下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【3/6OP戦:対ソフバン(ヤフオク)】今日は今井が先発登板。もし多和田が開幕間に合わなければ、今井が開幕投手!なんてこともあるかもしれませんね。今日の今井は良いところ、悪いところが明瞭でムラがあったけど、今井自身その課題は既に分かっているから、あとはその克服が実るか?否か? 今年の今井はそれを克服して覚醒してくれるよ、きっとするよ。たぶん。。。

今日もヤフオクソフバンとOP戦でしたね。
その後は、倉敷で楽天と戦い、
関西圏・名古屋圏をウロウロして
東上しながら所沢に帰ってきますね。


さて、今日の試合には、
予定していた多和田に代わって
今井が先発登板しましたね。
今や、今井は先発ローテの柱
になってもらわねばならぬ存在であり、
もし多和田が開幕に間に合わなかったら、
今井が開幕投手!
なんてこともあるかもしれませんね。


でも今井は、将来性を鑑みれば、
その資質を有する大器です。


昨日の光成多和田今井の三羽ガラス
もちろん、今年のドラ1松本航も含めて、
将来性十二分の逸材ですから、
今年とは言わずとも、いずれ
その四天王が大柱になれば、
獅子投手王国の実現
夢ではないところはあります。


まあ、まずはその前にある
今年の危機をどう乗り切るか、
が先になってしまいますけど。。。


今井における最大の課題については、
昨年の投球を踏まえれば、
『一発病』と『制球難』の克服ですね。


昨年の被本塁打率は0.140本/回とやや高いです。
(西武のチーム平均0.116本/回、パ平均0.108本/回)



もちろん、その『一発病』については、
伊藤らと同様に(レベルが違いますけど)
「当たると飛びやすい」球質がカギですから、
如何に厳しい処を投げきれるか、
という制球力の向上が必須になります。
できれば、
糸を引くような制球力を身につけたいです。
ある意味、理想の目標像は岸ですね。


ただ、現在の今井の制球力は今一つであり、
厳しい処を投げきれるどころか、
無駄な与四球を与えたり、
無駄な球数を嵩ましてスタミナを消耗したり

と、まだまだ制球力の向上が高いハードルになってます。


昨年の与四球率は4.00と高めでしたね。
K/BBでは1.86(パ平均2.19)と低かったですね。


このように
『一発病』と『制球難』の克服が課題ですけど、
ある意味で、
双方の克服は一連する課題でもありますね。


でも、今井自身、言われるまでもなく
そんなことは指導され十二分にわかっています。



 昨秋から取り組んでいる、「力むと体が開いてしまう」という課題をテーマに投げ込みを行い、キャンプで順調にステップアップしてきた。
 「
どうしても強い球、速い球を投げようとすると、多少力んでバランスを崩してしまうときも見受けられるけど、球のばらつきはだいぶなくなってきている」と西口文也投手コーチも納得の表情でうなずく。
 また、成長を渇望する姿勢は体を動かす練習だけではない。2月20日、21日に行われた台湾・統一との練習試合では登板機会はなかったが、じっくりと観戦。隣で見ていたOB選手に打者視点からの話を聞き、見識を広げた。
 「打者心理、打者の構え、雰囲気や、変化球待ちだったのか、直球待ちだったのかなど、前の打席の結果を参考にしながら次の打席、次の打席とやっていきたい。特にシーズン中は何回も対戦するので、そうした工夫がないと配球のパターンも読まれてしまう」
 だからこそ、
「狙ったところにきちんと投げ切れないと、組み立てもできない」と制球力の重要性も再確認できた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また今井自身、
すでに岸などを目標像としています。



今年のキャンプでは、
同じような体形の岸、西口、渡辺久の動画を
研究していましたね。

 宿舎で岸孝之(現楽天)、西口文也(投手コーチ)、渡辺久信(GM)とスタイリッシュな先輩右腕の動画を見て研究。「3人に共通することは、140キロ台後半の直球、変化球をコースにきっちり投げ分けている。先発で1年間勝つには技術が必要」。室内ブルペンで59球を投げ、昨季5勝から倍増の2ケタ以上を視野に入れた。
 「力感なく最後のリリースだけ力を入れるように」など連日の助言を送る西口コーチは、「自分は1年目に182センチ、68キロで今井より軽かった。岸もこんな感じ。やってもらわなきゃ困る」と後継者に期待した。


