下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【トライアウト(野手編)】お宝は眠っているのか?

 先日、トライアウトを受験した選手らの中に、お宝は眠ってないか?という観点か、投手編をとりまとめました。


 今回は野手編を整理します。


 戦力外については、トライアウトを受験していない選手もいます。ただ、既に元球団から育成枠や他球団からオファーが来ている選手は、トライアウト前に声をかけていないと手遅れの可能性が高く、今までオファーなくトライアウトも受けないというのは、ただ待っているのか?もしかしたら現役続行すら迷っているのか?わかりません。金子一はてっきりトライアウトを受けると思っていましたが、どうするんでしょうね。リリースされた外国人は、欲しいレベルなら戦力外の日本人選手とは意味合いが違う可能性(本当に使えぬというよりは、お金で折り合わなかったとか、新外国人含めて他外国人の方がベターで切られたとか)があるので、外国人は別で考えます。


 ところで新庄が『現役復帰?』とか報道が出てましが😀あのおっさん、同い年で誕生日が一緒なんですよね。こうも人生が違うとは。


 今回も、投手編と同様に、トライアウト受験組の中で考えます。


 一応、トライアウトの結果は結果ですが、崖っぷちの土壇場で力を発揮できたというのは悪くないにせよ、そこで打っても相手は戦力外投手ですから、価値はそう高くないですね。普段の成績やプレイ、今後への期待度などが当然重視しなければなりませんね。ただ戦力外投手から全く打てなかったというのは問題視せざるを得なくなる可能性が生じますが。


 ところで、西武にとって、野手で優先的に欲しいのは『野手9番手』すなわち木村を超える『外野手』、そして『第三捕手』ですね。


 前者『野手9番手(外野手)』に関しては、秋山の穴を完全に埋めるのは至難でも、秋山の後釜には『新外国人』が手早く現実的です。
 でも木村が今年一年間担った『野手9番手』も底上げが急務な課題です。そこにも『新外国人』を使う案も考えられますが、一軍登録で外野手に外国人を二人も割くと、投手陣で外国人が二人しか使えず、ニールを計算に入れると中継ぎの外国人が一人だけとなるから、やはり『外国人二人を外野手で一軍登録』というのは、正直、外国人を三人使えない投手陣が厳しくなります。


 福田が獲得できれば、相手先発が右腕なら木村以上に活躍してくれることが期待でき、相手先発も右腕の方が頻度多いです。しかし、相手先発が左腕なら、打撃の観点からは、福田では木村以下の成果しか挙げられません。となると、相手先発が左腕なら福田は使えず、木村以外なら、『若手覚醒』しかいません。まあ若手でなくても新たな覚醒した勢力今まであまり日の目を見ることができなかった『新勢力覚醒』ですね。


 ただし、今の状況から福田獲得の実現性も低そうですね。それでは右腕が相手でも木村に再び頼るか、木村覚醒か、木村を超える『若手(新勢力)覚醒』が必要になりますね。


 もちろん新たな二塁手が出現し、外崎を外野手に回すという手もありますが、外崎&源田の二遊間コンビは高いレベルで息が合っていますから、新手には守備で外崎を超え、打撃で木村を超えねばなりません。新手の外野手なら打&守とも木村を超えれば良いからハードルはそう高くありません。


 でも、戦力外は戦力外ですから、正直、そこまで期待するのは酷とも言えます。しかし、『若手(新勢力)覚醒』は誰でも未知ですから、駒が多いに越したことはありません。誰がいつ何かのきっかけでどうなるか?わかりませんから。でも人がいなければ確率増加はゼロです。1%でも確率が上がるならダメ元でも駒数を増やしたいです。所詮は安価に雇えるのだから。
 まあ今年のように支配下枠を70人満たさないなら、まだ可能性が残る選手を雇いたいですね。もし枠数が不足するなら、育成に落とせばいいですし。


 次に『第三捕手』ですね。今年、岡田が負傷離脱して苦しかったですから。ただし、駒月レベルでは話にならずです。
 まあ、二軍捕手が昨年のように危機的な不足に備えて、育成枠で一人追加して置きたい面はあります。



