下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

ライト木村の守備範囲は狭い・・・年々、狭くなっている???

 先日、tthgさんとゴールデングラブ賞からみで、外野手に関して、守備に関する指標uzrの話、秋山、金子、木村の話などをTwitterで色々やりとりをしました。


 その中で今日は木村の話を挙げてみます。


 今年の木村は、規定打席数こそ目前で届きませんでしたが、130試合で出場して充実しました。走ってサヨナラとか、メヒアに打撃を教えてもらって8月に6本塁打と固め打ちをして、今年の本塁打数が10本に到達なども見られ、レギュラー争いで若獅子らの追撃を振り切りました(逆に若手が不甲斐ないですけど)。


 ただし、打撃面の成績は、打率が0.220、出塁率が3割に満たない0.270、OPS0.613と全般的に低迷しました。一方、守備面では、1030回2/3のイニング数でライトに入りましたが、uzrが-7.9と低く他球団のライト選手と比しても下位に位置していました


 木村の守備に関しては、強肩を活かして送球による貢献を評するARMが6.8と高かったですが、打球処理による貢献(守備範囲の広さ)を評するRngRが-15.0と低すぎることがurzの低さに大きく響いていました。


 そこで興味深いのが『木村の守備範囲はどの程度の範囲なのか?』です。守備範囲がどういうエリアで狭くuzrに響いているのか?に関心が動きます。
 しかし、個人的にその守備範囲のデータは保有していません。前述のRngRやuzrは算定が複雑であり、データ収集も面倒なので、DELTA社(https://1point02.jp/op/index.aspx)のデータを参考にしてます。


 ただし、上記Web(https://1point02.jp/op/index.aspx)では、毎年、ポジション別で野手の守備における貢献を評価してNo.1を選出する『1.02 FIELDING AWARDS』を特集しています。その中で、個別の選手(全員ではないです)の『守備範囲』が記事に取り上げられていたりします。


 今年もライトから公表され始めました(下記アドレス参照)。その中で木村の守備範囲(平面的にゾーン毎のRngR)が挙げられておりました。前述したように見てみたいデータです(だから、今日は木村をネタにしました)。


 ところで、木村の守備評価の指標(ライト)については、過去3ヶ年で見ると、次のとおりです。


2017年:ARM+1.4、RngR+2.3、  ErrR+0.2、uzr+3.9
2018年:ARM+2.2、RngR-4.4、  ErrR+0.1、uzr-2.2
2019年:ARM+6.8、RngR-15.0、ErrR+0.1、uzr-7.9
 ARM:送球による貢献
 RngR:打球処理による貢献(守備範囲の広さ)
 ErrR:失策抑止による貢献
 uzr:守備全般での貢献 
 ※平均的な状況と比較した指標です。
  同じ守備位置の選手同士の比較になり、

  守備位置が異なる選手の数値とは比較できません。


 守備範囲の広さを評するRngRについては、2017年が+2.3であり、イニング数に関わらずライト全員(12球団)で88人中4位につける位置にいました。当時、木村は527イニングでライトに入っており、500イニング以上の選手が12球団で10名存在し、その中では3位に入る数値でした(uzrも)。


 しかし、RngRが年々大きく減少しており、uzrもその影響を受けていますね。年齢としては今年が三十路に達していました。


 2017年の守備に関しては、今年ほど酷くなかったということであり、2017年の『1.02 FIELDING AWARDS』においても上位勢の守備範囲データが列挙されており、木村も含まれておりました。
 ただし、2017年においては、打球(フライ)の滞空時間ライトの定位置からどれだけ距離が離れていたかをそれぞれ算出し、打球(フライ)のアウト割合で守備範囲を評価しているものです。
(※定位置:後述する2019年データの図を参照)
 2019年のように「ゾーン毎のRngR」とかで平面的に示していないので、あまり比較ができませんが(逆に2019年の方には、2017年のような整理も無い)。


 まず下図については、打球の滞空時間を縦軸に、ライトの定位置からの距離を横軸にして、2017年全体で打球(フライ)が打球がアウトになった割合を示したものです。
 基本的に、打球(フライ)の滞空時間が長ければ、また打球の行方が定位置に近ければ、落下位置に追いつきやすく捕球しやすいので、アウトになる割合は大きいですね。逆に打球(フライ)の滞空時間が短ければ、また定位置から遠ければ、落下位置になかなか追いつかず、捕球もしにくいですね。
 例えば、打球(フライ)の滞空時間が3.6秒であり、落下位置が定位置から20~25m離れていた場合、捕球アウトになる確率は40.5%であり、約6割がアウトにできなかったとなります。こういうアウトにしにくい打球をアウトに仕留めていれば、価値が高くなりますね。


