下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

獅子の2019年は悔しさ倍増で終焉。今後の課題を一挙整理/無抵抗のまま終えたCS。情けなさは重々あるが、堂々と胸を張れ!リーグ連覇の栄冠は揺るがないんだから。今年一年間、CSまで楽しませてくれてありがとうございました。そして、チームの改革すべき処は徹底的に改善を進め、来年こそ『真の強さ』を手に入れて悲願成就『日本一』をつかみ獲れ!

 まず前日の台風19号はについて。
 今回の台風は、凄まじかったですね。風よりも雨の影響が大きかったです。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
 なお、八ッ場ダムも10月1日から試験湛水中だったから、ちょうど良いタイミングで一気に貯め込み、洪水調節機能の効果を発揮できて良かったです。
 本来なら堤体の漏水状態や周辺地盤の状況を確認しながら3~4ヶ月で徐々に貯め込むので、今回の満水になったことでそれらの確認が大変だと思いますが。
 でも、八ッ場ダムは、横槍が入って途中で工事が止まりかけましたから、その後の関係者の努力で間に合うタイミングで良かったと思います。
 ただし、異常気象が毎年の如く生じ、今や異常が通常になってますから、その他の治水機能向上を図るハード面の整備はまだまだ急務であり、でも対応できる洪水規模にも限りがあるから、皆で対応すべきソフト面(避難体制の充実や住民の意識高揚など)の対応も重要ですね。


 さて、本題のライオンズです。


 昨年に続き、いや昨年以上に『悔しいです!』で締めることになったライオンズです。

【辻監督コメント】
 非常に残念。ホークスは強かった。レギュラーシーズン25試合を戦って、こんな強力な時期が続いたことは無かったんやないかなと。
 リーグ優勝したこと、2連覇したこと、これは本当に誇りに思う。反面、層の薄さももちろん感じられた。ただ、うちはこうやって戦ってきたんだから、これしかなかった。ホークスは色々故障者が出てもしっかりこの時期に戻してきた。これも強さなんだろうな。
 あと1つ上に行くためには、選手がそれぞれ色々考えていかないといけない。


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 結局、今日の第4戦も先制点を奪われ、序盤からリードを許しました。初回&2回は無失点に抑えましたけど、獅子にとって淀んだ流れを一変させなければならないので、先制しなければ、鷹が気分的に乗ってくるので流れをつかんだままになり苦しくなります


 確かに、今年のCSは、緒戦をニールで先制していながらも、終盤に逆転され、そこから歯車が完全に狂いました。ニールで落としたダメージが大きすぎ、流れを喪失しましたね。しかし、それ以降、鷹が得意にする野球を徹底的にやられ続けたことが最大の敗因になり、獅子は終始リズムを取り戻せませんでした。


 そもそも鷹が得意とする野球は『先制逃げ切り』展開です。強靭な中継ぎ陣を有するから、そこから逆転が難しいこととが大きな要因と思います。そして、序盤からリードを奪えば、鷹を脅威に感じているこちらは気分も凹みますので、鷹が序盤から流れを、主導権を握りやすいです。
 獅子の鷹戦を見れば、それは何年もその傾向にあり、他球団との試合より顕著です。そのため、鷹に勝つための試合展開については、鷹相手には序盤戦のフラッグを奪うこと、リードを奪うこと、が絶対的に肝要です。ただし、それは必要条件であり、十分条件ではないです。


 獅子が得意とする展開は、イニング別得失点を見れば、序盤からも点を奪いますが、本格的な猛攻は二~三巡目にあたる中盤が最も多いという傾向です。そして、勝つときには、終盤にダメ押しで畳み込んでいるという傾向が伺えます。
 しかし、その野球では鷹に勝つことはできません。理由は簡単であり、中盤よりも先になる序盤で先制されるから、そこで流れを鷹に奪われる形になり、こちらが後手になるからです。まだ獅子投手陣が強靭であれば、序盤を抑えて耐え凌ぎ、味方の二巡目からの攻撃を待てばいいわけですが、今の獅子投手陣では序盤を突破されやすいです。そして、鷹の強靭の中継ぎ陣を前に得点を荒稼ぎできず終えます
 実際、逆に獅子が鷹に勝っている試合展開は獅子が序盤からリードを奪って、鷹の野球をやらせていないケースが多いです。


 そもそも今の野球は、一般的に見ても、後ろが中継ぎ体制が確立しているので「先制すること」が勝利につながりやすいです。鷹の野球はその基本に忠実であり、そこが太い柱になっています。


 今回のCSにおいては、緒戦から4戦目まで4試合連続で先制され2~4戦目は、こちらが1~3回が無得点であるから、鷹の序盤リードを許し、結局、失った流れを取り戻せず、鷹の流れのまま終えました。


 そのような鷹に勝つためには序盤を抑える先発陣の強化打撃陣も強敵が相手でも序盤から猛攻できる速攻性を高めることは課題です。


 さて、今年は最大8.5ゲーム差つけられたものの、鷹が例年のような加速ができない隙を突いて優勝争いを制し、『連覇』を果たしました。もちろん、鴎が鷹の足を止めて、獅子に貯金を稼がしてくれるアシストはありましたが、『連覇』達成という大偉業は、「運」だけで成し遂げるほど甘くはなく、「マグレ」では成し遂げられるモノではありません。
 当然、実力無き者が成し遂げることはできぬ大偉業であり、だからこそ、その『連覇』にはそれだけ大いなる価値があります。


 その後、獅子たちは、昨年とりこぼした『日本一』への栄光をつかみ獲るために、さらなる戦いへ。しかし、獅子たちは、例年の如く『短期決戦』に弱すぎました。目覚めた鷹に台風の如く来襲され、一網打尽にされて獅子の悲願は脆くも跡形もなく吹き飛ばされました。


 とにかく短期決戦では、投手陣を中心に駒数の多さがモノを言います。計算できる投手陣の駒数が獅子には足りず、戦力差がこの大事な頂上決戦で露呈しました。
 もちろん、前述したように序盤戦の話もありますが、2戦目の9回から最後の4戦が終わるまで、19イニング連続で三者凡退を奪えず、というか、2~4戦目の27イニングのうち三者凡退で終わったのは2戦目の8回表の1イニングのみ、ということが投手力の厳しさを物語っています。


