①与四死球問題:四死球を与えぬこともかなり大切だが、四死球を与えた後ももの凄く大事。②CSファースト雑感。③『松坂爆弾』がナゴヤから所沢へ?④海外競馬「凱旋門賞」予想:3頭出しの日本勢は悲願を成就できるか?
CSも開幕して、福岡では
鷹鷲が凌ぎを削っております。
そして、ファイナルは今週の9日からです。
今日は、下記のことを触れたいと思います。
今日の主は①です。
②はサブ記事ですが、大事なので後日改めて。
③&④はおまけです。
①与四死球問題
②CSファースト雑感
③松坂爆弾
④海外競馬「凱旋門賞」
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①与四死球問題
獅子投手陣は、今年もいつも『与四死球』問題に悩まされており、投手陣の自滅から炎上することも目立つため、『与四死球数を減らすこと』が喫緊の課題ですが、相変わらず改善できず、永遠の課題になってますね。
『与四球が多ければ失点も多くなりやすい』というのはそれなりに一般的に通じる話であると思います。
今年のパ・リーグ投手の「防御率と与四球率」の関係を見ると、プロットのバラツキはありますが、与四球率が高まると防御率が高まる右肩上がりの傾向が何となく見られてます。
ただし、当然の話ですが、与四球が多くなれば『球数が嵩む』という傾向はもっと明瞭的に見られています。
でも、球数を要する奪三振が多くなった場合は?、実際、奪三振数が『球数が嵩む』に直結していないことが伺えます。そのことは、以前、報道されていた下記記事でも書かれております。
一応、今年のパ・リーグ投手の「球数と与四球率&奪三振率」の関係を整理してみました。
今年のパ・リーグでも、与四球は球数に比例した右肩上がりの傾向でしたが、奪三振率と球数にはあまり関係性が見られていませんね。でも、ある意味、それも当たり前の話であります。三振を奪うということは一死を稼ぐことができますが、与四球は一死も稼ぐことができないわけですから、その一死を稼ぐか?稼がないか?で球数も変わってきますから。とにかく球数を減らしたければ『一死』を効率よく稼ぐことが大事です。
それ故、与四球が嵩めば、球数が嵩みやすくなりますから、1人の投手が長く投げることができにくくなり、投手事情が苦しくなり、投手陣の戦力層が薄いと厳しくなってきますね(当たり前の話ですが)。
とは言っても、獅子に関して、チームの与四球数は499個あって、与四球率は3.50という良くない数字ですが、それはリーグ最下位ではなく、鷹の方が与四球数は539個、与四球率3.80と獅子より良くなくリーグ最下位です。
ただし、獅子の場合、与死球が93個と多く、他球団より4割増~倍増と異常の多さです。しかも、内角攻めを徹底して与死球が増えているとかよりも、外角球を狙っているのにすっぽ抜けてのノーコン与死球も目立って、恥ずかしい限りでもあります。なお、鷹の与死球数は67個ですね。
しかし、与四死球率(=(四球数+死球数)×9/イニング数)で見ると、獅子は4.16に対して、鷹は4.27と獅子より高いです。まあ目糞、鼻糞笑う状態ですが。。。
ところが、防御率に関しては、ご存知のとおり、獅子は鷹よりかなり高い値を示し、失点数は130点以上も獅子の方が鷹より多いですね。
〇獅子防御率:4.36(先発4.64、リリーフ3.88)
獅子失点数:695点
〇鷹防御率 :3.63(先発3.87、リリーフ3.24)
鷹失点数 :564点
また、個人成績を見ると、与四球数はリーグ1位が千賀75個で、2位が今井72個ですね。ただし、投球イニング数が違うから、与四球率で考えると、千賀は3.74であるのに対し、今井は4.79と高いです。