 上図の全体のアウト割合(色別)にしたものと、木村の打球処理状況(オレンジ色:アウト、青色:アウトならず)をプロットして重ねた図が下図になります。



 上図を見ると、一般的には薄赤色(アウトで仕留めにくい)の部分になっている「滞空時間が3.3~4秒かつ定位置から15~25mの打球」でアウトを獲っている傾向が見受けられ、滞空時間3.3秒かつ定位置から30m近くの打球もアウトにしてますね。
 それだけ打球に追いつきやすく、守備範囲が広いことが伺え、それがRngRの値に反映されています。
 ただす定位置から25~30mでは滞空時間は4秒以上が、定位置から30m以上になると、滞空時間は4.5秒以上が欲しいですね。


 しかし、2019年の守備範囲のデータを見ると、データの種類が異なるので一概に比較はしにくいですが、次のように守備範囲が狭まっています。


 下記の表&図の見方に関しては、平面的にゾーン毎のRngRを算定しています。
 下図はフェアゾーンを細かくゾーン別にした図であり、下の方にダイヤモンドが示されており、丸で囲った『定』の文字がライトの定位置を示しています。下表は縦軸がホームベースからの距離方向に分割した番号(若い数値の方がホームに近い)、横軸が三塁線から一塁線へ分割してアルファベットでゾーン名を振っております。
 今回の評価対象となるエリアが下図の緑色線で囲った範囲になります。
 なお、下図については、木村のRngRが低かったゾーン(RngRが-1より低いゾーン)青色線枠で囲っており、最も悪かった部分を青色で着色してます。また下の図表では打球の滞空時間とかが不明であり、平面的な情報が不明な2017年と比較がしにくいのですが、参考として、下図には定位置から10m、20m、30mの範囲をオレンジ色線の円形で加筆しました。

 


 『1.02 FIELDING AWARDS』の記事でも挙げられていたように『定位置から右中間寄りの「距離7・ゾーンS」』が極端に低く右中間のフライを捕球できないケースが多いと指摘されていましたね。
 基本的には左右方向のRngRが低く定位置から10~20mのゾーンでも良好でない状況が伺え、定位置から25m以内ならアウトに仕留めている割合が多かった2017年と比べると、ここ3年間でだいぶ守備範囲が狭まっていることが伺えます。


 また前方は「距離5・ゾーンS&T」が低いですね。ただし、このゾーンは定位置から20m以上離れており、右翼線寄りに構えていたら、もっと距離が離れるので、2017年でも打球の滞空時間が短いとアウトに仕留めにくいかもしれません。


 やはりネックなのは定位置から20m以内の範囲で危うくなる点であり、せめてその範囲はカバーされたいです。


 あとは、球場別や秋山の守備範囲のデータを見てないから超推測になりますが、左右方向にRngRが低く、特にセンター方向(「距離7・ゾーンS」』)が極端に低いといのは、例えば、メラドの場合、秋山が夕方の薄暮の影響で打球を見失いやすい傾向がありましたように「距離7・ゾーンS」も薄暮の影響を受けやすいのか?
 また、秋山についても、RngR(uzrも)が低くなっています。過去6年を見ると、


2014年:ARM+10.5、RngR+10.5、 ErrR+0.4、uzr+21.3
2015年:ARM-5.7、  RngR+11.0、 ErrR-0.2、uzr+5.1
2016年:ARM+0.6、  RngR-2.8、   ErrR+0.6、uzr-2.0
2017年:ARM-2.0、  RngR+12.4、 ErrR-0.6、uzr+9.9
2018年:ARM-0.1、  RngR-0.7、   ErrR-0.4、uzr-1.2
2019年:ARM-1.8、  RngR-1.9、   ErrR±0.0、uzr-3.8