 一方、獅子にとって、打撃力は、2年連続で圧倒的・驚異的な成績をおさめていますが、そこでも鷹との戦力差を露呈しましたね。特にスタメンと非スタメンの格差がありすぎます。非スタメンのレベルが二軍の平均的な「並」レベルというのが痛いです。そのため、スタメンの調子が悪くても、代打要員とかが不在であり、鷹とはその差が見られました。
 今年の鷹は1番打者が確定しない課題はありました。しかし、牧原、福田なりが力を発揮しましたね。どちらも(特に牧原は)ハングリー精神が強靭であり、結果を出すためなら何でもやってきます。若獅子らには、牧原のようなハングリー精神が欲しいです。


 ただし、今回のCSに関して、山野辺らでは戦力になっていないのにも関わらず、一方、投手は脆弱な状況にあるから「烏合の衆」でも駒を1人でも多く用意しておきたいにも関わらず、山野辺らをベンチに入れて『ベンチでCS観戦ツアー』をやってしまって投手陣の駒をそれで食いつぶしましたね。鷹の方は途中でも松田を下げて大竹を上げるなど一軍&二軍を入れ代えて、野手もベンチに居る者も「役割」「ベンチに居る意味」を持って有効活用しておりました。そういう事前のベンチ・ブルペンの布陣から「短期決戦」としての認識が甘かったと思われます。


 話を戻すと、今の獅子にとっては、ローゲームでも耐えうる強さ、そこは①投手陣の強化、そして接戦で代打等の駒が用意できるよう②打撃陣の格差問題(スタメン&非スタメンの格差縮小)この2点はやはり喫緊かつ最大な課題ですね
 ただし、①の投手陣の強化については投手の戦力層を厚くすることはもちろん、1)投手陣の運用方法・思想の改善2)捕手力のアップも欠かせません。
 2)捕手力のアップについては、外角要求で与死球してしまうなど、「捕手が要求する処に投げらない」という初歩的な超低レベル問題の低減は必須ですが、まだ森だって成長したとは言え、発展途上中であり、相手に読まれて打ち込まれたりもしています。無論、プロ捕手が一流になるには時間が要する話であり、そう簡単にできません。当然、森のさらなる成長を促す『育成』と、第三捕手(三十路を過ぎた岡田の後継者)の『補強』は必須です。


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 いずれにしても、辻監督及びコーチ陣、選手一同、裏方の方々、関係者の皆様には今年一年間、本当にお疲れ様でした。そして、CSまで展開して楽しましてくれて、誠にありがとうございました


 また、辻監督の継続と、小野コーチの更迭(スタッフとして残留)が決まりました。
 小野コーチ戦力層の薄さ自分のコーチ適性の不向きの中、苦労されていたとは思います。編成部のときは榎田トレード案の発案者ですから、編成部としての視野はあったでしょうが、残念ながらコーチ職には向かず、適材適所になっていませんでしたね。一年間、お疲れ様でした。また、本ブログ等での数々の御無礼、申し訳ありませんでした。


 今後で気になるのは、『西口コーチの昇格』の可能性です。一応、ブルペンCとして下積みをやった期間が過ぎたということで。もしかしたら、小野Cはそれまでのつなぎ役だった可能性はあります。森脇発言などの報道も見る限り、ブルペン準備は選手本人任せでしたから、正直、西口コーチでは厳しい気がしております


 いずれにしても、コーチ陣については、作戦コーチ、打撃コーチの見直しも必要であり、できれば主要職の後釜は、内部OBにこだわらず、外部からでも力のある人を招聘して欲しいです。できれば、『理論派』であり、『コミュニケーション力』に長けて、『アップデート』を重視する柔軟な方を招聘して欲しいです。
 またメンタルトレーナ―等もチームとして欲しいです。それらコーチ陣や裏方の強化にも惜しみない投資を図られたいです。お金を費やしても、たかだか千万単位ですから。


 さて、話を戻しますと、今年は、主力の流出、昨年に活躍した選手らの不振、なかなか若手が育ち切れず、今年はかなり苦しんだ年になりましたが、それでも『リーグ連覇』という大偉業を成し遂げたことには敬意と感謝を表します。
 しかし、何度も繰り返し味わう『悔しいです!』はもういりません。それを繰り返さぬために、強き『埼玉西武ライオンズ』という球団を築く努力を惜しみなく本気でして欲しいです。


 プロの世界なら『悔しい!』は当たり前です。それが無ければプロややめた方が良いです。そこを踏み台にして、とにかく『結果』を出してなんぼ!の世界です。『勝者が称えられる世界』『勝てば官軍の世界』ですから。


 課題は山積しております。特に強きチームを築くのに『育成』だけではダメ、『補強』だけでもダメ。特にこれだけ『FA流出』が目立つだけにその課題は顕著です。『育成』だけでは『主力の流出』速度に追いつかない。『補強』だけではそのチームの未来は無い。当たり前のことです。


 『育成』&『補強』の両側面からしっかり対応しなければ、強きチームを築くことはできません。そして、チームを弱体化する大きな一因『流出』の抑制も必須です。


【育成・補強ポイント】
 ①投手陣の強化
  1)投手の戦力層の拡大
  2)捕手力のアップ
   ・『育成』森のさらなる成長
   ・『補強』三十路を過ぎた岡田の後継者
  3)投手陣の運用方法・思想の改善
   投手コーチ強化、メンタルトレ補強投
 ②打撃陣の格差問題
 (スタメン&非スタメンの格差)
 →打撃陣の戦力層の厚さ拡大
   ・『育成』&『補強』
   (FAで抜けた穴は?→外国人)
   ・二軍コーチ陣の見直し
    ※田辺氏も帰国して長として関わるけど。