-----------------------

 「キャッチャーミットからいい音がしているうちは、ダメなんです」
 今年のキャンプでは、
ピッチングフォームの力感をなくすことが1つのテーマだ。ストレートの最速は153キロを計測するが、「ストレートで空振りが取れない」ことの原因を探るうちに、このテーマに行き着いた。
 「ストレートはもともと150キロを超えていて、スピードは出るんですけど空振りが取れなかったんです。岸さん(楽天)は140キロ前半のストレートでも空振りが取れる。自分との違いは何だろうと考えるようになりました」
 
今井にとって岸の存在は目標であり、憧れだ。背番号11を受け継いだだけではなく、身長もほぼ同じ。互いに先発した楽天戦(18年6月30日・メットライフ)では「自分と同じ体型の岸さんがあれだけやれるんだ」とマウンドに立つ岸の姿から感銘を受けた。
 今井が昨年奪った65三振のうち、ストレートで奪った三振は19。対して、岸は159三振のうちストレートで奪ったものは100を超える。割合にして今井がストレートで三振を奪う確率が3割程度、岸はなんと6割以上なのだ。
 「バッターは投手のフォームを見る。
腕の振りの力みを見て(どの変化球か)分かるからです。岸さんはどの球種を投げる時も変な力みを感じません。力みのない状態から、ボールが来る」と今井は言う。だからこそ、150キロを超えずともストレートで空振りを取ることができると考えている。
 「
シュートしたり、ひっかけたりすることなく、回転がきれいな真っ直ぐを投げないといけない。いいボールがいくときのフォームを作る。それを再現する。ブルペンではその繰り返しです」
 ブルペンでは、もう一つ心掛けていることがある。それはキャッチャーミットの芯からボール1個分上にずらしたポイントに浮き上がるようなストレートを投げることだ。だから、「キャッチャーがいい音で捕れるときはダメ」だと言う。
 「きれいな音で捕れるということは、軌道が分かりきっていて、芯で捕れているということ。(キャッチャーとの)慣れももちろんありますが、キャッチャーがいい音で捕ってくれるうちはダメなんです」
 今井のボールをプロ入りから何度か捕球してきた上本ブルペン捕手は「初めはなかなか捕れなかった」と振り返る。
 「イメージを付けて『この辺りだろう』と思うところに構えるけど差し込まれる。そういう球を投げるやつはいない。彼は特別な投手なんですよ。岸がスマートでしなやかな球を投げるとすれば、
今井はスマートだけど剛腕。強さを感じます
<後略>


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今井はやるべきこと、目指すべきことを
既に理解して実行しています。

あとは、それが実るか?否か?
ですね。


高き壁を乗り越えようとしていますから
当然、その実現には時間がまだかかります。
今年、覚醒しながら理想の投球を身につけていけば、
自ずと結果もついてくるでしょう。
もちろん、今年は試行錯誤も避けられませんが、
試行錯誤しながら成長すればいいわけです。


まあ今年は先発ローテの大柱を担うことから、
オン・ザ・ジョブ形式で成長していくことを
見据えなければなりません
けど。


では、今日の鷹相手の投球は
どうだったのでしょうか?


今日も残業だったので、
終電で帰宅後、録画を夜な夜な観て試合を把握しました。


まず初回裏
いきなり先頭打者の牧原
一発お見舞いされましたね。
内角高めにストレートが入りましたね。
牧原は昨日もそうでしたが、
内角は思い切り引っ張って
三塁打を放ちましたね。
牧原の昨年のゾーン別打率を見ると、
高めが大好きなんですけど、
高めの中でも内角が大好きであり、
打率は内>中>外という序列です。
  ※通算で、内角0.538、中0.455、外角0.391
当然、牧原にはインハイは危険ゾーンです。


次の今宮には、三塁線鋭く二塁打を打たれます。
チェンジアップの落ち方が不足していましたね。
いつもの今井のチェンジアップなら、
もっと落ちていますから、まだ調整途上ですね。


ただ次の柳田三ゴロコースに打ち獲りますが、
おかわり君が悪送球しちゃいましたね。
昨年、今井は15試合登板したわけですが、
そのうち2試合は
おかわり君が序盤で失策していましたね。
昨年のおかわり君の失策9個のうち
2個が今井登板時ということでもあります。
今井とおかわり君は相性が悪いのか???