【捕手=2人】
藤沢亨明(30=元西武)
杉山翔大(29=中日)
※山川晃司(23=ヤクルト)=投手でも受験


 捕手について、ヤクルト山川は『投手編』でも書きましたようにプロレベルにありませんから、残念ながら却下です。


 それは藤沢にしても同様です。まあ藤沢については、育成枠で二軍捕手が緊急的に不足するリスク低減のために再雇用するか?くらいですね。一般的にブルペン捕手はNPB全体で少ないから、またブルペン捕手の中田も『右眼球中心性漿液性脈絡網膜症』を抱えているので急にブルペン捕手ができなくなる恐れもありますので、ブルペン捕手で雇う手はありと思います。


 中日の杉山は2016年に104試合出て打率0.260、出塁率0.340、OPS0.697でした。強肩タイプでこの年の盗塁阻止率は0.327、翌年17年は37試合でしたが、0.412でした。しかし、17年の一軍では全く打てなくなり、二軍戦では昨年が打率0.230、出塁率0.370、OPS0.653、今年が打率0.252、出塁率0.311、OPS0.627であり、正直、魅力がそこまで感じられず、流しても良いかな、という印象です。
 ただし、駒月と比べると、一年間一軍で活躍した実績があり、今の二軍戦では長打率で駒月が上回り、その分、OPSに響いてますが、出塁率なら杉山が上であり、打率なら同程度です。でも昨年なら駒月とは長打率と出塁率が入れ替わるだけで同程度です。年齢は駒月が3つ下ですが、捕手は一軍経験がモノを言うので、捕手力の面から駒月を上回り、やはり一軍経験が大きいです。
 第三捕手候補一番手の駒月と比べて打力が同程度で、捕手力が上なら、一応、確保しておく手はありと思います。ルーキーが台頭するかもしれませんが、しない可能性は否めませんから。


【外野手=9人】
塚田正義(30=ソフトバンク)
 日本シリーズに帯同しながらも、日本シリーズ制覇から一夜明けての非情な戦力外通告でしたね。一軍で昨年が打率0 .270、出塁率0.372、OPS0.940であり、長打率が0.568と高かったでしたが、今年が打率0.222、出塁率0.417、OPS0.806でした。でも昨年の長打率はできすぎでしたが、出塁率の高さは魅力があります。ただし、一軍成績は昨年が最多出場でしたが、それで45打席でしたから、成績を鵜呑みすると過大評価になる懸念は残りますね。守備のuzrもイニング数が少ないので0付近を推移しており、当てにはできない数字ですね。
 一方、二軍成績を見ると、昨年→今年で打席数292→227、打率0.285→0.226、出塁率0.385→0.357、OPS0.811→0.674でした。今年の月別二軍成績を見ると、6〜7月で好調でしたが、それ以外がダメでしたね。今年は昔やった右膝の手術をやって開幕時期を棒に振りました。その影響はあったかもしれません。それでも二軍戦とはいえ、6〜7月に調子を上げ、日本シリーズにも呼ばれたのだから、まだ終わってはいないと思います。でも、年齢か大きく響いたかもしれませんが、まだ30歳でしたから、分析鋭いソフバンがそれでも必要ナシと判断したことは何かあるかもしれません。
 一応、見切りはしないけど、試すなら一年間限りの条件付きですね。一軍戦で左腕投手に今年は打率0.214でしたが、昨年は0.381でした。左腕投手時に左苦手な福田のスペアとして使うか?


島井寛仁(29=楽天)
 二軍戦で過去三年を見ると、打率が0.295→0.286→0.254、出塁率が0.353→0.343→0.306と低下しており、OPSも0.7前後が今年は0.604に下げてます。年齢は塚田の方が1つ上ですが、塚田の方が魅力あります。


橋本到(29=楽天)
 巨人からタダ同然でトレードされました。推測ですが、昨年のFA戦線で銀を欲しかっていましたが、橋本トレードで銀獲得方針を取り止めていました。巨人から銀に手を出すな!と言われて、その見返りが橋本だったのでは?と思っています。
 でも橋本の打力は期待できず、今年の二軍戦では打率が1割台でした。残念ながら厳しいむです。


八百板卓丸(22=楽天)
 育成枠出身であり、卓丸の名前でやっており、第二でよく見かけてました。今年の二軍戦では、長打タイプではないけど、打率が0.280、出塁率が0.359、OPSが0.746であり、まあこんなものでしょうという印象です。
 まだ年齢が22歳と若いですから、見切るのは早いかもしれませんが、快速タイプの割に盗塁はそう多くなく、二軍戦では通算5ヶ年で盗塁数が29個に対して失敗が22個もあり、盗塁成功率が低いです。


