守護神・増田が岡島に粘られるものの、
敵地で逆転を信じる盛大な応援で
圧迫感をもの凄く感じる空気でしたが、
三者凡退で締めて勝利を得ました。
ただ、楽天側にしてみれば、
何故、足立のところで
オコエを代打にしなかったのか?
延長戦になって守備になっても
嶋が残っていますからね。
意味不明の采配でした。
まあ、こっちは足立のままでラッキーでしたけど。


結果的に、今日は、
エース雄星が敵地で崩れるものの、
勝利への執念に燃える皆に助けられながら
あと相手の意味不明の采配も助けてくれて
敵地で鷲とのつばぜり合いを辛くも制しました。
まさにシーソーゲームの展開で
競り勝ってのぎりぎりの辛勝
でした。



まあ反省材料は多々ありましたが、
エンターテイメントとしては
最後までシビれたゲームになりましたね。


お立ち台は、
突っ込むダイビングキャッチ!
土壇場での松井からの中安打&盗塁!
そして
源田の不思議な振り逃げを活かして
二塁から果敢な本塁特攻!
数々のシビれた好プレーを演じた木村でした。
今日の木村スタメンの采配は
結果往来でしたね。

ただし、辻監督は
「秋山の打席で何故走らない?」
と指摘していましたね。
秋山の打席で走っていれば、
展開も違っていたかもしれないだろ、

とのことでした。
まあ、それはサインをどう出していたの?
が問題だと思いますが。。。


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さて、明日は多和田vs則本です。


則本
調子乗ってしまうと手がつけられなくなるので、
前回の所沢で叩きつぶしたように
調子乗る前の序盤に叩いておくことが肝要です。
一方、多和田立ち上がりが課題です。


すなわち、
双方とも立ち上がりが肝要
序盤の展開がカギになりそうです。


ただし、多和田は好調でありますが、
やはり、満員御礼になっている
敵地の鷲ムードのすさまじさが嫌です。
とにかく、
明日もその空気に呑まれず
しっかり勝ち上がって欲しいです。