なお、その2人を除いて与四球率3.5以上で見ると、獅子は松本航4.85、泰雄4.26、平井3.5であるのに対し、鷹は松田遼5.54、甲斐野5.22、ミランダ5.02、武田4.34、モイネロ3.79であり、鷹の方が獅子より高与四球率投手が揃っています。
このような背景を踏まえると、獅子は与四死球が鷹とそれほど変わらないのに、失点は多いのはなぜ?という疑問が生まれますね。
以前、シーズン途中でしたが、7月中旬に下記の記事を投稿させて頂きました。
このとき、Twitterで「たこベースボール」さんより貴重なご意見を頂戴いたしました。有意義なお話でしたので、ここでも掲載させて頂きます。
このご意見はかなり重要なことをご指摘いただいており、また楽天移籍後の岸の奪三振率アップのお話は『トラックマンデータの活用の仕方』に課題出しをされる深いお話でした。
ちなみに、7月19日時点のデータですが、岸の奪三振率に関するデータを示します。
岸の奪三振率が増えた件に関して、以前、下記のような記事がありました。
本記事によると、奪三振時の球種を見ると、ストレートの頻度が増えていることが挙げられています。
〇ストレート:16年55%、17年62%、18年67%
〇チェンジU:16年20%、17年20%、18年15%
〇カーブ :16年15%、17年14%、18年15%
〇スライダー:16年10%、17年 3%、18年 3%
また2ストライク時のストレートの割合が17~18年は16年よりも増加しており(16年53%、17年59%、18年63%)、岸のストレートの割合を見ると、見逃し三振を取りづらい真ん中に入るケースは年々減少し、内角低めなどに投げ込んだりして見三振を増やしており、岸の奪三振増加は、正確なコントロールを生かした2ストライク時の配球にあることが推察されていました。
まあ、ここでは岸の話はどうでも良く、そこを話すつもりはなく、話が逸れてしまいましたので、ここから本題に戻したいと思います。
「たこベースボール」さんがご指摘された『奪三振率』はもの凄い大事な項目であり、結局、今シーズンを終えてチーム成績を見てみると、獅子の奪三振数は、他球団より171~285個も少ない事態になっていますね。
〇獅子:奪三振数 875個(三振率6.14)
〇鷹 :奪三振数1,160個(三振率8.17)
〇鷲 :奪三振数1,084個(三振率7.60)
〇鴎 :奪三振数1,100個(三振率7.73)
〇ハム:奪三振数1,046個(三振率7.43)
〇牛 :奪三振数1,092個(三振率7.66)
確かに昨年、153個の三振を奪っていた雄星がいなくなったことが響いています。奪三振率は先発が昨年の6.42から今年5.66に減っていることが雄星流出の影響を物語っています。
しかし、中継ぎ陣に関しても奪三振率が昨年の7.45から6.97にも減っています。それを考えると、全体的にも少なくなっていることが伺えます。
また、9月は投手陣が改善されて防御率等を低減しましたが、奪三振率は5.12と通年の6.14より低く、月間成績の中で最低でした。
なお、他月の奪三振率は、3・4月5.83、5月6.88、6月6.48、7月6.88、8月5.66でした。
雄星の153個がゼロになったことを考えると、今年は昨年より減った数が84個ですから、約70個分は頑張ったともいえるかもしれませんが、そもそも昨年も奪三振数は959個と少なく、奪三振率はリーグ5位と低かったわけです。
すなわち、『与四球数減少』も大事な課題ですが、『奪三振数アップの改善』も喫緊の課題ですね。
さて、前述した以前の記事では、イニングの先頭で四死球を与えた場合に着目して、獅子と鷹を対象にその発生頻度やそのイニングで失点する割合を整理しました。
今回は、シーズンも終了しましたので、データを更新するとともに、そのケースにおける状況を色々と整理し、以前の記事から話を深堀しました。