そして、次のグラシアルには、
内角高めストレートで詰まらせましたが、
ライト前に落ちるポテンヒットを打たれます。
インハイで空振りを奪うほど球威は無かったです。


そんなこんなで、あれよあれよと
無死満塁のピンチを背負います。
でも中村晃外角を打ち損じて一ゴロ本塁刺殺。
山川も的確に素早く打球を処理します。


次の内川には、外角攻めを敢行し、
空三振で料理します。
内川が見逃した3球目は、
外角一杯に決めたストレートであり、
150km/hで回転数が2225rpmでしたね。
回転数は平均的ですが、
コース一杯に入ってきて
内川も手が出ませんでした。

最後のストレートは、
3球目よりちょっと中へ入り
コースが甘くなりましたけど、
球速が152km/hと上がって球も走り、
内川を泳がせながら空を切らせましたね。

この空三振は見事でした。


そして、次の松田からも
連続して空三振を奪います。
最後のインハイのストレートは、
伸び上がって(浮き上がって)

空を切らせましたね。
ホップ変化量が大きく見えました。
回転数は平均的でも
このホップ変化量が大きいと
相手を仕留めやすくもなります。

多和田ほどのホップ量ではありませんが、
今井のストレートも
球速があって力強く伸び上がりますから、
大きな武器になっています。


結局、この無死満塁のピンチでは
中村晃には初球を打ち損じてもらいましたが、
内川、松田の後続を連続奪空三振で
自ら抑えて点を許しませんでました。
今井には、ピンチで臆さない度胸があります。
まさに打てるもんなら打ってみろ!という度胸が。
そういうところが
大物感溢れた逸材でもあるわけなんですが。


次の2回裏は、
先頭の上林初球の外角ストレートで
二ゴロに仕留めます。打ち損じです。


でも、次の高谷
与四球で歩かしてしまいます。
今日は高め傾向であり、
低めが決まらずばらつきましたね。


牧原外角高めの伸び上がるストレートで
力押しして左飛で処理しますが、
次の今宮にもインハイが外れまくって
また与四球で歩かしてしまいました。


そして二死ですが、
一二塁のピンチで脅威の柳田を迎えます。
結局、柳田の打席では
高谷が二塁を飛び出しており、
森が刺して牽制死してこのピンチを凌ぎます。
森も自称、甲斐キャノンより凄い
パラシュートが炸裂しました。


ただし、このイニングは
さすがに無駄な与四球が反省材料ですね。
しかも、高谷とかで歩かせるのは
もったいないです。


3回表は、
再び柳田からでしたが、
外角ストレートで打ち上げさせて左飛に料理。


でも次のグラシアルは、
低めに入ったカーブに反応されて左安打を打たれます。

次の中村晃には、低めを意識して投げており、
ストレート2球で追い込みます。
3球目の外角低めのチェンジアップ
当てるだけが精一杯のファウルになり、
最後は外下へに逃げるチェンジアップ
泳がせながら空を切らせました。


ただ、内川には、
初球はインハイのボール球を投げ込み、
あとはアウトローで勝負しました
が、
外角低めのストレートを上手くすくわれて
右中間を割る右二塁打のタイムリー
を打ち込まれます。
今井が投げた球は悪くなかったですが、
ここは、内川の技にやられましたね。


一応、最後の松田には、
外角低めのカーブを深々と持って行かれますが、
バットの先だったので中飛で終えます。
芯が外れていたので良かったですが、
芯に当たっていたら
スタンドインの懸念はありました。


4回表は、
先頭の上林
外角ストレートで二ゴロに料理します。
前打席と似た球で同じような打ち損じの結果に。
そして、高谷牧原連続三振に仕留め、
ここは三者凡退で凌ぎます。