 ※後述のB-1)補強問題、B-2)育成問題に詳述します



 なお、総年俸に関しては、昨年が約30億円でしたが、今年が約27億8千万円と減額になっています。浅村や雄星が居なくなりましたからね。むしろ、今年は彼らからの補償金が収入として入っています。
 問題は予算を握る経営陣今年の連覇で満足している可能性は高く、ハコ物で投資した180億円を早期に回収したいでしょうから、来年もケチる可能性はあり得ますが。。。


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 さて、今後の課題について、前述と重複する事項もありますが、ここでもう少し触れたいと思います。


A)秋山&十亀のFA流出やニール帰国、牧田鷲入り阻止
 今夜にでも『秋山メジャー行き決意!』『十亀FA宣言!』『ニール帰国!』という嫌な報道記事が出てくるでしょう。もうそれら噂は既に真実になって確定しているかもしれません。
 しかし、ライオンズ、それでいいのか? 今まで苦境に追い込まれ続けた大きな一因に『主力選手のFA流出』が絡んできたことは事実です。


 なお、FA流出危機に関しては
  〇今年19/20年が秋山&十亀
  〇来年20/21年が増田、金子、一応、熊代も
  〇再来年21/22年が木村、岡田、榎田
  〇3年後の22/23年が外崎、一応、恭平も
  〇最大の危機が4年後の23/24年の
   山川、森、源田、平井と同時発生です。
   ※多和田は山川らと同じ年の計算でしたが、
    今年、二軍生活が長かったので
    もう1年延びています
   (良いんだか、悪いんだか)。


 よくFA移籍理由に『所沢にあるメラドの不便さ』が挙げていますね。ただ、その割にはホームで強く、アウェーで弱いのが皮肉ですが。。。


 それは置いておいて、今年に関して述べましょう
 ニールは、帰国してメジャー復帰への懸念されます。とにかく、ニールに帰国されれば、現在の獅子投手陣は崩壊しますから、複数年契約でつなぎ止めておきたいですね。
 一応、ニールは、ゴロアウトを稼いで抑えるグラウンドボーラーのタイプです。逆に米国では、近年、フライボール革命とかが流行っていることから、ニール自身も米国野球で投げにくい面があったのはあったようです。メジャー経験があり、2016年には24試合で登板していますが、それ以降、2017年が6試合、2018年が1試合と出番が減って、3Aでほとんど野球をやっていました。
 そのようななかなか出世できぬ中、西武からのオファーがあって、本人も一念発起を目指して来日し、今年、日本野球に馴染みながら素晴らしい成績を残しました


 それらを考えると、ニール自身、米国野球より日本野球の方が合っている可能性がありますので、日本で1年活躍したからと言って、すぐ帰国してメジャーへ羽ばたいてしまう、というのも考えにくい気はします。
 しかし、代理人もいるでしょうし、西武との年俸の折り合いがつかなければ、Good-byeもあり得ます。しかも、その折り合いをつけられなければ、それは米国のメジャーに限らず、国内の他球団も名乗りを挙げてくるかもしれません(それともあの球団か?)。
 ニールの年俸は、今年が7300万円ですから、来年が最低限『その倍額』以上の1億円5年万円以上は用意しないと厳しいでしょう。他球団のアルバースやボルシンガー、グラシアルなど、昨年から活躍して翌年の今年は昨年より倍額でアップしています。ただし、他球団との競走となってしまうと、2億円以上の争いもあり得ます。


 ニールは「シーズンの序盤は苦しい時もあったが、ライオンズの選手はみんな優しくフレンドリーに接してくれたので、このチームにきてよかった。ライオンズでプレーして楽しかったし、いい時間を過ごすことができた。代理人と球団がもう話しているかもしれないけど、自分はまだ聞いてない。でもまた戻ってこれたらと思っているよ」とコメントしていました。


 十亀については、今年から『力を入れぬ投球』に投げ方を変えて、まあ良かったり、悪かったりと「やっぱり十亀さんね」という面も見られました。十亀のFA権利は、補償不要のCランク「持って行け!泥棒!」状態ですから、もしFA宣言すれば、移籍は確実のものと見込まれます。
 「やっぱり十亀さん」ですけど、このままFA移籍は痛手ですから『流出』は抑制して欲しいです。やはりCランクではあまりにも得が無く、肝心な理由は、今の投手陣の戦力層が脆弱極薄の状況にあるという現実です。
 切るのは簡単であり、いつでもできますが、現在の獅子投手陣戦力の薄さを鑑みれば、これ以上、駒を減らすことは避けたいです。敗戦処理でも何でもいいから駒として必要です。
 またCランクで移籍させるのはもったいなさすぎ、可能であれば、来年、トレード(人対人)の駒として使うことも見据えたいですね。
 ただし、問題は年棒ですね。現在、5100万円ですが、FA宣言して他球団との獲得競争になれば、野上と同様、十亀相場は3倍の1億5千万円に、少なくとも1億円以上にアップすると思われます。
 問題は、今の十亀に1億~1億5千万円を支払う価値はあるか?ですね。移籍前2017年の野上の成績を見ると、24試合144回11勝10敗、防御率3.63、奪三振率7.06、与四球率1.56であり、トラックマンデータから回転率が良好だった、と言われていました。それと見比べると、十亀の成績は、19試合106回5勝6敗、防御率4.50、奪三振率4.83、与四球率2.63と、野上スケールの半分~6掛けであり、本来の評価なら最大『現状維持』が適切です。
 良いところ8千万円が上限でしょうか。。。それでダメなら、、、『十亀』流出も大きいですけど、一番、気になるのは、今後の『FA流行』に拍車がかかっている今の風潮をさらに促すこと、ですね。どんな者でもFA権を取得すれば、成績にかかわらず年俸アップのFAドリームが広がりますから。