イニングの先頭打者に四死球を与えると手痛いですね。「先頭打者への四球は8割が得点になる」とかも言われています(実際にそこまで確率は高くないですが)。
そのため、今年、与四死球が多かった獅子&鷹を対象に、「イニングの先頭打者に四死球を与える」ときのケースに着目してデータを整理しました。また、「先頭打者に打たれる場合」(失策や振り逃げで出塁することを含む)も併せて整理しました。
下表は、獅子&鷹を対象に、①先頭打者へ四死球を与えた場合、②先頭打者から単打を打たれたり、失策して出塁を許した場合、④先頭打者から長打(2塁打以上)を打たれたりした場合のイニング数(失点しなかったイニング数、失点したイニング数)と、失点の程度(総失点数、1イニング当たりの失点数)を整理したものです。
また、①と②の合計は、③無死一塁の状態になった場合に該当します。
なお、参考として、2004~2013年対象と少し古いですが、NPBデータでは、「無死一塁」になった場合、得点する確率は40.6%、得点期待値は0.821点/回と言われています(鳥越(2014)より)。
それは裏を返して投手サイドから見れば、失点する確率、失点期待値とも言えます。
上表を見ると、「①先頭打者へ四死球を与えた場合のイニング数」は100回の獅子よりも鷹の方が121回と多いですね。すなわち、イニングの先頭打者へ与える与四球数は鷹の方が獅子より多いです。
ただし、①先頭打者へ四死球を与えた場合のイニングにおいて、失点するイニング数や総失点数は、獅子も鷹もあまり変わらない状況にあり、1イニング当たりの失点では獅子の方が鷹の約1.3倍と多いです。
「②先頭打者から単打を打たれたり、失策して出塁を許した場合のイニング数」に関しては、獅子の方が10イニングほど鷹より多いですが、獅子と鷹でそこまで大差はないと思われます。
しかし、②先頭打者から単打を打たれたりした場合のイニングにおいて、失点するイニング数や総失点数、1イニング当たりの失点は、獅子の方が鷹よりも多い状況にありますね。失点数で46点も多いです。今年、全体における獅子と鷹の総失点差の131点の約35%も占めております。
また、上記の①と②を合計した「③無死一塁の状態になった場合」に関しては、それが生じるイニング数は獅子の方が鷹より少ないです。しかし、失点する確率について、獅子は43.6%と鷹の39.5%より高く、NPB対象とした一般的な40.6%も上回っています。
失点数についても、獅子は鷹より50点以上多く、1イニング当たりで見ても、NPB対象とした期待値より高いです。
さらに「④先頭打者から長打(2塁打以上)を打たれたりした場合」(先頭打者のHRも含む)も、①~③と同様に獅子の方が鷹より総失点が多いです。
以上の話をまとめると、獅子のイニング先頭打者に出塁を許す頻度は、鷹と同程度の結果になってます。しかし、イニング先頭打者に出塁を許すと(先頭HR含む)、獅子の失点する確率は約52%と2度に1度は失点も許す位頻度あり、その確率と失点数は鷹より酷く、鷹より81点も多いです。
なお、獅子も、鷹も、先頭打者を出してからの失点数は、全体の失点数の約62%も占めております。
またイニングの先頭打者からホームランを被弾する頻度は獅子が38本であり、鷹の36本とあまり変わりがありません。すなわち、無死の状態で走者を置いてから、獅子は鷹よりも79点も多く失点しているということであり(81-HR差2点=79点)、獅子は走者を出すと失点しやすいけど、鷹は走者を出しても獅子より踏ん張って失点を許していないとも言えます。
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では、次に「③無死一塁の状況」になった場合を対象とした被打率等の投手成績を整理してみましょう。