森山恵佑(25=日本ハム)
 パワー型ですが、アベレージが低すぎます。二軍戦で今年は打率が二割を、出塁率が三割を下回りました。厳しいです。


岸里亮佑(24=日本ハム)
 高卒6年目であり、打力が厳しいです。


宮崎祐樹(32=オリックス)
 数年前は一軍で活躍していましたが、サインを間違えて懲罰降格とかありましたね。あまり賢くありません。また年齢からの衰えを隠せず、二軍戦でも低迷しました。厳しいです。


友永翔太(28=中日)
 今年の二軍戦では打率0.259、出塁率0.310、OPS0.722で、二軍戦だからパッとしません。本人もトライアウトを受けましたが、受験前から引退を視野に入れており、その中での受験となり、4タコで終えました。気持ちも切れており、厳しいでしょう。


近藤弘基(26=中日)
 二軍戦で打率0.215、出塁率0.267、OPS0.603と低迷。昨年は今年の友永くらいあり、一昨年は打率0.279、出塁率0.374、OPS0.787でしたが、これがピークであり、その後が下降線にあります。厳しいと思います。


【内野手=6人】
西岡剛(35=元阪神)
 独立リーグで頑張っていますが、残念ながら厳しいと思います。


山田大樹(22=楽天)
 ソフバンからヤクルトに移籍した山田投手と同姓同名の育成選手ですね。泰雄と同様に父親タイ人とのハーフです。昨年、育成三年が過ぎて一旦自由契約になり再契約していて、ついにリリースされました。二軍戦で打率が今年キャリアハイでしたが、0.202。出塁率は0 .243。厳しいです。


松尾大河(21=DeNA)
 高卒三年目でしたが、打力がプロレベルにありません。楽天の山田よりちょい上というレベル。厳しいです。


森越祐人(31=阪神)
 長年、二軍戦で打撃が低迷し続けていました。年齢からも衰え隠せず厳しいです。


亀沢恭平(30=中日)
 一軍戦では、長打がないのでOPSはピークで昨年0.669しかないですが、昨年の打率が0.286、出塁率が0.350でした。しかし、今年になって絶不調に陥りました。一軍戦で打率0.128、出塁率0.146、ニ軍戦で打率0.211、出塁率0.268でした。若手台頭で押し出される形で戦力外になりました。
 ソフバンで育成枠への降格時に中日へ移籍して花を咲かせました。二塁手、三塁手、遊撃手ができ、uzrは二塁手で昨年4.0、一昨年−1.7、三塁手で一昨年4.3でした。
 とにかく今年の著しい打撃不振は、一体、何だったのか?一軍戦の成績(2016〜2019)を見ると、まず以前は外角の方が内角より得意でしたが、今年は外角を全く打ってません。またボール球の見極め率が今年は65.9%と昨年の70 5%より大きく低下させており、今年の数値は一軍レベルにありません。またストライクのスイング率が昨年まで概ね60〜65%でしたが、今年は80.9%と異常に高いです。ストライクの見逃し率が昨年まで概ね35〜40%、空振り率が2.3〜3.6%でしたが、今年はスイング率が異常にアップした分、見逃し率が19.1%に半減し、空振り率が6.4%と大きく増えました。
 ボール球の見極め率が過去4年で約75%→71%→70%→66%と下降線です。推測になりますが、年々、視覚が衰えて球が見極められなくなり、特に今年は遠目の外角も見にくくなり、とにかく盲目的にバットを振り回すことが増えた可能性が考えられます。ボール球でも、ストライク球でも。その分、ボール球の見極め率が下がり、ストライク球のスイング率が高まり(見逃し率は半減)、空振りも増やした、当然、ボール球とかを打ってますから、打率も四球選びも減ります、というところでしょうか。
 そう考えると、厳しいかもしれません。


森本龍弥(25=日本ハム)
 高卒から7年やって二軍戦で安定の打率2割前後。打力がプロレベルになく厳しいです。


 以上をまとめますと、現在の第三捕手の一番手候補である駒月との比較から、一軍経験が大きく捕手力が上回る中日の杉山捕手ですね。ルーキーの柘植もまだ開花するかは未知ですし、プロ捕手が頭角を現すには時間がかかりますので。早くて来年と思います。


 あと木村との比較で、ソフバンの塚田外野手です。ただし、上手く再起しても、出場機会を増やしたらどうなるか?の課題などもあります。一年限りの条件で試されたいです。