 で、問題の秋山についてです。正直、メジャー行きは濃厚という印象は強いです。来年の次期キャプテンに『源田』という噂もありますから、引き継ぎ済みか、と。


 秋山への投資については、現役時の戦力のための投資としてもですが、将来の人材としての投資も見据えて良い気はします。神経質すぎるから現場(指揮官・指導者)への適性には疑問も無くは無いのですが、フロントとしてはあのあれこれ考える頭の賢さは有能と思います。なかなかいない希少種です。そこは栗山や中村、西口コーチらレジェンドでも叶いません。
 稼頭央のように舞い戻るケースも考えられますが、おそらく手放したら帰ってくる可能性は低いですから、将来の投資を見据えて、
基本的にはつなぎとめておきたいというのが個人的な本音です。もし外で学ぶにしても、基盤はこちらにおいておきたいです。
 強い球団を築いて行くには、組織として現場&フロントで強化していかねばならず賢者は貴重な人材は宝です。それだけに手放してはならぬ宝と思いますから、残留のための投資は将来性も見据えて惜しみなくして欲しいという希望はあります。
 ただ、将来、地元から小泉氏の絡みで政治家とか?あるかもしれませんが。小泉Jrチルドレンとして。。。


 ところで、秋山の新書「技術と心」において、 本交渉前(18年オフ)の事前交渉(下交渉)に関して暴露されておりました。


 (18年オフの契約交渉について)実は、正式な契約更新の前に、  2度、下交渉があった。1回目は日米野球の開催前のことで、そこでは3年契約最終年の19年の話だけに終わり、20年以降の話はなかった。ボクも「ないんだ」くらいに思っていた。
 ところが、日米野球での成績がそれなりに良かったからなのか、2回目の下交渉の時に複数年契約の話が急に提示されたので、ボクとしては済んでしまった話としてお断りした。


 米国野球に興味を持っていることがわかってからの後手対応です。しかも、その対応は後手な上に内容としても薄い(本人も不満足)印象です。
 もし秋山がメジャー挑戦への思想を表に出さなければ、このとき下交渉は、WBC挑戦前の金額調整の1回のみに終わっており、秋山から見れば、「メジャー挑戦」の選択肢を表に出さなかったら、西武は秋山に複数年契約を結ぶ気はないんだね、と考えてしまいます。そうなれば、西武残留の気持ちも薄まるのは当然です。


 過去には秋山だけではなく、色々な選手に対しても、こんな感じだったのか、と推測されます。
 このような『後手後手対応』の問題は、秋山問題にも当てはまりますが、秋山に限らず、これから将来のFA権利を得る主力選手に対しても、その後手後手対応が生じる恐れがあることが最も問題になっていると思います。


 そのことを鑑みると、秋山問題から話は逸れますけど、将来、主力選手のFA流出阻止するなら、球団には、緻密に人間心理を鑑みながら、マメに丁寧に積極的に巧みに、後手にならぬ交渉をすることに努められたいです。


 下交渉を前々からすることは当然必須です。できれば、その下交渉で決着できることがベストです。
 問題は交渉におけるカードの出し方です(特に本交渉)。少なくとも1回目交渉で『ケチったな』という印象は与えてはダメです。普通、2回目交渉では色を加えて金額が上がるわけですから、ある意味で、1回目交渉で提示された金額が純粋の本人の評価額になります。
 そこで『ケチったな』と思われれば、交渉を重ねないとこの条件にならないのね」となってしまう可能性は高いです。既に1回目交渉で心象が悪いので、そこから増額しても、その増額分が安価に思えてしまいます。
 例えば、年棒3億円の者に対して、最終的に6億円くらいかかるかな?と予算を組んでいたとします。でも1回目に「最低ラインだけど、5億円でどう?」と提示されたとき、対象選手は「えっ?昨年の倍はないのかよ。もっともらっても、ええんやないか」と感じてしまう可能性があります。「昨年の2倍、3倍あげよう」というのと、「昨年の1.7倍、2.7倍あげよう」というのでは心理的に印象が変わってきます。
 そして2回目になって「最大の誠意として6億円を出そう」
上方修正したとしても、1回目の心象が悪いから、「ようやく想定していた条件に近づいたのね。交渉を重ねないとこの条件にならないのね」と感じ、「じゃあもう一声!他球団ならもっと出すかも」となる可能性はあります。そこでもし残留を敢行するとしたら、7億円、8億円と、球団としては、出さなくて済むなら出さないものも出ていきます。
 そもそもFA宣言を視野に入れているとき「自分の評価額を高めたい」というのが必ずあります。そこで大事なのは『えっ、こんなにくれるの!?』『ケチかと思ったけど、ちゃんと適性額を提示してくれたよ!』というインパクトです。
 もちろん選手が自己を過大評価している可能性はありますが、それはもういくら積んでも芽はありませんからあきらめも出てきます。とにかく、球団として進んで出してくれた提示額なのか?渋々出した提示額なのか?この差は心象に大きく左右してきますし、そもそも、1回目でまとまらなければ、2回目でまとまる可能性は薄まります
 すなわち、下交渉をしておきながら相手の腹を探りつつ、交渉1回目では予算最大限に提示し、相手にインパクトを与えられるか?否か?を賭ける。しかし、もう2回目は無しで、1回目で決めるつもりで、1回目でインパクトを与えられなかったらそこで諦めです。野球と同じで先制することが大事です。
 なお、物を買うときや委託をするときの値切りとはわけが違います。人と人なので心理状況が関わってきます。そもそも物を売る者、委託先はそういう値切りを見据えて、最初の値段は上げておきますから。


 秋山からだいぶ話が逸れてしまいましたが、現在、秋山に5年25億円という噂があります。

 なお、秋山の新書「技術と心」では『ただライオンズという球団は、主力選手がFAやポスティングシステムなどでチームを出て行ってしまう状況が続いているため「なに?出ていく?またメジャーか?それともあの球団か?」となるファンの精神状態は肌で感じている』と述べていますね。
 『それともあの球団か?』という表現を加えるあたり、秋山らしいですが、一応、まさに『あの球団』楽天が獲得の意思を見せそうな雰囲気がありますね