無死一塁になってからは、与四球率、併殺率が鷹よりやや良好の傾向にありますが、それ以外は鷹より良くない結果になっています。だから、失点も多いのも当然であるわけですが。。。
その中でも、被打率は鷹が0.242に対して獅子が0.281と高く、その差は通年の全体被打率の変化量よりも大きいです。
またHR/9(被ホームラン率)は獅子の約0.87が鷹の約0.76より高く、その差は0.1で9イニングで1点差に相当し、走者がいる状態での話ですから失点差はもっと開きます。
そのように被長打率が上がっている分、被OPSも獅子の約0.80が鷹の約0.70より大きくなっています。
そして、奪三振率は獅子の約5.5が鷹の約6.6より小さくなっています。また奪三振数を見ると、獅子は195個であるのに対し、鷹は243個と、鷹より約50個も少ないですね。
あと、頻度は少なくなりますが、無死一塁から犠打(バンド)で走者を進められた場合、失点する確率は、鷹は約30%と低いわけですが、獅子は50%近く(約47%)と高いですね。
ある意味で、無死一塁の場合、鷹を相手にバント作戦を成功させれば、70%の確率で得点することができない、と言えるのに対し、獅子相手には2度に1度の頻度で得点することができる、とも言えます。
なお、2004~2013年のNPBを対象にしたデータで「一死二塁」の状況下での得点する確率は39.6%(鳥越(2014)より)ですから、鷹の失点確率が約30%というのは優秀であり、獅子の約50%というのは落ちこぼれと評価できます。
下表は、無死一塁から犠打を成功された後における獅子と鷹の投手成績です。
なお、無死一塁からバントを成功されるということは、状況が「一死二塁以上」になることを示しています。ただし、数は少ないですが、犠打失(失策付き)も含めていますので、中には「無死一二塁」とかも含まれます。
無死一塁から犠打を成功されるイニング数(発生数)は、獅子も鷹もそれほど変わりません。というか、獅子の方が少ないです。
しかし、総失点数は獅子の方が鷹より10点以上高い結果にあります。
他の状況下と同様に、与四死球率は獅子の方が鷹より低い傾向にあります。しかし、被打率は獅子が3割を超えて、鷹より遙かに高く、その分、被出塁率が4割超、被OPSが0.9超と高すぎる傾向にあります。
また顕著に鷹との差が出ているのが奪三振率です。奪三振率は鷹が5.8に対して、獅子は3.1しかありません。
すなわち、獅子は、無死一塁からバントで走者を進められたとき、四死球は鷹より少ないけど、鷹と比べて三振は奪えず、鷹よりも打ち込まれており、失点を多く重ねている、ということが伺えますね。走者を二塁以上とかに進められ、「ここで三振が欲しい!」という場面で三振が奪えていない、とも言えます。
以上のことを鑑みると、当然『与四死球を減らす努力』はかなり大切であり、優先的な課題でありますが、それだけではなく、『与四死球を与えた(出塁を許した)後』の対応ももの凄く大事な課題でありますね。そのためには、被打率を低減させ、奪三振率を高めるよう努力されることが必須と言えます。
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②CSファースト雑感
現在、福岡で鷹&鷲が凌ぎを削っております。一戦目は、鷹がホーム利点を活かせず、むしろ鷲がヤフオク一発特性を活かし、ホームラン競争を制して1勝目を得ました。というか、ヤフオクはホームラン出過ぎですね。
鷹の方も、終盤の8回に甲斐や明石の悪送球と1イニングで2度の守乱を見せて致命傷となる追加失点をしていました。鷹は、甲斐を中心にして焦っているのか、空回りしている状況が伺えました。