 2016年が最小だったので、一概には言えませんが、秋山がサングラスをした昨年2018年以降、RngRやuzrが下がっているのは気になります。
 ただし、今年に関して言えば、レフトの金子がRngR+17.4と高かったように、守備範囲は左右で広く、金子は突っ込んできますから、秋山が金子に譲る場面も散見しました。
 そして、木村の性格(思い切りの無さ・中途半端さ)も勘案すると、2017年は一軍で本格的に使ってもらい始めた年なので「思い切り」プレーもしていたでしょうが、秋山の存在で一瞬「任せよう」という気持ちが出て、スタートが遅くなりがちなのか?
当然、あくまで仮説ですけど。


 でも、木村自身も、今年、30歳になっており、秋山も含めて、ここ3ヶ年で低下傾向にありますから、年齢的な衰えは否めないかもしれません。


 ところで、木村に関しては、メラドで上手いフェンス際の捕球が散見されていました。メラドは本拠地でもあるし、フェンス際の状況が色々頭に既にインプットされているからと推測しておりました。
 ただし、フェンス際(距離8のゾーン)のRngRは、球場別になっていないのでそこがブラックボックスですけど、定位置から真後ろのTのゾーンと遠いXのゾーンは高かったですが、U~Wのゾーンは-0.5~-0.3と低かったですね。ライト線沿いの遠いXのゾーンも頻度がどれだけあったか?がわからないので+0.5はそのまま額面通りには評価しにくいかもしれません。(ライト線沿いの距離7&ゾーンXが低いので)


 なお、木村に関しては、頻度の少なさから大した差は見られていないですが、『1.02 FIELDING AWARDS』の記事では、フェンス上部に直撃した打球(ホームラン除く)を除いた打球処理評価(RngR)の補正(その値を「RngR-F」と称す)を行って、最終的な評価を行っています。
 フェンス上部に直撃するような打球は、基本的に捕球することが難しく、それでRngRを下げている可能性があり、特にフェンスの高い球場が多い選手は不利になりやすいから、というのが補正した理由のようです。


 そこで、木村に関しては、RngRが-15.0でしたが、RngR-Fになると-15.3とさらに低くなっています。一応、フェンス上部に直撃した打球を除いて、さらに下がったということは、多少でしょうが、「フェンス上部に直撃した打球で稼いでいる」と言えます。まあメラドはフェンスがそう高くなく、木村の場合、強肩を活かして送球による貢献を評するARMが高いですからね。
 ただし、たかだか0.3の差なので、正直、補正しようが、しまいが、同程度と考えて良いレベルです。すなわち、誤差と言い切れないですが、その程度は誤差くらいの感覚で介錯した方が無難(優劣をつけるのは危険)です。


 いずれにしても、当事者らは『どのゾーンが弱いのか?』『なぜそこが弱いのか?』を把握しておけば、それらがわかれば、守備範囲の改善への道が見えてきます。本人には値が低いというだけではなく、球団データ班とともに色々解析し、数字の解釈をあれこれ考え、今後の改善に活かして欲しいです。
 これはuzrに限らず、様々な数字は、データはそうやってあれこれ考えてこそ生きますので。
 最近は様々なデータを入手することができます。トラックマンにしてもそうです。でも、当事者らは、ただデータが計測できたと喜んでいるだけでは、得られたデータをあれこれ多角的に考えていかねば、ただの無意味な数字でお終いです。


 そして、若獅子らが木村を超えて行かねば!というところはあります。その一方で、年齢を重ねて中年の域に入っているのが厳しいですが、木村も若獅子らの刺激に奮起してステップアップして欲しいです。
 とにかく、レベルの高いレギュラー争いを繰り広げて欲しいです。それがチームの底上げにつながりますから。


 
↓↓↓これは昨年(CS)なんですけどね。。。



(追伸)
愛斗が浅村の弟子入り?という記事を見ました。


実力のある打者から、
頑張って技術を習得して
一人前になるぞ!というのは良いが、


今井が岸一派
(しかも仲介人がいそう)


外崎や愛斗が浅村一派
(愛斗の仲介人が熊代)


過去に、岸やマキタが石井一派
色々と相談にのってもらったり
面倒を見てもらってきており、
その行く末は、、、
タンパリング疑惑の引き抜きですね。


まあ、マキタは米国球団所属だったから、
NPBでルールに抵触しませんが、
やっていることは同じです。


歴史は繰り返すのか?


正直、そういうのはやめて欲しいですね。
しかも、愛斗は外野手で、奴は内野手でしょ。
熊代も余計なことをしてくれましたね。


子供にレオと名前をつけた雄星組に
平良が入ったのとはわけが違いますね。