 5年25億円の条件は、浅村に提示した4年20億円を超えたと言えば超えているけど、1年当たりが5億円で一緒なんですよね。結局、過去のおかわり君らを見てもわかるように、西武が出せる金額は1年最大5億円ということなんでしょうが。
 でも、5年×5億円=25億円なら4年×6億年=24億円の方が年棒として6億円になり、秋山が意識している柳田(今年アップしなければ)を超えるから、インパクトが大きいのでは?という気はします。この場合、もちろん球団の年間予算を超えること、また4年で引退とかなれば別ですが、契約年数が少なくなるので、更新が早まるから、最終的に支払う総額が増えるかもしれないとう懸念はあります。しかし、そもそも4~5年後のことはわからない未知数ですし、秋山自身が柳田との年棒格差をかなり気にしてますよね。柳田の今オフの交渉状況は不明ですが(今年は出場機会も少なかったから現状維持?)、2019年の年棒でも少なくとも「柳田を超えた」というインパクトは大きく、残る気は無くても、球団の誠意は伝わると思います。


 秋山の試合後のコメントについては、
(CSについて)
 目の前であれだけ力の差を見せつけられる試合になってしまったので。日本シリーズに出るのがチームとして目標だった。僕がもう少し打てていればとはもちろん思っているし、ヒットは毎試合出たけど(チームが)負けたのが結果。
(メジャー挑戦を含めてその去就について)
 自分の中で色々考えるところはあるが、今すぐに言葉にしてどうこうというほど……。周りの人と相談ということになる。
(プレミア12について)
 選ばれたメンバーとして国を背負ってやるモチベーションがある。今はそっちの方に(気持ちが)向いていく。


 秋山の新書「技術と心」では、20年東京オリンピックについても言及されていました。


 メジャーリーグに、もしも19年オフに移籍していた場合はさすがにオリンピック出場は厳しくなるだろう。メジャーリーガーはオリンピックに参加できないのが通例だからだ。でも、ライオンズでプレーしているのであれば、球団の人ともしっかり話し合って、呼ばれたときには出場したい。主会場が生まれ故郷に近い横浜なのでうれしい反面、その分、活躍しなければならないというプレッシャーは感じるけれど、侍ジャパンの一員として勝利に貢献し、稲葉さんを世界一の監督にしたいと思っている。


 まあ、年齢的にもピークも過ぎていますし、秋山自身、今年が年齢的な下降線にあることも感じたでしょうから、メジャー挑戦は濃厚な気はします。
 しかし、今回のCSを昨年以上に屈辱的なストレート敗退をしたことを鑑みれば、秋山には『西武でやり残したことを残して米国へ行くのか?屈辱的な敗戦をしたまま行くのか?』とは言いたくなりますね。可能性は低くとも「秋山は他の選手とは違う」ということを願いたいです。


 まさか『あの球団』で仙台北上とか、噂があったDeNAでメジャー挑戦を決めた筒香の代用で地元に帰るとか、、、筒香の代用だったら『そんなんでいいのあ?アホか?』と言いたくなりますが。


 あと西武に関わる現在の問題は『牧田』『松坂』の復帰論ですね。
 牧田に関しては、残念ながら米国挑戦は失敗に終わりましたね。気になるのは、渡米前と比べて太っている気がしており、あれ?もう終わっている?という疑問です。年齢も年齢ですからね。
 ただ、牧田のようなアンダースローは、アメリカのようにマウンドが高いと厳しくメラドのようなマウンドの方が合っています。その差に伴う成績差はあり得ます。
 また、もし終わっていたとしても、未知な部分が大きく、戻ってくれば外国人枠ではないですから、今の駒不足の獅子投手陣にとってきっちり獲得しておきたいです。先発もできるし、抑えもできるし、ロングもできますから、使い勝手も良いですからね。ただし、年齢的なことを鑑みると、渡米前のような酷使は厳禁ですね。
 問題は『牧田の楽天入り?』可能性です。牧田は石井が誘った吉本興業に在籍しておりますし、メジャーに行くときに石井が世話をしています。
 それだけに鷲入りの疑惑は高まっていますが、厳しい状況ではありますが、すんなり鷲入りされれば、今後も鷲の横取りは促進されます結果にかかわらず、ダメ元でも、獅子の意地を見せて全力で抵抗はして欲しいです。


 一方、松坂については、、、見込めるのはグッズ等の収益による経済効果くらいです。中日の初年度は1500万円でしたが、西武が獲得するなら、稼頭央の例を鑑みて4000万円でしょう。それでも収益は出る可能性はあります。
 そこで、フロントが経営陣に『松坂で〇〇円の収益を挙げるから、その金額の〇割を補強費用に回して良いですか?』と補強費用を強化するためならまだしも、、、戦力的な課題としては、まず70人枠を満員にすることが優先すべきですから、そこで1人枠を無駄使いするのはどうか?と。。。ただし、今年も70人枠を満員にしない可能性が高いですが、それはそれで問題です。


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B)毎年「補強」&「育成」の双方に努力されたし。
 今年は主力選手流出にもか関わらず、補強はニール、人的補償の内海、あとルーキーとリャウくらいで基本的に現勢力の中から育てて主力選手流出の穴をみんなで埋めるというような方針で進めてこられました。
 確かにニールは獅子のエースとなり、ルーキーは松本航を中心に、森脇、龍世も片鱗を見せました。他では、本田が、光成が、平良が新たに台頭しました。野手陣では、森や外崎のスキルアップ、中村の変革が見られています。


 しかし、野手陣はレギュラーと非レギュラーの格差問題を抱えており、将来も見据えた組織作りとしては不安を呈しています。投手陣は、CSでの敗戦もそうですし、レギュラーシーズンでもそうでしたが、全般的に駒不足ですね。
 野手陣は8人が規定打席数を上回り、平井は尋常じゃ無いほど投げまくって登板試合数の記録もつくりました。しかし、それらの記録は、もちろん本人らが頑張った証でもありますが、それだけ戦力層が薄いことと、使い方がおかしいことの賜ですから、経営陣・フロント&現場首脳陣の問題が生んだ結果でもあります。