また厄介なのが、今年、鷹から徹底的に抑えられていた鷲の浅村が大暴れして浅村祭を展開していましたね。まあ、獅子が千葉で胴上げを決めた日における鷹との最終戦では、獅子の胴上げを目前で見たくなかったからか、鷹を相手に打ち込んでいましたね。
あと、オコエが追加点になるソロ弾を含めてマルチ安打で活躍していました。オコエについては、二軍戦で8月から大暴れしまくっており、本格化の片鱗を見せるようになっていました。その頃、若獅子もオコエを抑えることができず、手がつけられぬ状況にあり(「若獅子らに問題があり」は否めませんが)、第二球場ではサイクル安打までやられていました。
オコエは、高い資質を有しながらも、アホすぎて頭打ち状態でしたが、本格化されたら厄介な存在です。このCS短期決戦では、台風の目になりそうな懸念は感じております。
今日の2戦目は、鷹が浅村のボテボテで併殺を奪えず(源田&外崎なら併殺を奪えていた)、初回から先制点を許しますが、柳田に火がついてその直後に同点ソロ弾を放ちます。
そこまでは1戦目と同様であり、3回に浅村がソロ弾を放ち、再び勝ち越します。しかし、その直後に柳田が同点タイムリーを放ち、すぐ追いつきます。何か、鷹と鷲の対決が、柳田祭と浅村祭の展開に・・・。
でも、鷹の方はその直後にデスパが打ち、FAドリームがかかっており、自分の値段をアップさせたい福田が大活躍し、鷹が流れを奪ってからは鷹のやりたい放題で、1勝1敗のイーブンに戻しました。
まあ、鷹の福田は、ここで活躍すればするほど、自分の評価額をアップさせますから、鷹が破格の高値をつけてくれる可能性がありますから、この短期決戦は脅威の存在になりますね。
FAドリームがかかっている十亀には、尋常じゃないくらい、今までにないくらいの超大活躍を期待したいですが。。。
鷹、鷲のどちらが出てくるか?わかりませんが、どちらが来ても厳しい戦いがファイナルで控えていることに変わりはありません。
おまけに、浅村や柳田に火がついてしまっております。
やはりCSへ鷲ではなく、鴎が出ていれば、日本シリーズへ進むのにどれだけ楽だったか、、、と悔やまれますが。。。
いずれにしても、CSファーストが第三戦まで突入してくれたことは大きく良かったと思います。これでファイナル緒戦に岸や高橋礼が先発して、ニールの試合で星を落とすリスクが高めることは回避できました。
それでも、例えば、鷲が出てきた場合、獅子キラー・塩見が先発するので、岸先発ほどはないけど、獅子が緒戦から厳しいことは変わりませんが。
またニールが米国時代と同様に中4日で1戦目&6戦目に先発すること、今井は2戦目で固定すること、3戦目が鷹なら十亀、鷲なら本田で行くことが報道されていました。
それらを鑑みると、現時点で想定される先発は、下表のように考えられます。
あとは、明日の三戦で鷹か、鷲かが決まってから、詳細は書いていこうと思います。
明日のCSファースト第三戦は、鷹&鷲双方とも壮絶な血みどろの殴り合いになって、ヘロヘロになってくれ。
【想定されるCS先発】
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③松坂爆弾
松坂が中日を退団して、西武が松坂を獲得するかも?という噂が出ております。一応、CS短期決戦がまだありますから、そこが落ち着いてからの発表でしょうが。。。
以前、「最後の花道」のために工藤氏を引き取りました。松井稼頭央も同様ですね。まあ稼頭央の場合、次期監督候補生ということもありましたが。。。
もし松坂を獲得するなら「最後の花道」を飾ってあげることが最大の目的ですね。でも、今、中日を退団した松坂を獲得したいという他球団がいるだろうか?と思います。拾うなら西武くらいと。
ところで、今の松坂を獲得して、そのメリットは???