5回表は、
先頭の今宮を歩かしてしまいます。
外角低めで外れまくりました。
次の柳田には、
二塁手の山野辺が失策します。
与四球&失策により
無死一二塁の自滅型ピンチに陥ります。
もったいないピンチです。


ただし、山野辺の失策については、
打球が走者の左足のつま先に
当たったか?当たってないか?
微妙なところ
となり、
打球がイレギュラーなバウンドをしましたから、
やむを得ないエラーでした。
一応、辻監督が審判に
守備妨害が否かを確認をとりますが、
記録は失策のままで無死一三塁に。


次のグラシアル三ゴロで料理し、
おかわり君は本塁を刺して失点を許しません。
ようやく一死を奪います。
なお、空振りを奪った3球目は、
高めのボール球のストレートでしたが、
伸び上がって走っておりました。
もう77球目でクイックで投げており、
回転数は2019rpmと低く、
球速は145km/hとあまり速くなかったですが、
ホップ変化量が大きいから、
空を切らせることが出来ています。


次の中村晃は、外角高めストレートを
打ち上げて右飛と初球撃沈します。


ただ二死まで持ち込みますが、
次の内川には、追い込みながらも
高めのストレートを一二塁間抜ける
タイムリーを放たれます。

ライトからのホームへの送球は速かったですが、
逸れてしまって2塁走者を還してしまいました。
球は甘くなっていましたが、
内川一二塁間へ抜けることを狙うような軽打
バットコントロールの良さを示しましたね。


最後は松田には
外角高めストレートを弾き返されて
二遊間を抜けそうなところを
源田がしっかりカバーしており、
遊ゴロに料理しました。

このイニングを1失点で終えます。


今日の今井は、
良いとき悪いとき
ムラが目立ちましたね。
その悪いときというのは、
一発有り、無駄な与四球も多めで、
ヒットも打たれていました。

3与四球、6被安打、1被本塁打の
5回3失点でしたね。
逆に良いときは、
初回の無死満塁大ピンチを自ら封じ、
伸び上がるストレート、
落ちるチェンジアップ
は見られており、


今井については、
今後も頼もしさを増して
覚醒もしてくれる可能性
は期待できます。
当然、今日、明瞭だった良し
悪の方をしっかり克服しなければなりません。
まあ、やってくれるでしょう。
ただ、今井の孤軍奮闘では
駒不足問題は改善しませんから
他投手も台頭必須ですけど。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ところで、他の話ですが、
まず、ソフバンの甲斐野は凄いですね。
秋山を難なく泳がせて打ち獲ります。
ただし、源田が中の低めストレート
弾き返して中安打で出塁しました。

その打ち方は、
今後の甲斐野攻略のヒントになるかもしれませんね。


またソフバンの奥村については、
カーブの回転率が2788rpmとまずまずであり、
キレがあります。(メジャー平均:約2400rpm)


あと、こちらのネタで気になるのは、
愛斗や山田らの若手野手の頭打ち懸念ですね。
8回表、嘉弥真を相手に
先頭の山野辺がど真ん中ストレートで
中三塁打を放ち、チャンスメイクします。

そして、次の金子侑は与四球で散歩します。
そこで、獅子ベンチは無死一三塁のチャンス
愛斗、代打の山田を試します。

しかし、愛斗山田ともに
外角高めを打ち上げるだけで、
浅い中飛、右飛に終わり
犠飛すら打てず、

チャンスを活かせず、点を奪えませんでした。
ところが、次の外崎は二死一三塁で
愛斗が打ち損じたときと同じような球を
打ち込んで、タイムリーを放ちます


まさに、このイニングは、
愛斗、山田ら外崎の実力差(打力差)
大きいことを感じさせる場面でした。


おまけに、
その直後、山田が失策しましたね。
レギュラー争いをする選手らにとっては、
打てない、エラーするとなると
評価を下げざるを得なくなります。


なお、獅子也は、
山田の失策中田のパスボールもあり
バタバタしましたね。
球も高かったのもありますが、
まあ調整してくれるでしょう。