 今年は「育成」を重視した年ではありますが、本来「育成」は毎年行っていかねばならぬ仕事です。とは言っても、「育成」には時間がかかります
 その反面、「FA流出」は一瞬で失います。その「育成」と「流出」の速度差により、当然、「FA流出」の穴を「育成」だけで埋めるのは無理があり、それには「補強」の側面も必須です(補強しても完全に埋まるのは難儀)。
 強い組織を築くためには、FA流出にかかわらず、本来「補強」も毎年行っていかねばならぬ仕事です。


 すなわち、安定して強いチーム作りを行いたいならば、本気で毎年「補強」「育成」の双方に努力されてその結果が欲しいですね。


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B-1)補強問題
 もちろん「補強」には新外国人選手の招聘、トレードによる獲得、ルーキーらの獲得が挙げられます。ここでは、補強として欲しいポイントを前述よりもう少し細かく書きます



〇先発投手陣
 多和田の再生、光成、今井、松本、本田らの更なる成長は必須です。将来を見据えたとき、多和田、光成、今井、松本ドラ1四銃士&本田の本格化安定した好投ができる先発)に育てることは急務です。そのことはB-2)育成問題で後述します。
 もし本格化した彼ら5人が揃えば、先発陣の未来は明るいです。ただし、左腕先発が不足しています。現在、榎田が存在し、来年は榎田の復活が必須ですが、「将来性」を考えたときに若手左腕の先発タイプが欲しいです。
 それを考えると、今年のドラフトでは『若手左腕先発タイプ』を獲得したいです。ただし、今年のドラフト畑にあまりめぼしい左腕が少ない気がします。社会人JFE西日本の河野君くらいでしょうか。社会人なので即戦力として期待できますが、まだ21歳ですから一年目からは未知数です。そして、左肘を痛めているのが気がかりです。あとはトレードですね。なかなかそこも希少ですが。
 ただし、ドラフトでは、人気投手はくじ引きになりますし、ドラ2でも先に獲られる懸念はありますから、欲しい左腕が獲得できぬ可能性はあります。そのとき、左腕が欲しいのは確かですけど、妥協するならば、現在、投手全般で駒不足の状況ですから、ドラフト上位(特に1位)では妥協した左腕では無く、右腕でも使える投手を獲得して欲しいというところはあります。


 外国人先発に関しては、ニールが残留した場合、中継ぎに2人を消耗してしまうと、枠数が限界になって余しますね。しかし、今年、ニールは活躍してくれましたが、今、残留問題もありますが、オリのアルバースやロッテのボルシンガーのように、制球力タイプですから、紙一重で狂いが生じてくれば危うい面も否めません。バックアップ要員として1名は補強したいですね。2人にすることで競争意識も芽生えますから、相乗効果が生まれる可能性も期待できます。
 できることなら、若手外国人で本格速球派の方が良いですね。外国人もいきなり一年目の始めから活躍するか?は未知数です。また日本に来るということは、米国で上手く行かず何らかの欠点も持っているタイプが多いです。日本への順応性のほか、そういう欠点によっていきなり働けぬ可能性はあります。2年くらいを見据えて獲得したいです。ただし、学生上がりではなく、3Aなどの経験者の方が良いですね。鷹のスチュワートのようにメジャードラ1とかなら話はまた違ってきますが。
 一応、外国人の場合、日本野球に馴染むことは大事ですから、先発でも、中継ぎでも、日本で契約切れや自由契約の選手を狙うのも有りですね。ただしリャオのようなタイプではなくですけど。


〇中継ぎ投手陣
 今年は平井がもの凄く頑張ってくれて重労働にも耐えてくれました。それはそれでしっかり評価して労ってあげることに値します。
 当然、来年も平井らの活躍が期待されるわけですが、中継ぎ陣の場合、他投手を見てもわかるように、あまりにも過酷に酷使された場合、それ以降、負傷等に悩み、不調に陥ったりして短命タイプが見られたりします(消えるリスク)
 それは彼らも神様ではなく、人間様ですから、当然のことです。平井自身、終盤の9月&CSでは間隔を開けても打ち込まれると大惨劇でした。10日くらい休んでも回復できない、ということは長期休養が必須であり、それをしてももう戻らない可能性も懸念されますね。
 逆にハムの宮西とかは、長く一線級で活躍していますが、年間球数を800~900球で抑えてますね。昨年、最も過酷な負担を強いられた鷹の加治屋とかは潰れました。平井は加治屋以上の負担です。
 それ故、来年の戦力計算で平井を含めるでしょうが、前述のようなリスクが十分考えられるわけですから、そのリスクが生じてからでは手遅れになるので、いつリスクが生じても良いように中継ぎ陣「補強」によりそのリスク発生時の対応を図れるようにしておきたいですね。
 もちろん、リスクが生じなければ、それはそれで良く、どのみに平井とそのもう1人で二枚看板が形成されるので、その「補強」は無駄使いにはなりません。


 中継ぎの外国人については、ヒース&マーティンがいます。ヒースは残留の可能性はあります(ヒースはクビ切ったら厳しい)が、マーティンはさすがに残留が厳しいでしょう。まだ28歳というのが勿体ないですが。サファテもマーティンの年頃はノーコンでしたから、制球力を改善すれば、サファテのように化ける可能性はありますけど、その覚醒を待っている余裕はありませんね
 おそらく、球団はマーティンをクビ切ったら人数は変えずに1人しか招聘しないでしょう。しかし、ハズレ外国人も多いですから、最低2名は補強して、ヒースも含めて3人を競争させたいですね。