メリットは、4000万円くらいの年俸で松坂を獲得するでしょうが、中日入団時や稼頭央の一件を鑑みると、グッズ等で経済効果が大きく見込めます。中日のように春キャンプ時で投資分の収益を見込むこともあり得ます。
正直、それ以外のメリットは思い浮かびません。
戦力としてはかなり厳しいでしょう。昨年、セ球団が相手だったこともありますが、打撃力が凄まじいパ・リーグでは厳しいと思います。
逆に、戦力外にした投手(大石、高木や小石)の方が戦力になります。もし4000万円を松坂に出すならば、戦力として、郭俊麟の方が役立ちます。
次ぎに引退後の将来性に関しては、奥さんが米国好きであり、家族が完全に米国在住となっていますから、単身で来日している松坂も引退後はアメリカへ帰国します。ある意味、外国人と変わりありません。離婚でもしない限り。
それを考えると、将来の監督、コーチへの道は厳しく、良くて在米の海外スカウトとかではないでしょうか。でも、海外スカウトとして、松坂は機能するか?というと怪しいですね。。。基本的に、将来、球団へ貢献してくれるという道(将来性)は薄いと考えます。
一番、言われている若手への好影響(「生きた教材」という報道も)については、あの体形を見ればわかるように、稼頭央らと違って、自分にストイックというタイプではありません。逆に、若手を連れてゴルフに行かれても困ります。
また豪投派でしたが、今では衰えから技巧派に転向しています。それだけに制球力を維持することはかなり大事になってきます。そのため、うちに多いノーコン投手へ制球の大事さを教える教材になる可能性は考えられます。
ただし、そのような教材は、内海や榎田と既にもういますからね。。。おまけにニールもいます。十亀はニールの影響を良い感じで受けましたね。3人もいれば十分であり、4人目までは要るの?という印象です。
あとは、負傷して苦労していますから、トモミなどの負傷者への参考になるかもしれませんが、、、トモミらへのさらなる効果期待できませんね。
そもそも、松坂が鷹を退団して中日へ入団するときに、獅子球団は見向きもしませんでした。確かに鈴木葉留彦氏の時代であり、今は久信氏の時代なので、そのあたりの考え方や「やりやすさ」が変わってもおかしくないのですが、、、
今さら、さらに衰えている松坂を獲得する考えに切り替えるというのは、『花道を飾らせること』と『経済効果を得ること』しか適切な理由はないと思います。すなわち、花道を飾って挙げたという自負(満足感)と、経済効果以外にメリットは無い、ということです。
確かに球団として、経済効果を得ることは大事であり、チームを強化させるためにも『金』は必須であり、少しでも稼ぎたいです。
ただし、松坂を獲得するならば、松坂で儲けたその『金』を補強等で投資してもらいたい、と強く思いますが、実際は『貯め込み』に走り、ハコ物整備で費やした『180億円』の回収に当てそう、という気もします。
どうしても『松坂』を獲得するということになるのならば、次の案ではいかがでしょうか?実現性は極めて低いやり方ですが。
①松坂を獲得したら、早々にグッズを作って
イベントも多々やって、早期に荒稼ぎする。
春キャンプまでに大きく利益を得るように
努力する。
②松坂には、シーズン終了までではなく、
5月中には『引退』させる。
試合には出せないけど、例えば、
交流戦のDeNA戦あたりで挨拶させて、
イベント開催して儲ける。
(来年のDeNA戦はメラド?)
第二球場で別途サイン会など。
また、シーズン終了後の
ファン感で引退式をやってあげる。
③松坂が枠から外れるので、枠が1名空きます。
その分、別途、新外国人を招聘し、
松坂の空いた枠を埋める。
その費用は松坂で儲けた金で見込む。
もちろん、事前に決めている予算があるから、その枠を超えることが面倒ですが、あらかじめ、費用対効果を計上して使える予算を増やせば良い話です。国税とかじゃないんですから。
そういうようにストイックにやってもらわないならば、戦力として見込む者を対象に70名枠を満杯にすることを優先して欲しく、無駄に1名枠を使用するとか、70名枠を満杯にしないでシーズン終えるとかはやめて欲しいです。
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④海外競馬「凱旋門賞」
本日23時からフランスで欧州二大競走の『凱旋門賞』が行われます。凱旋門制覇は、世界的に競馬界では名誉のあることであり、日本勢では、1969年のスピードシンボリから昨年(2018年)のクリンチャーまで延べ23頭が参戦し、半世紀をかけてチャレンジしていますが、1999年のエルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、そして2012、2013年のオルフェーヴルの2着が未だに最高成績となっています。
今年は、3頭の日本馬が参加します。ただし、「ジャパン」という馬も出ておりますが、アイルランドの馬です。
今年は、エネイブルという馬が『凱旋門賞三連覇』を目指しており、現在も13戦12勝であり、キングジョージ六世&クイーンエリザベスSなど大舞台を含めて破竹の連勝中であるため、圧倒的な人気を誇っております。
日本馬では、今年、三頭が参戦しますが、正直、厳しいことを否めません。キセキに関しては、前哨戦で4頭中3着と敗退しています。
個人的に、日本馬で注目したいのは、有馬記念馬・ブラストワンピースですね。
欧州競馬ですから、サドラーズウェルズ系やダンチヒ系のノーザンダンサー大系の産駒が活躍しやすいです。ブラストワンピースは、父馬ハービンジャーが微妙ですが、ダンチヒ系の産駒です。また母父はキングマンボの血を有するミスプロ系ですから、昨年3着&一昨年2着のクロスオブスターズと類似した配合です。
また欧州競馬というと、スピードの持続力が求められます。「後ろから差す」というよりは「前がバテて交わす」という印象があります。ブラストワンピースは、新潟記念を制しているのが嫌なイメージがありますが、瞬発力勝負になりにくい暮れの中山での有馬記念を制していますから、持続力も大丈夫かな、という気はしています。
あと、天候が良くなく、馬場は荒れているようです。馬場が荒れていた有馬記念や、洋芝の札幌記念で走っていますから、その面も大丈夫かな、という気はします。
ただし、日本馬以外が脅威です。三連覇を目指すエネイブルは当然ながら、エネイブルの2着が多く続き、エネイブルが不在の前走・愛チャンピオンSで強さを示して勝ったマジカル。
また、この凱旋門賞は、3歳馬が背負う斤量が軽く済むので、3歳馬が多く活躍している傾向があります。そのため、エネイブルと未対決であり、斤量の優位性もある3歳馬には着目したいです。
その中で目につく3歳馬は、仏国ダービー馬のソットサス、英国ダービー3着からG1を連勝しているジャパンです。
ただし、仏国ダービーは2100mで行われるので、正直、あまり価値を感じておりません(今回は2400m)。ただし、ソットサスは、前哨戦のニエル賞(今回の同舞台2400m芝)を制していますから、邪気にもできぬ面はあります。。。また、ソットサスは、重馬場でもレースを勝っていますが、調教師は「良馬場希望」らしいですので、今日の道悪馬場がどうか?ですね。
そのため、エネイブル、ジャパン、マジカル、ブラストワンピースから本命は選びたいですが、エネイブルが圧倒的な人気ですね。。。
エネイブルが強いのは確かです。ただし、凱旋門賞三連覇に挑んだトレヴも4着に沈んでいます。同一G1三連覇はそう簡単ではありません。一応、押さえでヒモも扱いに。。。
やはり、本命には斤量が軽く勢いがある3歳馬ジャパンか、条件が厳しいけど日本馬ブラストワンピースか、どちらかから選びたいです。
ただし、ジャパンに関しては、前々走のパリ大賞典で今回と同舞台の芝2400mを制していますが、同距離の英ダービーでは力負けしていました。前走のインターナショナルSではキングジョージ六世&クイーンS2着馬を交わして強い競馬を示しましたが、このときの距離は芝2050mでした。ガリレオ産駒だから芝2400mは射程内の距離ですが、兄も2000mがベストのタイプでした。
もちろん、日本馬ブラストワンピースは実力面で未知すぎますし、地元の評価が示しているように(人気薄らしく)、厳しいのは確かだと思います。また母の母が短めが合うツルマルグラマーであり、その父がフジキセキだから、欧州競馬で求められるスタミナが足りるか?という心配はあります。
それでも、前述したように「ダンチヒ系×キングマンボ系」の血統配合、持続力&荒れた馬場向き、有利な内枠(ゲート4番)、有馬記念のように好位から競馬をしてくれれば(後方から行ったら勝てません)チャンスはあるかも、という気はします。ただ、鞍上の川田が下げずに好位追走できるか?はカギですが。
まあ、オッズもつきますので、遊びながら日本馬ブラストワンピースから買います。
【凱旋門賞予想】
◎ ⑤ブラストワンピース
〇 ⑩ジャパン
▲ ⑨エネイブル
△1⑧マジカル
△2⑫ソットサス