 なお、いずれにしても、先発でも、中継ぎでも、トレードも見据えたいですね。


〇捕手陣
 今年は中田が負傷して2軍で捕手不足になって星が現役復帰しましたね。そもそもその捕手不足は、森の存在から若手捕手を獲得するのが後手になったこと藤澤を考え無しで切ったこと、銀流出で1人一軍に上げたことがネックでした。若手捕手を獲得したのは17年の齊藤、18年の牧野、中熊がいますが、星や上本が引退を見据えて15年、16年から獲得しなければなりませんでした
 とりあえず、齊藤や牧野が実戦でやれるようになってきたので、2軍での捕手不足問題はそろそろ無くなってくると思われます。中田のクビを切ったらわかりませんが。
 問題は1軍の方ですね。森&岡田の二人体制で来ましたが、岡田が負傷離脱して森の孤軍奮闘の年になりました。正直、三番手になった駒月は、どうしても二軍レベルであり、格差がありすぎます。また駒月は高校時代に捕手をやっていましたが、入団時は外野手として使われ、結局、上本引退に伴う2軍の捕手不足により、急遽、捕手に戻りましたね。当然、プロ捕手として初心者ですから、捕手力は低く、そこが痛手です
 岡田も復帰すれば、再び森&岡田の二人体制が築けます。しかし、岡田も負傷持ちですから、爆弾を抱えていますし、そもそも来年は31歳になります。
 それを考えると、二番手(現三番手)捕手として、岡田の後継者が欲しいですね。ただし、トレードか、自由契約か、なかなか候補者が少ないのがネックです。オリの高城俊人(26)とか、、、。


 ところで、楽天の嶋が退団になって、他球団への移籍が注目されてますね。確かに嶋を獲得した場合楽天の情報が入るとともに、森の相談役・指導役になる効果が期待されます。細川が鷹へ移籍してから、獅子は鷹に負け越す年が続きましたね。今年の交流戦での巨人戦では銀にやられた面があります。主戦捕手が移籍するということは、それだけ情報漏洩のリスクが大です。もし銀が楽天とかに行っていたらヤバかったです。
 ただし、嶋は引退したら楽天に指導者として戻る可能性があります。中日だったら、故郷の岐阜に近いのでそこで骨を埋める可能性がありますが、中日は獲得しない方向性です。
 そう、問題は、楽天に戻るときに、手土産として西武の主力選手らをFAによる楽天への移籍を次々に促す懸念は大です。泥棒にカギを預けるような事態になりかねません。
 獲得するなら将来も含めて囲わなければその懸念は大です。頭が良いタイプですから、将来性を見据えてフロント、指揮官として使える可能性はありますが、まあ西武のことですから、多分、そうなる可能性は低く、また今回、嶋の移籍は楽天が斡旋するという話もありますから、やはり将来の懸念は大です。


〇捕手以外の野手陣
 まずメヒアの去就がわかりませんね。終盤になって張り切りましたから残留の可能性もあります。またベンチスタートの機会が増えたのは「打線が強靱な西武だから」という見方もされれば、退団した場合、国内他球団が獲得に走る可能性はあります。
 メヒアの場合、当たれば飛ぶパワーが健在ですから、当てる技術が高まれば脅威です。他球団で再生する可能性はありますから、極力、パ他球団への移籍は避けたいです。
 いずれにしても、メヒアの去就に関わらず、外国人は2名補強したいですね。メヒアも安心すると手を抜きますから、競争相手がいた方がいいです
 ポジションは、秋山の去就もありますし、木村のレベル低迷や若手の伸び悩みを勘案すると、外野手あたりが優先とも思います。さらにサードですね。それで計2名は欲しいです。使い方は外野手の方がメインですね。ただし、おかわり君が不調で龍世も頭打ちの場合、双方必要ですが、外国人枠の問題があるから、可能ならトレードも見据えたいです(放出駒があるか?はあるけど)。


 結局、投打ともに外国人頼みでも枠数の問題が引っ掛かるため、日本人選手を何とかしなければならぬところがまた頭痛いですね。でも外国人は当たり・ハズレがあるから多めに欲しいです。


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B-2)育成問題
 「育成」方面については、箱物施設の方は現在も建設中であり、
箱物さえ出来てしまえば、お金は掛からないと思われているかもしれませんが、優秀な指導者やメンタルトレーナーなど、外部から招聘し、そこに資金を投じて欲しいです。
 正式なコーチ職にならなくとも、球団で適切な金額を支払って雇用してもいいわけですから。それは選手らにとっても、球団にとってもウイン・ウインの効果を得られるはずです。


 『育成』に関しては、投手陣は多々の若手を台頭させなければなりませんが、まず多和田の再生今井・光成・松本・本田の更なる成長は急務です。


 そのうち、今井に関しては、フォームの安定化が急務の課題ですね。今年、色々とフォームを変えながら投げていましたが、逆に変な癖もついてしまって身体の開きが出て、シュート回転したり、そもそも論として制球が定まりませんでした。CSでは手痛かったですね。
 ワインドアップにおいては、令和初完封をしたころに、一旦、顔をサード方向へ横向きして目線を捕手のミットから逸らす方が身体の開きも少なく良かった気はします。


 今井の場合、興味深いのが走者有無別成績です。昨年走者無しで打率0.232、出塁率0.319に対し、走者有りで打率0.265、出塁率0.357『走者有りの方が悪い』です。しかし得点圏に走者がいると打率0.191、出塁率0.291と下がります。
 一方、今年は、走者無しで打率0.254、出塁率0.357に対し、走者有りで打率0.248、出塁率0.337『走者有りの方が良い』です。今年も得点圏に走者がいると打率0.200、出塁率0.310と下がります


 ただし、昨年と今年の比較では、非得点圏(走者一塁)が昨年の打率0.404、出塁率0.481が今年に打率0.313、出塁率0.377と改善しています。得点圏ではそう変わりがないので、『走者有りの方が悪い』から『走者有りの方が良い』に転じた要因は、走者一塁の打率&出塁率が低減したことになります。
 しかし、そこまではいいのですが、今井の場合得点圏のピンチよりも走者一塁の方がダメなのが明瞭であり、走者一塁時の状況をまだ改善し切れていないという点が課題です。
 すなわち、それは、走者の足を気にしすぎで集中力が分散になってフォームもバラバラであり、結局、走者一塁からピンチの傷口を広げているということが伺えますね。
 そもそも、走者を出さぬというのは無理な話であり、走者一塁ならまだ被害は食い止められる状況ですから、そこでピンチをしっかり食い止めるよう成長されたいです。
 なお、チーム全般で見ても鷹も獅子も無死一塁の頻度は似たり寄ったりです。でも鷹と獅子の差については鷹はそこで踏ん張り切る割合が獅子より高いです。走者を出しても如何に踏ん張るか?は大事なことですね。


 もちろん、森のさらなる成長問題の多和田については、再生してもらわねば困る存在です。また伸び悩む若手の投手や野手ですね。。。これらはまた後日にします。
 ただし、捕手力アップに頂上短期決戦は好材料になりやすいです(巨人の阿部が日本シリーズで成長したように)。今回のCS敗退は森にとって大きな糧になると思います。


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C)首脳陣の入れ替え
 辻監督が継続になり、小野コーチが更迭になり、この事項については、前述した通りです。投手コーチについては、西口コーチの昇格人事の可能性は懸念しています。


 指揮官・指導者としては、自分の経験や直感力も大事ですが、常に頭の中をアップデートしながら理論を持ち、柔軟性、コミュニケーション力(心掌握術)を有する方が欲しいです。


 西武の場合、OBを中心とした閉鎖的な人事が多いですが、そのような閉鎖的な人事では、優秀な指導者をターゲットとしたとき、 獲得に限界も生じてくるのは当然です。
 今の現役選手らの将来への安心感の観点からOB雇用も大切ですが、OB一色と極端な布陣をせず、外部からの招聘も見据えながら、より良い首脳陣を整えて行かれたいです。
 特に要職、主たる職においては、内外関係なく、優秀な指導者を据えたいですね。


 またこれは真偽が確かではありませんが、今年、ロッテがソフバンに強い一因には、元ソフバンコーチらを雇ったからという都市伝説があります。
 そもそも西武は主力選手がFAで敵球団へ移籍することが目立っており、まあ宿敵球団から選手を引っ張ってくるのは無理があるとしても、宿敵球団に在籍していた元コーチを招聘するのは選択肢として有りと思います。
 ただし、この場合、諸刃の剣ではないですが、そのコーチが西武から他球団へ流れ、結局、情報がだだ漏れになるという副作用がありますので、雇用前や雇用中には慎重な丁寧な対応が必須です。


 でも、今年のロッテがソフバンに強い云々の話は、コーチが詳細なデータ等を持っているからとかよりも(そのようなデータは集めようと思えば外部からでも手に入るし)、例えば、甲斐の性格を熟知しており、考えそうなことがわかるという類の話のような気がします。それ故、逆を突かれれば、その情報も価値が下がります。


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D)一軍&二軍の総力を挙げて
 戦う組織になって欲しい
 今年は平井酷使物語もありましたが、泰雄や小石らまで酷使されていましたね。確かに今の戦力では『いねぇーんだよ』だから、
『信頼できる者だけに頼む』思考となれば、『出来る奴』に負担が集中するのは当たり前です。


 しかし、『いねぇーんだよ』とは言っても、小石や泰雄クラスだったら、二軍にゴロゴロいます。また『いねぇーんだよ』と言っていても前には進まず、今年の泰雄のように我慢しながらでも使って育つ場合もあります。野手陣には我慢して使いがちで、木村とかも育ってはいます。その『我慢』を野手陣のみならず、投手陣にももっとして欲しいです。
 まずは『信頼できる者だけに頼む』思考(①)を撤廃すること、そして、『疲労が蓄積すればパフォーマンスを低下させる』(②)というのは、一般的にも通じる当たり前の話です。


 現在のような終盤の土壇場の勝負ならまだしも、シーズン序盤から、前半から前述①の発想により限定的に負担を集中させることは、②の話を助長することになります。現在も「限定的な負担集中」であり、それは「総力戦」とは呼べずです


 すくなくとも前半戦においては②の概念を優先的に配慮しながら、我慢もしつつ①の思考による「限定的な負担集中」采配ではなくもう少し使う駒の裾野を広げて(駒の人数を増やして)、役割を明瞭にしながら、真の総力を挙げた戦い方を繰り広げられたいです。
  ・平井で無くてもOKなところは他に任せる
  ・泰雄とかなら疲労したらすぐ二軍と入れ替えるなど


 そうすれば、余計な疲労蓄積の低減につながるほか、後半戦や終盤に、その経験を糧として台頭してくる若手が出てくることも期待でき、戦力層の幅が広がることに少しでも効く可能性が出てくるわけですから。


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E)一軍&二軍の連携改善
 獅子の場合、二軍から昇格した日に一軍で投げようとするとき、実は二軍で先発していて、その日は「中3日」なんだよね、なんてことが見られます。明らかな一軍&二軍の連携不足です。前述の課題D)を見据えても、そこは大きな改善ポイントです。



F)「固定概念」一辺倒の采配低減
(状況・展開、特性、データを無視)
 これは今さらの問題ですが。。。
 駒不足にも関わらず『左には左、右には右』神話による駒の無駄使い、獅子の特性を無視した『バント作戦』(特に、打てる打者、序盤など)、マウンド上の投手の状況や勝負処を無視した先発引っ張りすぎ』(先発は長く投げるもんだという固定概念)、 ただ他では信用できず不安に感じるから、その使うことで安心感を得たい一心で後先考えず『信頼できる者』を闇雲に乱用、それができれば苦労しないという相反的な指導(『大胆かつ繊細な投球をせよ』)などであり、正直、「大胆勝つ繊細な」指導は、今年、与四死球数が増えた一因になっていると思います。



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 課題はまだまだ山積ですが、文字数の関係でそろそろ。


今年一年間、本ブログをご愛読いただき
誠にありがとうございました。


今年の獅子を一年通じて
皆様とともに応援しながら、
感動や悔しさを分かち合うことができて
本当に良かったです。


でも、獅子そのものが一進一退を繰り返し、
栄光への道のりは、茨の道がまだまだ続きます。
しかし、
獅子たちが真の強さを手にして、
悲願の『日本一』への栄光を

つかみ獲るよう
みなさんと一緒に
信じて応援し続けたいです。


誠に恐縮ですが、
今後ともよろしくお願いします。


目的地にはまだ到着せず。まだまだ続く乗車。